ボリビア旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

標高3,600メートル。空気が薄く、息が切れる。でも、ラパスの市場に足を踏み入れた瞬間、ジャガイモの素朴な甘い香りと、路上で焼かれるアンティクーチョ(牛のハツ串)のスパイシーな煙が鼻をくすぐり、頭上に広がる真っ青な空と白い雲のコントラストに心が躍る。ここは南米ボリビア——標高差4,000メートルを誇る天空の国。ウユニ塩湖の「天空の鏡」、アマゾンの秘境、アンデスの伝統文化、そしてどこまでも続く大地。この国には、SNSで見た絶景の「その先」があります。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

ボリビア基本情報

項目 内容
正式名称 ボリビア多民族国(Estado Plurinacional de Bolivia)
首都 憲法上の首都:スクレ / 事実上の首都:ラパス
公用語 スペイン語、ケチュア語、アイマラ語など36言語
通貨 ボリビアーノ(BOB) 1BOB = 約21円(2026年2月時点)
時差 日本より -13時間(サマータイムなし)
ビザ 日本国籍は90日以内の観光は不要
気候帯 高地:寒冷(ラパス、ウユニ) / 低地:熱帯(サンタクルス、アマゾン)
飛行時間 日本から約30〜35時間(アメリカ経由)

南米大陸のほぼ中央に位置し、海を持たない内陸国でありながら、世界で最も標高差の大きい国の一つ。アンデス山脈の4,000m級の高地から、アマゾン盆地の熱帯雨林まで、標高差4,000メートルの驚異的な自然のグラデーション。ビザ不要で90日滞在可能。パスポートさえあれば、いますぐこの天空の国に飛び立てます。

ボリビア旅行の費用

ボリビアは南米屈指の物価の安さ。現地での食費や宿泊費が非常にリーズナブルで、1日あたりの滞在費が3,000〜5,000円程度で十分楽しめます。航空券さえ抑えられれば、長期滞在も夢じゃありません。正直に言います。ヨーロッパ旅行の半額以下で、一生忘れられない絶景を体験できるのがボリビア旅行の最大の魅力です。

航空券の相場

時期 往復料金(エコノミー) 備考
オフシーズン(3〜6月) 15〜20万円 狙い目!比較的空いている
ハイシーズン(7〜9月、12〜2月) 25〜35万円 乾季・年末年始は高騰
直前予約 30万円〜 早めの予約が鉄則

※主な経由地:アメリカ(ヒューストン、マイアミ、ダラス)、メキシコシティ、リマ、サンパウロなど。直行便はなく、1〜2回の乗り継ぎが必要。所要時間は約30〜35時間。早めの予約とセール時期を狙えば15万円台も可能です。

ホテル・宿泊費

宿泊タイプ 1泊あたり 特徴
ドミトリー・ゲストハウス 800〜1,500円 バックパッカー向け、相部屋
中級ホテル 3,000〜6,000円 清潔、朝食付き、Wi-Fi完備
高級ホテル 8,000〜15,000円 4つ星以上、ラグジュアリー体験
ウユニ塩湖塩のホテル 10,000〜20,000円 壁・床が塩でできた特別な体験

ラパスやウユニの宿は驚くほど安い。清潔で快適な中級ホテルでも1泊4,000円程度で泊まれます。ウユニ塩湖近郊には、塩のブロックで作られた「塩のホテル」があり、一生に一度の宿泊体験ができます。

食費の目安

食事タイプ 価格 内容
屋台・市場 150〜300円 サルテーニャ(ボリビア風餃子)、アンティクーチョ
ローカル食堂 400〜800円 定食(アルムエルソ)、スープ+メイン+飲み物
中級レストラン 1,000〜2,000円 ピケマチョ、リャマ肉ステーキ
観光客向けレストラン 2,500〜4,000円 コース料理、国際料理

ボリビアの食費は南米最安レベル。市場の屋台でランチを食べれば300円以下。ローカル食堂の定食(アルムエルソ)はスープ、メイン、ジュースがついて500〜800円。1日3食外食しても2,000円でおつりが来ます。

現地交通費

交通手段 料金 備考
ミニバス・コレクティーボ(市内) 40〜80円 ラパス市内の主要移動手段
ミ・テレフェリコ(ロープウェイ) 60〜100円 ラパスの空中交通、絶景!
タクシー(市内) 400〜800円 交渉制、メーター少ない
長距離バス(ラパス〜ウユニ) 2,000〜3,500円 約10時間、夜行バスが一般的
国内線(ラパス〜サンタクルス) 6,000〜12,000円 1時間、高地移動を短縮

ラパス市内は世界最高地のロープウェイ「ミ・テレフェリコ」が便利。片道100円以下で空中散歩を楽しみながら移動できます。長距離バスは驚くほど安く、ラパス〜ウユニ間(約10時間)でも3,000円程度。時間に余裕があればバス旅も冒険の一部です。

観光・アクティビティ費用

アクティビティ 料金 内容
ウユニ塩湖1日ツアー 3,500〜5,000円 サンライズ/サンセット、列車の墓場
ウユニ塩湖3日2夜ツアー 15,000〜25,000円 ウユニ+南部周遊、温泉、フラミンゴ湖
チチカカ湖ツアー 2,000〜4,000円 太陽の島、月の島、トトラ船
デスロード(自転車ツアー) 8,000〜12,000円 標高4,700m→1,200m、絶景ダウンヒル
アマゾン・ジャングルツアー(3日2夜) 20,000〜35,000円 ピンクイルカ、ワニ、ピラニア釣り
ムエルト渓谷(月の谷) 600〜1,000円 入場料のみ、半日観光

ウユニ塩湖の1日ツアーは4,000円前後と驚きのコスパ。3日2夜の南部周遊ツアーでも2万円台。他国では考えられない価格で、一生に一度の絶景体験ができます。

総費用まとめ(5泊7日モデル)

節約旅行

20〜25万円

ゲストハウス + ローカル食

  • 航空券: 15万円
  • 宿泊: 1.5万円(3,000円×5泊)
  • 食費: 1万円(2,000円/日)
  • 現地交通: 1万円
  • ツアー: 1.5万円

スタンダード

30〜40万円

中級ホテル + バランス

  • 航空券: 20万円
  • 宿泊: 3万円(6,000円×5泊)
  • 食費: 2万円(4,000円/日)
  • 現地交通: 2万円
  • ツアー: 3万円(ウユニ3日ツアー)

リッチ旅行

50〜70万円

高級ホテル + 国内線利用

  • 航空券: 30万円(ビジネス/繁忙期)
  • 宿泊: 7万円(塩のホテル含む)
  • 食費: 3万円(観光客向けレストラン)
  • 現地交通: 3万円(国内線利用)
  • ツアー: 7万円(プライベートツアー)

航空券がネックですが、現地費用は驚くほどリーズナブル。ヨーロッパ旅行の半額以下で、一生に一度の絶景が待っています。早期予約とオフシーズンを狙えば、20万円台でボリビア旅行が実現できます。

絶対行くべき観光スポット

標高差4,000メートルが生み出す多様な絶景。アンデスの高地から、アマゾンの秘境まで、ボリビアは「地球の縮図」のような国です。まるで別の惑星に迷い込んだかのような景色が、あなたを待っています。

ウユニ塩湖 — 天空の鏡、地球で最も美しい場所

標高3,656メートル、南北約100km、東西約250km。世界最大の塩の大地。雨季(12〜3月)に薄く水が張ると、空と大地の境界線が消え、真っ青な空と真っ白な雲が足元に映り込む。360度どこを見ても空、空、空。まるで宇宙空間に浮いているような錯覚に陥ります。

乾季(5〜10月)には水が引き、真っ白な塩の平原が六角形の亀甲模様を描きます。地平線まで続く幾何学パターンは、まるで異星の大地。サンセット時には、塩原がオレンジ、ピンク、紫に染まり、空と大地が溶け合う瞬間に言葉を失います。

ウユニ塩湖 見どころポイント

  • サンライズ鑑賞 — 朝4時出発。漆黒の闇から徐々に空が青く染まり、水鏡に映る瞬間は息を呑む美しさ
  • 列車の墓場 — ウユニ郊外の廃墟。19世紀の蒸気機関車が朽ちた姿はノスタルジック
  • インカワシ島(サボテン島) — 塩湖の中央にある島。高さ10mの巨大サボテンが群生
  • 塩のホテル — 壁も床もベッドも塩でできたホテル。宿泊は一生の思い出
  • 星空観測 — 標高3,600m、空気が澄み、天の川が水鏡に映る360度の星空は圧巻

アクセス:ラパスから夜行バス約10時間(2,500〜3,500円)、または国内線1時間(8,000〜12,000円)。ウユニの町から塩湖までは車で約30分。ツアー参加が一般的。

ラパス — 世界最高地の首都と空中交通

標高3,600メートル。飛行機を降りた瞬間、空気の薄さに驚きます。でも、目の前に広がる光景はそれを忘れさせる。すり鉢状の巨大な谷に、カラフルな家々がびっしりと張り付くように建ち並び、頭上には標高6,000メートル級のアンデス山脈がそびえ立つ。ここは南米のチベット、天空の都市ラパスです。

ラパスの名物は「ミ・テレフェリコ」——世界最高地のロープウェイ網。2014年に開業し、現在11路線が市内を縦横無尽に結びます。標高差400メートルを空中移動しながら、眼下に広がる街並みと遠くのアンデス山脈を一望。移動手段でありながら、これ自体が絶景アトラクション。片道100円以下で、空中散歩を楽しめます。

ラパス 見どころポイント

  • ムリーリョ広場 — 旧市街の中心。大統領府、大聖堂、国会議事堂が集まる政治の中枢
  • 魔女市場(メルカド・デ・ラス・ブルハス) — リャマの胎児、薬草、お守りが並ぶ不思議な市場。アンデスの伝統信仰を垣間見る
  • サン・フランシスコ教会 — 16世紀建立の白亜の教会。バロック様式の豪華な装飾
  • ミ・テレフェリコ — 赤線、黄線、緑線など11路線。観光なら赤線がおすすめ
  • 月の谷(Valle de la Luna) — 市街から30分。浸食された奇岩群が月面のような景観

夜のラパスは、斜面に張り付く無数の灯りがまるで宝石箱のよう。標高の違いで光が層になり、上空から見下ろすと息を呑む美しさ。高山病対策は必須。到着初日はゆっくり過ごし、コカ茶を飲んで体を慣らしましょう。

チチカカ湖 — 伝説の聖なる湖

標高3,812メートル。富士山の頂上より高い場所に、真っ青な湖が広がります。南米第二の大きさを誇るチチカカ湖は、インカ帝国発祥の地として伝説に彩られた聖なる湖。湖面に映る雲と空、遠くに見えるアンデスの白い山々、そして湖上に浮かぶ「太陽の島」。ここは神話と現実が交錯する場所です。

「太陽の島(イスラ・デル・ソル)」は、インカ神話で太陽神が降臨した聖地。島には古代インカの遺跡が点在し、石畳の道を歩くと、500年前の歴史に思いを馳せます。湖畔の村では、トトラ(葦)で編まれた伝統的な舟が今も使われ、時間が止まったかのような穏やかな時間が流れています。

チチカカ湖 見どころポイント

  • 太陽の島(イスラ・デル・ソル) — インカ発祥の聖地。遺跡巡りと絶景トレッキング
  • 月の島(イスラ・デ・ラ・ルナ) — 月の神殿の遺跡。神秘的な雰囲気
  • コパカバーナ — 湖畔の小さな町。白亜の大聖堂と絶景サンセット
  • トトラ船体験 — 葦で作られた伝統的な舟。チチカカ湖クルーズ
  • ティワナク遺跡 — チチカカ湖近郊。インカ以前の古代文明遺跡、世界遺産

アクセス:ラパスからコパカバーナまでバス約3.5時間(500〜800円)。コパカバーナから太陽の島までボート約2時間。

デスロード — 世界一危険で美しい道

「北ユンガスの道」。別名「デスロード(Death Road)」。かつて年間200〜300人が命を落とした、世界で最も危険な道として知られています。しかし、今では世界中のアドベンチャー好きが集まる自転車ダウンヒルの聖地。標高4,700メートルの峠から、標高1,200メートルの熱帯雨林まで、標高差3,500メートルを一気に駆け下ります。

ツアーは朝、ラパスを出発。最初は舗装道路を下り、途中から未舗装のデスロードへ。道幅わずか3メートル、片側は断崖絶壁、ガードレールなし。スリル満点ですが、見晴らしは最高。眼下に広がる雲海、切り立つ岩壁、そして熱帯雨林へと変わっていく植生。気温も気候も景色も、まるで別世界へタイムトラベルしているよう。

デスロード ツアー情報

  • 所要時間 — 約6〜8時間(朝7時ごろ出発、午後3時ごろ帰着)
  • 料金 — 8,000〜12,000円(自転車、ヘルメット、昼食込み)
  • 難易度 — 初心者OK。下りなのでペダルを漕ぐ必要なし
  • 服装 — 寒暖差が激しい。重ね着必須(山頂0度→麓25度)
  • 安全性 — ツアー会社はプロガイド同行、保険付き。事故率は低い

ゴール地点の熱帯の町ヨロスで、冷たいビールとボリビア料理のランチ。汗と達成感に満たされた最高の瞬間。アドベンチャー好きには絶対外せない体験です。

その他の必見スポット

スクレ — 憲法上の首都

白い建物が並ぶ美しい街。世界遺産の歴史地区とチョコレート博物館

ポトシ — 銀山の町

標高4,090m、世界最高地の都市。セロ・リコ銀山ツアーが人気

ルレナバケ — アマゾンの玄関口

ピンクイルカ、ワニ、ピラニア。ジャングル・ツアーの拠点

コロイコ — 熱帯の楽園

デスロードのゴール地点。コーヒー農園と温暖な気候

サマイパタ — インカの砦

エル・フエルテ遺跡(世界遺産)。巨大な一枚岩に彫られた謎の彫刻

トゥピサ — 西部劇の世界

赤茶けた岩山と荒野。ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの終焉の地

ボリビア料理とグルメ

正直に言います。ボリビア旅行の30%は「食」です。アンデスのジャガイモ料理、アマゾンの川魚、スペイン植民地時代の影響を受けた煮込み料理。標高差4,000メートルが生み出す多様な食文化。市場の屋台で300円のランチを食べるのも、リャマ肉のステーキをレストランで味わうのも、どちらも忘れられない体験になります。

絶対食べたいボリビア料理

料理名 どんな料理? 価格
サルテーニャ(Salteña) ボリビア風ミートパイ。外はサクサク、中はジューシーな肉汁とオリーブ、ゆで卵。朝食の定番 150〜250円
アンティクーチョ(Anticucho) 牛のハツ(心臓)の串焼き。スパイシーなマリネで柔らかくジューシー。屋台グルメの王様 200〜400円
ピケマチョ(Pique Macho) 牛肉、ソーセージ、フライドポテト、卵、野菜を山盛りに。ボリューム満点のボリビア版焼肉定食 800〜1,500円
フリカセ(Fricasé) 豚肉とモテ(乾燥トウモロコシ)のスープ煮込み。黄色いピリ辛スープが特徴。朝食に食べることも 500〜800円
リャマ肉のステーキ アンデスの特産品。牛肉よりさっぱり、鹿肉に近い味わい。高タンパク低脂肪 1,200〜2,000円
チュニョ(Chuño) フリーズドライのジャガイモ。インカ時代からの保存食。スープや煮込みに入れる
アピ(Api) 紫トウモロコシの温かい甘い飲み物。朝食にサルテーニャと一緒に飲む 100〜200円
ペスカド(川魚料理) アマゾン地域の名物。スルビ、ドラドなどの川魚をグリルやフライに。新鮮で絶品 1,000〜2,000円

朝、市場を歩けば、サルテーニャの焼きたての香りに誘われます。150円でアツアツのミートパイを頬張る幸せ。夜の屋台では、アンティクーチョがジュウジュウと炭火で焼かれ、煙とスパイスの香りが食欲をそそる。レストランで注文したピケマチョは、一人では食べきれないほどのボリューム。思わず笑ってしまう豪快さです。

食の体験スポット

ロドリゲス市場(ラパス)

朝食のサルテーニャとフルーツジュースの聖地。地元民で賑わう

ソポカチ地区(ラパス)

おしゃれなレストラン・カフェが集まるエリア。高級ボリビア料理

ラ・ワイロナ(ラパス)

ラパス最古の屋台街。夕方から深夜まで営業。アンティクーチョの名店

グスタフ(ラパス)

ドイツ系移民が開いたレストラン。ボリビア風ドイツ料理とビール

メルカド・セントラル(ウユニ)

ウユニの市場。500円のランチセット(アルムエルソ)が絶品

リトラル・レストラン(ウユニ)

リャマ肉のステーキが名物。観光客に人気の老舗

ボリビアのお酒

ボリビアのビール文化は意外と豊か。パセーニャ(Paceña)は国民的ビール。すっきりとした飲み口で、標高3,600メートルの薄い空気の中でも喉越しよく飲めます。フアリ(Huari)もラパスで人気。

蒸留酒ではシンガニ(Singani)が有名。ブドウを原料とした40度前後のスピリッツで、ボリビアの国酒。カクテルにして飲むのが一般的。「チュフライ」というシンガニ+スプライトのカクテルは飲みやすくておすすめ。

高地でのアルコール注意

標高3,600メートルのラパスやウユニでは、アルコールが平地より早く回ります。到着初日は控えめに、体が慣れてから楽しみましょう。水分補給も忘れずに。

ボリビアの文化と体験

ボリビアは南米で最も先住民人口の割合が高い国。人口の60%以上がケチュア族、アイマラ族などの先住民で、スペイン語とともに先住民言語が公用語。街を歩けば、カラフルな民族衣装を着たチョリータ(先住民女性)が行き交い、市場では何百年も変わらぬ生活が営まれています。ここでしか味わえない、本物の文化体験があります。

チョリータと民族衣装

ボリビアの街を歩いて最初に目を奪われるのが、カラフルな民族衣装を着た女性たち——チョリータ(またはチョラ)。山高帽のような帽子、鮮やかな刺繍のブラウス、何枚も重ねたフレアスカート(ポジェラ)、そして背中に大きな布(アグアヨ)で荷物や赤ちゃんをくくりつけた姿。これがボリビアの日常風景です。

特にラパスの市場では、チョリータたちが野菜、果物、肉、雑貨を売り、大声で客を呼び込みます。彼女たちの力強さと商売上手ぶりに圧倒されます。近年では「チョリータ・レスリング」という女子プロレスも人気。日曜日にはラパスのリングで、チョリータたちが華麗に宙を舞う姿を観戦できます。

アラシタ祭り — 願いを叶えるミニチュア市

毎年1月24日から1ヶ月間、ラパスで開催される奇祭「アラシタ祭り」。ミニチュアの家、車、お金、学位証書、パスポート、食べ物など、ありとあらゆるものが売られます。これを買って、正午にエケコ人形(豊穣の神)に供えると、その年のうちに本物が手に入るという言い伝え。

市場には数百の露店が並び、親指サイズの家、500ボリビアーノ札のレプリカ、ミニチュアのビザ申請書まで。真剣な顔でミニチュアを選ぶ地元民の姿に、信仰の深さを感じます。旅の記念に、ミニチュアのお金やパスポートを買ってみるのも面白い体験です。

おすすめの文化体験

魔女市場ツアー

リャマの胎児、薬草、お守り。アンデスのシャーマニズムを学ぶ

フォルクローレ音楽ライブ

ケーナ、サンポーニャの哀愁ある音色。ラパスのペーニャ(音楽酒場)で

チョリータ・レスリング観戦

日曜夕方、エル・アルトのリングで開催。観光客も大歓声

コカ茶体験

高山病対策の伝統茶。カフェやホテルで無料提供されることも

ティワナク遺跡見学

インカ以前の古代文明。太陽の門、半地下神殿を巡る

ホームステイ(チチカカ湖)

先住民家庭に宿泊。伝統料理と生活文化を体験

ベストシーズンと気候

ボリビアは標高差が大きいため、地域によって気候が全く異なります。一般的には乾季(5〜10月)が観光のベストシーズン。ただし、ウユニ塩湖の「天空の鏡」を見たいなら雨季(12〜3月)が必須。目的に合わせて旅行時期を選びましょう。

春(9〜11月)

おすすめ度 ★★★★☆

乾季の終わり。天候安定、観光客少なめ。ウユニは乾季の白い塩原。アマゾンは雨が増え始める。

  • 気温: ラパス5〜18度、ウユニ0〜15度
  • メリット: 混雑回避、花が咲く
  • デメリット: ウユニ水鏡は見れない

夏(12〜2月)

おすすめ度 ★★★★★

雨季。ウユニ塩湖の「天空の鏡」シーズン!ただし天候不安定。年末年始は混雑&高額。

  • 気温: ラパス8〜20度、ウユニ5〜18度
  • メリット: ウユニ水鏡、緑豊か
  • デメリット: 道路寸断リスク、混雑

秋(3〜5月)

おすすめ度 ★★★☆☆

雨季の終わり。ウユニ水鏡はギリギリ見れる可能性あり。徐々に乾季へ移行。

  • 気温: ラパス5〜18度、ウユニ0〜15度
  • メリット: 観光客少ない、航空券安い
  • デメリット: 天候不安定

冬(6〜8月)

おすすめ度 ★★★★★

乾季の真っ只中。晴天率高く、観光に最適。ウユニは白い塩原と星空。寒さ対策必須。

  • 気温: ラパス0〜15度、ウユニ-10〜10度
  • メリット: 天候安定、星空最高
  • デメリット: 寒い、航空券高め

地域別気候ガイド

地域 気候 ベストシーズン
ラパス・ウユニ(高地) 寒冷。昼夜の寒暖差大(20度以上)。年間降水量少ない 乾季(5〜10月) — 晴天率高い
ウユニ塩湖(水鏡) 雨季のみ水が張る 雨季(12〜3月) — 天空の鏡
サンタクルス(低地) 熱帯。年中温暖(25〜35度)。雨季は蒸し暑い 乾季(5〜10月) — 湿度低く快適
アマゾン(ルレナバケ) 熱帯雨林。高温多湿。雨季は川の水位上昇 乾季(5〜10月) — 動物観察しやすい

結論:目的別ベストシーズン

  • ウユニ塩湖の水鏡を見たい → 12〜3月(雨季)
  • ウユニの白い塩原と星空を見たい → 6〜8月(乾季)
  • ラパス、チチカカ湖、アマゾン観光 → 5〜10月(乾季)
  • 混雑を避けたい → 4〜5月、9〜11月(オフシーズン)

実用情報とアクセス

日本からのアクセス

日本からボリビアへの直行便はなく、アメリカ経由(ヒューストン、マイアミ、ダラス)またはメキシコシティ、リマ、サンパウロ経由が一般的。所要時間は乗り継ぎ時間を含めて約30〜35時間。長旅ですが、着いた瞬間の感動がすべてを忘れさせてくれます。

ルート 経由地 所要時間 特徴
ヒューストン経由 成田→ヒューストン→ラパス 約32時間 ユナイテッド航空。乗り継ぎ1回
マイアミ経由 成田→マイアミ→ラパス 約34時間 アメリカン航空。南米へのハブ
リマ経由 成田→ヒューストン→リマ→ラパス 約36時間 乗り継ぎ2回。ペルー観光も可
メキシコシティ経由 成田→メキシコシティ→ラパス 約30時間 ANA/アエロメヒコ。最短ルート

※アメリカ経由の場合、ESTA(電子渡航認証)が必要(14ドル、2年間有効)。乗り継ぎのみでも必須です。

ビザと入国

日本国籍者は90日以内の観光目的であればビザ不要。入国時に以下を準備しておきましょう。

  • パスポート(残存有効期限6ヶ月以上)
  • 出国用航空券(Eチケット控え)
  • 宿泊予約確認書(最初の宿泊先)
  • 黄熱病予防接種証明書(イエローカード)— アマゾン地域に行く場合は推奨

黄熱病予防接種について

アマゾン地域(ルレナバケなど)へ行く予定がある場合、黄熱病予防接種を推奨。日本の検疫所で接種可能(5,000〜8,000円)。接種10日後から有効。ラパスやウユニのみなら不要です。

通貨と両替

通貨はボリビアーノ(BOB)。2026年2月時点で1BOB = 約21円。米ドルも一部で使えますが、レートが悪いためボリビアーノへの両替が必須。

両替方法 レート 備考
空港の両替所 やや悪い 到着時に少額のみ両替
市内の両替所(カサ・デ・カンビオ) 良い ラパス市内に多数。おすすめ
ATMでキャッシング 良い VISA/Mastercard対応。手数料注意
ホテル 悪い 緊急時のみ

おすすめは米ドル現金を持参し、市内の両替所で両替。日本円は両替できない場合が多いため、事前に米ドルを用意しましょう。クレジットカードは高級ホテル・レストランで使えますが、手数料が高い場合も。

通信・Wi-Fi・eSIM

ラパスやウユニのホテル・カフェではWi-Fiが使えますが、速度は遅め。快適なネット環境を求めるなら、現地SIMカードまたはeSIMの購入がおすすめ。

  • 現地SIMカード — 空港や市内の携帯ショップで購入。主要キャリアはEntel、Tigo、Viva。10GB/30日プランで1,500円程度
  • eSIM — 日本で事前購入可能(Airalo、Holafly等)。5GB/7日で1,200円程度。SIMロック解除済みスマホが必要
  • ポケットWi-Fi — 日本でレンタル。1日1,500〜2,000円と高め

高地のラパスやウユニでは電波が弱いエリアもあります。Googleマップのオフラインダウンロード機能も活用しましょう。

現地で使えるスペイン語フレーズ

ボリビアではスペイン語が主要言語。英語はホテルやツアー会社で通じますが、市場や食堂では通じません。簡単なスペイン語を覚えておくと、旅がぐっと楽しくなります。

日本語 スペイン語 読み方
こんにちは Hola オラ
ありがとう Gracias グラシアス
すみません Perdón ペルドン
いくらですか? ¿Cuánto cuesta? クアント クエスタ
水をください Agua, por favor アグア ポルファボール
トイレはどこですか? ¿Dónde está el baño? ドンデ エスタ エル バーニョ
おいしい! ¡Qué rico! ケ リコ
助けて ¡Ayuda! アユーダ

高山病対策(重要!)

ボリビア旅行で最も注意すべきは高山病(ソロチェ)。ラパス(標高3,600m)、ウユニ(標高3,656m)は富士山の頂上とほぼ同じ高さ。空気が薄く、酸素濃度は平地の約60%。到着初日は誰でも息切れや頭痛を感じます。

高山病対策 10か条

  1. 到着初日はゆっくり — 激しい運動は避け、ホテルで休む
  2. 水分を多めに — 1日2〜3リットル飲む。脱水は高山病を悪化させる
  3. コカ茶を飲む — 現地のハーブティー。高山病予防効果あり
  4. 深呼吸を意識 — 酸素を多く取り込むよう深い呼吸を心がける
  5. アルコール・カフェインは控えめ — 到着初日は避ける
  6. 食事は軽めに — 消化に酸素を使うため、腹八分目で
  7. ダイアモックス(高山病予防薬) — 日本で処方可能。到着1〜2日前から服用
  8. 段階的に高度を上げる — 可能なら低地から徐々に高地へ移動
  9. 体調が悪化したら下山 — 無理は禁物。低地へ移動すれば症状は改善
  10. 保険加入 — 高山病治療もカバーする海外旅行保険に加入

高山病の症状:頭痛、吐き気、めまい、息切れ、倦怠感。重症化すると肺水腫、脳浮腫のリスク。症状が改善しない場合は、すぐに医師に相談し、低地へ移動しましょう。

治安と安全対策

ボリビアは南米の中では比較的治安が良い国ですが、スリや置き引きは頻発。特にラパスのバスターミナル、市場、混雑した場所では注意が必要。基本的な安全対策を守れば、大きなトラブルは避けられます。

  • 貴重品は分散 — パスポート、現金、カードは別々に保管
  • 夜間の一人歩きは避ける — 特に旧市街や人気のない路地
  • タクシーは信頼できる会社を — ホテルで呼んでもらうか、配車アプリ利用
  • スマホは人前で出さない — ひったくりのターゲットになる
  • バスや市場ではリュックは前に — スリ対策の基本
  • 偽警察官に注意 — IDチェックと称してパスポートや財布を見せろと言う詐欺あり

デモ・ストライキ情報

ボリビアではストライキやデモが頻繁に発生し、道路封鎖されることがあります。旅行前に外務省の海外安全ホームページで最新情報をチェックしましょう。現地でも宿やツアー会社から情報収集を。

持ち物チェックリスト

カテゴリ 持ち物
必須書類 パスポート(コピーも)、航空券Eチケット、海外旅行保険証、クレジットカード、米ドル現金
高山病対策 ダイアモックス(処方薬)、頭痛薬、水筒、リップクリーム
防寒対策 ダウンジャケット、フリース、ニット帽、手袋、厚手の靴下、ヒートテック
紫外線対策 サングラス、日焼け止め(SPF50+)、帽子
電子機器 スマホ、充電器、モバイルバッテリー、変換プラグ(Cタイプ)
その他 トイレットペーパー(一部トイレにない)、ウェットティッシュ、ビニール袋、懐中電灯

ボリビアは昼夜の寒暖差が激しく、朝は氷点下、昼は20度以上になることも。重ね着できる服装が必須。また、標高が高いため紫外線が非常に強く、日焼け止めとサングラスは必携です。

モデルプラン — 7日間でボリビアを満喫

限られた日数でボリビアの魅力を最大限に味わうモデルプランをご紹介。ラパス、ウユニ塩湖、チチカカ湖の3大ハイライトを巡る王道ルートです。

1日目:日本出発 → ラパス到着(夜)

成田/羽田出発。アメリカ経由でラパスへ(約30〜35時間)。ラパス到着は深夜になることが多い。空港からホテルまでタクシーで移動(約30分、1,500円程度)。到着したらすぐ就寝し、高山病対策のため体を休める。

2日目:ラパス市内観光

朝はゆっくり起床。ホテルでコカ茶を飲みながら体を慣らす。午前中はムリーリョ広場、サン・フランシスコ教会、魔女市場を散策。ランチは市場で定食を。午後はミ・テレフェリコで空中散歩。夕方、月の谷(Valle de la Luna)へ。夜はソポカチ地区でディナー。

3日目:チチカカ湖日帰りツアー

朝7時、ラパス発のバスでコパカバーナへ(約3.5時間)。ボートで太陽の島(イスラ・デル・ソル)へ。島内を散策し、インカ遺跡と絶景を堪能。ランチは島のレストランで湖を眺めながら。午後、コパカバーナへ戻り、大聖堂を見学。夕方、ラパスへ帰着。

4日目:ラパス → ウユニ(夜行バス)

午前中、デスロード(自転車ダウンヒル)ツアーに参加(オプション)。または市内でショッピング、カフェ巡り。夜20時ごろ、ラパス発のウユニ行き夜行バスに乗車(約10時間、2,500〜3,500円)。バスの中で就寝。

5日目:ウユニ塩湖1日ツアー

早朝、ウユニ到着。ホテルにチェックイン後、荷物を置いて1日ツアーへ。列車の墓場、塩湖、インカワシ島(サボテン島)を巡る。ランチは塩湖の真ん中で。夕方、サンセット鑑賞。水鏡に沈む夕日は息を呑む美しさ。夜、星空観測ツアー(オプション)。

6日目:ウユニ塩湖サンライズ → ラパスへ

早朝4時、サンライズツアーへ。漆黒の闇から徐々に空が青く染まり、水鏡に映る瞬間は一生の思い出。ホテルに戻り朝食後、休憩。昼過ぎ、ウユニ発の国内線でラパスへ(約1時間、8,000〜12,000円)。または夜行バスで帰路へ(時間があればバスも可)。ラパスでゆっくり過ごし、最後の夜を満喫。

7日目:ラパス出発 → 日本へ

午前中、最後のショッピングとカフェタイム。ランチは市場でサルテーニャ。午後、空港へ移動。ラパス発の便で帰国の途へ。乗り継ぎを経て、翌日または翌々日に日本到着。

このプランは7日間(機内泊含む)の王道ルート。時間があれば、アマゾンのジャングルツアーやポトシ銀山、スクレの世界遺産など、さらにディープなボリビアを楽しめます。

まとめ — ボリビアで、自分を超える旅を

標高3,600メートル。空気が薄く、息が切れる。でも、その先に広がるのは、この地球で最も美しい景色の一つ。ウユニ塩湖の「天空の鏡」、ラパスの天空都市、チチカカ湖の神秘、アマゾンの秘境。ボリビアは、SNSで見た絶景の「その先」がある国です。

市場で食べるサルテーニャの素朴な美味しさ、屋台で焼かれるアンティクーチョのスパイシーな香り、標高差4,000メートルを一気に駆け下りるデスロードの爽快感、水鏡に映る360度の星空の静寂。旅の途中で出会ったチョリータの力強い笑顔、民族衣装の鮮やかな色彩、フォルクローレの哀愁あるメロディ——五感すべてで感じるボリビアは、あなたの価値観を揺さぶります。

航空券は高いかもしれません。高山病は心配かもしれません。でも、一度この国を訪れたら、必ずこう思うはずです。「来てよかった」と。正直に言います。ボリビアは、人生で一度は行くべき場所です。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。フライトを検索して、パスポートを手に取って、ボリビアへ飛び立ちましょう。天空の国が、あなたを待っています。

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