リトアニア旅行完全ガイド2025|観光・費用・治安を徹底解説

バルト三国の最南端に位置するリトアニア。首都ヴィリニュスの旧市街を歩けば、石畳の路地にバロック建築の尖塔が立ち並び、教会の鐘の音がこだまする。中世から続くカフェ文化の香りと、琥珀色に輝くバルト海の風が混ざり合う。ソ連支配を乗り越え、独自の文化を守り抜いたこの国には、ヨーロッパの他の国とは違う、静かで力強い美しさがあります。

東京からおよそ12時間。多くの日本人にとってまだ「知られざる国」のリトアニアですが、実はヨーロッパ旅行通の間では「次に来る旅行先」として急速に注目を集めています。ユネスコ世界遺産に登録されたヴィリニュスの旧市街、悲劇の歴史を伝える十字架の丘、そしてバルト海沿いの美しいリゾート地まで。

この記事では、2025年最新のリトアニア旅行情報をどこよりも詳しく解説します。観光スポット、費用、治安、ベストシーズン、そして現地でしか体験できない文化まで、旅行計画に必要な全てを網羅しました。読み終わるころには、きっとリトアニア行きのフライトを検索しているはずです。

リトアニアの基本情報

項目 詳細
正式名称 リトアニア共和国(Republic of Lithuania)
首都 ヴィリニュス(Vilnius)
人口 約280万人(2025年)
公用語 リトアニア語(英語は主要都市で通じる)
通貨 ユーロ(EUR)※2015年にユーロ導入
時差 日本より7時間遅れ(サマータイム時は6時間)
ビザ 90日以内の観光はビザ不要(シェンゲン協定加盟国)
宗教 カトリックが約80%
気候 大陸性気候(夏は温暖、冬は厳しい寒さ)

ビザ不要、ユーロが使えて、英語も通じる。リトアニアは想像以上に旅しやすい国です。「バルト三国って難しそう」と思っていた方も、この条件なら安心して旅行計画を立てられますよね。

リトアニア旅行の費用

「ヨーロッパ旅行は高い」というイメージがありますが、リトアニアは西ヨーロッパと比べて驚くほどコスパが良いんです。パリやローマの半額以下で、同じクオリティの旅行ができます。ここでは、航空券・宿泊費・現地費用を詳しく解説していきます。

航空券の相場

シーズン 往復料金(エコノミー) 経由地
オフシーズン(11〜3月) 8〜12万円 ヘルシンキ、ワルシャワ、イスタンブール
通常シーズン(4〜5月、9〜10月) 10〜15万円 ヘルシンキ、フランクフルト
ハイシーズン(6〜8月、年末年始) 15〜20万円 ヘルシンキ、コペンハーゲン

狙い目は4〜5月と9〜10月。気候も良く、航空券も比較的リーズナブルです。ヘルシンキ経由のフィンエアーか、ワルシャワ経由のLOTポーランド航空が主要ルート。早期予約なら10万円前後で見つかることも。セール情報は航空会社の公式サイトやSkyscannerでこまめにチェックしましょう。

宿泊費の相場

宿泊タイプ 1泊あたりの料金 特徴
ホステル・ドミトリー 1,500〜3,000円 旧市街にもあり立地◎
ビジネスホテル 5,000〜8,000円 朝食付き、清潔で快適
3つ星ホテル 8,000〜12,000円 旧市街エリア、バスタブあり
4〜5つ星ホテル 15,000〜30,000円 歴史的建築リノベ、スパ付き
Airbnb(個室) 4,000〜7,000円 キッチン付きでコスパ◎

ヴィリニュスの宿泊費は西ヨーロッパの約半額。3つ星ホテルでも1万円前後と、東京のビジネスホテルと変わらない値段で泊まれます。旧市街(Old Town)エリアに泊まれば、主要観光地が徒歩圏内で便利です。

旅行スタイル別の総費用

節約旅行

10〜15万円

4泊6日

  • 往復航空券: 8〜10万円(オフシーズン)
  • 宿泊: ホステル 1泊2,500円×4泊
  • 食事: 自炊中心 1日2,000円
  • 交通・観光: 1日1,500円

スタンダード

18〜25万円

5泊7日

  • 往復航空券: 12〜14万円(通常シーズン)
  • 宿泊: 3つ星ホテル 1泊10,000円×5泊
  • 食事: レストラン中心 1日4,000円
  • 交通・観光: 1日3,000円

リッチ旅行

35〜50万円

6泊8日

  • 往復航空券: 18万円(ビジネスクラス)
  • 宿泊: 5つ星ホテル 1泊25,000円×6泊
  • 食事: 高級レストラン 1日8,000円
  • プライベートツアー: 3万円

正直に言います。リトアニアは「ヨーロッパなのにこの値段?」と驚くほどコスパが良いんです。パリやローマなら30万円コースの旅行が、リトアニアなら20万円台で実現できます。しかも物価が安いぶん、同じ予算でワンランク上のホテルやレストランを楽しめる。これがバルト旅行の魅力です。

リトアニアの絶対行きたい観光スポット

ユネスコ世界遺産の旧市街、悲劇の歴史を伝える十字架の丘、バロック様式の教会群、バルト海のリゾート地まで。小さな国ですが、見どころは驚くほど多彩です。ここではリトアニア旅行で絶対に外せないスポットを厳選してご紹介します。

ヴィリニュス旧市街(世界遺産)

石畳の路地を歩いていると、まるで中世にタイムスリップしたような感覚に襲われます。バロック、ゴシック、ルネサンス様式の建物が混在し、曲がりくねった小道が迷路のように続く旧市街。ヨーロッパ最大級の規模を誇るこの歴史地区は、1994年にユネスコ世界遺産に登録されました。

朝は地元のパン屋から焼きたてのパンの香りが漂い、昼はカフェのテラス席で読書する人々、夜になると温かいオレンジ色の街灯が建物を照らし出す。特に聖アンナ教会のフランボワイヤン・ゴシック様式の繊細なファサードは息をのむ美しさ。ナポレオンが「手のひらに乗せてパリに持ち帰りたい」と言ったという逸話も納得です。

旧市街の中心大聖堂広場には、白亜のヴィリニュス大聖堂と鐘楼がそびえ立ちます。広場の石畳には「奇跡のタイル」と呼ばれる特別な場所があり、その上で願い事をしながら3回まわると願いが叶うとか。地元の人も観光客も、みんなクルクル回っている光景がなんとも微笑ましいです。

十字架の丘

シャウレイ郊外の丘に、無数の十字架が立ち並ぶ異様な光景。その数は10万本以上とも言われています。これは単なる観光スポットではありません。ソ連支配下で信仰の自由を奪われたリトアニア人が、夜な夜な十字架を立て続けた抵抗の象徴なんです。

ソ連当局が何度撤去しても、翌朝にはまた新しい十字架が立っている。この静かな抵抗が、ついにはソ連を屈服させた。1993年には当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が訪問し、「希望と平和の場所」と称えました。風に揺れる十字架から聞こえる金属音が、まるで祈りの歌のように響きます。

ヴィリニュスからバスで約3時間、日帰りツアーも多数出ています。晴れた日の午後、西日に照らされた十字架の丘は、悲しみと美しさが同居する不思議な景色。リトアニアという国の強さを、肌で感じられる場所です。

トラカイ城

湖に浮かぶ赤レンガの古城。まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたような光景が目の前に広がります。ヴィリニュスから西へ約28km、バスで30分ほどの距離にあるトラカイ城は、14世紀に建てられたゴシック様式の水上城塞です。

城内の博物館では、リトアニア大公国の歴史を学べます。かつてこの国は東ヨーロッパ最大の国家で、現在のベラルーシやウクライナの一部まで支配していたという事実に驚かされます。城の塔からは、ガルヴェ湖を一望でき、周囲の森と湖が織りなす風景はまさに絶景。

城下町では、カライメ人(トルコ系少数民族)の伝統料理キビナイをぜひ試してください。ミートパイのような料理で、サクサクの生地に羊肉や牛肉がたっぷり。湖を眺めながら食べるキビナイは格別です。夏は湖でカヌーやセーリングも楽しめます。

ゲディミナス塔

ヴィリニュス旧市街を一望できる丘の上に立つ赤レンガの塔。14世紀に建てられた城塞の遺構で、現在はリトアニア独立のシンボルとなっています。1989年、ソ連からの独立を求める200万人が手をつないで形成した「バルトの道」の際も、この塔にリトアニア国旗が掲げられました。

丘の上まではケーブルカーもありますが、徒歩で登るのがおすすめ。森の中の坂道を15分ほど登ると、目の前に旧市街のパノラマが広がります。赤茶色の屋根が連なる景色、遠くに見えるネリス川、そして地平線まで続く森。「これぞヨーロッパ」という風景です。

塔内の博物館では、リトアニアの歴史と独立運動の資料が展示されています。夕暮れ時、オレンジ色に染まる旧市街を眺めながら、この国が辿ってきた長い歴史に思いを馳せる。そんな時間が持てるのも旅の醍醐味です。

クライペダ&クルシュー砂州

バルト海に面したリトアニア第3の都市クライペダ。かつてドイツ領だった港町で、旧市街にはハンザ同盟時代の木造建築が残ります。ここから船で渡るクルシュー砂州は、全長98kmの細長い砂の半島で、ユネスコ世界遺産に登録されています。

砂州の幅は最も狭い場所でわずか400m。片側はバルト海の荒波、もう片側は静かなクルシュー潟。この対照的な風景が、なんとも不思議な感覚を呼び起こします。ニダ村には、トーマス・マンの別荘や琥珀博物館があり、夏には海水浴やサイクリングを楽しむ人で賑わいます。

特にパルニジオ砂丘からの眺めは圧巻。高さ52mの砂丘の頂上から見渡す限りの砂と海、そして空。サハラ砂漠を思わせる景色が、ここバルト海のほとりに広がっているなんて。自然の力と美しさを実感できる場所です。

その他の見どころスポット

聖ペテロ・パウロ教会

2,000体以上の漆喰彫刻で覆われた内部は「バロックの宝石箱」

ウジュピス地区

アーティストが集まる自称「独立共和国」。独自の憲法も

KGB博物館(虐殺の博物館)

ソ連支配下の暗黒時代を伝える重要な歴史資料館

カウナス旧市街

リトアニア第2の都市。杉原千畝記念館がある

夜明けの門

奇跡の聖母像を祀る旧市街の門。巡礼者が絶えない聖地

琥珀博物館(パランガ)

バルト海の宝石・琥珀の歴史と美しいコレクション

リトアニアの絶品グルメ

正直に言います。リトアニア料理は「素朴だけど、忘れられない味」なんです。派手さはないけれど、寒い冬を乗り越えるための知恵が詰まった、心も体も温まる料理。そして驚くほどリーズナブル。地元のレストランなら、一食1,000円以下でお腹いっぱいになれます。

絶対食べたいリトアニア料理

料理名 どんな料理? 価格目安
ツェペリナイ
(Cepelinai)
飛行船型の巨大ジャガイモ団子。中に挽き肉やキノコが入り、サワークリームとベーコンソースで。ずっしり重くて1個でお腹いっぱい! 600〜900円
シャルティバルシチェイ
(Šaltibarščiai)
鮮やかなピンク色の冷製ビーツスープ。夏の定番料理。ケフィア(発酵乳)のさっぱり感と茹で卵のコクが絶妙 400〜600円
キビナイ
(Kibinai)
トラカイ名物のミートパイ。サクサクの三日月型パイに羊肉や牛肉がぎっしり。手のひらサイズで食べ歩きにも◎ 150〜250円/個
クゲリス
(Kugelis)
すりおろしジャガイモのグラタン風。外はカリッと、中はもっちり。ベーコンとタマネギの香りがたまらない 500〜700円
スメタニニアイ・グリビアイ
(Smėtaniniai grybai)
キノコのサワークリーム煮。リトアニアの森で採れたキノコをたっぷり使った、秋冬の定番 600〜900円
バランドゥカイ
(Balandėliai)
キャベツロール(ロールキャベツ)。日本人にも馴染みやすい優しい味。トマトソースでことこと煮込んだ家庭料理 500〜800円
黒パン
(Juoda duona)
ライ麦の黒パン。ずっしり重くて酸味があり、バターやチーズと相性抜群。リトアニア人のソウルフード 200〜400円/1斤
シャコティス
(Šakotis)
「木のケーキ」と呼ばれる伝統菓子。バウムクーヘンに似た層状の焼き菓子で、結婚式などのお祝いに 600〜1,200円

リトアニア料理の主役はジャガイモ。ツェペリナイ、クゲリス、パンケーキ風のブリヌス(Blynai)など、あらゆる料理にジャガイモが登場します。寒い気候で育つジャガイモは保存がきき、長い冬を乗り越えるための知恵だったんです。そこにサワークリーム、ディル(ハーブ)、ベーコン、キノコを組み合わせる。シンプルだけど、噛むほどに素材の味が広がる料理です。

リトアニアビールとお酒

リトアニアはビール大国。一人当たりのビール消費量はヨーロッパでもトップクラスです。地ビール醸造所が各地にあり、それぞれ個性的なビールを作っています。代表的なブランドは「Švyturys(シュヴィトゥリス)」「Utenos(ウテノス)」「Kalnapilis(カルナピリス)」。レストランでは500mlジョッキが300〜500円程度と、驚くほど安い。

また、リトアニアにはミード(蜂蜜酒)の伝統もあります。古代から続く醸造法で作られるミードは、甘くて飲みやすく、アルコール度数は10〜15%程度。中世の騎士が飲んでいた酒を現代で味わえるなんてロマンチックですよね。お土産にもおすすめです。

おすすめレストラン&グルメエリア

Forto Dvaras(ヴィリニュス)

伝統料理専門店。ツェペリナイが絶品。旧市街の雰囲気抜群のレストラン

Ertlio Namas

18世紀のレシピを再現。歴史的建築でいただく高級リトアニア料理

Lokys(熊)レストラン

1972年創業の老舗。ジビエ料理も楽しめる。地下のアーチ型空間が◎

ハレス市場(Hales Market)

地元の食材や総菜が並ぶ市場。フードコートで格安リトアニア料理を

Uzupis Cafe

アート地区ウジュピスのカフェ。手作りケーキとコーヒーで一息

Senoji Kibininė(トラカイ)

キビナイ専門店。トラカイ城観光の後に立ち寄りたい老舗

リトアニアでしかできない文化体験

琥珀探しとアクセサリー作り

バルト海沿岸は「琥珀海岸」として有名。特に嵐の後には、波打ち際に琥珀が打ち上げられることも。パランガやニダのビーチで、地元の人と一緒に琥珀探しをするのは、リトアニアならではの体験です。見つけた琥珀でアクセサリーを作るワークショップも人気。

琥珀は数千万年前の樹液の化石。中には虫が閉じ込められているものも。ヴィリニュスの琥珀ギャラリーでは、職人が目の前でアクセサリーを作る様子を見学できます。本物の琥珀は軽くて温かみがあり、偽物(プラスチック)とは手触りが全く違う。プロに教わりながら見極める目を養うのも楽しいです。

サウナ文化(Pirtis)体験

リトアニアの伝統的なサウナ「ピルティス(Pirtis)」は、フィンランドサウナとは一味違います。白樺の枝葉の束(ヴィニク)で体を叩いて血行を促進し、ハーブの香りに包まれながら汗を流す。そして凍った湖に飛び込む(冬季)。この「熱い→冷たい」の繰り返しが、体の芯からリフレッシュさせてくれます。

ヴィリニュス郊外の「Trakai Sauna」や「Amber Spa」では、観光客向けのサウナ体験プログラムを提供。地元のサウナマスターが案内してくれるので、初心者でも安心です。サウナの後に飲むリトアニアビールの美味しさといったら!

リネン製品のショッピング

リトアニアは「リネン王国」。亜麻(リネン)の栽培と織物の歴史は数百年に及びます。上質なリトアニアリネンは、使うほどに柔らかくなり、吸湿性・速乾性に優れ、夏は涼しく冬は温かい。ヨーロッパの高級ブランドもリトアニア製リネンを使っているほどです。

ヴィリニュス旧市街の「Lininiai Namai」や「Audimas」では、テーブルクロス、タオル、エプロン、ワンピースなど、幅広いリネン製品が揃います。日本で買えば数万円するワンピースが、現地では1万円以下で手に入ることも。肌触りの良さを確かめながら、お気に入りの一枚を探すのは至福の時間です。

杉原千畝の足跡を辿る

第二次世界大戦中、リトアニアの日本領事館に勤務していた外交官・杉原千畝は、ナチスの迫害から逃れるユダヤ人に「命のビザ」を発給し、約6,000人の命を救いました。カウナスには杉原千畝記念館があり、当時の領事館が保存されています。

記念館には、杉原が使っていた執務机、発給したビザのコピー、そして救われた人々からの感謝の手紙が展示されています。「外交官としての命令に背いても、人の命を救いたい」という彼の決断に、胸が熱くなります。日本人として、ぜひ訪れたい場所です。

リトアニアの他の都市・エリア

首都ヴィリニュスだけがリトアニアではありません。第2の都市カウナス、港町クライペダ、ビーチリゾートのパランガ、温泉地ドルスキニンカイまで、それぞれ個性的な魅力があります。5日間以上の滞在なら、ぜひ他都市にも足を延ばしてみてください。

カウナス(Kaunas)

「リトアニアの京都」。戦間期の首都で、旧市街には中世の建築が残る。杉原千畝記念館、悪魔博物館、ゴシック様式のカウナス城など見どころ満載。ヴィリニュスから電車で1.5時間。

アクセス: ヴィリニュスから電車で1.5時間

クライペダ(Klaipėda)

バルト海に面した港町。クルシュー砂州への玄関口で、ドイツ風の旧市街が美しい。夏は海洋フェスティバルで賑わい、シーフードレストランも充実。

アクセス: ヴィリニュスからバスで4時間

パランガ(Palanga)

「リトアニアのリビエラ」と呼ばれるビーチリゾート。白砂のビーチ、琥珀博物館、植物園が人気。夏の週末は地元の人々で賑わう避暑地。

アクセス: クライペダからバスで30分

ドルスキニンカイ(Druskininkai)

ベラルーシ国境近くの温泉保養地。ミネラル豊富な温泉と泥療法で知られる。スパリゾート「Aqua Park」は東欧最大級のウォーターパーク。

アクセス: ヴィリニュスからバスで2時間

シャウレイ(Šiauliai)

十字架の丘への玄関口。リトアニア第4の都市で、工業都市ながら旧市街には歴史的建築が残る。自転車博物館やラジオ・テレビ博物館など個性的な博物館も。

アクセス: ヴィリニュスからバスで2.5時間

アウクシュタイティヤ国立公園

126の湖が点在する自然公園。カヌー、ハイキング、キャンプが楽しめる。伝統的な養蜂場や風車も見学可能。リトアニアの原風景に出会える場所。

アクセス: ヴィリニュスから車で2時間

リトアニア旅行のベストシーズン

リトアニアは四季がはっきりしており、季節ごとに全く違う表情を見せます。気温差が大きく、夏は25℃前後、冬は-10℃以下になることも。「いつ行くのがベスト?」という質問には、「何を体験したいか」で答えが変わります。ここでは各シーズンの特徴を詳しく解説します。

春(3〜5月)

平均気温: 5〜15℃ | おすすめ度: ★★★★☆

長い冬が終わり、街が一気に華やぐ季節。4月下旬から5月は新緑が美しく、旧市街のカフェテラスも営業開始。航空券も比較的安く、観光客も少なめ。花粉症の心配はほぼなし。

服装: 薄手のダウン、セーター、レインジャケット

夏(6〜8月)

平均気温: 18〜25℃ | おすすめ度: ★★★★★

ベストシーズン!日照時間が長く(夜10時でも明るい)、気候も快適。ビーチリゾート、野外フェス、湖でのカヌーなどアクティビティが充実。ただし観光客多め&航空券高め。

服装: Tシャツ、薄手の長袖、軽い羽織り物

秋(9〜11月)

平均気温: 5〜15℃ | おすすめ度: ★★★★☆

黄金の森が美しい季節。9月は夏の余韻が残り快適。10月は紅葉のピーク、キノコ狩りシーズン。11月は雨が多くなるが、オフシーズン料金で旅行できる穴場。

服装: セーター、ジャケット、防水靴

冬(12〜2月)

平均気温: -5〜0℃ | おすすめ度: ★★★☆☆

雪化粧した旧市街は幻想的。クリスマスマーケット(12月)が最大の見どころ。ただし日照時間が短く(午後3時には暗い)、極寒。本格的な防寒装備必須。航空券は最安値。

服装: ダウンコート、厚手のセーター、手袋、帽子

結論: 6〜8月の夏がベストシーズン。ただし「混雑を避けたい」「コスパ重視」なら5月か9月がおすすめ。クリスマスマーケットを体験したいなら12月上旬がピークです。個人的には、9月の秋晴れの日に黄金色に染まった森を歩くのが最高でした。

リトアニア旅行の実用情報

インターネット・通信環境

リトアニアのインターネット環境は非常に優秀。首都ヴィリニュスは「ヨーロッパで最も高速なインターネット」と評されるほど。主要都市なら無料Wi-Fiスポットも豊富です。

おすすめの通信手段

eSIM(一番おすすめ)

  • Airalo、Holafly、Ubigi などが人気
  • 5GB/7日間で 800〜1,200円程度
  • 設定は数分、SIMカード入れ替え不要

現地SIMカード

  • Telia、Tele2、Bite の3大キャリア
  • 空港や街中のキオスクで購入可能
  • 10GB/30日間で 1,500円程度と格安

Wi-Fiレンタル

  • 複数人で旅行するなら経済的
  • 1日 800〜1,200円程度
  • 充電が必要で荷物が増えるのがデメリット

空港から市内へのアクセス

ヴィリニュス国際空港は市内中心部から南へわずか6km。ヨーロッパの空港の中でも「市内に近い」ことで有名です。

交通手段 所要時間 料金
路線バス(1番、2番、88番) 15〜20分 1ユーロ(約150円)
タクシー / Bolt(配車アプリ) 10〜15分 8〜12ユーロ(約1,200〜1,800円)
プライベート送迎(事前予約) 10〜15分 20〜30ユーロ(約3,000〜4,500円)

おすすめは路線バスかBolt(配車アプリ)。バスは1ユーロと激安で、旧市街まで直行します。荷物が多い場合や夜遅い到着ならBolt(リトアニア版Uber)が便利。アプリで料金が事前にわかり、英語不要で利用できます。

市内交通

ヴィリニュス旧市街は徒歩で十分回れます。主要スポットは半径1km圏内に集中しているので、公共交通はほとんど不要。ただし、トラカイ城や十字架の丘など郊外に行く場合は、バスか現地ツアーを利用します。

  • 路線バス・トロリーバス: 1回券1ユーロ、1日券5ユーロ。チケットは車内で購入可能
  • Bolt / Uber: 市内移動は3〜5ユーロ程度。深夜でも安全
  • レンタサイクル: CityBeeアプリで自転車シェア可能。30分1ユーロ
  • 長距離バス: LuxExpressやEcolines。カウナスまで6ユーロ〜、快適

使える現地語フレーズ

リトアニア語は難しい言語ですが、主要都市では英語が通じます。それでも、挨拶だけでも現地語で話すと、地元の人の笑顔が全然違います。

リトアニア語 読み方 意味
Labas ラバス こんにちは
Ačiū アチュー ありがとう
Prašom プラショム どういたしまして
Atsiprašau アツィプラシャウ すみません
Taip / Ne タイプ / ネー はい / いいえ
Kiek kainuoja? キエク カイヌオヤ いくらですか?
Labas rytas ラバス リータス おはよう
Labanakt ラバナクト おやすみなさい

治安と注意事項

リトアニアの治安はヨーロッパの中でも良好。凶悪犯罪はほとんどなく、夜の一人歩きも基本的に安全です。ただし、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要。

注意すべきポイント

  • スリ・置き引き: バスターミナル、市場、混雑したレストランでは貴重品に注意
  • ニセ警察官詐欺: 私服警官を名乗り「パスポートチェック」と財布を要求。本物の警官は制服着用
  • 偽タクシー: 空港でメーターなしタクシーに注意。Boltアプリ利用が安全
  • 夜の公園: 旧市街の公園は夜間は避ける。街灯がある大通りを歩く
  • 冬の路面凍結: 12〜3月は石畳が凍結。滑りにくい靴必須
  • アルコール規制: 深夜(22時〜10時)の酒類販売禁止(レストラン除く)

女性一人旅も十分可能な安全度。ただし深夜の一人歩きは避け、ホテルは旧市街か中心部を選びましょう。緊急時は警察112(英語対応可)。

チップとマナー

リトアニアにはチップ文化はありません。レストランでサービスが良かった場合、5〜10%を置くことがありますが、義務ではありません。カフェやバーでは不要。タクシーも端数を切り上げる程度で十分です。

  • レストラン: サービス料込みが基本。満足なら5〜10%
  • カフェ: チップ不要。カウンターにチップ瓶があれば小銭を
  • タクシー / Bolt: 端数切り上げ程度(例: 8.5ユーロ→9ユーロ)
  • ホテル: ポーターに1〜2ユーロ。ルームサービスは不要

持って行くと便利なもの

  • 変換プラグ(Cタイプ): ヨーロッパ標準の2ピン。電圧は230V
  • 折りたたみ傘: 天気が変わりやすい。雨具は必須
  • 歩きやすい靴: 石畳が多く、ヒールは不向き
  • 羽織りもの: 夏でも朝晩は冷える。軽いジャケットを
  • エコバッグ: レジ袋有料。マーケットやスーパーで便利
  • 日焼け止め: 夏の日差しは強い。SPF30以上推奨
  • 常備薬: 風邪薬、胃腸薬など。薬局は充実しているが英語メニュー少なめ

まとめ — リトアニアで、あなただけの物語を

石畳の路地に響く鐘の音、バロック教会の荘厳な美しさ、湖に浮かぶ赤レンガの古城、そしてバルト海から吹く潮風。冒頭で触れた五感の記憶が、旅を終えた後もずっと心に残り続けます。

リトアニアは「まだ知られていない」からこそ、特別な体験ができる国です。パリやローマのような華やかさはないかもしれません。でも、ここには静かな美しさと、強い誇りと、温かい人々がいます。ソ連支配を乗り越え、独立を勝ち取り、自分たちの文化を守り抜いた国。その歴史が、街角の一つひとつに刻まれています。

ツェペリナイをほおばり、琥珀を手に取り、十字架の丘で祈りの歌を聴く。トラカイ城で中世の物語に思いを馳せ、ヴィリニュス旧市街で迷子になる。そんな何気ない瞬間が、あなたにとってかけがえのない記憶になるはずです。

ヨーロッパ旅行を考えているなら、リトアニアという選択肢を加えてみてください。西ヨーロッパの半額以下の予算で、同じかそれ以上の感動が待っています。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。
さあ、リトアニアへ。

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