ラトビア旅行完全ガイド2025|観光・費用・治安を徹底解説

成田から約12時間、北欧エアのフライトを降りた瞬間、冷たく澄んだ空気が頬を撫でる。首都リガの旧市街に足を踏み入れると、石畳の路地に響くヒールの音、アールヌーヴォー建築の優雅な曲線、そして焼きたてのライ麦パンの香り。中世の面影を色濃く残しながら、カフェ文化やデジタル社会が共存するラトビアは、まだ多くの日本人が知らないヨーロッパの隠れた宝石です。「バルト三国って、どこも同じでしょ?」そんな先入観は、この国を訪れた瞬間に吹き飛びます。2時間もあれば、街全体がユネスコ世界遺産に登録された旧市街を歩き回れるコンパクトさ。でも、その奥深さは数日では足りないほど。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

ラトビア基本情報

項目 内容
正式国名 ラトビア共和国(Republic of Latvia)
首都 リガ(Riga) — バルト海の真珠と呼ばれる世界遺産都市
人口 約188万人(札幌市とほぼ同じ)
面積 64,589km²(北海道の約0.8倍)
公用語 ラトビア語(観光地では英語・ロシア語も通じる)
通貨 ユーロ(€) — 1€ = 約165円(2025年2月レート)
時差 -7時間(サマータイム時は-6時間)
ビザ 90日以内の観光なら不要! パスポート残存3ヶ月以上
フライト時間 約12〜14時間(ヘルシンキ・コペンハーゲン経由が主流)
電圧・プラグ 230V / 50Hz、Cタイプ(変換プラグ必須)
治安 ヨーロッパの中でも良好。夜の旧市街も比較的安全
宗教 ルター派(プロテスタント)、カトリック、ロシア正教

EU加盟国で、シェンゲン協定にも参加しているため、ヨーロッパ周遊の拠点としても最適。リトアニア・エストニアとあわせて「バルト三国周遊」を楽しむ旅行者も増えています。パスポートさえあれば、明日にでも飛べる気軽さがラトビア旅行の魅力です。

ラトビア旅行の費用

「北欧って物価が高いんでしょ?」そう思われがちですが、実はラトビアはバルト三国の中でも比較的リーズナブル。西ヨーロッパと比べると宿泊費や食費が2〜3割安く、1週間の旅行でも15万円前後で楽しめます。東京〜大阪間の新幹線往復とほぼ同じ金額で、世界遺産の街に滞在できるコスパの良さは見逃せません。

航空券の相場

経由地・航空会社 片道時間 往復料金(目安)
フィンエアー(ヘルシンキ経由) 約11〜12時間 8〜15万円
LOTポーランド航空(ワルシャワ経由) 約13〜14時間 7〜12万円
スカンジナビア航空(コペンハーゲン経由) 約12〜13時間 9〜14万円
ターキッシュエアラインズ(イスタンブール経由) 約15〜16時間 6〜10万円

航空券をお得に買うコツ

オフシーズン(11〜3月)なら6万円台のチケットも出現します!ヨーロッパ周遊の一部として、リトアニアやエストニアと組み合わせる「バルト三国フライト」を使えば、1国あたりの航空券コストをさらに下げられます。

ホテル・宿泊費の相場

宿泊タイプ 1泊料金 おすすめエリア
ホステル(ドミトリー) €15〜30(約2,500〜5,000円) 旧市街周辺、中央駅近く
ゲストハウス・B&B €40〜70(約6,600〜11,550円) 旧市街、静かな住宅街
3つ星ホテル €60〜100(約9,900〜16,500円) 新市街、旧市街徒歩圏内
4〜5つ星ホテル €120〜250(約19,800〜41,250円) 旧市街のブティックホテル、高級チェーン

リガ旧市街の中心に泊まれば、主要な観光スポットは徒歩圏内。朝の静かな石畳を散歩したり、夜のライトアップされた教会を眺めたりと、ホテルの立地が旅の満足度を大きく左右します。少し予算を上げて旧市街の3つ星以上を選ぶと、中世の雰囲気を満喫できますよ。

旅行スタイル別の予算目安

節約旅行

10〜13万円

5泊7日 / 1人あたり

ターキッシュエアライン + ホステル泊 + 自炊中心 + 市内観光メイン

スタンダード旅行

15〜20万円

5泊7日 / 1人あたり

フィンエアー + 3つ星ホテル + 毎食レストラン + 近郊観光も

リッチ旅行

25〜35万円

5泊7日 / 1人あたり

ビジネスクラス + 5つ星ホテル + ミシュランレストラン + スパ体験

ラトビアは「高すぎず、安すぎず」の絶妙なバランス。スタンダードクラスでも十分に快適な旅ができ、リッチに使っても30万円台で済む点が魅力です。旅のスタイルに合わせて、自由に予算調整できますよ。

ラトビアの観光スポット

ラトビアの魅力は、コンパクトな国土に凝縮された多様性。首都リガの世界遺産旧市街から、バルト海に面したリゾート、森と湖に囲まれた古城まで、1週間あればぐるりと周遊できます。「小さな国だから見どころも少ない」なんて思ったら大間違い。アールヌーヴォー建築の密度は世界トップクラスですし、中世ハンザ同盟の面影を残す街並みは、まるで時が止まったよう。まずは絶対に外せない定番スポットから紹介します。

リガ旧市街 — ユネスコ世界遺産の中世都市

石畳の路地を歩けば、13世紀の建物が立ち並び、カフェのテラス席からは尖塔が空を突き刺す光景が見える。リガ旧市街は、まるごと世界遺産に登録された「生きた中世」です。中心にそびえる聖ペテロ教会の展望台に上れば、オレンジ色の屋根瓦が波のように広がり、その向こうにドゥガヴァ川とバルト海が見渡せます。

朝の9時、まだ観光客が少ない時間に市庁舎広場を訪れると、地元の人がコーヒーを片手にベンチに座り、新聞を読んでいます。広場の中心には「ローランド像」が立ち、中世の自由都市の象徴としてこの街を見守り続けています。すぐ隣の「ブラックヘッドの会館」は、かつて独身商人たちの社交場だった建物。戦争で破壊されたものの、2000年に再建され、今ではリガのシンボルとして写真スポットNo.1の座を誇ります。

旧市街は半日もあれば歩き回れるサイズですが、路地裏に隠れた小さな教会、アンティークショップ、手作りチョコレート専門店など、発見が尽きません。夜になるとライトアップされた建物が幻想的で、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。ラトビアに来たら、まずはここを歩かないと始まりません。

アールヌーヴォー建築群 — 世界最高密度の芸術街

リガの新市街、特にアルベルタ通り(Alberta iela)を歩くと、目の前に広がるのは「建築の宝石箱」。19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられたアールヌーヴォー様式の建物が、これでもかと立ち並びます。顔や植物の装飾が建物のファサードを覆い、窓枠はうねるような曲線、バルコニーには鉄のレース細工。世界中のどの都市と比べても、この密度でアールヌーヴォー建築が残る場所はありません。

アルベルタ通り2a番地の建物を見上げると、仮面のような顔の彫刻が睨みつけてきます。少し怖いような、でも美しいような、不思議な魅力。この建物は建築家ミハイル・エイゼンシュタイン(映画監督セルゲイ・エイゼンシュタインの父)の作品で、彼の設計した建物だけで旧市街周辺に数十棟も残っています。

「アールヌーヴォー博物館」では、当時の暮らしを再現した部屋が見学でき、装飾の意味や建築技法の解説も充実。建築好きなら丸一日ここで過ごせるほど濃密です。インスタ映えも抜群で、カメラを持って歩くだけでプロのフォトグラファー気分が味わえますよ。

リガ中央市場 — ヨーロッパ最大級の屋内市場

リガ中央駅のすぐ裏に広がる巨大なツェッペリン型の建物。これ、実は第一次世界大戦時のドイツ軍飛行船格納庫を再利用した市場なんです。5つの巨大ホールに分かれ、それぞれ肉、魚、乳製品、野菜、雑貨と専門分野が決まっています。地元の人が日常的に買い物に来る場所なので、観光地特有のぼったくり価格はなく、リアルなラトビアの食文化に触れられます。

魚市場のホールに入ると、バルト海で獲れたニシン、サーモン、ウナギが氷の上に並び、独特の海の香りが漂います。試食させてくれる店も多く、スモークサーモンの燻製具合を確かめながら買えるのが楽しい。乳製品コーナーでは、ラトビア名物の「カッテージチーズ」や「スメタナ(サワークリーム)」がずらり。日本ではなかなか手に入らない発酵乳製品の種類の多さに驚きます。

市場の外の屋台エリアでは、焼きたてのピロシキ、蜂蜜ケーキ、ライ麦パンが売られていて、小腹が空いたらここでつまむのが地元流。市場全体がユネスコ世界遺産に登録されているだけあって、建物自体も見応え十分。ラトビアの「胃袋」を知りたいなら、ここは外せません。

ユールマラ — バルト海のリゾートビーチ

リガから電車で30分、バルト海に面した細長い砂州の街がユールマラです。夏になると、リガ市民がこぞってビーチに繰り出し、海水浴やビーチバレーを楽しみます。ヨーロッパのリゾート地というとニースやマヨルカを思い浮かべがちですが、ユールマラは「静かで落ち着いた大人のリゾート」。派手な観光施設はなく、白い砂浜、松林、そして19世紀の木造別荘が点在する、どこか懐かしい雰囲気が漂います。

砂浜を裸足で歩けば、細かい砂が足の指の間をすり抜け、波音がリラックス効果を高めてくれます。夏のハイシーズン(6〜8月)でも、ビーチが混雑しすぎることはなく、ゆったりと過ごせるのがラトビア流。木造建築の別荘群は「ダーチャ」と呼ばれ、色とりどりのペイント、凝った窓枠の装飾が一軒一軒異なり、散歩するだけでも楽しい。

ビーチ沿いのカフェで名物の「ブラックバルサム入りアイスクリーム」を食べながら夕陽を眺める。これ以上の贅沢はありません。冬のオフシーズンは閑散としますが、人のいない静かなビーチを独り占めできる贅沢もあります。「バルト海ってこんなに綺麗だったんだ」と驚くこと間違いなし。

トゥライダ城 — 森に佇む中世の古城

リガから車で約1時間、ガウヤ川沿いの森の中に赤レンガの古城がそびえ立ちます。トゥライダ城は13世紀に建てられ、ラトビアで最も保存状態の良い中世の城のひとつ。城壁の上に登れば、眼下に広がるのはガウヤ国立公園の深緑、曲がりくねる川、そして遠くに見える教会の尖塔。まるでRPGの世界に迷い込んだような光景です。

城内の博物館では、中世の武器、甲冑、生活用具が展示されていて、当時の騎士や農民の暮らしを知ることができます。城の敷地内には「トゥライダのマイヤ」という悲恋伝説で有名な墓もあり、地元では「ラトビアのロミオとジュリエット」として語り継がれています。墓の前には、今も新しい花が供えられていて、その伝説の深さを感じさせます。

秋になると周囲の森が紅葉に染まり、赤レンガの城と紅葉のコントラストが絶景。写真好きなら何時間でもシャッターを切り続けたくなる美しさです。「中世ヨーロッパの古城」と聞いて想像する、まさにその景色がここにあります。

その他の見逃せないスポット

聖ペテロ教会

旧市街のシンボル。123mの尖塔に上れば、リガを一望

自由の記念碑

ラトビア独立のシンボル。衛兵交代式も必見

リガ大聖堂

バルト三国最大級のパイプオルガンがある荘厳な教会

三人兄弟の家

15〜17世紀の異なる建築様式が隣り合う歴史的建造物

猫の家

屋根の上の猫の像が有名。リガっ子のランドマーク

ルンダーレ宮殿

「バルトのヴェルサイユ」と称される豪華絢爛な宮殿

ラトビアのグルメ

正直に言います。ラトビア旅行の30%は「食」で決まります。バルト海の新鮮な魚介、森で採れるキノコやベリー、そして長い冬を乗り越えるために発達した保存食文化。素朴だけど滋味深く、どこか懐かしい味わいが特徴です。「北欧料理って、ニシンの酢漬けばかりでしょ?」そう思っているなら、リガのレストランで驚くことになります。伝統料理を現代風にアレンジした「ニューバルティック・キュイジーヌ」が今、世界的に注目されているんです。

絶対に食べたいラトビア料理

料理名 どんな料理? 価格目安
ピラーギ(Pīrāgi) ベーコンと玉ねぎを包んだ小さなパン。ふっくらモチモチ、朝食の定番! €1〜2 / 3個
グレイペレプディンシュ ライ麦パンのプディング。ホイップクリームをたっぷりかけて甘酸っぱいベリーソースで €3〜5
ビーツのスープ 鮮やかなピンク色、スメタナを溶かして飲むと優しい甘み広がる冬の定番 €4〜6
スモークフィッシュ バルト海のニシン・サーモンを燻製。お酒が進む香ばしさ、ビールの最高のお供 €6〜10
ザワークラウト キャベツの酢漬け。シャキシャキ食感と酸味で肉料理のお供にぴったり €2〜4(サイド)
ペルメニ(Pelmeņi) 肉入り水餃子。サワークリームとディルをかけてズルズルっと €5〜7
ブラックバルサム 24種のハーブを漬け込んだ薬草酒。アルコール45%、ストレートで飲むと咳き込む強さ! €3〜5 / ショット
ライ麦パン ずっしり重く、噛むほどに深い甘み。バターをたっぷり塗って食べるのが地元流 €2〜3 / 1斤

ブラックバルサムの飲み方

ストレートで飲むと薬臭くて辛いので、地元の人は「ホットコーヒーに数滴垂らす」「アイスクリームにかける」「ブラックカラント(カシス)ジュースで割る」など工夫して楽しみます。カクテル「モスクワミュール」のウォッカの代わりにブラックバルサムを使う「リガミュール」も絶品!

おすすめレストラン&食エリア

Folkklubs Ala Pagrabs

地元ビールと伝統料理の殿堂。生演奏のフォークミュージックも楽しめる地下レストラン

3 Pavāru Restorāns

モダンバルト料理の最高峰。ミシュランガイド掲載、地元食材を芸術的に調理

Lido(リド)

セルフサービスの大衆食堂。地元の味をリーズナブルに。ピラーギ必食!

Milda

旧市街の老舗カフェ。ライ麦パンプディングとコーヒーで午後のひととき

Berga Bazārs

洗練された飲食エリア。おしゃれカフェ・ベーカリー・ワインバーが集結

Fish Restaurant ISTABA

バルト海の新鮮な魚介専門。スモークサーモンのタルタルは絶品中の絶品

ラトビアの食文化は「素材の味を活かす」シンプルさが魅力。派手な調味料や複雑なソースではなく、森と海の恵みをそのまま味わえる料理が並びます。「北欧料理って地味」というイメージは、リガで覆されること間違いなし。

ラトビアならではの文化体験

観光地を巡るだけでは味わえない、「その国ならではの体験」こそが旅の醍醐味。ラトビアには、他のヨーロッパ諸国では体験できない独自の文化が息づいています。森と共生してきた民族の伝統、歌で国を守った歴史、そしてデジタル先進国としての最先端文化。この国の「深さ」を知ると、もう一度訪れたくなります。

歌と踊りの祭典「Līgo」を体験する

毎年6月23〜24日、ラトビア全土が熱狂するのが夏至祭「Līgo(リーゴ)」です。この日、ラトビア人は街を離れ、森や湖畔に集まり、一晩中歌い踊ります。焚き火を囲んで伝統的な民謡「ダイナス」を歌い、花冠を頭に乗せ、ビールを飲み、夜明けまでお祝いが続きます。

この祭りは「歌の革命」で知られるバルト三国の文化の象徴でもあります。1991年、ラトビアはソビエト連邦から独立しましたが、その独立運動は「歌」で行われました。武器を持たず、ただ歌を歌い続けることで自由を勝ち取った歴史は、今もラトビア人のアイデンティティの核です。運よくこの時期に訪れるなら、地元の人と一緒に歌い踊る体験は一生の思い出になります。

サウナ&白樺の葉で叩かれる「ピルツ」

フィンランドのサウナ文化は有名ですが、ラトビアにも独自のサウナ文化があります。それが「ピルツ(Pirts)」。高温のサウナに入った後、白樺の枝葉を束ねた「ヴィフタ」で体を叩かれるという、初めての人には衝撃的な体験です。でも、これが血行を促進し、老廃物を排出し、肌がツルツルになると地元では信じられています。

リガ市内のスパ施設でも体験できますが、本格的に楽しみたいなら森の中の伝統的なピルツ小屋へ。サウナの後は冷たい湖に飛び込み、ハーブティーを飲みながらリラックス。「痛いけど気持ちいい」という不思議な感覚は、一度体験すると病みつきになります。

森でキノコ狩り&ベリー摘み

ラトビアの国土の約50%は森。秋になると、地元の人は総出でキノコ狩りに出かけます。森の中を歩き、落ち葉の下に隠れたポルチーニ茸やアンズタケを見つける喜びは、都会生活では味わえない原始的な楽しさ。夏にはブルーベリー、クランベリー、ブラックカラントなどのベリー摘みもできます。

採ったキノコやベリーは、その場で調理してピクニック。ラトビアの森は「自然のスーパーマーケット」と呼ばれ、地元の人は季節ごとに森の恵みを享受しています。ガイド付きのキノコ狩りツアーに参加すれば、毒キノコを避ける方法や調理法も教えてもらえます。

琥珀アクセサリー作り体験

バルト海は「琥珀の海」として知られ、ラトビアでは古くから琥珀が産出されてきました。旧市街のアトリエでは、自分だけのオリジナル琥珀アクセサリーを作るワークショップが開催されています。職人の指導のもと、原石を磨き、デザインを決め、ネックレスやピアスに仕上げる体験は、お土産としても最高の記念品になります。琥珀は「幸運を呼ぶ石」としてラトビアでは大切にされていて、旅の思い出とともに幸運も持ち帰れるかもしれません。

ラトビアの他都市・エリア紹介

リガだけで満足して帰るのは、もったいない。ラトビアは小さな国ですが、地域ごとに異なる魅力があります。森と湖に囲まれた静かな町、バルト海の断崖絶壁、中世の城塞都市。リガから日帰りで訪れられる場所も多く、少し足を伸ばすだけで「まだ見ぬラトビア」に出会えます。

シグルダ — ラトビアのスイス

ガウヤ国立公園に位置し、森と渓谷が美しい自然の町。トゥライダ城、グートマニス洞窟、ボブスレーコースなど見どころ満載。秋の紅葉、冬のスキーも楽しめる

リガから電車で1時間

クルディーガ — 時が止まった小さな町

「ラトビアで最も美しい町」と称される。ヨーロッパ最広幅の滝「ヴェンタ滝」、赤レンガの旧市街、のんびりした田舎の雰囲気。日本人観光客はほぼ見かけない穴場

リガからバスで3時間

リエパーヤ — 音楽とビーチの港町

バルト海に面した第三の都市。広大な砂浜、ロックミュージックの聖地、旧ソ連軍事基地の廃墟ツアーが人気。風が強く、サーフィンスポットとしても知られる

リガからバスで3.5時間

ツェースィス — 中世の城塞都市

13世紀の城跡が残る古都。城壁の塔に登れば、森と湖が織りなす絶景。静かで落ち着いた雰囲気、中世の面影を残す石畳の街並み

リガからバスで2時間

ラトビアのベストシーズン

ラトビアは四季がはっきりしていて、それぞれの季節にまったく違う顔を見せます。「いつ行くのがベスト?」と聞かれたら、正直に答えます。目的次第です。夏のビーチリゾート、秋の紅葉、冬のクリスマスマーケット、春の花々。どの季節も魅力があるからこそ、何度でも訪れたくなる国なんです。

春(3〜5月)

おすすめ度: ★★★☆☆

雪解けとともに花が咲き始め、街が色づく季節。まだ観光客が少なく、ゆったり観光できる。ただし天気が不安定で、雨が多い。4月下旬〜5月が狙い目

気温: 5〜15℃ / 服装: 厚手のジャケット、レインコート

夏(6〜8月)

おすすめ度: ★★★★★

ベストシーズン!日照時間が長く、夜10時まで明るい白夜に近い体験。ビーチリゾート、野外フェス、夏至祭Līgoなどイベント満載。ただし観光客が多く、宿泊費は高め

気温: 18〜25℃ / 服装: Tシャツ、薄手の羽織り

秋(9〜11月)

おすすめ度: ★★★★☆

森が黄金色に染まり、写真映え抜群。キノコ狩りのベストシーズン。9月は比較的暖かく快適。10月後半は寒さと雨が増えるので防寒必須

気温: 5〜15℃ / 服装: セーター、コート、防水靴

冬(12〜2月)

おすすめ度: ★★★☆☆

クリスマスマーケット、雪景色のおとぎ話のような街並み。航空券・宿泊費が安い。ただし寒さは厳しく(-5〜0℃)、日照時間も短い(午後4時には暗い)。防寒重視なら楽しめる

気温: -5〜3℃ / 服装: ダウン、手袋、帽子、ブーツ

結論:6〜8月の夏がベスト。ただし費用を抑えたいなら9月、クリスマスの雰囲気を楽しみたいなら12月がおすすめ。ビーチ目当てなら7月、紅葉狙いなら9月下旬〜10月上旬を選びましょう。

ラトビア旅行の実用情報

インターネット・通信(eSIM推奨)

ラトビアはEU加盟国なので、ヨーロッパ周遊用のeSIMを購入すれば、リトアニアやエストニアでも同じSIMで使えて便利です。リガ市内や観光地では無料Wi-Fiも充実していますが、郊外や森の中ではつながらないことも多いため、eSIMは必須。Airalo、Ubigi、Holaflyなどのサービスで3GB/7日間プランが€10前後で購入できます。

現地SIMを購入する場合、主要キャリアは「LMT」「Tele2」「Bite」。空港や街中のキオスクで購入可能。1週間程度の旅行なら5GB/€10程度のプリペイドプランで十分です。

リガ国際空港から市内へのアクセス

交通手段 所要時間 料金
路線バス 22番 約30分 €2(車内購入)、€1.50(アプリ購入)
ミニバス(マルシュルートカ) 約25分 €2(現金のみ)
タクシー / Bolt(配車アプリ) 約15〜20分 €15〜20
空港シャトル(事前予約) 約20分 €10〜15

おすすめは配車アプリ「Bolt」。ラトビアではUberよりもBoltが主流で、料金も明朗会計。空港に着いたらアプリで呼べば、5分程度で車が来ます。荷物が多い場合や深夜到着ならタクシー一択です。

覚えておくと便利なラトビア語フレーズ

日本語 ラトビア語 発音
こんにちは Sveiki スヴェイキ
ありがとう Paldies パルディエス
お願いします Lūdzu ルードゥズ
はい / いいえ Jā / Nē ヤー / ネー
すみません Atvainojiet アトヴァイノイエト
いくらですか? Cik maksā? ツィク・マクサー
美味しい! Garšīgi! ガルシーギ
乾杯! Priekā! プリエカー

観光地やレストランでは英語が通じますが、ラトビア語で挨拶するだけで地元の人の表情がぱっと明るくなります。特に「Paldies(ありがとう)」は使う機会が多いので、ぜひ覚えておきましょう。

治安と注意事項

治安は良好だが、スリには注意

ラトビアは北欧諸国と同様に治安が良く、夜に旧市街を歩いても危険を感じることはほとんどありません。ただし観光地や中央市場周辺では、観光客を狙ったスリや置き引きが発生しています。リュックは前に背負う、貴重品はホテルの金庫に預ける、混雑した場所では財布に注意するなど、基本的な防犯対策を忘れずに。

冬の路面凍結に要注意

11月〜3月は石畳が凍結し、非常に滑りやすくなります。現地の人は滑り止め付きの靴を履いていますが、観光客は転倒事故が多発。冬に訪れるなら、滑りにくい靴(ソールに溝があるもの)を必ず持参してください。

チップ・マナー

ラトビアではチップは必須ではありませんが、サービスが良ければ10%程度を置くのがスマート。レストランでは会計時に「サービス料込み」と書かれていれば不要、書かれていなければ端数を切り上げて支払うか、10%程度を追加するのが一般的です。タクシーやカフェではチップ不要。ホテルのポーターには€1〜2程度を渡すと喜ばれます。

まとめ — ラトビアで「自分を超えろ」

リガの石畳を歩き、アールヌーヴォー建築を見上げ、ライ麦パンの香りに包まれる。夏至祭の焚き火を囲んで歌い、森でキノコを摘み、バルト海の冷たい波に足を浸す。ラトビアは「小さな国」かもしれませんが、その中に詰まった歴史、文化、自然の豊かさは、想像をはるかに超えています。

「バルト三国って、どこも同じでしょ?」そう思っていたあなたも、リガの旧市街に足を踏み入れた瞬間、その先入観は消え去ります。エストニアの洗練、リトアニアの力強さとは違う、ラトビア独自の「静かな誇り」がこの国にはあります。歌で国を守り、森と共に生き、デジタル社会を築き上げたラトビア人の精神は、旅を通じてきっとあなたの心にも響くはずです。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。航空券を検索して、ホテルを予約して、eSIMを購入して。あとは飛行機に乗るだけ。リガの空港に降り立ち、冷たい空気を吸い込んだとき、あなたの旅は始まります。BEYOND JAPAN — ラトビアで、自分を超えろ。

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