ジンバブエ旅行完全ガイド2025|観光・費用・治安を徹底解説

夕焼けに染まるバオバブの木。雷鳴のように轟く滝の音が大地を震わせ、ミストが虹色に輝きながら空に立ち昇る。アフリカ南部の秘境・ジンバブエは、世界三大瀑布のひとつ「ヴィクトリアの滝」と、神秘的な古代遺跡「グレート・ジンバブエ」が眠る国。野生動物が闊歩するサバンナ、星空の下で聴くライオンの遠吠え、そして温かな笑顔で迎えてくれる人々――この国には、旅人の心を根底から揺さぶる「本物のアフリカ」が息づいています。経済的な困難を乗り越え、今まさに観光復興の真っ只中にあるジンバブエ。だからこそ、観光客に汚されていない純粋な自然と文化に出会えるのです。読み終わるころには、きっと「世界地図でジンバブエを探している自分」に気づくはずです。

ジンバブエってどんな国?基本情報

項目 内容
正式国名 ジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe)
首都 ハラレ(Harare)
人口 約1,500万人
公用語 英語、ショナ語、ンデベレ語など16言語
通貨 米ドル、南アフリカランド(マルチカレンシー制)
時差 日本より7時間遅れ(サマータイムなし)
ビザ 観光目的の場合、30日以内の滞在は到着時に取得可能(50米ドル)
宗教 キリスト教(約85%)、伝統宗教
電圧・プラグ 220V/50Hz、BFタイプ(変換プラグ必須)

かつて「アフリカのパン籠」と呼ばれたほど豊かな農業国だったジンバブエ。英語が公用語なので、旅行者にとってコミュニケーションのハードルは低いんです。そして何より、観光客がまだ少ない今だからこそ、手つかずの大自然と本物の野生動物に出会えるチャンス。混雑した観光地にうんざりしている人ほど、ジンバブエの静かな雄大さに感動するはずです。

ジンバブエ旅行の費用|予算別プラン

ジンバブエはアフリカの中でも特別なデスティネーション。航空券と現地での過ごし方によって、かなり費用に幅があります。正直、バックパッカー向けの超格安旅行は難しい国ですが、中級ホテルやロッジを選べば、想像より手が届く予算で「一生モノの体験」が手に入ります。ヴィクトリアの滝でのアクティビティや、サファリツアーにお金をかけるのが、この国での正解です。

航空券の相場

時期・クラス 往復料金(目安) 備考
オフシーズン(4〜6月) 12万円〜18万円 1〜2回乗り継ぎ(ドバイ、ヨハネスブルグ経由)
ハイシーズン(7〜9月) 18万円〜25万円 乾季のサファリベストシーズン
年末年始 25万円〜35万円 早期予約で安く抑えられる可能性あり

日本からの直行便はありません。一般的なルートは、ドバイ(エミレーツ航空)やヨハネスブルグ(南アフリカ航空)を経由してハラレまたはヴィクトリアフォールズに入るパターン。乾季(5〜10月)が観光のベストシーズンなので、その時期は航空券も高騰します。逆に雨季(11〜4月)なら安く行けますが、道路状況やマラリアリスクには注意が必要です。

ホテル・宿泊費の相場

宿泊タイプ 1泊あたり料金 特徴
バックパッカーズホステル 15〜30米ドル ドミトリー、共同シャワー
中級ホテル(3つ星) 50〜100米ドル 清潔な個室、朝食付き
高級ロッジ(4〜5つ星) 150〜400米ドル サファリロッジ、滝が見える部屋など
超高級サファリキャンプ 500米ドル〜 オールインクルーシブ、プライベートガイド付き

ヴィクトリアフォールズの町には中級ホテルが多く、清潔で快適。一方、ファングやマナプールズのサファリロッジは宿泊費が高めですが、食事・ゲームドライブ・パークフィー込みのオールインクルーシブなので、トータルではコスパが良い場合も。ハラレは治安面でやや不安があるため、しっかりした宿を選ぶのがおすすめです。

予算別の総費用モデル(5泊7日)

節約旅行

25〜35万円

航空券12万 + ホステル

・バックパッカーズホステル
・ローカルバス移動
・自炊中心
・無料の滝展望台のみ

スタンダード旅行

40〜60万円

航空券18万 + 中級ホテル

・3つ星ホテル
・ヴィクトリアの滝ツアー
・1回のゲームドライブ
・レストランで食事

リッチ旅行

80〜150万円

航空券25万 + サファリロッジ

・高級ロッジ宿泊
・ヘリコプターツアー
・複数日サファリ
・プライベートガイド

正直に言うと、ジンバブエは「節約してギリギリまで削る旅」より、「ある程度の予算を使って最高の体験を買う旅」に向いています。ヴィクトリアの滝でのヘリコプター遊覧やサファリツアーは決して安くないけど、一生に一度の価値があると断言できます。サファリロッジのオールインクルーシブプランは、実は1日あたりの単価で考えると東京の高級ホテルと大差ありません。それで象の群れを目の前にできるなら、絶対にお得だと思いませんか?

絶対に行くべき!ジンバブエの観光スポット

ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)

ゴォォォォォ――という地響きのような轟音が、まだ滝が見えない地点から聞こえてくる。近づくにつれて空気が湿り、ミストが霧のように立ち込める。そして目の前に現れるのは、幅1,700メートル、高さ108メートル、毎秒50万リットルの水が落下する、地球上で最も壮大な滝の景観。現地では「モシ・オ・トゥンヤ(雷鳴のする水煙)」と呼ばれ、その名の通り、滝つぼから立ち上る水煙は数キロ先からでも見えるほどです。

ジンバブエ側とザンビア側、どちらからも見られますが、ジンバブエ側の方が展望ポイントが多く、滝の全景を楽しめます。雨季(11〜4月)は水量が最大で大迫力。逆に乾季(9〜10月)は水量が減り、「デビルズプール」という滝の縁ぎりぎりまで行ける天然プールで泳げる可能性も。どちらの季節も、それぞれの美しさがあるんです。

そして、ヴィクトリアの滝で絶対にやってほしいのがヘリコプターでの遊覧飛行。上空から見下ろす滝は、もはや別次元の絶景。滝の形が「稲妻」のように見え、虹が何重にも架かる様子は、言葉を失うほどの美しさです。15分のフライトで150米ドルほどですが、一生の記憶に残る投資になります。

ファング国立公園(Hwange National Park)

ジンバブエ最大の国立公園であり、アフリカ有数のサファリの聖地。約4万頭のゾウが生息し、「象の楽園」として世界的に有名です。東京都の約7倍という広大な敷地に、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイ(ビッグファイブ)が揃い、野生動物の宝庫と呼ぶにふさわしい場所。

乾季(5〜10月)の早朝と夕方、水場に集まる動物たちを見るゲームドライブは感動の連続。ゾウの群れが水を飲み、キリンが首を伸ばし、ライオンが獲物を狙う――映画の世界だと思っていた光景が、目の前で繰り広げられます。ガイドの知識も深く、動物の行動や足跡を読み解きながら追跡する体験は、知的好奇心をくすぐられます。

ファングのサファリロッジに滞在すると、夜はテントから聞こえるハイエナの鳴き声、朝は鳥のさえずりで目覚める。ロッジのテラスから水場を眺めながら飲むコーヒーの贅沢さ。これぞアフリカ旅行の醍醐味です。ケニアやタンザニアのように観光客で混雑していないのも、ファングの大きな魅力。静かに、じっくりと野生動物と向き合えます。

グレート・ジンバブエ遺跡(Great Zimbabwe)

11世紀から15世紀にかけて栄えたショナ王国の首都跡。モルタルを一切使わず、花崗岩を積み上げただけで築かれた巨大な石造建築は、サハラ以南のアフリカで最大規模を誇ります。国名「ジンバブエ」の語源でもあるこの遺跡は、「偉大な石の家」を意味するショナ語から来ています。

遺跡は丘の上のアクロポリス、谷間のグレート・エンクロージャー、そして住居跡のバレー・コンプレックスの3つのエリアに分かれています。特にグレート・エンクロージャーの高さ11メートル、周囲250メートルの円形の壁は圧巻。内部には謎の石柱が並び、かつてここで何が行われていたのか、今も完全には解明されていません。

夕暮れ時、オレンジ色の光に照らされた石壁は、まるで時が止まったかのような静けさに包まれます。ここに立つと、アフリカの古代文明の偉大さと、歴史の重みをひしひしと感じるはず。観光客がほとんどいないので、遺跡を独り占めできる贅沢な時間が過ごせます。

マトボ国立公園(Matobo National Park)

「神々の宿る丘」と呼ばれる、巨大な花崗岩が積み重なる神秘的な景観の国立公園。バランスを保ちながら絶妙に積み上がった岩の数々は、自然が作り出した芸術作品のよう。ここには世界最高密度のブラックイーグル(クロワシ)が生息し、バードウォッチングの名所でもあります。

そして、マトボで特別な体験ができるのが「サイのウォーキングサファリ」。ガイドと一緒に徒歩でサバンナを歩き、野生のサイを間近で観察できます。車からではなく、自分の足で大地を踏みしめ、サイの息遣いを感じる――これは他のサファリでは味わえない緊張感と興奮です。

また、マトボにはイギリスの植民地政策を進めたセシル・ローズの墓があり、「世界の眺望(World’s View)」と呼ばれる展望地から360度のパノラマが楽しめます。歴史的にも自然的にも、多層的な魅力を持つ場所です。

マナプールズ国立公園(Mana Pools National Park)

ザンベジ川沿いに広がる、世界遺産に登録された原生の国立公園。「マナ」とは現地語で「4つ」を意味し、乾季に残る4つの水溜まりに多くの動物が集まることから名付けられました。ここの最大の特徴は、ウォーキングサファリとカヌーサファリができること。

静かに流れるザンベジ川をカヌーで下りながら、川岸で水を飲むゾウ、日光浴するワニ、水中に潜むカバを観察する。風の音と鳥の声だけが響く静寂の中、野生動物と同じ目線で自然を感じられるのは、マナプールズならではの贅沢です。

また、ここは「ゾウが後ろ足で立つ」という珍しい行動が見られることでも有名。高い枝の葉を食べるために、前足を幹にかけて後ろ足だけで立ち上がる姿は、一見の価値あり。手つかずの自然が残る、真の秘境です。

その他の魅力的なスポット

イースタン・ハイランズ

モザンビーク国境の高原地帯。滝、森、茶畑が広がる涼しい避暑地

カリバ湖

世界最大級の人造湖。サンセットクルーズやタイガーフィッシングが楽しめる

ゴナレゾウ国立公園

南東部の秘境サファリ。赤い砂岩の崖と野生動物のコントラストが美しい

チノイ洞窟

古代の壁画が残る洞窟群。ショナ民族の聖地で神秘的な雰囲気

ジンバブエグルメ|本物のアフリカ料理を味わう

正直に言います。ジンバブエは「グルメ天国」ではありません。でも、だからこそ面白い。ここで食べるのは観光客向けに洗練された料理ではなく、現地の人が何百年も食べ続けてきた、本物のアフリカ料理。シンプルだけど力強く、素朴だけど滋味深い。そんな料理の数々が、旅をより深く記憶に刻んでくれます。

代表的なジンバブエ料理

料理名 どんな料理? 価格目安
サザ(Sadza) トウモロコシ粉を練った主食。もちもちした食感で、シチューと一緒に手で食べる。ジンバブエの国民食 2〜5米ドル
ニャマ(Nyama) グリルした肉料理。牛肉、ヤギ肉、チキンなど。炭火でじっくり焼いた香ばしさがたまらない 5〜10米ドル
ムボーラ・ライス(Mopane Worms) モパネ蛾の幼虫の乾燥させたもの。トマトソースで煮込むとナッツのような風味。勇気があればぜひ! 3〜6米ドル
チキン・シチュー トマトとスパイスで煮込んだチキンシチュー。サザと一緒に食べるのが定番。じんわり染みる美味しさ 4〜8米ドル
ムフシュウェ(Muriwo) 野菜の葉っぱを煮込んだ料理。ほうれん草に似た味わいで、栄養満点の家庭料理 2〜4米ドル
ボエルワース(Boerewors) 南アフリカから伝わったスパイス入りソーセージ。BBQで焼くと香ばしくてビールに最高 3〜7米ドル

サザは最初「味がない…?」と思うかもしれません。でも、これが正解。シチューや肉料理の味を引き立てる名脇役なんです。手で一口サイズに丸め、シチューをすくって食べるスタイルは、現地の人と同じ方法でやってみてください。ローカルレストランで地元の人に囲まれながら食べるサザは、何よりも「ここに来た」実感を与えてくれます。

ローカルレストラン・食事スポット

ヴィクトリアフォールズの町

観光客向けレストランとローカル食堂が共存。「The Boma」では伝統料理のブッフェとアフリカンダンスショーが楽しめる

ハラレのマーケット

メアリー・バーカーマーケットで新鮮な野菜・果物を調達。地元の人との会話も楽しめる

サファリロッジのディナー

星空の下で焚き火を囲んでのBBQ「ブライ」。ゲームミートを味わえる高級ロッジも

ストリートフード

路上でサザやニャマを売る屋台。安くて美味しいが、衛生面には注意

グルメ旅の注意点

・生野菜やカットフルーツは避けるのが無難
・水道水は飲まず、ボトルウォーターを購入
・ローカル食堂では現金(米ドル)のみの場合が多い
・高級ロッジでは洗練された西洋料理も提供されるので、伝統料理が苦手でも安心

ジンバブエでしかできない体験

デビルズプール(Devil’s Pool)

ヴィクトリアの滝の頂上、108メートルの崖っぷちぎりぎりにある天然プール。滝の縁で泳ぐという、想像しただけで心臓がバクバクする体験ができます。乾季の水量が少ない時期(9〜12月)のみ可能で、ガイド付きツアーでザンビア側のリビングストン島から入ります。

岩をつかみながら水流に逆らって進み、プールの端から滝つぼを覗き込む瞬間――絶叫マシンを超える恐怖とスリル。でも、無事にやり遂げた後の達成感は言葉にできません。一生の自慢話になります。

バンジージャンプ(Victoria Falls Bridge Bungee)

ヴィクトリアの滝にかかる橋から、高さ111メートルのバンジージャンプ。眼下にはザンベジ川の激流、耳には滝の轟音、視界には虹――これ以上のロケーションはありません。ジャンプ台から滝を見下ろし、3、2、1…のカウントダウンで飛び込む瞬間、全身に鳥肌が立ちます。

料金は約160米ドル。ビデオ撮影もオプションで追加できます。高所恐怖症の人でも、「やってよかった」と言う人が多いのが不思議。勇気を出して飛び込む価値、絶対にあります。

ゾウとの触れ合い(Elephant Interaction)

ヴィクトリアフォールズ近郊には、保護されたゾウと触れ合えるサンクチュアリがあります。エサをあげたり、一緒に森を散歩したり、ゾウの背中に乗ったり。ゾウの皮膚のゴワゴワした感触、優しい目、長い鼻でそっと撫でられる感覚――すべてが愛おしくなります。

倫理的に運営されているサンクチュアリを選ぶことが大切。Wild Horizonsなど評判の良い施設では、ゾウの福祉を最優先にしたプログラムを提供しています。動物との触れ合いを通じて、自然保護の大切さも学べます。

サンセット・クルーズ(Zambezi Sunset Cruise)

ザンベジ川をゆったりと進む船の上で、アフリカの夕日を眺めながら冷えたビールを飲む。川岸には水を飲むゾウ、日光浴するカバ、優雅に佇むサギ。オレンジとピンクに染まる空、シルエットになるバオバブの木、そして川面に映る光のゆらめき。

これがジンバブエ流のサンセット。都会の喧騒を忘れ、時間がゆっくりと流れる贅沢。ツアーには軽食やドリンクが含まれ、2時間で40米ドルほど。カップルにも一人旅にも最高のリラックスタイムです。

ジンバブエの他の都市・エリア

ハラレ(Harare)

首都でありながら緑豊かな庭園都市。国立美術館やムバレ郊外市場、ジャカランダ並木が美しい。ただし治安にやや不安があるため、夜の外出は避けるのが無難。

アクセス: 国際空港あり

ブラワヨ(Bulawayo)

ジンバブエ第2の都市。マトボ国立公園やグレート・ジンバブエ遺跡への拠点。コロニアル建築が残る落ち着いた雰囲気の町。鉄道博物館が見どころ。

アクセス: ハラレから飛行機1時間 / 列車7時間

カリバ(Kariba)

カリバ湖畔のリゾート地。釣り、ハウスボート、クルーズが楽しめる。のんびりと湖を眺めながらリラックスしたい人におすすめ。サンセットが絶景。

アクセス: ハラレから車で約4時間

ムタレ(Mutare)

イースタン・ハイランズの玄関口。涼しい気候、ヴンバ山地の植物園、ニャンガ国立公園へのアクセスが良い。ハイキングや自然散策に最適。

アクセス: ハラレから車で約4時間

グウェル(Gweru)

ジンバブエの中央部に位置する中堅都市。アンテロープパークでは動物保護プロジェクトに参加でき、ライオンとの触れ合いも可能。

アクセス: ハラレ〜ブラワヨ間の中間地点

マスヴィンゴ(Masvingo)

グレート・ジンバブエ遺跡への最寄り都市。遺跡観光の拠点として便利。町自体は小さいが、ローカルな雰囲気を楽しめる。

アクセス: ハラレから車で約4時間

ジンバブエ旅行のベストシーズン

ジンバブエは南半球に位置するため、日本と季節が逆。そして何より、乾季と雨季で景色も体験も全く変わる国です。自分が何を優先するか(サファリ?滝の水量?)で、ベストな時期が変わります。

春(9〜11月)

おすすめ度: ★★★★★

乾季の終わり。サファリのベストシーズン。水場に動物が集中し、遭遇率が最高。デビルズプールも可能。暑くなり始める。

気温: 25〜35℃

夏(12〜2月)

おすすめ度: ★★☆☆☆

雨季の始まり。緑が美しく、鳥類が豊富。ヴィクトリアの滝の水量が増加し始める。暑く湿度が高い。マラリアリスク上昇。

気温: 20〜30℃

秋(3〜5月)

おすすめ度: ★★★★☆

雨季の終わり。ヴィクトリアの滝が最大水量で大迫力。サファリは草木が茂り動物発見が難しくなる。過ごしやすい気候。

気温: 18〜28℃

冬(6〜8月)

おすすめ度: ★★★★★

乾季のピーク。サファリに最適な気候で、動物が見やすい。朝晩は冷え込むが日中は快適。観光客も比較的少なめ。

気温: 10〜25℃

結論:サファリ重視なら6〜10月、ヴィクトリアの滝の大迫力を見たいなら3〜5月がベスト。個人的には、両方を楽しめる9〜10月を一番おすすめします。乾季で動物が見やすく、滝もまだ適度な水量があり、気候も暑すぎず快適。ただし、この時期は観光のハイシーズンなので、航空券とホテルは早めに予約しましょう。

ジンバブエ旅行の実用情報

通信・インターネット環境

ジンバブエの通信インフラは、正直に言うと先進国と比べて不安定です。でも、主要観光地では問題なくネット接続できます。現地SIMカードは空港や町中のショップで購入可能。主なキャリアはEconet、NetOne、Telecelの3社。データプランは1GB=3〜5米ドルほど。

おすすめはeSIMの事前購入。Airaloなどのアプリで「アフリカ周遊プラン」や「ジンバブエ単体プラン」を買えば、到着後すぐに使えます。サファリロッジでは衛星WiFiを提供している場所もありますが、速度は期待しないこと。むしろ、デジタルデトックスのチャンスと考えましょう。

eSIM活用のコツ

・日本出発前にAiraloやUbigi等でアフリカプランを購入
・eSIM対応スマホか確認(iPhone XS以降、Google Pixel 3以降など)
・ダウンロードマップ(Google Mapsのオフライン保存)を事前準備
・緊急連絡先やホテル情報はスクリーンショット保存

空港から市内へのアクセス

ヴィクトリアフォールズ空港(VFA)は町の中心部から約20km。タクシーで20〜30米ドル、所要時間は約30分。ホテルの送迎サービス(有料・無料)を事前予約しておくのが安心です。空港は小さく、到着ビザもスムーズに取得できます。

ハラレ国際空港(HRE)は首都中心部から約15km。タクシーで25〜40米ドル、所要時間は約30分。Uberは使えないので、ホテル手配の送迎か、空港の公式タクシースタンドを利用しましょう。夜間の到着の場合、必ず事前予約を。

国内線はFastjetやAir Zimbabweが主要都市を結んでいますが、本数が少なく遅延も多いので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

現地で使える簡単フレーズ

ジンバブエの公用語は英語なので、基本的なコミュニケーションは問題ありません。ただし、現地の言葉を少しでも話すと、人々の笑顔が変わります。特にショナ語は国民の約70%が話す主要言語。

日本語 英語 ショナ語(発音)
こんにちは Hello Mhoro(ムホロ)
ありがとう Thank you Ndatenda(ンダテンダ)
お元気ですか? How are you? Makadii?(マカディ?)
元気です I’m fine Ndiri bhoo(ンディリ ボー)
さようなら Goodbye Chisarai(チサライ)
はい Yes Hongu(ホング)
いいえ No Kwete(クウェテ)

「Mhoro!」と笑顔で言うだけで、現地の人との距離が一気に縮まります。市場やローカルレストランで使ってみてください。

治安・安全情報

治安面での注意事項

ハラレの治安: 首都ハラレは昼間でもスリ・ひったくりが多発。特に市場周辺や混雑したエリアでは警戒が必要。夜間の外出は避け、タクシー移動が基本。

ヴィクトリアフォールズ: 観光地なので比較的安全だが、夜の一人歩きは避ける。動物が町中に現れることもあるので、夕方以降は特に注意。

サファリ: ガイドの指示に必ず従うこと。野生動物との距離感を誤ると命に関わる。ロッジ周辺も動物が出没するので、夜間の単独行動は厳禁。

政治デモ: 政治的な集会やデモには近づかない。2020年代に入り情勢は安定しているが、念のため最新情報をチェック。

貴重品管理: パスポートのコピーを持ち歩き、原本はホテルの金庫に。高額な現金は分散して持つ。ブランド品や高価な時計は控える。

健康・医療情報

必須の予防接種: 黄熱病(イエローカード)は黄熱病汚染国から入国する場合のみ必須。ただし、A型肝炎、腸チフス、破傷風などの予防接種は推奨されます。出発の6週間前までに、トラベルクリニックで相談を。

マラリア予防: ジンバブエの多くの地域がマラリア感染リスク地域。特に雨季(11〜4月)と低地エリア(ヴィクトリアフォールズ、ファング、マナプールズ)では要注意。予防薬(マラロン、ドキシサイクリン等)の服用と、虫除けスプレー、長袖・長ズボンの着用を徹底しましょう。

医療施設: ハラレやヴィクトリアフォールズには私立病院があり、外国人向けの医療サービスも受けられます。ただし、医療費は高額なので、海外旅行保険の加入は必須。特に緊急搬送や重篤な病気に備え、補償額の大きいプランを選びましょう。

持ち物チェックリスト

必須アイテム

・パスポート(残存6ヶ月以上)
・ビザ申請用の現金(米ドル50ドル)
・海外旅行保険証券
・航空券・ホテル予約確認書
・クレジットカード(VISA/Master)

サファリ用品

・双眼鏡
・カメラ(望遠レンズ推奨)
・ベージュ/カーキ色の服
・帽子、サングラス
・日焼け止め(SPF50+)

衛生・健康

・虫除けスプレー(DEET 30%以上)
・マラリア予防薬
・常備薬(胃腸薬、鎮痛剤など)
・除菌ウェットティッシュ
・携帯浄水器(念のため)

電子機器

・変換プラグ(BFタイプ)
・モバイルバッテリー
・ヘッドライト(停電対策)
・eSIM設定済みスマホ

まとめ:ジンバブエで、人生が変わる旅を

夕焼けに染まるバオバブの木。雷鳴のように轟く滝の音。サバンナに響くライオンの遠吠え。冒頭で描いたあの光景は、決して誇張ではありません。ジンバブエは、SNSで「いいね」を稼ぐための旅行先ではなく、自分の人生観が揺さぶられる、本物の旅ができる場所です。

正直、この国は「行きやすい」観光地ではありません。航空券は高く、治安にも注意が必要で、インフラも完璧ではない。でも、だからこそ価値があるんです。観光客で溢れかえったビーチリゾートや、インスタ映えだけのスポットでは、もう心が動かないと感じているなら――ジンバブエはあなたを待っています。

ヴィクトリアの滝で全身にミストを浴び、ファングで象の群れに囲まれ、マナプールズで星空の下に眠る。グレート・ジンバブエ遺跡で歴史の重みを感じ、サザを手で食べながら地元の人と笑い合う。これらすべての体験が、「ああ、遠くまで来てよかった」と心の底から思わせてくれます。

今、ジンバブエは観光復興の真っ只中。だからこそ、混雑していない。だからこそ、純粋な自然と文化に出会える。このタイミングを逃したら、もう二度と「手つかずのジンバブエ」には会えないかもしれません。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。さあ、フライトを検索してみませんか?ジンバブエの大地が、あなたを待っています。

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