キューバ旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

カリブ海に浮かぶ島国キューバ。1950年代のアメ車がカラフルに街を走り抜け、サルサのリズムが夜の街角に響き、葉巻の甘い煙が路地を漂う——まるで時が止まったかのような、どこにもない世界がそこにあります。ヘミングウェイが愛し、革命家チェ・ゲバラの魂が今も息づくこの国は、「行ってみたい」を「絶対に行くべき」に変える、圧倒的な非日常体験を約束してくれます。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

  1. キューバってどんな国?基本情報
  2. キューバ旅行の費用ってどれくらい?
    1. 航空券の相場(2026年最新)
    2. ホテル・宿泊費
    3. 食費・現地での出費
    4. 5泊7日・総費用シミュレーション
  3. 絶対に訪れるべき観光スポット
    1. ハバナ旧市街(La Habana Vieja)— 時が止まった世界遺産の街
    2. マレコン(Malecón)— ハバナっ子の生活が見える海沿いの遊歩道
    3. 革命広場(Plaza de la Revolución)— チェ・ゲバラの壁画とキューバの象徴
    4. トリニダー(Trinidad)— カリブ海で最も美しいコロニアル都市
    5. ビニャーレス渓谷(Valle de Viñales)— 絶景と葉巻農園の聖地
    6. その他の注目スポット
  4. キューバ料理とグルメ体験
    1. 絶対食べたいキューバ料理
    2. キューバといえばカクテル天国!
    3. おすすめレストラン・食エリア
  5. キューバならではの体験・文化
    1. クラシックカータクシーでハバナをドライブ
    2. サルサとキューバ音楽の聖地で踊る
    3. 葉巻工房見学と本場キューバ葉巻体験
    4. カサ・パルティクラルで現地の暮らしに触れる
    5. その他の体験
  6. ハバナ以外のおすすめエリア
  7. キューバ旅行のベストシーズンは?
  8. キューバ旅行に必要な準備と実用情報
    1. ビザ・ツーリストカード
    2. 通貨・お金事情
    3. インターネット・Wi-Fi事情
    4. 移動手段・交通機関
    5. 現地で使えるスペイン語フレーズ
    6. 注意事項・安全情報
  9. まとめ — カリブ海の宝石、キューバで非日常を体験しよう

キューバってどんな国?基本情報

項目 内容
正式名称 キューバ共和国(Republic of Cuba)
首都 ハバナ(La Habana)
公用語 スペイン語
通貨 キューバペソ(CUP)※2021年から一本化
時差 日本より-14時間(サマータイム時は-13時間)
ビザ ツーリストカード(Tourist Card)が必要。30日以内の滞在可
フライト時間 日本から約18〜22時間(乗り継ぎ含む)
電圧・プラグ 110V/60Hz、Aタイプ・Cタイプ(変換プラグ推奨)

社会主義国家として独自の発展を遂げてきたキューバ。2014年のアメリカとの国交回復以降、少しずつ開放が進んでいますが、それでも他のカリブ海諸国とは一線を画す独特の文化と風景が残っています。インターネットがまだ自由に使えない場所も多く、デジタルデトックスには最高の環境。だからこそ、「旅らしい旅」がしたい人には、今がチャンスなのです。

キューバ旅行の費用ってどれくらい?

正直に言います。キューバ旅行は「カリブ海の中では比較的リーズナブル」です。ただし、直行便がないため航空券がネックになります。それでも、現地での物価は日本より安く、うまく組み合わせればヨーロッパ旅行と同じくらいの予算で、圧倒的に濃い体験ができます。アメ車タクシーに乗って、ライブバーでモヒートを飲み、世界遺産の街を歩く——これが15万円前後から可能というのは、驚きではないでしょうか?

航空券の相場(2026年最新)

経由地 価格帯(往復) フライト時間 おすすめ度
メキシコシティ経由 12〜18万円 約18〜20時間 ★★★★★
カナダ(トロント)経由 13〜20万円 約20〜22時間 ★★★★
ヨーロッパ経由 15〜25万円 約22〜26時間 ★★★
アメリカ経由 14〜22万円 約18〜21時間 ★★★(ビザ注意)

航空券の狙い目は「メキシコシティ経由」

アエロメヒコ航空やインテルジェットを利用すれば、12万円台から往復チケットが取れることも。成田→メキシコシティ→ハバナのルートが最もコスパが良く、乗り継ぎもスムーズです。セール時期(2月・9月)は10万円台前半も狙えます!

ホテル・宿泊費

宿泊タイプ 1泊あたり(1人) 特徴
カサ・パルティクラル(民泊) 2,500〜5,000円 現地家庭で朝食付き。キューバらしさ満点
ホステル・ドミトリー 1,500〜3,000円 バックパッカー向け。交流の場に最適
中級ホテル 6,000〜12,000円 清潔で快適。旧市街にも多い
高級ホテル・リゾート 15,000〜30,000円 コロニアル様式の5つ星ホテル、ビーチリゾート

キューバならではの宿泊体験といえば、カサ・パルティクラル(Casa Particular)。政府公認の民泊で、玄関に青いアンカーマークがついています。現地の家庭料理をいただけたり、オーナーから観光情報を聞けたり、旅の思い出に残る出会いがあるのがカサの魅力。清潔で安全、しかもコスパ抜群です。

食費・現地での出費

項目 価格
ローカル食堂(定食) 200〜500円
レストラン(1食) 800〜2,000円
モヒート・ダイキリ(カクテル) 300〜800円
クラシックカータクシー(30分) 2,000〜3,000円
ローカルバス(市内) 10〜30円
葉巻(コイーバ1本) 800〜3,000円
ラム酒(ハバナクラブ7年、店頭) 1,500〜2,500円
サルサライブハウス(入場料) 500〜1,500円

キューバには二重経済が存在します。地元民が使う「国営店(CUP価格)」と、観光客向けの「外貨ショップ・レストラン(観光価格)」。国営食堂なら定食が200円台、ローカルバスは10円で乗れますが、観光客がメインで利用するレストランやタクシーは日本の半額程度。1日の食費と交通費で3,000〜6,000円見ておけば余裕です。

5泊7日・総費用シミュレーション

節約旅行

12〜15万円

航空券セール + カサ・パルティクラル + 地元食堂中心

スタンダード旅行

18〜25万円

通常航空券 + 中級ホテル + レストラン・観光バランス良く

リッチ旅行

30〜45万円

ビジネスクラス + 高級ホテル + プライベートツアー

カリブ海のリゾート地というと高額なイメージですが、キューバは工夫次第でヨーロッパ旅行と同じくらいの予算で楽しめます。しかも、他では絶対に味わえない独特の文化体験がセット。コスパで考えたら、カリブ最強と言っても過言ではありません。

絶対に訪れるべき観光スポット

キューバ観光のハイライトは、なんといっても「世界遺産だらけ」という事実。ハバナ旧市街、トリニダー、ビニャーレス渓谷、サンティアゴ・デ・クーバの要塞群——国全体が博物館のような国です。ただ歩くだけで、スペイン植民地時代、革命の記憶、ラテン文化の熱気が混ざり合った、濃密な時間が流れます。ここでは「絶対外せない」スポットと、隠れた魅力を持つエリアをご紹介します。

ハバナ旧市街(La Habana Vieja)— 時が止まった世界遺産の街

カラフルなコロニアル建築、石畳の路地、窓から流れるサルサの音楽、広場で踊る人々——ハバナ旧市街を歩くと、映画のセットの中に迷い込んだような錯覚に陥ります。16世紀から残る建物がそのまま使われ、クラシックカーが走り抜けていく。「タイムスリップ」という言葉がこれほどしっくりくる場所は、世界中を探してもそうありません。

旧市街の中心はカテドラル広場(Plaza de la Catedral)。バロック様式の大聖堂が堂々とそびえ、広場にはアーティストが絵を売り、ストリートミュージシャンが演奏し、カフェのテラス席ではモヒートを片手に観光客が談笑しています。夕暮れ時になると、オレンジ色の光が石畳を照らし、まるで絵画のような美しさ。

アルマス広場(Plaza de Armas)周辺には古書市が並び、革命前の古い本や地図が売られています。オビスポ通り(Calle Obispo)を歩けば、ヘミングウェイが通った「ラ・フロリディータ(La Floridita)」、彼が愛したダイキリが飲めるバーに出会えます。このエリア全体が、ユネスコ世界遺産。つまり、カフェでコーヒーを飲んでいるだけで、世界遺産の中にいるのです。

マレコン(Malecón)— ハバナっ子の生活が見える海沿いの遊歩道

ハバナ旧市街から新市街へと続く、全長約8kmの海岸沿いの遊歩道——それがマレコンです。観光地というより、地元の人々の「憩いの場」。夕暮れになると、恋人たちが寄り添い、釣り人が糸を垂らし、音楽を奏でるグループが集まってきます。波が堤防に打ちつける音、海の塩の匂い、そして夕陽に染まるハバナの街並み——ここには、キューバのリアルな日常があります。

散歩するだけなら無料。ただし、潮風が強い日は波しぶきが道路まで飛んでくるので要注意。夜は地元の若者たちがラム酒片手に集まる社交場になります。観光客も気軽に輪に入れるのが、キューバのいいところ。「どこから来たの?」と話しかけられ、気づけば即席のサルサレッスンが始まっている——そんな予想外の展開が、マレコンでは日常茶飯事です。

革命広場(Plaza de la Revolución)— チェ・ゲバラの壁画とキューバの象徴

ハバナ中心部から少し離れた場所にある、巨大な広場。ここは、フィデル・カストロが演説を行い、革命の記念式典が開かれてきた、キューバの政治と歴史の中心地です。内務省の建物に描かれた、あの有名なチェ・ゲバラの巨大な肖像を見た瞬間、「ああ、キューバに来たんだ」と実感します。

広場自体は殺風景ですが、その無機質さがかえって、革命の厳粛さを感じさせます。隣の建物にはカミロ・シエンフエゴスの肖像も。多くの観光客がここで記念撮影をし、革命博物館へと向かいます。政治的な意味を抜きにしても、キューバという国のアイデンティティを象徴する場所であることは間違いありません。

トリニダー(Trinidad)— カリブ海で最も美しいコロニアル都市

ハバナから東へ約300km、バスで5時間ほどの場所にあるトリニダーは、「キューバで最も美しい街」と称される世界遺産の町。16世紀の砂糖貿易で栄えた街並みがそのまま残り、パステルカラーの家々、石畳の坂道、鐘楼がそびえる広場——まるでおとぎ話の中に入り込んだような光景が広がります。

中心のマヨール広場(Plaza Mayor)では、階段に座って街を眺めるだけで絵になります。カラフルな建物がぎゅっと集まり、どこを切り取ってもフォトジェニック。夕方になると、広場のバーでライブ音楽が始まり、観光客も地元の人も一緒に踊り出す。トリニダーの夜は、音楽と踊りに溢れています。

トリニダー近郊には、アンコン・ビーチ(Playa Ancón)という美しいカリブ海のビーチもあります。透明度の高いエメラルドグリーンの海、白い砂浜——歴史探訪と南国リゾート、両方が楽しめるのがトリニダーの魅力です。ハバナから日帰りは難しいので、最低1泊はして、夜の音楽シーンも体験することをおすすめします。

ビニャーレス渓谷(Valle de Viñales)— 絶景と葉巻農園の聖地

ハバナから西へ約180km、ピナル・デル・リオ州にあるビニャーレス渓谷は、キューバが誇る自然の絶景。カルスト地形が生み出した奇岩(モゴーテ)が点在し、緑豊かなタバコ畑、古いトラクター、農家の素朴な暮らし——ここには、キューバの「農村の原風景」が残っています。

この地域は世界最高級の葉巻タバコの産地。農家ツアーに参加すれば、タバコの葉の栽培から乾燥、葉巻の巻き方までを見学でき、自分で巻いた葉巻を吸うこともできます。葉巻に興味がなくても、田園風景をただ眺めるだけで心が洗われます。都会の喧騒から離れ、キューバのゆったりとした時間を感じたいなら、ビニャーレスは必訪です。

近くには「インディオの洞窟(Cueva del Indio)」という鍾乳洞もあり、ボートで洞窟内の地下川を巡るツアーも人気。ハバナから日帰りツアーも出ていますが、できれば1泊して、満天の星空の下で地元の音楽を聴きながらラム酒を飲む——そんな贅沢な時間を過ごしてほしいです。

その他の注目スポット

バラデロ(Varadero)

キューバ最大のビーチリゾート。オールインクルーシブで南国バカンス

サンティアゴ・デ・クーバ

革命発祥の地。アフロキューバ音楽の聖地でもある

シエンフエゴス(Cienfuegos)

「カリブの真珠」と呼ばれる美しい港町。フランス風の優雅な建築

カヨ・ココ(Cayo Coco)

北部の離島リゾート。フラミンゴが生息する自然保護区

革命博物館(ハバナ)

キューバ革命の歴史を展示。チェ・ゲバラファンは必見

ヘミングウェイ博物館

ハバナ郊外にある彼の旧邸宅。『老人と海』が生まれた場所

キューバ料理とグルメ体験

正直に言います。キューバ旅行の30%は「食」です。スペイン、アフリカ、カリブ海の食文化が混ざり合ったキューバ料理は、素朴ながらも味わい深く、一度食べたら忘れられません。豆と米、豚肉、プラタノ(調理用バナナ)、ユカ芋——シンプルな食材が、絶妙なスパイスと調理法で驚くほど美味しくなります。そして、モヒート、ダイキリ、ハバナクラブのラム酒——カクテル天国でもあるのです。

絶対食べたいキューバ料理

料理名 どんな料理? 価格相場
ロパ・ビエハ
(Ropa Vieja)
トマトベースで煮込んだ牛肉のほぐし煮。「古い服」という名の通り、繊維が服のようにほぐれた柔らかさが絶品 800〜1,500円
コングリ
(Congrí)
黒豆とご飯を一緒に炊いた、キューバの国民食。ほんのり甘く、どんな料理にも合う 200〜500円
レチョン・アサード
(Lechón Asado)
丸ごと豚をオレンジとニンニクで味付けして焼いた豪快料理。外はパリパリ、中はジューシー 1,000〜2,000円
トストネス
(Tostones)
グリーンプラタノ(調理用バナナ)を揚げて潰したサクサクのチップス。ビールに最高 200〜400円
ユカ・コン・モホ
(Yuca con Mojo)
ユカ芋をニンニクとオレンジのソース(モホ)で和えた一品。ホクホクで癖になる 300〜600円
エンパナーダ
(Empanada)
肉や野菜を包んだ揚げパイ。屋台で手軽に買えるストリートフード 150〜300円
ピカディージョ
(Picadillo)
ひき肉とトマトのスパイス炒め。オリーブやレーズンが入る家庭料理 500〜1,000円
マリスコス
(Mariscos)
シーフード料理全般。ロブスター、エビ、タコなどが豊富で安い! 1,200〜3,000円

キューバ料理の基本構成は、「コングリ(豆ご飯) + メイン肉料理 + トストネスやユカの付け合わせ」。これに小さなサラダがついて、ボリューム満点。味付けは比較的シンプルで、ニンニク、オレンジ、クミンが基本。辛くないので日本人の口にも合いやすいです。ただし、国営食堂だと「肉があまりない」「野菜が少ない」ことも。美味しい食事を楽しみたいなら、観光客向けのパラダール(私営レストラン)を選びましょう。

キューバといえばカクテル天国!

カクテル名 特徴 価格
モヒート(Mojito) ラム酒 + ミント + ライム + ソーダ。キューバを代表する爽やかカクテル 300〜800円
ダイキリ(Daiquiri) ラム酒 + ライム + 砂糖のシンプルな傑作。ヘミングウェイの愛飲カクテル 400〜900円
クバ・リブレ(Cuba Libre) ラム酒 + コーラ + ライム。「自由なキューバ」という意味を持つ革命カクテル 300〜700円
ピニャ・コラーダ(Piña Colada) ラム酒 + ココナッツミルク + パイナップル。南国気分全開の甘いカクテル 400〜1,000円

キューバといえば、ラム酒。特に「ハバナクラブ(Havana Club)」は世界的に有名で、3年、7年、15年ものなど熟成度によって味わいが違います。バーで飲むのも良いですが、スーパーで買えば1本1,500円程度。カサ・パルティクラルのテラスで夕暮れを眺めながら、ストレートで飲むラム酒——これが最高の贅沢です。

おすすめレストラン・食エリア

ラ・フロリディータ(ハバナ)

ヘミングウェイ行きつけのバー。ダイキリ発祥の地として有名

ラ・ボデギータ・デル・メディオ

モヒート発祥のバー。観光客で賑わうが雰囲気は最高

パラダール・ドニャ・エウテミア

地元民も通う家庭料理の名店。ロパ・ビエハが絶品

オビスポ通り周辺(ハバナ旧市街)

レストラン、カフェ、バーが集中。食べ歩きに最適

チャイナタウン(バリオ・チーノ)

ハバナに残る中華街。キューバ風中華料理が楽しめる

トリニダーのカサ・デ・ラ・ムジカ周辺

音楽を聴きながら食事。ライブハウス併設レストラン多数

食事の注意点

国営食堂は安いですが、メニューの半分が「在庫なし」ということも。パラダール(私営レストラン)の方が品質・選択肢ともに優れています。また、水道水は飲めないのでミネラルウォーター必須。氷にも注意しましょう。チップは料金の10%程度が目安です。

キューバならではの体験・文化

観光スポットを巡るだけでは、キューバの本当の魅力には触れられません。クラシックカーに乗り、サルサを踊り、地元の人とラム酒を酌み交わし、葉巻を吸いながら夕陽を眺める——そんな「体験」こそが、キューバ旅行の真髄です。ここでは、キューバでしか味わえない独特の文化体験をご紹介します。

クラシックカータクシーでハバナをドライブ

キューバといえば、1950年代のアメリカ製クラシックカーが現役で走っている、世界で唯一の国。シボレー、フォード、キャデラック——ピカピカに磨かれたカラフルなアメ車が、まるで走る博物館のように街を行き交います。これに乗らずして、キューバを語ることはできません。

ハバナ旧市街には、観光客向けのクラシックカータクシーが数多く待機しています。30分で2,000〜3,000円、1時間で4,000〜5,000円が相場。マレコンを海沿いにドライブし、革命広場を巡り、新市街のベダード地区へ——オープンカーなら、カリブ海の潮風を浴びながら、映画スターになった気分が味わえます。運転手は陽気で、写真撮影にも快く応じてくれます。まさに「インスタ映え」の極致。

サルサとキューバ音楽の聖地で踊る

キューバは、サルサ、ソン、ルンバ、チャチャチャ——数々のラテン音楽が生まれた「音楽の国」です。ハバナでもトリニダーでも、夜になれば街のあちこちから音楽が聞こえてきます。ライブハウス、広場、カフェ、路地裏——どこでも音楽があり、踊りがあり、人々が集まります。

おすすめは、ハバナのカサ・デ・ラ・ムジカ(Casa de la Música)や、トリニダーのカサ・デ・ラ・トローバ(Casa de la Trova)。生バンドの演奏に合わせて、地元の人も観光客も一緒に踊ります。「サルサなんて踊れない」という人も大丈夫。キューバの人々は親切で、優しく教えてくれます。音楽に身を任せ、リズムに乗って体を動かす——言葉が通じなくても、音楽が繋いでくれるのがキューバの魔法です。

入場料は500〜1,500円程度で、ドリンク代別。夜9時以降が本番です。汗をかくので、着替えとタオル持参がおすすめ。旅の最高の思い出になること間違いなしです。

葉巻工房見学と本場キューバ葉巻体験

キューバは世界最高級の葉巻の産地。「コイーバ(Cohiba)」「モンテクリスト(Montecristo)」「ロメオ・イ・フリエタ(Romeo y Julieta)」——葉巻愛好家なら誰もが憧れるブランドが、ここで生まれています。ハバナには葉巻工房があり、職人が手巻きで一本一本作る様子を見学できます。

パルタガス工房(Fábrica de Tabacos Partagás)は観光客にも開放されており、ガイド付きツアーが人気。葉の選別、乾燥、巻き方、品質チェック——すべての工程を目の前で見ることができます。ツアー後には、ショップで本物の葉巻を購入可能。街中の偽物とは全く別物です。葉巻を吸わない人でも、職人技に圧倒されること間違いなし。キューバ文化の象徴を、五感で体験できる貴重な機会です。

カサ・パルティクラルで現地の暮らしに触れる

ホテルではなく、現地の家庭に泊まる——それがカサ・パルティクラル(Casa Particular)です。政府公認の民泊で、玄関に青いアンカーマークがあるのが目印。部屋は清潔で、多くのカサでは朝食付き。何より、オーナー家族との交流が旅の大きな魅力になります。

朝食は手作りのフルーツジュース、焼きたてのパン、トロピカルフルーツ、そしてキューバ風オムレツ——ホテルの朝食とは比べ物にならない温かさがあります。オーナーに「おすすめのレストランは?」「この街の見どころは?」と聞けば、ガイドブックに載っていないローカル情報を教えてくれます。中にはサルサを教えてくれる陽気なオーナーも。カサに泊まることで、キューバ人の「人柄の良さ」に触れることができるのです。

その他の体験

アフロキューバンダンスレッスン

ルンバやレゲトンを地元ダンサーから学べる

キューバ料理教室

ロパ・ビエハやモヒートの作り方を習える体験ツアー

ココタクシー(黄色い三輪タクシー)

街中を走るユニークな乗り物。短距離移動に便利

ラム酒蒸留所見学

ハバナクラブ博物館でラム酒の製造過程を学べる

革命ウォーキングツアー

チェ・ゲバラゆかりの地を巡るガイドツアー

カリブ海でダイビング・シュノーケル

透明度抜群の海でサンゴ礁と熱帯魚を満喫

ハバナ以外のおすすめエリア

キューバはハバナだけではありません。東西に長い島国であり、地域ごとに異なる魅力があります。「カリブのパリ」と呼ばれる優雅な港町、革命の聖地、白砂ビーチのリゾート、タバコ農園が広がる田園地帯——もし時間があるなら、地方都市にも足を延ばしてみてください。ハバナとは違う、もう一つのキューバが待っています。

トリニダー(Trinidad)

カリブ海で最も美しいコロニアル都市。パステルカラーの街並み、石畳の坂道、音楽が溢れる広場——キューバのロマンが凝縮された世界遺産の町。ハバナから約5時間、最低1泊がおすすめ。

ハバナからバスで5時間(Viazul利用25CUC)

バラデロ(Varadero)

キューバ最大のビーチリゾート。全長20kmの白砂ビーチ、透明度の高いカリブ海、オールインクルーシブのホテル——何もしない贅沢を味わうなら、ここ。ハバナから約2時間。

ハバナからバスで2〜3時間(Viazul利用10CUC)

サンティアゴ・デ・クーバ

キューバ第二の都市で、革命発祥の地。アフロキューバ文化が色濃く残り、サルサやソンの聖地でもある。ハバナより熱く、情熱的な空気が流れる。ハバナから飛行機で1.5時間、バスで15時間。

ハバナから国内線で1.5時間 or バスで15時間

シエンフエゴス(Cienfuegos)

「カリブの真珠」と呼ばれる優雅な港町。フランス風の建築が並び、ハバナやトリニダーとは違う洗練された雰囲気。湾に面した美しい街並みは世界遺産。トリニダーとセットで訪れるのがおすすめ。

ハバナからバスで4時間(Viazul利用20CUC)

ビニャーレス(Viñales)

葉巻の聖地であり、絶景のカルスト地形が広がる渓谷。タバコ農園、洞窟、トレッキング——自然とキューバの農村文化を体験できる。ハバナから約3時間、日帰りも可能だが1泊推奨。

ハバナからバスで3時間(Viazul利用12CUC)

カヨ・ココ(Cayo Coco)

北部の離島リゾート。手つかずの自然、白いビーチ、フラミンゴが生息する自然保護区——「何もしないリゾートステイ」を満喫するならここ。オールインクルーシブのホテルが充実。

ハバナから国内線で1時間、またはバス+フェリー

キューバ旅行のベストシーズンは?

キューバはカリブ海に浮かぶ熱帯の国。一年を通して暖かく、基本的にいつ行っても楽しめます。ただし、雨季と乾季、ハリケーンシーズンがあり、ベストシーズンを狙うなら「11月〜4月の乾季」が鉄則です。一方で、夏のカーニバルや音楽フェスを楽しみたいなら、あえて雨季に行くのもアリ。ここでは、季節ごとの特徴と、おすすめ度を解説します。

3月〜5月

春(乾季末期)

気温は25〜30℃で快適。雨も少なく観光しやすい。ただし、4月以降は少しずつ暑くなり始める。イースター時期は観光客が増えるので宿は早めに予約を。

おすすめ度: ★★★★☆

6月〜8月

夏(雨季)

気温は30〜35℃、湿度も高め。スコールが増えるが、一日中降るわけではない。7月にはハバナ・カーニバルがあり、街が祭り一色に。航空券も安くなる。

おすすめ度: ★★★☆☆

9月〜11月

秋(ハリケーンシーズン)

9〜10月はハリケーンのリスクがあり、避けたほうが無難。11月以降は乾季に入り、気候が安定。航空券も夏より高くなるが、観光にはベストに近づく。

おすすめ度: ★★☆☆☆(11月は★★★★)

12月〜2月

冬(乾季ピーク)

気温は20〜27℃、雨が少なく晴天率が高い。観光のベストシーズン。クリスマス・年末年始は欧米からの観光客で混雑し、宿泊費も高騰。1月末〜2月がおすすめ。

おすすめ度: ★★★★★

結論:ベストシーズンは12月〜4月

乾季の12月〜4月が最も快適で、観光にベスト。特に1月後半〜3月は気温・天候・価格のバランスが良くおすすめです。ただし、夏のカーニバルや音楽フェスが目当てなら、あえて7〜8月も魅力的。ハリケーンの9〜10月は避けましょう。

キューバ旅行に必要な準備と実用情報

ビザ・ツーリストカード

キューバに入国するには、ツーリストカード(Tourist Card / Tarjeta del Turista)が必要です。これは実質的な観光ビザで、30日間の滞在が可能。パスポートに貼るシール式ではなく、緑色の紙のカードです。

取得方法 価格 備考
航空会社カウンター(成田・羽田) 2,000〜3,000円 チェックイン時に購入可能(最も簡単)
在日キューバ大使館 2,200円 事前に郵送申請または窓口訪問
旅行代理店 3,000〜5,000円 代行手数料込み
経由地(メキシコ・カナダなど) 20〜30USD 空港で購入可能

入国時の注意

パスポートの残存期間は入国時に6か月以上必要。また、海外旅行保険への加入が義務づけられています(英文の保険証券を持参)。稀に空港でチェックされることがあるので、必ず加入しておきましょう。

通貨・お金事情

2021年以降、キューバの通貨はキューバペソ(CUP)に一本化されました。以前は観光客向けの「兌換ペソ(CUC)」がありましたが、現在は廃止されています。ただし、実際には多くの店やレストランで米ドル・ユーロ・カナダドルも使えます。むしろ、外貨の方が歓迎されることも。

支払い方法 使える場所 注意点
米ドル現金 ホテル、レストラン、タクシー、土産物店 最も便利。小額紙幣(1, 5, 10ドル)を多めに
ユーロ現金 同上 米ドルと同様に使える
キューバペソ(CUP) 国営食堂、ローカルバス、市場 地元価格で買い物ができる
クレジットカード 高級ホテル、一部レストラン 使える場所は限定的。Visa/Mastercardのみ(アメリカ発行カードは不可)

おすすめの両替戦略: 日本からは米ドルかユーロの現金を持参し、現地で一部をキューバペソに両替するのがベスト。空港やCADECA(両替所)で両替できます。ただし、米ドルには10%の手数料がかかるため、ユーロの方が若干有利。とはいえ、実際には米ドルがあれば大抵の場所で困りません。

インターネット・Wi-Fi事情

キューバは「インターネットがほぼ使えない国」として有名でしたが、近年は徐々に改善されています。それでも、日本のように「どこでもWi-Fi」とはいきません。

接続方法 価格 特徴
ETECSA Wi-Fiカード 1時間1〜2CUC(約150円) 公園やホテルロビーのWi-Fiスポットで使える。カードを購入してスクラッチ
ホテルWi-Fi 無料〜5CUC/日 高級ホテルなら客室でも使える。カサやゲストハウスは不安定
モバイルデータ(Cubacel) 1GB=10CUC程度 長期滞在者向け。SIMカード購入が必要

キューバ旅行は「デジタルデトックス」のチャンス。SNSやメールから離れ、目の前の景色と人々との会話に集中する——それもキューバ旅行の醍醐味です。どうしてもネットが必要なら、ハバナ旧市街のセントラル公園(Parque Central)オビスポ通り周辺に無料Wi-Fiスポットがあります。

移動手段・交通機関

交通手段 価格 メモ
長距離バス(Viazul) ハバナ↔トリニダー: 25CUC 観光客向け。エアコン完備で快適。要事前予約
クラシックカータクシー 30分2,000〜3,000円 観光用。事前に値段交渉必須
普通のタクシー 市内5〜10CUC 黄色いタクシー。メーター付き(交渉制もあり)
ココタクシー 短距離3〜5CUC 黄色い三輪タクシー。短距離向け
ローカルバス(guagua) 0.5CUP(約3円) 超格安だが、混雑&ルート不明。上級者向け
国内線(Cubana航空など) ハバナ↔サンティアゴ: 100USD〜 長距離移動の時短に。遅延・欠航のリスクあり

現地で使えるスペイン語フレーズ

キューバの公用語はスペイン語。英語は高級ホテルや観光地では通じますが、地方や地元の人とのコミュニケーションではスペイン語が必須です。簡単なフレーズを覚えておくだけで、旅の楽しさが倍増します。

スペイン語 読み方 意味
Hola オラ こんにちは
Gracias グラシアス ありがとう
Por favor ポル ファボール お願いします
¿Cuánto cuesta? クアント クエスタ いくらですか?
La cuenta, por favor ラ クエンタ、ポル ファボール お会計をお願いします
No entiendo ノ エンティエンド わかりません
¿Dónde está…? ドンデ エスタ 〜はどこですか?
Muy rico ムイ リコ とても美味しい
Salud サルー 乾杯!

注意事項・安全情報

水道水は飲まない

キューバの水道水は飲用不可。必ずミネラルウォーターを購入しましょう。レストランの氷にも注意。歯磨きもボトルウォーターを使うのが安全です。

夜の一人歩きは避ける

ハバナ旧市街など観光地は比較的安全ですが、夜遅くの一人歩きは避けましょう。特に女性の単独行動は注意。タクシーを使うのが安全です。

偽葉巻・偽ラム酒に注意

路上で「安い葉巻がある」と声をかけられることがありますが、多くは偽物。公式ショップ(La Casa del Habano)で購入しましょう。

医療費は高額。海外旅行保険必須

キューバでは外国人の医療費が非常に高額です。海外旅行保険への加入は義務であり、病院では保険証券の提示が求められます。

写真撮影の注意

軍事施設、空港、政府施設の撮影は禁止。また、人を撮影する際は必ず許可を取りましょう。特に葉巻を吸う老人や民族衣装の女性など、「絵になる」被写体は観光客慣れしており、チップを要求されることも。

まとめ — カリブ海の宝石、キューバで非日常を体験しよう

1950年代のクラシックカーが走り、サルサの音楽が夜の街角に響き、葉巻の煙が路地を漂う——キューバは、世界のどこにもない「時が止まった楽園」です。ハバナの世界遺産の街並み、トリニダーのパステルカラーの家々、ビニャーレスの絶景、バラデロの白砂ビーチ——この国には、「行ってみたい」を「絶対に行くべき」に変える、圧倒的な魅力が詰まっています。

航空券込みで15万円から、現地での食費は1日3,000円程度。カリブ海のリゾートとしては驚くほどリーズナブルで、しかも他では絶対に味わえない独特の文化体験がセット。モヒートを片手に、革命の歴史を感じ、地元の人々と踊り、カサ・パルティクラルのテラスで夕陽を眺める——そんな贅沢な時間が、ここにはあります。

インターネットがほとんど使えない環境だからこそ、デジタルから離れて、目の前の景色と人々との会話に集中できます。SNSの「いいね」より、目に焼き付く景色を。スマホの写真より、心に残る体験を。キューバは、そんな「本物の旅」を求める人に、最高の舞台を用意してくれています。

ベストシーズンは12月〜4月。ただし、夏のカーニバルや音楽フェスを楽しみたいなら、あえて7〜8月もあり。ツーリストカードを取得し、海外旅行保険に加入し、米ドルかユーロの現金を持参すれば、準備は万端です。

サルサのリズムが響く広場で、モヒートを片手に夕陽を眺める。クラシックカーに揺られながら、マレコンの潮風を浴びる。世界遺産の街を歩き、ヘミングウェイが愛したバーでダイキリを飲む——キューバには、人生を豊かにする体験が、溢れています。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。

さあ、フライトを検索して、カリブ海の宝石・キューバへ飛び立ちましょう。

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