エクアドル旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

南米大陸の太平洋岸、赤道直下。空港を出た瞬間に広がるのは、アンデスの峰々が朝日に輝く絶景と、標高2,850メートルの澄んだ空気。首都キトの旧市街では、コロニアル建築の壁に朝の光が反射し、路地からはコーヒーとパンの香りが漂ってくる。「地球の真ん中」に立つ興奮、ガラパゴスの固有種と目が合う感動、アマゾンのジャングルに足を踏み入れる緊張感——エクアドルは、小さな国土に地球の多様性すべてが凝縮された、旅人にとっての宝箱です。読み終わるころには、きっと赤道記念碑で片足ずつ南北半球に立っている自分を想像しているはずです。

  1. エクアドルってどんな国?基本情報
  2. エクアドル旅行の費用はどれくらい?
    1. 航空券の相場
    2. ホテル・宿泊費の相場
    3. 食費・現地での出費
    4. 旅のスタイル別:総費用シミュレーション
  3. 絶対に訪れたい!エクアドルの観光スポット
    1. キト旧市街(Quito Historic Center)— 雲上の世界遺産都市
    2. 赤道記念碑ミタ・デル・ムンド(Mitad del Mundo)— 地球の真ん中に立つ
    3. ガラパゴス諸島(Galápagos Islands)— 進化論の舞台
    4. クエンカ(Cuenca)— アンデスの京都
    5. コトパクシ火山(Cotopaxi Volcano)— 活火山トレッキング
    6. その他の見逃せないスポット
  4. エクアドルのグルメ — 多様な風土が生んだ美食
    1. 絶対に食べたいエクアドル料理
    2. エクアドルのスイーツ&ドリンク
    3. おすすめグルメエリア
  5. エクアドルならではの体験
    1. オタバロ市場で民芸品ハンティング
    2. アマゾンジャングルロッジ滞在
    3. バニョスでアドベンチャー三昧
    4. サーフィン&ホエールウォッチング
  6. エクアドルのベストシーズンはいつ?
  7. 旅行前に知っておきたい実用情報
    1. ビザ・入国審査
    2. 通信・インターネット
    3. 空港から市内へのアクセス
    4. 覚えておくと便利なスペイン語フレーズ
    5. 安全・治安について
    6. チップ・マナー
  8. モデルコース:7泊9日エクアドル周遊プラン
  9. エクアドル旅行で買いたいお土産
  10. まとめ — 地球の真ん中で、人生が変わる体験を

エクアドルってどんな国?基本情報

項目 内容
正式国名 エクアドル共和国(Republic of Ecuador)
首都 キト(Quito)— 世界遺産の旧市街を持つ標高2,850mの首都
人口 約1,800万人
言語 スペイン語(観光地では英語も通じる場所あり)
通貨 米ドル(USD)— 2000年から米ドルを公式通貨に採用
時差 日本より−14時間(ガラパゴス諸島は−15時間)
フライト時間 成田・羽田からアメリカ経由で約20〜24時間
ビザ 90日以内の観光は不要(パスポート残存6か月以上推奨)
気候 赤道直下だが標高により多様。キトは年間15〜25℃の春のような気候

エクアドルという国名は、スペイン語で「赤道」を意味します。その名の通り、赤道が国土を東西に貫いており、首都キトから車で30分ほどの場所には、赤道記念碑「ミタ・デル・ムンド」が建っています。国土面積は日本の約4分の3と小さいですが、その中にアンデス山脈、太平洋岸、アマゾンの熱帯雨林、そしてガラパゴス諸島という4つの異なる世界が共存しているのです。

通貨が米ドルであることは、旅行者にとって大きなメリット。両替の手間が少なく、レートの心配も不要です。標高2,850メートルのキトは、世界で2番目に高い首都(1位はボリビアのラパス)。高山病対策は必須ですが、その代わりに得られるのは、年間を通じて「永遠の春」と呼ばれる快適な気候と、息をのむような雲上の景色です。

高山病に注意

キトの空港に降り立った瞬間から、標高2,850メートルの環境です。到着初日は激しい運動を避け、水分をたっぷり摂り、ゆっくり行動しましょう。コカ茶(マテ・デ・コカ)は現地の高山病対策の定番。ホテルでもレストランでも提供されています。

エクアドル旅行の費用はどれくらい?

南米旅行というと「高い」というイメージがあるかもしれませんが、エクアドルは南米の中でも比較的リーズナブルな国です。ガラパゴス諸島を含めるかどうかで予算は大きく変わりますが、本土だけなら東南アジアと同じくらいの予算感で十分楽しめます。正直に言います。エクアドルのコスパは、南米トップクラスです。

航空券の相場

時期・クラス 往復料金 備考
閑散期(エコノミー) 12万〜18万円 4〜6月、9〜11月がねらい目
繁忙期(エコノミー) 20万〜30万円 12〜3月、7〜8月
ビジネスクラス 40万〜60万円 長距離フライトなら快適性が段違い
経由地 アメリカ(ヒューストン、マイアミ、ロサンゼルス)またはメキシコシティ経由が一般的

日本からエクアドルへの直行便はないため、必ずどこかで乗り継ぎが発生します。アメリカ経由の場合はESTA(電子渡航認証)が必要なので、事前取得を忘れずに。メキシコシティ経由なら、メキシコでのトランジット観光も楽しめて一石二鳥です。航空券は出発3〜4か月前の予約がベスト。早期購入割引で2〜3万円安くなることも珍しくありません。

ホテル・宿泊費の相場

宿泊タイプ 1泊料金(目安) 特徴
ドミトリー 800〜1,500円 バックパッカー向け、共用部が充実
ゲストハウス個室 2,000〜4,000円 プライベート確保、朝食付きも多い
3つ星ホテル 5,000〜8,000円 清潔で快適、観光拠点に最適
4〜5つ星ホテル 1万〜2万円 コロニアル建築を改装した歴史的ホテルも
ガラパゴスのロッジ 1.5万〜5万円 エコロッジやクルーズ船の宿泊費は別格

キトやクエンカの旧市街には、かつての修道院や貴族の邸宅を改装したブティックホテルが点在しています。石造りの壁、中庭のパティオ、アンティーク家具——歴史を感じながら眠る体験は、エクアドル旅行の大きな魅力です。1泊7,000円前後で、日本では味わえないコロニアル建築のホテルに泊まれるのは驚きのコスパです。

食費・現地での出費

項目 料金目安 補足
屋台・食堂の定食 2〜4ドル スープ・メイン・ジュース付きのアルムエルソ
カフェでコーヒー 1.5〜3ドル エクアドルはコーヒー産地、香り高い一杯
レストランでディナー 8〜15ドル セビーチェやロモ・サルタードなどの郷土料理
ビール(ピルセナー) 1.5〜3ドル 国産ビールが安くて美味い
市内バス 0.25〜0.35ドル 激安。小銭を用意しておこう
タクシー(市内5km) 3〜6ドル Uber利用可能な都市も増加中
博物館・遺跡入場料 3〜8ドル 世界遺産の教会も多くが無料または寄付
ガラパゴス入島税 100ドル 外国人は必須。現金払いのみ

エクアドルの物価は、南米の中では中程度。ペルーやボリビアほど安くはありませんが、チリやアルゼンチンよりはずっとリーズナブルです。特に食費は驚くほど安く、1日3食しっかり食べても10〜15ドルで収まります。地元の人が通う「アルムエルソ(定食)」の店なら、スープ、メイン、フレッシュジュース、デザートがついて3ドル前後。これが本当に美味しいんです。

旅のスタイル別:総費用シミュレーション

節約バックパッカー

15〜22万円

7泊9日・本土のみ

  • 航空券: 12万円
  • 宿泊: ドミトリー・ゲストハウス
  • 食事: 屋台・食堂中心
  • 移動: 長距離バス

スタンダード旅行

30〜45万円

7泊9日・本土のみ

  • 航空券: 18万円
  • 宿泊: 3つ星ホテル
  • 食事: レストラン中心
  • 移動: 国内線・タクシー利用

ガラパゴス込み

50〜100万円

10泊12日

  • 航空券: 18万円
  • ガラパゴスツアー: 20〜50万円
  • 入島税・国内線: 5〜8万円
  • 本土観光: 7〜15万円

ガラパゴス諸島を含めるかどうかで、予算は大きく変わります。ガラパゴスのクルーズツアーは4泊5日で20万円〜、ラグジュアリークラスなら50万円以上することも。ただ、人生で一度は見ておきたい絶景と固有種の宝庫です。本土だけなら30万円前後で十分充実した1週間が過ごせます。東京〜ヨーロッパ往復とほぼ同じ金額で、地球の裏側の冒険が待っています。

絶対に訪れたい!エクアドルの観光スポット

国土は小さくても、エクアドルは驚くほど多様な顔を持っています。アンデスの古都、熱帯雨林、ビーチリゾート、そして進化論の舞台となったガラパゴス諸島。すべてを巡るには何週間あっても足りませんが、ここでは「これだけは外せない」というスポットを厳選してご紹介します。

キト旧市街(Quito Historic Center)— 雲上の世界遺産都市

標高2,850メートル。南北に細長く延びるキトの旧市街は、1978年に世界遺産第1号に登録された歴史地区です。16世紀スペイン植民地時代のコロニアル建築が、ほぼ当時のまま保存されている奇跡の街。狭い石畳の路地を歩けば、白壁に赤い瓦屋根の家々が連なり、教会の鐘が時を告げます。

旧市街の中心、インデペンデンシア広場(Plaza de la Independencia)に立つと、周囲を囲むのは大統領府、大聖堂、カテドラル、大司教宮殿。白いアーチと緑の中庭が美しいコロニアル建築の傑作です。そしてキトで最も息をのむのが、パネシージョの丘(El Panecillo)からの眺望。丘の上に立つ巨大なマリア像の足元から見下ろすキトの街並みは、まるで雲の上に築かれた都市。夕暮れ時、アンデスの峰々がオレンジ色に染まる瞬間は、息を忘れるほどの美しさです。

必見スポット

  • ラ・コンパニーア教会 — 内部全体が金箔で覆われた「黄金の教会」。バロック建築の最高傑作
  • サン・フランシスコ教会 — 南米最大級の修道院複合施設。白亜の外観が青空に映える
  • バシリカ・デル・ボト・ナシオナル — ネオゴシック様式の大聖堂。塔に登れば360度のパノラマ
  • テレフェリコ(ロープウェイ) — 標高4,050メートルまで一気に上昇。眼下に広がるキトの街と火山群

赤道記念碑ミタ・デル・ムンド(Mitad del Mundo)— 地球の真ん中に立つ

キトから北へ約30キロ、バスで1時間ほどの場所に、赤道が通る地点を記念したモニュメントがあります。高さ30メートルの塔の上部には、地球儀が載っています。地面には黄色いラインが引かれ、「ここが緯度0度0分0秒」と示されています。片足を北半球、もう片足を南半球に置いて記念撮影——これがエクアドル旅行の定番ショットです。

実はGPS測定によると、「本当の赤道」はここから約240メートル北にあることが判明しています。その正確な赤道上にあるのがイニャン博物館(Museo Intiñan)。こちらでは赤道ならではの不思議な実験が体験できます。赤道上では卵が釘の頭に立つ、水の渦巻きが北半球と南半球で逆回転する、体重がわずかに軽くなる——科学的な正確性には議論がありますが、エンターテインメントとしては最高に楽しい体験です。

ガラパゴス諸島(Galápagos Islands)— 進化論の舞台

エクアドル本土から西へ約1,000キロ、太平洋上に浮かぶ19の島々と周辺の岩礁群。ここは地球上で最もユニークな生態系を持つ場所であり、ダーウィンが進化論を着想した伝説の島です。ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスペンギン、ウミイグアナ、アオアシカツオドリ——固有種の宝庫であり、動物たちが人間を恐れないという奇跡の楽園です。

ビーチで寝転ぶアシカの横を通り抜け、海でウミガメと一緒に泳ぎ、ペンギンが岩場で日向ぼっこする姿を至近距離で観察する。イグアナがサボテンの花を食べ、巨大なゾウガメが草を食む。これらすべてが、柵も檻もなく、自然のままの姿で目の前に現れます。シュノーケリングをすれば、カラフルな熱帯魚、エイ、サメ、時には野生のイルカまで姿を見せてくれます。

ガラパゴス旅行のポイント

ガラパゴス諸島への訪問には、キトまたはグアヤキルからの国内線(往復400〜600ドル)と入島税(100ドル)が必要です。島内での移動は、クルーズツアー参加か、島に滞在してデイツアーに参加する2つのスタイルがあります。

  • クルーズツアー: 4泊5日〜で20万円〜。船で複数の島を巡り、ガイド付きで効率的に観光
  • アイランドホッピング: サンタクルス島やイサベラ島のホテルに滞在し、デイツアーに参加。比較的リーズナブル

クエンカ(Cuenca)— アンデスの京都

エクアドル第3の都市クエンカは、キトから南へバスで約10時間、標高2,560メートルのアンデス高地に位置する古都です。「南米で最も美しい街」と称されるこの街は、1999年に世界遺産に登録されました。キトよりも落ち着いた雰囲気で、石畳の路地、コロニアル様式の邸宅、青いドームの大聖堂が織りなす景観は、まるで時が止まったかのよう。

クエンカの象徴は、カテドラル・デ・ラ・インマクラーダ・コンセプシオン。空色と白のドームが特徴的なこの大聖堂は、100年以上かけて建設され、今も未完成のまま。塔に登ると、赤い瓦屋根が連なるクエンカの街並みと、遠くに連なるアンデスの峰々が見渡せます。トメバンバ川沿いの遊歩道を歩けば、洗濯する女性たちの姿が見られ、のどかな時間が流れています。パナマハット発祥の地としても有名で、工房見学も人気です。

コトパクシ火山(Cotopaxi Volcano)— 活火山トレッキング

標高5,897メートル、世界で最も高い活火山のひとつがコトパクシです。キトから南へ約80キロ、日帰りツアーでアクセス可能。完璧な円錐形の山容は、遠くから見ても存在感抜群。頂上は万年雪に覆われ、晴れた日には氷河が太陽の光を反射して輝きます。

登山経験がなくても、標高4,500メートルの駐車場から4,800メートルの山小屋(Refugio José Ribas)までは、1時間ほどのトレッキングで到達できます。空気は薄く、息が切れますが、その分到達したときの達成感は格別。眼下には広大なパラモ(高地草原)が広がり、野生のリャマや馬が草を食む姿が見られます。標高5,000メートル近い場所に立つという体験は、一生の記憶に残ります

その他の見逃せないスポット

バニョス(Baños)

アンデスの温泉リゾート。滝巡りやジップライン、ラフティングなどアクティビティの聖地

オタバロ市場(Otavalo)

南米最大級の先住民マーケット。色鮮やかな織物、民芸品、楽器が所狭しと並ぶ

キロトア湖(Quilotoa)

火山のカルデラ湖。エメラルドグリーンの水面が神秘的。標高3,900mの絶景

モンタニータ(Montañita)

太平洋岸のサーファーズパラダイス。ヒッピー文化が残るビーチタウン

ヤスニ国立公園(Yasuní)

アマゾンの奥地。地球上で最も生物多様性の高いエリア。ジャングルロッジに滞在

インガピルカ遺跡(Ingapirca)

エクアドル最大のインカ遺跡。太陽神殿の石組みはクスコにも匹敵する精巧さ

エクアドルのグルメ — 多様な風土が生んだ美食

正直に言います。エクアドルの食は、南米の隠れた美食大国です。太平洋の海の幸、アンデスの高地で育つジャガイモやトウモロコシ、アマゾンの熱帯フルーツ——多様な気候帯が生み出す食材の豊かさは、他の南米諸国を圧倒しています。そしてスペイン、先住民、アフリカの食文化が融合した料理は、驚くほど繊細で深い味わい。

絶対に食べたいエクアドル料理

料理名 どんな料理? 価格目安
セビーチェ(Ceviche) 新鮮な魚介をライム果汁でマリネ。トマト、玉ねぎ、コリアンダーと和えた爽やかな一皿。エクアドル版はペルーより酸味控えめでトマト多め 5〜10ドル
エンセボジャード(Encebollado) カツオのスープ。ユカ芋、玉ねぎ、トマトが入った海岸地方の朝食の定番。二日酔いに効くとされる国民食 3〜5ドル
ロクロ・デ・パパス(Locro de Papas) ジャガイモのクリームスープ。アボカド、チーズをトッピング。高地の寒い夜に染みる温かさ 2〜4ドル
クイ(Cuy) テンジクネズミの丸焼き。見た目のインパクト絶大だが、鶏肉のような淡白な味。アンデスの伝統料理 12〜20ドル
セコ・デ・チーボ(Seco de Chivo) ヤギ肉の煮込み。ビールとナランヒージャ(オレンジのような柑橘)で煮込んだ濃厚な味わい。米と一緒に 6〜10ドル
エンパナーダ(Empanada) 具入りの揚げパイ。チーズ、肉、シュリンプなど種類豊富。屋台でサクッと揚げたてをどうぞ 0.5〜1ドル
ボロン(Bolón de Verde) 青バナナ(プラタノ)をつぶしてチーズや豚肉を混ぜ、ボール状に揚げたもの。海岸地方の朝食 2〜3ドル
フリターダ(Fritada) 豚肉をラードでカリカリに揚げ焼きにした料理。モテ(大粒トウモロコシ)やロスティポド(焼きジャガイモ)と一緒に 5〜8ドル

エクアドル料理の特徴は、「地域によって全く違う」こと。太平洋岸のグアヤキルではシーフード中心、アンデス高地のキトではジャガイモやトウモロコシ、アマゾン地域ではユカ芋や川魚が主役。それぞれの土地の恵みを活かした料理が楽しめます。セビーチェは必ず食べてください。特にグアヤキルやサリーナスなど海岸部のセビーチェは、獲れたてのエビやタコが使われ、驚くほど新鮮で甘みがあります。

エクアドルのスイーツ&ドリンク

名前 特徴
エラード(Helado de Paila) 大きな銅鍋で手作りするアイスクリーム。イバラという街が発祥。フルーツの濃厚な味わい
キモボリート(Quimbolito) バナナの葉で包んだ蒸しケーキ。ふんわり甘くて朝食にもおやつにも
コラーダ・モラーダ(Colada Morada) 紫トウモロコシで作る温かい飲み物。11月の死者の日に飲む伝統飲料。スパイシーで独特
カネラッソ(Canelazo) シナモン風味のホットドリンク。サトウキビの蒸留酒アグアルディエンテ入り。高地の夜に体を温める
フレッシュジュース(Jugos) マンゴー、パパイヤ、マラクヤ(パッションフルーツ)、ナランヒージャ、グアナバナなど種類豊富
エクアドルコーヒー アラビカ種の高品質コーヒー。特にロハ産は世界的評価が高い。香り高くまろやか

エクアドルはカカオ産地としても世界的に有名。特に「アリバ種」という香り高いカカオは、高級チョコレートの原料として重宝されています。キトの旧市街やクエンカには、エクアドル産カカオを使った手作りチョコレート専門店が点在。カカオ含有量70%以上のダークチョコレートは、お土産に最適。日本では手に入らない味わいです。

おすすめグルメエリア

ラ・マリスカル地区(キト)

新市街のグルメエリア。おしゃれなレストラン、カフェ、バーが集まる

メルカド・セントラル(キト)

中央市場。地元の人に混じって激安ローカル食堂で本物の味を

マレコン2000(グアヤキル)

川沿いの遊歩道。シーフードレストランが並び、夜景も美しい

カジェ・ラルガ(クエンカ)

旧市街のメインストリート。伝統的なレストランとカフェが軒を連ねる

エクアドルならではの体験

観光スポットを巡るだけでは味わえない、エクアドルならではの「体験」があります。先住民文化との触れ合い、アクティビティ、自然との一体感——これらの体験が、旅の記憶をより深いものにしてくれます。

オタバロ市場で民芸品ハンティング

キトから北へバスで2時間、土曜日になると巨大な青空市場が開かれるオタバロ。ケチュア族の人々が作る色鮮やかな織物、刺繍、ポンチョ、バッグ、楽器、アクセサリーが所狭しと並びます。朝6時から始まり、昼過ぎにはピークを迎えます。値段交渉は必須。最初の提示価格から3〜4割は下げられることも。掘り出し物を見つける楽しさは、買い物好きにはたまりません

アマゾンジャングルロッジ滞在

エクアドルの東部は、アマゾンの熱帯雨林が広がっています。コカやテナといった町を拠点に、ジャングル奥地のエコロッジに2泊3日〜滞在するツアーが人気。カヌーで川を下り、ガイドと一緒にジャングルをトレッキング。猿、ナマケモノ、色とりどりの鳥、ピラニア釣り——都会では絶対に体験できない原始の自然がそこにあります。夜のジャングルウォークでは、懐中電灯の光に浮かぶ昆虫やカエルの姿が幻想的です。

バニョスでアドベンチャー三昧

キトから南へバスで3時間、標高1,800メートルの渓谷に位置するバニョスは、アクティビティの聖地。ラフティング、キャニオニング、ジップライン、バンジージャンプ、マウンテンバイク——アドレナリンが出まくる体験が目白押し。中でも有名なのが、「悪魔の釜」を意味するパイロンの滝へと続く渓谷ルート。自転車で下り、巨大な滝のそばのケーブルカーで対岸に渡るスリル満点の体験は忘れられません。

サーフィン&ホエールウォッチング

太平洋岸のモンタニータやカノアは、サーファーが集まるビーチタウン。初心者でもサーフィンレッスンを受けられ、ボードレンタルも安価(1日10ドル前後)。そして6月〜9月のホエールウォッチングシーズンには、プエルト・ロペス沖でザトウクジラが見られます。巨大な体を海面から跳ね上げるブリーチングの瞬間は、息をのむ迫力です。

エクアドルのベストシーズンはいつ?

赤道直下のエクアドルは、日本のような四季はありません。ただし地域によって雨季と乾季があり、標高によって気温が大きく異なります。「いつ行くべきか」は、訪問する地域と目的によって変わります。

6〜9月(乾季)★★★★★

ベストシーズン。キトやクエンカは晴天率が高く、観光に最適。ガラパゴスは海が冷たいが透明度抜群でダイビングに◎。太平洋岸はホエールウォッチングのシーズン。

気温: キト15〜22℃、グアヤキル23〜30℃

12〜5月(雨季)★★★☆☆

海岸部は雨が多く蒸し暑い。ただしガラパゴスは海水温が上がり、シュノーケリングが快適。アンデス高地は午後にスコールがあるが、朝は晴れることが多い。

気温: キト12〜20℃、グアヤキル25〜33℃

10〜11月(中間期)★★★★☆

乾季から雨季への移行期。天気は比較的安定しており、観光客も少なめ。航空券やホテルが安くなる穴場シーズン。

気温: キト14〜21℃

アマゾン地域の注意

アマゾンは年間を通じて高温多湿。やや雨が少ないのは12〜3月だが、いつ行っても雨具は必須。むしろ雨季の方が動物が活発。

気温: 年間25〜32℃、湿度80%超

結論: 6〜9月がベストシーズン。特に7〜8月は北半球の夏休みシーズンで観光客が増えますが、天気が安定しており、あらゆる観光地が楽しめます。予算を抑えたいなら、10〜11月や4〜5月の閑散期がおすすめ。航空券もホテルも2〜3割安くなることが多く、観光地も空いています。

服装のポイント

エクアドルは「1日で四季がある」と言われるほど寒暖差が激しい場所。キトでは朝晩は10℃台、日中は25℃ということも。重ね着できる服装が基本です。薄手のダウンやフリース、帽子、サングラス、日焼け止めは必携。ガラパゴスやビーチに行くなら水着と速乾性の服も。

旅行前に知っておきたい実用情報

ビザ・入国審査

日本国籍の場合、観光目的で90日以内の滞在ならビザ不要。パスポートの残存有効期間は入国時に6か月以上が推奨されています。入国審査では、帰りの航空券の提示を求められることがあるので、Eチケットの印刷またはスマホ画面ですぐ見せられるようにしておきましょう。特に陸路で周辺国から入国する場合、出国証明がないと入国できないこともあります。

通信・インターネット

エクアドルでのインターネット接続は、主に3つの方法があります。

おすすめ通信手段

  • eSIM: AiraloやHolaflyなどのeSIMアプリで、日本出発前に購入・設定可能。7日間3GB で10〜15ドル程度。設定も簡単でおすすめ
  • 現地SIM: 空港や街中で購入可能。Claro、Movistar、CNTが主要キャリア。30日15GBで20ドル前後
  • ホテル・カフェのWi-Fi: ほとんどの宿泊施設とカフェで無料Wi-Fi利用可。速度は場所による

キトやグアヤキルなど主要都市では4G回線が普及しており、速度も問題ありません。ただしアマゾン奥地やガラパゴスの一部では圏外になることも。eSIMが最も手軽でコスパ良しです。

空港から市内へのアクセス

都市 交通手段 料金・所要時間
キト エアポートバス 8ドル / 約45分〜1時間
タクシー・Uber 25〜35ドル / 約40分
グアヤキル メトロビア(バス) 0.3ドル / 約30分
タクシー 6〜10ドル / 約20分

キトの国際空港(マリスカル・スクレ空港)は、市内中心部から北東約18キロの場所にあります。公共バスもありますが、荷物が多い場合や初めての場合はタクシーかUberが無難。空港の公式タクシーカウンターで事前に料金確認してから乗車しましょう。

覚えておくと便利なスペイン語フレーズ

日本語 スペイン語 発音
こんにちは Hola オラ
ありがとう Gracias グラシアス
いくらですか? ¿Cuánto cuesta? クアント・クエスタ?
これをください Esto, por favor エスト、ポル・ファボール
トイレはどこ? ¿Dónde está el baño? ドンデ・エスタ・エル・バーニョ?
助けて! ¡Ayuda! アユーダ!
美味しい Delicioso デリシオソ
お会計お願いします La cuenta, por favor ラ・クエンタ、ポル・ファボール

エクアドルの公用語はスペイン語。観光地では英語が通じることもありますが、基本的なスペイン語を覚えておくとコミュニケーションがスムーズになります。「Gracias(ありがとう)」と笑顔があれば、たいていのことは何とかなります。エクアドル人はフレンドリーで親切な人が多く、片言のスペイン語でも一生懸命理解しようとしてくれます。

安全・治安について

注意すべきポイント

  • スリ・ひったくり: バスターミナルや市場など人混みでは貴重品を肌身離さず。リュックは前に
  • 夜間の外出: 旧市街や繁華街以外は夜間の一人歩きを避ける。タクシーはUberか信頼できる会社を
  • 偽警官詐欺: 「麻薬検査」を名目に荷物を調べようとする偽警官に注意。本物の警官は路上で検査しない
  • 高額紙幣: 100ドル札は偽札と疑われることも。20ドル札以下の小額紙幣を用意
  • 水道水: 飲用不可。ミネラルウォーター必須。氷入りドリンクも避けた方が無難
  • 高山病: キト到着初日は無理せず、水分補給とゆっくりした行動を

エクアドルの治安は、南米の中では比較的良好ですが、都市部では軽犯罪が発生しています。特にキトやグアヤキルの旧市街、バスターミナル周辺は注意が必要。基本的な防犯意識を持っていれば、大きな問題はありません。派手な服装や高価なアクセサリーは避け、一眼レフカメラなどは目立たないように持ち歩きましょう。

チップ・マナー

エクアドルでは、レストランでは料金の10%がサービス料として請求書に含まれていることがほとんど。それとは別に、サービスが良ければ端数を切り上げるか、数ドルのチップを置くのがスマート。タクシーではチップ不要ですが、荷物を運んでもらった場合は1ドル程度渡すと喜ばれます。ホテルのポーターには荷物1個につき1ドルが目安です。

モデルコース:7泊9日エクアドル周遊プラン

初めてのエクアドル旅行で、本土の見どころを効率よく巡るモデルコースをご紹介します。キト、オタバロ、バニョス、クエンカという4つの異なる魅力を持つ都市を巡る充実のプランです。

Day 1-2: キト到着・旧市街観光

午前: 空港到着、ホテルチェックイン。高山病対策で初日はゆっくり過ごす
午後: 旧市街を散策。インデペンデンシア広場、ラ・コンパニーア教会、サン・フランシスコ教会
夕方: パネシージョの丘で夕日鑑賞

Day 2: テレフェリコで標高4,000m超へ。新市街マリスカル地区でショッピング&グルメ

Day 3: 赤道記念碑&オタバロ市場(日帰り)

午前: ミタ・デル・ムンドで赤道体験、イニャン博物館
午後: オタバロ市場で民芸品ショッピング、クイクーチャ湖観光
夕方: キト帰着

Day 4: バニョスへ移動(バスで3時間)

午前: キトからバニョスへバス移動
午後: 温泉でリラックス、街歩き
夕方: ツリーハウス「カサ・デル・アルボル」で絶景ブランコ体験

Day 5: バニョスでアクティビティ三昧

終日: ラフティング、ジップライン、または自転車で滝巡りルート(パイロンの滝)
夜: ナイトライフを楽しむ(バーやクラブが充実)

Day 6: クエンカへ移動(バスで6〜7時間)

午前: バニョスからクエンカへバス移動
午後: クエンカ到着、旧市街散策、カテドラル見学
夕方: トメバンバ川沿いを散歩

Day 7: クエンカ観光&キトへ

午前: パナマハット工房見学、インガピルカ遺跡(オプション)
午後: クエンカ空港から国内線でキトへ(約50分)
夜: キト泊

Day 8-9: キトで最終日&帰国

午前: お土産ショッピング、カフェでゆっくり
午後: 空港へ移動、帰国便

このプランなら、アンデス高地の古都、温泉とアドベンチャー、コロニアル都市の美しさをバランスよく体験できます。もし時間があれば、ガラパゴス諸島を3〜4日追加するのもおすすめ。その場合は、キトまたはグアヤキルから国内線でガラパゴスへ飛び、アイランドホッピングまたはクルーズツアーに参加しましょう。

エクアドル旅行で買いたいお土産

エクアドルには、ここでしか手に入らない魅力的なお土産がたくさんあります。先住民の伝統工芸品から、世界的に評価されるカカオまで、旅の記念にぴったりのアイテムをご紹介します。

パナマハット

実はエクアドル発祥。クエンカやモンテクリスティ産が最高級。手編みの本物は1万円〜

タグア(象牙ヤシ)製品

植物性の「ベジタブルアイボリー」で作られたボタンやアクセサリー。環境に優しいお土産

オタバロ織物

カラフルなブランケット、ポンチョ、バッグ。手織りの温かみがある民芸品

エクアドル産チョコレート

アリバ種カカオ使用の高級チョコ。Pacari、República del Cacaoなどのブランドが人気

エクアドルコーヒー

ロハ産アラビカ種が最高品質。香り高く酸味が少ないマイルドな味わい

パロサント(聖なる木)

焚くと甘い香りがする浄化の木。アロマやリラクゼーションに

アルパカ製品

セーター、マフラー、手袋。軽くて温かい高級素材。ただし偽物注意

サンブーロ(民族楽器)

ケーナ、サンポーニャ、チャランゴなどアンデス音楽の楽器。軽くてかさばらない

個人的なおすすめは、エクアドル産チョコレート。特にPacariブランドは、有機栽培カカオ100%使用で、世界のチョコレートアワードで何度も受賞しています。カカオ含有量70%、85%、100%など選べて、フレーバーもローズ、塩、オレンジなど多彩。価格も板チョコ1枚5〜8ドルと手頃で、軽くてかさばらないのでバラマキ土産にも最適です。

まとめ — 地球の真ん中で、人生が変わる体験を

標高2,850メートルの雲上都市で迎える朝、赤道記念碑で片足ずつ南北半球に立つ不思議、ガラパゴスで人を恐れないアシカと泳ぐ感動、アンデスの峰々が夕日に染まる瞬間の美しさ、市場で笑顔で話しかけてくる先住民の温かさ、屋台で食べる3ドルの定食の美味しさ——エクアドルは、小さな国土に地球の多様性すべてが詰まった奇跡のような場所です。

コロニアル建築の旧市街を歩けば、まるで16世紀にタイムスリップしたよう。アマゾンのジャングルに足を踏み入れれば、文明から切り離された原始の自然がそこにある。太平洋のビーチでサーフィンを楽しみ、夜は星空の下でビールを飲む。翌日には標高5,000メートル近い火山に登り、氷河を間近に見る。こんなに多様な体験ができる国は、世界中探してもそう多くありません。

そして何より、エクアドルの人々の温かさ。バスで隣に座った地元の人が、お菓子をシェアしてくれる。道に迷っていると、わざわざ遠回りして目的地まで案内してくれる。片言のスペイン語でも、笑顔で一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれる。旅の本当の価値は、景色だけでなく、そこで出会う人との触れ合いにある——エクアドルを旅すると、それを実感します。

コーヒーの香り、アンデスの峰々、赤道の太陽、ガラパゴスの固有種、石畳の旧市街、サンポーニャの音色——エクアドルで体験したすべてが、きっとあなたの人生の宝物になります。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。フライトを検索して、パスポートを確認して、地球の真ん中への冒険を始めましょう。エクアドルが、あなたを待っています。

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