マリーナベイの夜、光のショーが水面に反射する。地上57階のインフィニティプールから見下ろす都市の煌めき、ホーカーセンターで立ちのぼるチキンライスの湯気、リトルインディアのスパイスの香り、Gardens by the Bayで響く人工の滝の音——。
シンガポールは「小さな国」という言葉を裏切り続けます。東京23区とほぼ同じ面積に、世界中のあらゆる体験が凝縮されているからです。世界トップの空港、ミシュラン星付きホーカー、熱帯雨林、超高層ビル、そして治安の良さ。初めての海外にも、週末トリップにも、何度目のアジアにも、「また行きたい」と思わせる魔法がある国——それがシンガポールです。
この記事では、費用・観光・グルメ・ベストシーズンから実用情報まで、シンガポール旅行のすべてをまとめました。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。
シンガポールの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | シンガポール共和国(Republic of Singapore) |
| 首都 | シンガポール(都市国家) |
| フライト時間 | 東京→シンガポール 約7時間 / 関空→シンガポール 約6時間30分 |
| 時差 | −1時間(日本が正午のときシンガポールは午前11時) |
| ビザ | 不要(30日以内の観光)。パスポート残存6ヶ月以上が必要 |
| 通貨 | シンガポールドル(SGD/S$) 1ドル ≒ 約110〜120円 |
| 言語 | 英語、中国語、マレー語、タミル語(公用語4言語。英語が最も通じる) |
| 人口 | 約590万人(国民・永住者約410万人、外国人約180万人) |
| 面積 | 約730km²(東京23区の約1.2倍、淡路島とほぼ同じ) |
| 気候 | 熱帯モンスーン気候。年間平均気温27℃前後。雨季(11〜1月)と乾季(6〜9月)に分かれるが、年中高温多湿 |
| 宗教 | 仏教、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教など多宗教国家 |
治安の良さ、英語の通じやすさ、そして時差が1時間だけという快適さ。「海外旅行デビューにシンガポール」と言われるのは、これらすべてが揃っているからです。日本と同じくらい清潔で、電車も時間通りで、でも確実に「異国」を感じられる——このバランスが絶妙なんです。
シンガポール旅行の費用
正直に言います。シンガポールは「激安バックパッカー旅」には向きません。でも、計画次第で3泊4日10万円以内に収めることも、逆に世界最高峰のラグジュアリーを味わうことも可能です。物価感覚は「東京とほぼ同じか、やや高い」くらい。ホーカー(屋台)で食べれば1食500円、高級レストランなら1万円以上——選択肢は無限にあります。
航空券の料金相場
| 航空会社 | 価格帯(往復) | 特徴 |
|---|---|---|
| LCC(スクート/エアアジアなど) | 3万〜6万円 | 早朝・深夜発が多い。受託手荷物は別料金 |
| 中国系・韓国系(中国東方/大韓航空など) | 5万〜8万円 | 乗り継ぎ1回。機内食あり、時間に余裕ある人向け |
| シンガポール航空 | 7万〜12万円 | 直行便。世界トップクラスのサービス、快適さ重視なら最高 |
| ANA/JAL | 8万〜15万円 | 直行便。日本語対応、マイル貯めたい人向け |
時期によって価格は2倍以上変わります。年末年始やF1シンガポールGP(9月)は航空券もホテルも高騰。逆に、1月中旬〜2月(旧正月除く)や6〜8月は比較的リーズナブルです。
ホテルの料金相場
| タイプ | 価格帯(1泊) | 代表例 |
|---|---|---|
| ホステル(ドミトリー) | 2,000〜3,500円 | Beary Best、The Pod Boutique Capsule Hotel |
| ゲストハウス(個室) | 4,000〜7,000円 | Fragrance Hotel、Hotel 81 |
| 中級ホテル | 8,000〜15,000円 | Ibis、Holiday Inn Express、Village Hotel |
| 高級ホテル | 20,000〜40,000円 | マリーナベイサンズ、ラッフルズホテル、パンパシフィック |
| 超高級ホテル | 50,000円〜 | リッツカールトン、フォーシーズンズ、カペラ |
シンガポールのホテル選びには「立地が命」というルールがあります。MRTの駅から徒歩5分以内なら、夜遅くても安心して移動できます。個人的には、オーチャード周辺かマリーナベイ周辺がおすすめ。観光スポットへのアクセスが圧倒的に良く、初めてのシンガポールなら「ホテルから出た瞬間に観光」が可能です。
3泊4日の総費用目安
節約旅行
7〜10万円
LCC + ゲストハウス + ホーカー中心
スタンダード
12〜18万円
LCC or 中国系 + 中級ホテル + バランス型食事
リッチ旅行
25〜40万円
シンガポール航空 + マリーナベイサンズ + 高級レストラン
「シンガポールは高い」というイメージは半分正解、半分誤解です。たとえば、チキンライスは500円、マリーナベイサンズのルーフトップバーのカクテルは2,500円。交通費は1日800円もあれば十分。でもミシュラン星付きレストランは1食2万円以上——。つまり、選ぶものによって全然違うんです。「ホーカーで食べて、有名スポットは無料展望台で楽しむ」みたいな賢い節約も可能ですよ。

シンガポールの観光スポット
「小さい国だから1日で回れる」——そう思っていた時期が私にもありました。実際は3日でも足りません。なぜなら、シンガポールには「定番」と「意外な穴場」が無限に存在し、しかもどこも圧倒的にフォトジェニックで、気づけば写真撮影と食べ歩きに時間を奪われるからです。
マリーナベイサンズ(Marina Bay Sands)
「シンガポール=マリーナベイサンズ」と言っても過言ではない、シンガポールのアイコンです。3棟の高層タワーを船のような屋上が繋ぐデザインは、一度見たら忘れられません。地上57階、屋上に広がる世界最大級の屋上プール「インフィニティプール」は宿泊者専用ですが、プールに浮かびながら見下ろすシンガポールの景色は一生モノの記憶になります。
「泊まらないと意味ないの?」——いいえ。展望デッキ「SkyPark Observation Deck」(入場料S$26≒約3,000円)は誰でも入れます。360度のパノラマビュー、ガラス張りの床、そしてマリーナベイの全貌を見渡せる絶景。夕暮れ時に訪れて、昼→夕焼け→夜景の3段階を楽しむのが最高の贅沢です。夜20時と21時には、マリーナベイで光と音のショー「Spectra」が開催され、展望台から見下ろすと全体像が把握できて感動が倍増します。
ちなみに、マリーナベイサンズの中には高級ブランドショップが並ぶモール「The Shoppes」、カジノ、ミシュラン星付きレストラン、アートサイエンスミュージアムまで入っています。ここだけで丸一日過ごせます。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)
マリーナベイサンズの目の前に広がる、未来の植物園です。正直、「植物園」という言葉では全く伝わりません。25〜50mの巨大な人工ツリー「スーパーツリー・グローブ」が林立し、夜にはライトアップとサウンドショーで幻想的な光景に変わる——そんな場所です。
中でも必見なのが「クラウド・フォレスト」と「フラワー・ドーム」。クラウド・フォレストは巨大ドーム内に人工の滝(高さ35m!)があり、霧に包まれた熱帯高地の植生を再現。エスカレーターで上まで登り、スカイウォークを歩きながら降りてくるルートは、まるで映画『アバター』の世界です。フラワー・ドームは地中海性気候の植物が集まる巨大温室で、季節ごとにテーマが変わる花のディスプレイが圧巻。
夜19時45分と20時45分に開催される「ガーデン・ラプソディ」は無料。スーパーツリーがライトアップと音楽に合わせて光り輝くショーで、芝生に寝転んで見上げるのがシンガポール流の楽しみ方です。昼は涼しいドーム内を探検し、夜はライトショーを楽しむ——半日かけて訪れる価値があります。

マーライオン・パーク(Merlion Park)
「シンガポール=マーライオン」というイメージは正しいです。でも、実物は想像より小さくて、みんな一瞬「え、これ?」ってなります。高さ8.6m。巨大ではありません。でも、マリーナベイサンズを背景に、口から水を吐くマーライオンと一緒に写真を撮る——これがシンガポール旅行の定番中の定番なんです。
面白いのは「マーライオンは全部で7体ある」という事実。パーク内には大きいマーライオン(高さ8.6m)と小さいマーライオン(高さ2m)の2体が並んでいて、セントーサ島には高さ37mの巨大マーライオンタワーもあります(2019年に取り壊されましたが、跡地は残っています)。夜のマーライオンパークは昼より格段に美しいです。ライトアップされたマーライオン、対岸のマリーナベイサンズ、エスプラネード——全部が光り輝いて、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
チャイナタウン(牛車水 / Chinatown)
近未来的なマリーナベイとは真逆の、古き良きアジアの香りが残るエリアです。赤提灯が連なるストリート、漢方薬の匂い、伝統的なショップハウス(カラフルな2階建て建物)、そして仏牙寺龍華院(Buddha Tooth Relic Temple)——ここは「シンガポールの中の中華街」というより、「シンガポールのルーツを感じる場所」です。
仏牙寺龍華院は、仏陀の歯(仏牙)を祀る豪華絢爛な寺院。4階建てで、各階にテーマがあり、最上階には屋上庭園と巨大な仏塔があります。入場無料、撮影OK(一部制限あり)、静かで荘厳な雰囲気が最高です。寺院の隣にあるチャイナタウン・コンプレックス(Maxwell Food Centre)は、ホーカーの聖地。天天海南鶏飯(Tian Tian Hainanese Chicken Rice)のチキンライスは行列必至ですが、並ぶ価値があります。

リトル・インディア(Little India)
チャイナタウンから電車で10分、今度はインドにワープします。スパイスの香り、カラフルなサリー、ボリウッド音楽が流れる店、ヒンドゥー寺院——リトル・インディアは、シンガポールの多文化性を最も強烈に感じられる場所です。
メインストリートのセラングーン・ロードには、金細工店、花屋、布屋がひしめき、週末になると地元のインド系住民で賑わいます。スリ・ヴィーラマカリアマン寺院(Sri Veeramakaliamman Temple)は必見。色とりどりの神々の彫刻が塔を覆い、中に入ると線香の煙と祈りの声に包まれます。入場無料ですが、靴を脱いで入る必要があります(寺院入口で預かってくれます)。
食事なら「バナナリーフ・アポロ」や「ムトゥース・カレー」が有名。バナナの葉の上にカレーとライスを盛り、手で食べるスタイルは初めてだとドキドキしますが、店員さんが優しく教えてくれます。リトル・インディア・アーケードでは、インド雑貨やアクセサリーが格安で手に入り、お土産探しにも最適です。

その他の必見スポット
セントーサ島(Sentosa Island)
リゾートアイランド。ユニバーサルスタジオ、ビーチ、水族館、ケーブルカーなど1日では足りない
クラーク・キー(Clarke Quay)
リバーサイドのナイトライフスポット。バー、レストラン、クルーズが楽しめる
オーチャード・ロード(Orchard Road)
シンガポール最大のショッピングストリート。高島屋、IONオーチャードなど
シンガポール動物園
檻のない「オープンズー」。ナイトサファリも人気
カトン地区(Katong)
パステルカラーのプラナカン建築が並ぶフォトジェニックエリア
ナショナル・ギャラリー・シンガポール
東南アジア最大級の美術館。旧最高裁判所を改装した建物自体が芸術

シンガポールのグルメ
断言します。シンガポール旅行の50%は「食」です。中華、マレー、インド、ペラナカン(プラナカン)料理が融合し、しかもホーカー(屋台)なら1食500円、高級店なら2万円以上——選択肢が無限にあります。「何を食べるか」で1日が決まるくらい、食事が旅のハイライトになる国です。
絶対に食べたいシンガポール料理
| 料理名 | 特徴 | 価格目安 |
|---|---|---|
| チキンライス(海南鶏飯) | ジューシーな蒸し鶏とチキンスープで炊いたご飯。シンプルだけど奥深い。ジンジャーソースとチリソースが決め手 | S$3〜6(約350〜700円) |
| チリクラブ | 甘辛いトマトベースのソースに絡めたカニ。揚げパン(マントウ)をソースに浸して食べるのが最高 | S$50〜100(約6,000〜12,000円) |
| ラクサ | ココナッツカレースープの麺料理。スパイシーでクリーミー、クセになる味 | S$4〜8(約450〜900円) |
| バクテー(肉骨茶) | 豚肉のスペアリブを漢方スパイスで煮込んだスープ。朝食の定番 | S$6〜12(約700〜1,400円) |
| サテー(Satay) | 鶏肉や羊肉の串焼き。ピーナッツソースをつけて食べる。ビールに最高 | S$0.8〜1.5/本(約100〜180円) |
| ホッケンミー(福建麺) | エビと豚肉の炒め麺。もちもち麺と濃厚な海鮮の旨味が絡む | S$4〜7(約450〜800円) |
| カヤトースト | カヤジャム(ココナッツとパンダンリーフのジャム)とバターを挟んだトースト。コピ(練乳コーヒー)とセットで朝食の定番 | S$2〜4(約230〜450円) |
| チャーシュー飯(叉焼飯) | 甘辛いタレの焼豚がご飯に乗る。シンプルだけど中毒性あり | S$4〜6(約450〜700円) |
個人的な推しはラクサとバクテーです。ラクサは一度食べると「また食べたい」が止まらなくなる中毒性があり、バクテーは「漢方スープってこんなに美味しいの?」と驚きます。チリクラブは高いけど、人生で一度は食べるべきシンガポールの象徴的料理です。
ホーカーセンターの魅力
シンガポールの「ホーカーセンター」は、屋台が集まったフードコート——と言うと地味に聞こえますが、ユネスコ無形文化遺産に登録されているれっきとした文化です。しかもミシュランガイドに掲載されているホーカーもあります。
代表的なホーカーセンター:
マックスウェル・フードセンター
天天海南鶏飯のチキンライスが超有名。チャイナタウン近く
ラオパサ(Lau Pa Sat)
ビジネス街の巨大ホーカー。夜はサテーストリートに変身
チャンギ・ヴィレッジ・ホーカー
空港近く。ナシレマ(マレー料理)が絶品
ニュートン・フードセンター
深夜まで営業。シーフードBBQが人気

高級レストランも外せない
「ホーカーだけで十分」——そう思っていた時期が私にもありました。でもシンガポールには、世界レベルのミシュラン星付きレストランが数多くあり、特別な夜を演出してくれます。
Odette(ミシュラン3つ星)
フレンチ×シンガポール。アート作品のような料理と洗練された空間
ランチS$200〜、ディナーS$400〜
Burnt Ends(ミシュラン1つ星)
オープンキッチンのグリル料理。カジュアルなのに超本格派
ディナーS$150〜250
Ce La Vi(ルーフトップバー)
マリーナベイサンズの57階。景色が最高のバー&レストラン
カクテルS$25〜、ディナーS$100〜

シンガポールの文化と体験
シンガポールは「観光するだけ」で終わらせるにはもったいない国です。多文化が融合した独特の文化体験ができるからです。
プラナカン文化を知る
プラナカン(ペラナカン)とは、15世紀ごろに中国からマレー半島に移住した華僑と現地マレー人が融合した文化です。パステルカラーの建築、精緻な刺繍、独特の料理——プラナカン文化はシンガポールの個性そのものです。
カトン地区(Katong/Joo Chiat)に行けば、色とりどりのショップハウスが並び、インスタ映え確定。プラナカン博物館(Peranakan Museum)では、伝統衣装や食器、結婚式の儀式などが詳しく展示されています。料理なら「ニョニャ料理」(プラナカン料理の別名)を試すべき。アヤムブアクルア(鶏肉のスパイス煮込み)やクエパイティ(小さなカップ状の揚げ皮にエビや野菜を詰めたもの)は、他のアジア料理にはない独特の味です。
ナイトサファリで夜の動物に会う
世界初の夜だけ開園する動物園「ナイトサファリ」は、昼間の動物園とは全く違う体験です。トラムに乗って暗闇の中を進むと、ライオン、トラ、象、シカなどが自然に近い環境で活動している姿が見られます。フラッシュ撮影禁止なので、目に焼き付ける感覚で楽しみます。ファイヤーショーやトライバルダンスのパフォーマンスもあり、子どもも大人も興奮します。
リバークルーズで夜景を堪能
シンガポール川をボートで巡るリバークルーズは、夜がおすすめです。クラーク・キー、ボート・キー、マリーナベイを水上から眺めると、陸から見るのとは全く違う感動があります。約40分のクルーズで、ガイドが英語で歴史を説明してくれます(日本語オーディオガイドあり)。料金はS$25前後(約3,000円)とリーズナブル。夕暮れ時に乗って、昼→夜の景色の変化を楽しむのが最高です。

シンガポールの他エリア
シンガポールは「マリーナベイとオーチャードだけ」では語りきれません。少し足を伸ばすと、全く違う表情が見えてきます。
セントーサ島
ユニバーサル・スタジオ、S.E.A.アクアリウム、ビーチ、ケーブルカーなどリゾート体験が詰まった島
MRTとセントーサ・エクスプレス(モノレール)で簡単アクセス
ジュロン・バードパーク
アジア最大級の鳥類園。フラミンゴショーや滝のエリアが圧巻
2023年にマンダイ地区へ移転。最新施設で生まれ変わった
ティオン・バル
おしゃれカフェとヴィンテージショップが集まるヒップなエリア。週末のマーケットも人気
レトロなHDB(公営住宅)が並ぶ風景が独特
ウビン島(Pulau Ubin)
シンガポール最後の秘境。自転車で巡る自然豊かな島。都市の喧騒を忘れる
チャンギポイントフェリーターミナルからボートで10分
シンガポールのベストシーズン
シンガポールは「年中夏」です。平均気温27℃前後、湿度80%——これが365日続きます。「ベストシーズンはいつ?」と聞かれたら、答えは「目的次第」です。
乾季(6月〜9月)
雨が少なく、観光しやすい。ただし暑さは厳しい(最高34℃)。F1シンガポールGP(9月)は盛り上がるが宿泊費高騰
おすすめ度 ★★★★☆
乾季後半(10月〜11月)
徐々に雨季へ移行。雨は増えるが短時間のスコールが多い。ディワリ(ヒンドゥー教の祭り)でリトル・インディアが華やかに
おすすめ度 ★★★☆☆
雨季(11月〜1月)
雨が多いが、一日中降り続くわけではない。年末年始は観光客多く高額。1月中旬以降は比較的空いている
おすすめ度 ★★☆☆☆
雨季後半〜乾季前(2月〜5月)
旧正月(2月)はチャイナタウンが華やか。3〜5月は雨が減り始め、気温もやや落ち着く。狙い目の時期
おすすめ度 ★★★★★
結論:3〜5月、または6〜8月が狙い目。雨季でも「一日中雨」はまれで、スコールは1〜2時間で止むので、屋内施設(ショッピングモール、美術館、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのドーム)を組み合わせれば問題なく楽しめます。逆に、年末年始とF1期間(9月)は航空券・ホテルが2倍以上になるので、予算重視なら避けるべきです。
服装と持ち物のポイント
年中夏服でOKですが、屋内は冷房が強烈。薄手の羽織ものは必須です。また、突然のスコールに備えて折りたたみ傘も持参を。日焼け止め、サングラス、帽子も忘れずに。寺院見学では肌の露出が制限されることがあるので、ストールやカーディガンがあると便利です。
シンガポール旅行の実用情報
通信手段(Wi-Fi・SIM)
シンガポールは世界トップクラスの通信インフラを持つ国です。選択肢は3つ:
| 方法 | 価格 | メリット/デメリット |
|---|---|---|
| プリペイドSIM | S$15〜30(約1,800〜3,600円) | 空港やコンビニで購入可。Singtel、StarHub、M1が主要3社。データ容量100GB/30日などプランが豊富 |
| eSIM | S$10〜25(約1,200〜3,000円) | 日本で事前購入可。物理SIM不要、即開通。AiraloやHolaflyが人気 |
| Wi-Fiレンタル | 1日500〜800円 | 複数人でシェア可能。ただし荷物が増える、充電が必要 |
個人的にはeSIMかプリペイドSIMがおすすめ。チャンギ空港のSingtelカウンターで「ツーリストSIM」を買えば、スタッフが設定まで全部やってくれます。しかもシンガポール国内はどこでも4G/5G高速通信が使えて快適です。
空港アクセス(チャンギ国際空港→市内)
| 方法 | 所要時間 | 料金 |
|---|---|---|
| MRT(地下鉄) | 約30〜40分 | S$2.5前後(約300円) |
| タクシー | 約20〜30分 | S$20〜35(約2,400〜4,200円) |
| Grab(配車アプリ) | 約20〜30分 | S$18〜30(約2,200〜3,600円) |
| シャトルバス | 約40〜60分 | S$9〜12(約1,100〜1,400円) |
MRTが最安・最速・最楽。チャンギ空港駅(Changi Airport)から市内中心部(City Hall、Raffles Place)まで乗り換え1回で30分前後。深夜早朝ならGrabかタクシーですが、Grabの方が料金が事前に分かって安心です。
現地の移動手段
シンガポールの公共交通は世界トップクラスに便利です。MRTとバスで全エリアをカバーし、どちらも時間通りに来ます。
MRT(地下鉄)
主要観光地はほぼカバー。料金はS$1〜2.5(約120〜300円)。EZ-Linkカード購入が便利
バス
路線が複雑だが、Google Mapsで検索すれば簡単。料金はMRTと同じくらい
Grab(配車アプリ)
タクシーより安く、料金が事前に分かる。深夜や荷物が多い時に便利
徒歩
マリーナベイ周辺、チャイナタウン、リトル・インディアなどは徒歩圏内。ただし暑さ対策必須
現地で使えるフレーズ
シンガポールは英語が公用語ですが、「シングリッシュ」と呼ばれる独特の英語が話されています。語尾に「lah」「leh」「lor」をつける可愛らしい英語です。
| フレーズ | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| Thank you | サンキュー | ありがとう |
| Can lah? | キャン・ラー? | できますか?(シングリッシュ) |
| How much? | ハウ・マッチ? | いくらですか? |
| Where is the toilet? | ウェア・イズ・ザ・トイレット? | トイレはどこですか? |
| Can I have the bill? | キャン・アイ・ハブ・ザ・ビル? | お会計お願いします |
| Excuse me | エクスキューズ・ミー | すみません |
注意事項とマナー
罰金大国シンガポール — 知っておくべきルール
シンガポールは「Fine City」(罰金の街)と呼ばれるほど、ルールが厳しい国です。知らなかったでは済まされないので、以下は必ず守りましょう:
- ゴミのポイ捨て禁止 — 最高S$1,000(約12万円)の罰金
- 公共交通機関での飲食禁止 — MRT・バス内での飲食はS$500の罰金
- チューインガムの持ち込み・販売禁止 — 医療用以外は違法
- 喫煙は指定エリアのみ — 公共施設、レストラン、バー内は全面禁煙
- 横断歩道以外での横断禁止 — 罰金S$50〜
- トイレの水を流さない — 罰金対象(稀ですが)
治安と安全
シンガポールは世界で最も治安が良い国の一つです。夜中に一人で歩いても問題ないレベル。ただし、観光地ではスリや置き引きのリスクはゼロではないので、貴重品管理は基本です。また、飲み物に睡眠薬を入れられる「デートレイプドラッグ」の事例もあるので、バーやクラブでは飲み物から目を離さないように。
まとめ — シンガポールで「自分を超える」旅を
マリーナベイの夜景、ホーカーのチキンライス、Gardens by the Bayの未来的な光、リトル・インディアのスパイスの香り——シンガポールは小さな国に、世界中の「体験」が詰まっています。
初めての海外旅行でも、何度目のアジアでも、シンガポールは裏切りません。清潔で、安全で、英語が通じて、しかも圧倒的にフォトジェニック。「また行きたい」と思わせる魔法がこの国にはあります。
3泊4日なら、マリーナベイ・チャイナタウン・リトル・インディア・セントーサ島を回れます。5泊以上なら、カトン地区やティオン・バル、ナイトサファリも追加できます。費用は10万円から、贅沢するなら40万円——あなたのスタイルで、あなたのシンガポールを見つけてください。
行こうかなと思った今が、いちばんいいタイミングです。フライトを検索して、ホテルを予約して、シンガポールの光と香りと味を体験しに行きましょう。読み終わったあなたは、もうシンガポールの魅力に気づいているはずです。


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