南アフリカ旅行ガイド|サファリからケープタウンまで完全攻略

朝焼けに染まるテーブルマウンテンの頂から眺めるケープタウンの街、サバンナを駆け抜けるライオンの姿、グラスに注がれるルビー色のワインの芳香——これが南アフリカだ。アフリカ大陸最南端のこの国は、「レインボーネーション」と呼ばれるほど多様な文化と圧倒的な大自然が共存する、まさに奇跡のような場所。ヨーロッパとアフリカが融合した街並み、世界トップクラスのサファリ体験、美しい海岸線、そして驚くほどリーズナブルな物価。日本からは少し遠いけれど、その距離を超える価値が確実にある。今回は、南アフリカを初めて訪れる人から何度でも行きたくなる魅力まで、完全攻略していく。

南アフリカ基本情報

まず押さえておきたい基本情報から。南アフリカは意外と知られていないことが多い国なんだ。例えば、首都が3つあるって知ってた? 行政首都プレトリア、立法首都ケープタウン、司法首都ブルームフォンテインと役割が分かれているユニークな国なんだ。公用語も11もあって、英語はもちろん、アフリカーンス語、ズールー語など多様な言語が話されている。でも旅行者にとって嬉しいのは、ほとんどの場所で英語が通じること。観光地やレストラン、ホテルでは問題なくコミュニケーションが取れるから安心して。

項目 詳細
首都 プレトリア(行政)、ケープタウン(立法)、ブルームフォンテイン(司法)
通貨 南アフリカランド(ZAR)|1ランド=約8円
言語 英語、アフリカーンス語、ズールー語など11の公用語
ビザ 90日以内の観光は不要
時差 日本より7時間遅い(サマータイムなし)
フライト時間 約18〜22時間(乗継1〜2回)
ベストシーズン 9〜11月(春)、2〜4月(秋)

ビザが90日間不要なのは本当にありがたい。長期滞在したい人にもぴったりだし、気軽に訪れることができる。時差も7時間だから、日本が夜の時間に南アフリカは昼過ぎ。時差ボケもそこまで深刻じゃないのが嬉しいところ。フライトは確かに長いけれど、ドバイやドーハ、香港経由で行けば、乗り継ぎの合間に別の都市も楽しめて一石二鳥だったりする。

南アフリカ旅行の費用

「南アフリカって高そう…」と思ってる? 実はそれ、半分正解で半分間違い。確かに航空券は遠いから高めだけど、現地での物価は驚くほど安い。特にレストランやホテル、ワインなんかは日本の半額以下で楽しめることも多い。ただし、サファリツアーや高級ロッジに泊まるとなると、それなりの予算が必要になる。予算に合わせて柔軟にプランを組めるのが南アフリカの魅力なんだ。

費目 節約 スタンダード リッチ
航空券(往復) 10〜15万円 15〜20万円 25〜35万円
宿泊(1泊) 3,000〜5,000円 8,000〜15,000円 3〜10万円
食事(1日) 1,500〜2,500円 3,000〜5,000円 8,000〜15,000円
アクティビティ 5,000〜1万円 2〜5万円 10〜20万円
交通費(1日) 500〜1,000円 1,500〜3,000円 5,000〜1万円

節約プラン

15〜20万円

バックパッカーズ宿泊、自炊中心、公共交通機関利用。クルーガーは日帰りツアーで。ケープタウン中心の観光なら十分楽しめる。

スタンダード

25〜35万円

中級ホテル、レストランで食事、レンタカーまたはツアー利用。2〜3日のサファリツアー込み。バランスの良いプラン。

リッチプラン

40〜60万円

高級ロッジ宿泊、プライベートサファリ、ヘリコプター遊覧、ファインダイニング。一生の思い出になる贅沢な体験を。

個人的には、宿泊は中級クラスで抑えて、その分サファリやアクティビティに予算を回すのがおすすめ。だって、クルーガー国立公園で野生のビッグ5に出会える体験なんて、人生で何度もできることじゃないから。宿は寝るだけと割り切って、体験にお金を使う方が絶対に後悔しない。ワインランズのテイスティングツアーも1日5,000円くらいから参加できるし、ケープタウンのレストランはコース料理でも5,000円あれば最高級のものが食べられる。この物価の安さは本当に魅力的だよ。

絶対外せない観光スポット

南アフリカの観光スポットは本当に多彩。自然、野生動物、歴史、ビーチ、ワイン、全部詰まってる。ここでは特に外せない3大スポットを詳しく紹介してから、その他の魅力的な場所もピックアップしていく。

テーブルマウンテン

ケープタウンのシンボル、テーブルマウンテン。標高1,086メートル、頂上が文字通りテーブルのように平らな山で、街のどこからでも見える存在感がすごい。ロープウェイで約5分、回転式のゴンドラで一気に頂上へ。360度パノラマの絶景が広がる頂上からは、ケープタウンの街、大西洋、ライオンズヘッド、ロベン島まで見渡せる。特に夕暮れ時は最高で、オレンジ色に染まる空と街の灯りが織りなす光景は言葉を失うほど美しい。頂上には遊歩道が整備されていて、1時間くらいかけてぐるっと歩くのがおすすめ。運が良ければ、ハイラックス(岩ダヌキ)という可愛い動物にも出会えるかも。

ただし注意点がひとつ。テーブルマウンテンは天候に左右されやすくて、強風の日はロープウェイが運休することも多い。滞在初日に行こうとして運休、なんてこともあるあるだから、日程に余裕を持っておくのが賢明。逆に、ハイキング好きなら徒歩で登るルートもある。プラッテクリップ・ゴージというルートが人気で、往復3〜4時間。体力に自信があるならチャレンジしてみて。達成感が半端ないから。

クルーガー国立公園

南アフリカに来たら絶対に外せないのがサファリ体験。そしてサファリといえばクルーガー国立公園。四国とほぼ同じ広さ(約2万平方キロメートル)を誇る世界屈指の野生動物保護区で、ビッグ5(ライオン、ゾウ、サイ、バッファロー、ヒョウ)が全て見られる場所として有名なんだ。ここでのサファリは本当に感動的。早朝、まだ薄暗い中オープンカーに乗り込んでゲームドライブに出発する。サバンナに朝日が昇り始めると、シルエットだった木々が色づき、遠くに象の群れが見えてくる。ガイドが「静かに」と合図して、茂みの奥を指差す。そこには堂々としたオスライオンがいて、こちらをじっと見つめている。鼓動が早くなって、息を飲む瞬間。これがサファリの醍醐味だ。

クルーガーでの過ごし方は大きく分けて2つ。公営の宿泊施設(レストキャンプ)に泊まって自分で車を運転して回るセルフドライブサファリか、私営ロッジに泊まってガイド付きゲームドライブに参加するか。予算と好みで選べる。セルフドライブは自由度が高くて費用も抑えられるけど、動物を見つける目利きが必要。ガイド付きは確実に動物に出会えて、専門知識も学べるから初心者におすすめ。私営ロッジは確かに高いけど(1泊3〜10万円)、それだけの価値がある。朝夕2回のゲームドライブ、美味しい食事、ラグジュアリーな宿泊施設、そして何よりプロのガイドによる動物追跡。ビッグ5を全部見られる確率もグッと上がる。

喜望峰

「アフリカ最南端」として有名な喜望峰。正確にはアフリカ最南端はもう少し東のアガラス岬なんだけど、観光地としてのインパクトは喜望峰が圧倒的。ケープタウンから車で約1時間半、ケープポイント自然保護区の中にある。ここに来ると、本当に「地の果て」に来たんだなって実感する。荒々しい波が岩にぶつかり、強い風が吹き抜ける。大西洋とインド洋がぶつかる場所で、その迫力たるや。

喜望峰の見どころはケープポイントの灯台。ここまでケーブルカーで登るか、徒歩20分ほどの坂道を登るか選べる。個人的には歩いて登るのがおすすめ。途中、ヒヒの群れに遭遇したり、野生の花が咲いていたり、発見がある。灯台からの眺めは本当に素晴らしくて、地平線まで続く海、切り立った崖、足元に広がる大自然。「ここまで来た」という達成感と、地球の雄大さを同時に感じられる場所。記念撮影スポットの看板の前では、順番待ちができるほど人気だけど、並ぶ価値はある。

喜望峰へ行くなら、ついでにチャップマンズピークドライブも走ってほしい。海岸沿いの断崖絶壁に作られた9キロの絶景ドライブルートで、世界で最も美しい海岸道路のひとつと言われてる。青い海、白い波、切り立った岩山のコントラストがとにかく美しい。途中の展望スポットで車を停めて写真を撮るのを忘れずに。

その他の必見スポット

ボルダーズビーチ

ケープタウン郊外のサイモンズタウンにあるペンギンビーチ。アフリカペンギン約3,000羽が生息していて、ビーチで日光浴したり泳いだりする姿が超キュート。遊歩道から間近で観察できるし、一緒に泳ぐこともできる(ペンギンは野生なので触るのは禁止)。

ロベン島

ネルソン・マンデラが18年間収監されていた政治犯の刑務所がある島。ケープタウンからフェリーで30分。世界遺産に登録されていて、元囚人がガイドを務めるツアーが衝撃的。南アフリカの暗い歴史と、それを乗り越えた人々の強さを学べる場所。

ガーデンルート

ケープタウンから東へ約300キロ続く海岸沿いのドライブルート。美しいビーチ、森林、ラグーン、小さな町が点在する風光明媚なエリア。プレッテンバーグベイでのホエールウォッチング、チチカマ国立公園のバンジージャンプなど楽しみ方は無限大。

ドラケンスバーグ山脈

「竜の山」と呼ばれる雄大な山脈で、世界遺産。標高3,000メートル級の山々が連なり、ハイキングや登山の名所。サン族が残した何千年も前の岩絵も見られて、自然と歴史が融合した場所。ケープタウンから遠いけど、時間があればぜひ。

南アフリカグルメ

南アフリカ料理は、オランダ、イギリス、マレー、インドなど様々な文化の影響を受けた独特の融合料理。日本ではほとんど知られていないけど、実はめちゃくちゃ美味しいんだ。しかも物価が安いから、高級レストランでも気軽に楽しめる。ワインも世界トップクラスなのに、日本の3分の1以下の値段。これは食べないわけにはいかない。

ブライ(Braai)

南アフリカの国民食といえばブライ。簡単に言えばバーベキューなんだけど、南アフリカ人にとっては文化であり、アイデンティティ。週末になると家族や友人が集まってブライをするのが伝統。牛肉、羊肉、ソーセージ(ボアウォース)を豪快に焼いて、パップ(トウモロコシの粉で作ったお粥のようなもの)やサラダと一緒に食べる。レストランでも食べられるけど、できれば現地の人の家に招待されて本場のブライを体験してみてほしい。炭火でじっくり焼いた肉の旨さは格別だから。

ボボティー(Bobotie)

南アフリカのソウルフード。ケープマレー料理の代表格で、スパイスで味付けしたひき肉をオーブンで焼いて、上に卵液をかけたもの。カレー風味なんだけど辛くなくて、レーズンやアプリコットの甘みが加わって独特の味わい。黄色いライス(ターメリックライス)と一緒に食べるのが定番。ケープタウンのケープマレー地区(ボカープ)のレストランで本格的なものが食べられる。カラフルな家が立ち並ぶ街並みも必見だから、観光とセットで訪れるのがおすすめ。

ビルトン(Biltong)

南アフリカ版ビーフジャーキー。牛肉やダチョウ肉を香辛料に漬け込んで乾燥させたもので、スナックとして超人気。スーパーでも専門店でも売ってて、お土産にも最適。ビールのおつまみにも最高だし、ハイキングやサファリの携行食としても便利。個人的にはダチョウ肉のビルトンがおすすめ。脂肪分が少なくてヘルシーだし、味も独特で美味しい。

バニーチャウ(Bunny Chow)

ダーバン発祥のストリートフード。食パンの中身をくり抜いて、その中にカレーを詰め込んだもの。見た目は豪快だけど、これが最高に美味しい。パンがカレーのソースを吸って、スプーンがなくても手で食べられる。ボリューム満点で、一つで十分お腹いっぱいになる。インド系移民のコミュニティから生まれた料理で、チキン、ビーン、マトンなど色々なバリエーションがある。

マライカレー

ケープマレー料理の一つで、スパイスがたっぷり効いたカレー。ココナッツミルクとタマリンドの酸味が特徴で、インドカレーとも日本のカレーとも違う独特の味わい。チキンやラムで作られることが多くて、ロティ(薄焼きパン)と一緒に食べるのが最高。ケープタウンのボカープ地区で本場の味を楽しんでほしい。

ルイボスティー

日本でも有名なルイボスティーは、実は南アフリカ原産。ケープタウンの北、セダーバーグ山脈周辺でしか栽培できない貴重な植物から作られる。カフェインゼロ、ミネラル豊富、抗酸化作用があって健康にも良い。現地では砂糖とミルクを入れて飲むのが一般的だけど、そのままでも美味しい。お土産にも最適で、スーパーで買えば日本の半額以下。農園ツアーもあって、ルイボスの栽培や製造過程を学べる。

体験・アクティビティ

南アフリカは観光名所を巡るだけじゃもったいない。ここでしかできない体験やアクティビティが山ほどあるんだ。大自然、野生動物、海、ワイン——どれも本格的で、人生観が変わるレベルの体験ができる。

サファリ体験

南アフリカに来たら絶対にやるべきなのがサファリ。クルーガー国立公園が有名だけど、他にもピラネスバーグ国立公園やアッド・エレファント国立公園など選択肢は多い。サファリの醍醐味は何と言ってもビッグ5との遭遇。ライオン、ゾウ、サイ、バッファロー、ヒョウの5種類を全部見られたら大成功。特にヒョウは夜行性で木の上にいることが多いから、見つけるのが難しい。ガイドの熟練度が試される。

サファリの種類は大きく分けて3つ。日帰りツアー、数日間のキャンプツアー、ラグジュアリーロッジ滞在。日帰りでも十分楽しめるけど、やっぱり宿泊してナイトサファリも体験してほしい。夜の動物は昼とは全く違う顔を見せる。ライオンの狩りに遭遇できたら、もう興奮しすぎて震えるレベル。ラグジュアリーロッジは確かに高いけど、一生に一度の体験だと思えば価値がある。朝夕のゲームドライブ、星空の下でのディナー、焚き火を囲んでのワイン——これ以上の贅沢はない。

ワインランズツアー

南アフリカワインの品質は世界トップクラス。特にケープタウン周辺のワインランズ地域——ステレンボッシュ、フランシュフック、パール——は美しいブドウ畑と歴史あるワイナリーが点在する絶景エリア。ワインテイスティングツアーに参加すれば、1日で5〜6軒のワイナリーを回れる。それぞれのワイナリーで4〜5種類のワインを試飲できて、チーズやチョコレートとのペアリングも楽しめる。しかも驚くほど安い。1軒あたりのテイスティング料金は500〜1,000円程度。

おすすめはフランシュフック。フランスのユグノー(プロテスタント)が入植した町で、フレンチスタイルの建物が並ぶおしゃれな雰囲気。ワイナリーも洗練されていて、レストラン併設のところも多い。ランチでワインとのペアリングコースを頼めば、5〜6皿の料理とそれぞれに合うワインが楽しめて1万円以下。信じられないコスパ。ステレンボッシュは学生の町でもあって、若い雰囲気が好きならこっちもおすすめ。どちらもケープタウンから車で1時間以内だから、日帰りで十分楽しめる。

シャークケージダイビング

アドレナリン全開の体験がしたいなら、シャークケージダイビング。ケープタウンから車で2時間のガンズベイという町が有名で、ホホジロザメと至近距離で対面できる。鉄のケージの中に入って海に沈められ、目の前数メートルまで巨大なサメが近づいてくる——この迫力は映像では伝わらない。サメの大きさ、泳ぎの速さ、目の鋭さ、全てが圧倒的。怖さと興奮が入り混じって、終わった後は脚が震える。

ツアーは朝早くに出発して、船で沖合のポイントへ。水温は冷たいから(10〜15度)、ウェットスーツを着用。ダイビング免許は不要で、シュノーケルで十分。サメが現れるかどうかは運次第だけど、ガンズベイは遭遇率が非常に高い。6〜9月がベストシーズンで、この時期はほぼ確実に見られる。ツアー料金は2〜3万円程度で、ケープタウンからの送迎、朝食、ランチ付き。一生の思い出になること間違いなし。

タウンシップツアー

南アフリカの歴史と現実を知るためには、タウンシップツアーに参加してほしい。タウンシップとは、アパルトヘイト時代に黒人やカラード(混血)の人々が強制的に住まわされた地区のこと。今でも多くの人々が貧困の中で暮らしている。最も有名なのがケープタウン郊外のカエリチャで、約40万人が住む巨大なタウンシップ。ツアーでは地元ガイドが案内してくれて、トタン屋根の家々が立ち並ぶ光景、活気ある市場、コミュニティセンター、学校などを見学する。

正直、最初は行くのを躊躇した。「貧困を見世物にするのは不謹慎では?」と思ったから。でも実際に行ってみて考えが変わった。ガイドは自分たちの歴史と現状を誇りを持って語り、訪問者との交流を歓迎してくれる。ツアー料金の一部はコミュニティに還元されるし、理解を深めることが支援の第一歩になる。子供たちの笑顔、ストリートアートの力強さ、人々の前向きさに触れて、南アフリカという国の複雑さと希望を同時に感じられる体験だった。

ケープタウン以外の都市

南アフリカはケープタウンだけじゃない。他にも魅力的な都市が点在していて、それぞれ違った顔を持っている。時間があればぜひ足を延ばしてほしい。

ヨハネスブルグ

南アフリカ最大の都市で、経済の中心地。日本からの直行便(乗継)も多くが到着する玄関口。正直、治安はあまり良くないし、観光名所もケープタウンほど多くないけど、南アフリカの現代的な顔を知るには外せない。アパルトヘイトミュージアムは必見で、南アフリカの歴史を深く学べる。ソウェト(タウンシップ)のツアーもおすすめ。ネルソン・マンデラが住んでいた家が博物館になっていて、自由への闘いの歴史を肌で感じられる。ヨハネスブルグからクルーガー国立公園へのアクセスも良いから、サファリの拠点として利用するのもあり。

ダーバン

インド洋に面したビーチリゾート都市。年間を通して温暖で、サーフィンやビーチアクティビティが盛ん。インド系移民が多く、インド料理のレベルが非常に高い。前述のバニーチャウ発祥の地でもある。ゴールデンマイルと呼ばれる美しいビーチプロムナードをのんびり歩いたり、ウシャカマリンワールド(水族館と遊園地の複合施設)で遊んだり、リラックスした時間が過ごせる。ドラケンスバーグ山脈へのアクセスも良い。

ポートエリザベス

ガーデンルートの東端に位置する港町。アッド・エレファント国立公園の玄関口で、ケープタウンよりも安くサファリが楽しめる。ビッグ7(ビッグ5にクジラとホホジロザメを加えたもの)が見られることで有名。ビーチも美しくて、のんびりした雰囲気が心地良い。ケープタウンからダーバンへのルート上にあるから、立ち寄りやすい。

クニスナ

ガーデンルートの真珠と呼ばれる美しい町。ラグーンと海に挟まれた景観が素晴らしく、特にクニスナヘッズ(2つの岩山が海峡を挟む場所)からの眺めは絶景。牡蠣の産地としても有名で、新鮮な牡蠣が驚くほど安い。ワインと一緒に楽しむシーフードランチは最高。のんびりした雰囲気で、リゾート気分を満喫できる。

サンシティ

ヨハネスブルグから車で2時間の巨大リゾート施設。「アフリカのラスベガス」とも呼ばれ、カジノ、ゴルフ場、ウォーターパーク、高級ホテルが揃ってる。特にパレス・オブ・ザ・ロストシティというホテルは豪華絢爛で、まるで宮殿のよう。人工ビーチで波のプールもあって、家族連れにも人気。隣接するピラネスバーグ国立公園でサファリも楽しめるから、リゾートと大自然の両方を満喫できる。

ベストシーズン

南アフリカは南半球だから、季節が日本と真逆。日本が夏の時、南アフリカは冬。これを理解しておかないと、服装で失敗する。ベストシーズンは目的によって変わるけど、総合的には9〜11月(春)と2〜4月(秋)がおすすめ。この時期は気候が穏やかで、観光もアクティビティも快適に楽しめる。

季節(月) 気候 メリット デメリット
夏(12〜2月) 暑い(25〜30度) ビーチ最高、クジラやペンギン活発、日照時間長い 観光客多い、ホテル高い、サファリは暑すぎ
秋(3〜5月) 穏やか(18〜25度) 観光快適、ワインの収穫期、混雑少ない 特になし
冬(6〜8月) 涼しい(10〜18度) サファリベスト(動物が水場に集まる)、ホエールウォッチング ケープタウンは雨多い、夜は冷える
春(9〜11月) 穏やか(18〜25度) 花が咲く、気候最高、全て快適 特になし

個人的には9〜11月の春が一番おすすめ。特に9月はワイルドフラワーシーズンで、ナマクワランドという地域が一面の花畑になる。オレンジ、黄色、紫の花が地平線まで続く光景は圧巻。ケープタウンも気候が安定していて、テーブルマウンテンのロープウェイが運休することも少ない。サファリも快適で、動物も活発に動いている。観光客もそこまで多くないから、ゆったり楽しめる。

冬(6〜8月)も実は狙い目。ケープタウンは雨季だけど、クルーガー国立公園周辺は乾季でサファリに最適。草木が枯れて視界が開けるから、動物が見つけやすい。水場に動物が集まるから、遭遇率も高い。それに、ハーマナスという町ではホエールウォッチングのベストシーズン。ミナミセミクジラが繁殖のために沿岸にやってくるから、陸からでもクジラが見られる。クジラが飛び跳ねる(ブリーチング)シーンに出会えたら、本当に感動する。

実用情報

南アフリカ旅行を快適にするための実用的な情報をまとめておく。これを知っているかどうかで、旅の快適度が全然違ってくる。

インターネット・eSIM

南アフリカでのインターネットは、eSIMを事前に購入するのが便利。Vodacom、MTN、Cell Cなどの通信会社があって、カバレッジは都市部なら問題なし。eSIMなら日本で事前に購入できて、到着後すぐに使える。5GB〜10GBのプランで2,000〜3,000円程度。Airalo、Holafly、Ubigi などのアプリで簡単に購入できる。もちろん現地でSIMカードを買うこともできるけど、空港のカウンターは混んでることが多いから、時間を節約したいならeSIMがおすすめ。

空港・アクセス

ケープタウンの玄関口はケープタウン国際空港。市内から約20キロで、タクシーやUberで30〜40分、料金は2,000〜3,000円程度。ヨハネスブルグはO.R.タンボ国際空港で、市内まで約30キロ、Uberで1時間弱、3,000〜4,000円程度。どちらもUberが便利で安全。流しのタクシーは料金交渉が必要だし、ぼったくられることもあるから、Uberの方が安心。

英語フレーズ

南アフリカでは英語が通じるけど、いくつか独特の表現がある。知っておくと便利:

  • Howzit? — こんにちは(How is it? の省略形)
  • Just now — もうすぐ(でも結構待つこともある)
  • Now now — すぐに(Just now よりは早い)
  • Lekker — 最高、美味しい(アフリカーンス語由来)
  • Braai — バーベキュー
  • Robot — 信号機(イギリス英語の影響)

注意事項

治安について

正直に言うと、南アフリカの治安は良くない。特にヨハネスブルグは犯罪率が高い。でも、基本的な注意を守れば安全に旅行できる。

  • 夜間の一人歩きは避ける(特にダウンタウン)
  • 貴重品は見せびらかさない(高価なカメラやスマホに注意)
  • 移動はUberかホテル手配のタクシーを使う
  • 現金は最小限にして、分散して持つ
  • 人通りの少ない場所やATMでの引き出しは避ける

マラリア予防

クルーガー国立公園など北東部の低地はマラリアリスクがある。予防薬の服用を検討して、必ず医師に相談を。虫除けスプレー、長袖長ズボン着用も重要。ケープタウンなど南部はマラリアリスクなし。

運転について

南アフリカは日本と同じ左側通行で、運転しやすい。国際免許証があればレンタカーを借りられる。ただし、都市部の交通は荒いし、地方の道路は穴だらけのこともあるから注意。ガーデンルートやワインランズのドライブは最高だけど、ヨハネスブルグでの運転は初心者にはおすすめしない。

まとめ

南アフリカは、正直言って日本人にはまだマイナーな旅行先。でもだからこそ、行く価値がある。テーブルマウンテンから眺める絶景、サバンナを駆け抜けるライオンの雄姿、ワイナリーで傾ける一杯のワイン、カラフルな街並みに響くアフリカ音楽——南アフリカには、他の国では味わえない唯一無二の体験が待ってる。

確かに治安の問題はあるし、日本からのフライトは長い。でも、基本的な注意を守れば安全に旅行できるし、その距離を超える価値が確実にある。物価も安いから、意外とリーズナブルに楽しめる。サファリやワイン、美しい自然、多様な文化——全部詰まった南アフリカは、人生で一度は訪れるべき場所だと心から思う。

「アフリカは危ない」「遠い」「何があるか分からない」——そんなイメージを持ってる人も多いかもしれない。でも、実際に行ってみれば、そのイメージは良い意味で裏切られる。南アフリカは、想像を超える美しさと多様性、そして温かい人々が待っている国なんだ。次の旅行先、南アフリカを選んでみてはどうだろう? きっと、人生観が変わるような体験ができるはずだ。

テーブルマウンテンの頂で、ライオンの咆哮を聞いた朝で、ワイングラスを傾けた夕暮れで——南アフリカがあなたを待っている。さあ、旅に出よう。

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