飛行機がプラハ空港に着陸すると、窓の外には赤い屋根の波がどこまでも続いています。石畳を歩けば、カツカツと靴音が響き、焼きたてのトゥルデルニーク(シナモンロール)の甘い香りが鼻をくすぐる。中世の街並みをそのまま残すこの国は、まるでおとぎ話の絵本に迷い込んだよう。でも、これは物語じゃない。今すぐ飛行機に乗れば、明日にでも体験できる現実です。この記事を読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。
チェコってどんな国?まずは基本を押さえよう
チェコは中央ヨーロッパの小さな内陸国。でも「小さい」なんて言葉では片付けられない魅力がぎっしり詰まっています。首都プラハは「百塔の街」と呼ばれ、ゴシック建築の尖塔が空に向かって突き刺さるように建ち並ぶ景色は圧巻。ユネスコ世界遺産の旧市街を歩けば、13世紀にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。
正式名称はチェコ共和国(Czech Republic)。かつてはチェコスロバキアという国でしたが、1993年にスロバキアと平和的に分離独立しました。EU加盟国ですが通貨はユーロではなく「チェココルナ(CZK)」。1コルナ=約6.5円(2026年2月現在)という計算しやすいレートなので、買い物も楽しみやすいんです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式国名 | チェコ共和国(Czech Republic) |
| 首都 | プラハ(Prague / Praha) |
| 人口 | 約1,050万人 |
| 面積 | 約78,870km²(北海道とほぼ同じ) |
| 公用語 | チェコ語 |
| 通貨 | チェココルナ(CZK) 1CZK≒6.5円 |
| 時差 | -8時間(サマータイム時は-7時間) |
| フライト時間 | 直行便なし。経由便で約13〜16時間 |
| ビザ | 90日以内の観光は不要(シェンゲン協定) |
| 宗教 | 無宗教が約4割。カトリック、プロテスタント |
ビザ不要で90日滞在OK。日本のパスポートがあれば、思い立ったらすぐ行けちゃいます。これ、実は大きなアドバンテージ。ヨーロッパ周遊の拠点にもぴったりなんです。
チェコ旅行の費用、ぶっちゃけいくら?
「ヨーロッパ旅行って高いんでしょ?」と思ってませんか?確かに西ヨーロッパ(フランス・イギリスなど)は高い。でも、チェコは別格。中央ヨーロッパの中でもコスパが良く、ビールは1杯100円台、レストランのランチも500円前後で食べられることもあります。むしろ日本の外食より安いかも、と感じるシーンも多い。
ざっくり言うと、航空券+ホテル+現地費用で総額10〜25万円が目安。フライトセールを狙えばもっと安くもできます。では詳しく見ていきましょう。
航空券の費用
日本からプラハへの直行便は残念ながらありません。ヘルシンキ、フランクフルト、ドバイ、イスタンブール、ウィーンなどを経由するのが一般的。経由地によって価格も所要時間も変わります。
| 航空会社・経由地 | 所要時間 | 往復価格(目安) |
|---|---|---|
| フィンエアー(ヘルシンキ経由) | 約13時間 | 12〜18万円 |
| ルフトハンザ(フランクフルト経由) | 約14時間 | 13〜20万円 |
| エミレーツ(ドバイ経由) | 約16時間 | 11〜17万円 |
| ターキッシュエアラインズ(イスタンブール経由) | 約15時間 | 10〜16万円 |
| オーストリア航空(ウィーン経由) | 約14時間 | 13〜19万円 |
セールを狙えば往復10万円以下も可能!
ターキッシュエアラインズやエミレーツは頻繁にセールを実施。ブラックフライデー、年末年始明け、GW明けなどが狙い目です。Google FlightsやSkyscannerでアラート設定しておけば、9万円台のチケットが見つかることも。経由時間が長くても気にしない人なら、トランジットで経由地観光もできて一石二鳥です。
ホテルの費用
チェコのホテルは本当にコスパがいい。プラハ中心部でも1泊3,000円台からまともなホテルが泊まれます。パリやロンドンなら同レベルで1泊1万円超えは当たり前なので、この差は大きい。
| タイプ | 1泊あたり料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドミトリー | 1,500〜3,000円 | バックパッカー向け。共有部屋 |
| ゲストハウス・民泊 | 3,000〜6,000円 | 個室。アパートメント型も人気 |
| 3つ星ホテル | 6,000〜10,000円 | 観光に便利な立地が多い |
| 4つ星ホテル | 10,000〜18,000円 | 朝食付き、綺麗な内装 |
| 5つ星ホテル | 20,000円〜 | 歴史的建造物を改装したホテルも |
おすすめは「プラハ1区」。旧市街広場、カレル橋、プラハ城などの主要観光地に徒歩圏内。プラハ2区・3区も地下鉄ですぐアクセス可能で少し安めです。
現地での1日あたりの費用
チェコでの物価はヨーロッパ内では安い部類。特に食費と交通費が日本より安く感じるかも。ただし、観光地のレストランは少し高めなので注意。
| 項目 | 節約 | スタンダード | リッチ |
|---|---|---|---|
| 食費(3食) | 1,500円 | 3,500円 | 7,000円 |
| 交通費 | 500円 | 800円 | 2,000円 |
| 観光・体験 | 1,000円 | 2,500円 | 5,000円 |
| 合計 | 約3,000円 | 約6,800円 | 約14,000円 |
トータル費用の目安(3泊5日の場合)
節約旅行
10〜13万円
航空券セール + ゲストハウス
- 航空券: 9万円(セール時)
- 宿泊: 1.2万円(4,000円×3泊)
- 現地費用: 0.9万円(3,000円×3日)
スタンダード旅行
17〜22万円
通常料金 + 3つ星ホテル
- 航空券: 14万円(通常期)
- 宿泊: 2.4万円(8,000円×3泊)
- 現地費用: 2万円(6,800円×3日)
リッチ旅行
28〜35万円
ビジネスクラス + 4つ星以上
- 航空券: 18万円(エコノミー快適便)
- 宿泊: 4.5万円(15,000円×3泊)
- 現地費用: 4.2万円(14,000円×3日)
これ、東京〜ハワイ往復とほぼ同じ予算で、まったく違う世界に行けちゃうんです。ハワイもいいけど、中世の城と石畳の街を歩く体験は、ヨーロッパでしか味わえません。
プラハは外せない!絶対行くべき観光スポット
チェコ観光の中心はやっぱり首都プラハ。「世界で最も美しい街のひとつ」と称されるこの街は、第二次世界大戦の爆撃をほとんど受けなかったため、中世の街並みがそっくりそのまま残っています。ゴシック、バロック、ルネサンス、アールヌーヴォー——あらゆる建築様式が共存し、歩くだけで美術館にいるよう。
プラハは「百塔の街」とも呼ばれ、街を見渡すとあちこちに尖塔が空に突き刺さっています。その中でも特に訪れてほしいスポットを厳選しました。
プラハ城 — ヨーロッパ最大級の城塞
丘の上にそびえ立つプラハ城は、ギネスブックに「世界最大の古城」として記録されているほどの巨大な城塞複合施設。9世紀から歴代のボヘミア王や神聖ローマ皇帝が居城とし、現在もチェコ大統領府として使用されています。つまり、現役の宮殿なんです。
城内にはゴシック建築の傑作「聖ヴィート大聖堂」があり、ステンドグラスが朝日に照らされると、床一面に色とりどりの光が踊ります。アール・ヌーヴォーの巨匠アルフォンス・ミュシャが手がけたステンドグラスもここにあり、芸術ファンなら感動すること間違いなし。
さらに城内には「黄金小路」という小さな通りがあって、カラフルな小さな家が並んでいます。かつて錬金術師たちが住んでいたと言われるこの路地は、絵本の世界そのもの。作家フランツ・カフカもここに住んでいたことがあり、文学ファンにとっても聖地です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 営業時間 | 4〜10月 6:00〜22:00 / 11〜3月 6:00〜22:00(建物内は9:00〜17:00) |
| 入場料 | 城内は無料。建物内見学は250〜350CZK(約1,600〜2,300円) |
| 所要時間 | 2〜3時間 |
| アクセス | トラム22番「Pražský hrad」下車すぐ |
カレル橋 — プラハのシンボル
ヴルタヴァ川にかかる石造りのアーチ橋。1357年に建設が始まり、1402年に完成したこの橋は、プラハで最も有名な観光スポットと言っても過言ではありません。全長520メートルの橋には30体の聖人像が並び、それぞれに物語があります。
朝日が昇る直前、霧がかった橋の上を歩くと、まるで幻想的な映画のワンシーンに迷い込んだよう。観光客が少ない早朝6時台がベストタイムです。逆に昼間は観光客と大道芸人でごった返し、夜にはライトアップされた橋とプラハ城が水面に映り込む絶景が見られます。つまり、何度訪れても違う顔を見せてくれる橋なんです。
橋の上では似顔絵描きや楽器奏者、手作りアクセサリーの露店が並び、活気に満ちています。橋の欄干に触れると願いが叶うという言い伝えもあり、多くの人が手を当てて祈っています。
インスタ映えを狙うなら早朝5:30に起きて
日の出直後のカレル橋は別世界。霧が川面から立ち上り、オレンジ色の光が石畳を照らす瞬間は、シャッターを切る手が止まりません。観光客もほとんどいないので、橋を独り占めできます。ただし冬は極寒なので防寒は必須。
旧市街広場と天文時計
プラハ旧市街の中心にある広場は、いつも賑わっています。広場を囲むようにカラフルなバロック建築が並び、中央には宗教改革者ヤン・フスの銅像が立っています。クリスマスシーズンにはクリスマスマーケットが開かれ、ホットワインの湯気と焼き栗の香りが広場を包みます。
この広場で絶対に見逃せないのが「天文時計」。旧市庁舎の壁に設置されたこの時計は、1410年に作られた世界最古の天文時計のひとつ。毎正時になると、時計の上部の窓が開き、キリストの12使徒の人形が順番に現れる「からくり仕掛け」が動きます。
正午には特に多くの観光客が集まり、みんなスマホを構えて待機。鐘が鳴り響き、使徒たちがゆっくりと姿を現すと、広場全体が一体感に包まれます。たった数分のショーですが、600年以上続く伝統を目の当たりにできる貴重な瞬間です。
ヴィシェフラド — 穴場の絶景スポット
プラハ城ほど有名ではないけれど、地元の人が愛する静かな城塞跡がヴィシェフラド。丘の上にあるこの場所からは、ヴルタヴァ川とプラハの街が一望できます。観光客が少なく、のんびりとした雰囲気が魅力。
城塞内には聖ペテロ・聖パウロ教会があり、内部のフレスコ画が美しい。また、チェコの著名人が眠る墓地もあり、作曲家スメタナやドヴォルザークの墓を訪れることができます。音楽ファンにとっては巡礼地のような場所です。
入場無料。観光客が少ないので、静かにプラハの景色を楽しみたい人におすすめ。夕暮れ時に訪れると、オレンジ色に染まる街が見られます。
その他の見逃せないプラハスポット
ストラホフ修道院
天井フレスコ画が圧巻の図書館。まるで映画『ハリー・ポッター』の世界
ダンシング・ハウス
フランク・ゲーリー設計の前衛的建築。プラハの伝統とモダンの融合
ペトシーンの丘
ケーブルカーで登る展望塔。プラハのエッフェル塔と呼ばれる
レトナー公園
プラハ市民の憩いの場。ビアガーデンから旧市街を見下ろす
ジョン・レノンの壁
平和と自由の象徴。カラフルな落書きアートが埋め尽くす
国立博物館
ヴァーツラフ広場のシンボル。ネオルネサンス様式の壮大な建物
チェコグルメが最高すぎる!絶対食べるべき料理
正直に言います。チェコ旅行の30%は「食」です。ビール大国として有名なチェコですが、料理も負けていません。肉料理が中心で、ボリューム満点。しかも安い。プラハの観光地レストランでも、メイン料理が1,000円前後で食べられることが多いんです。
そして何と言ってもビールが安すぎる。ピルスナーウルケル、ブドヴァルなど世界的に有名なビールの発祥地がチェコ。レストランでビール1杯が150〜250円程度。水より安いこともあります。昼間からビール片手にランチを楽しむのが、チェコ流です。
絶対に食べるべきチェコ料理
| 料理名 | どんな料理? | 価格目安 |
|---|---|---|
| スヴィチコヴァー (Svíčková) |
牛肉のクリームソース煮込み。クネドリーキ(蒸しパン)、クランベリージャム、レモンを添えて。チェコの国民食 | 800〜1,200円 |
| グラーシュ (Guláš) |
パプリカ風味の牛肉シチュー。ハンガリー起源だけどチェコでも定番。ビールとの相性抜群 | 600〜1,000円 |
| ヴェプショ・クネドロ・ゼロ (Vepřo knedlo zelo) |
ローストポーク、クネドリーキ、ザワークラウトの3点セット。ボリューム満点でお腹パンパン | 700〜1,100円 |
| スマジェニー・スィール (Smažený sýr) |
チーズのフライ。サクサクの衣、とろけるチーズ、タルタルソースの組み合わせがクセになる | 500〜800円 |
| ウトペネツ (Utopenci) |
酢漬けソーセージ。ビールのおつまみにぴったり。酸味と旨味が絶妙 | 300〜500円 |
| トゥルデルニーク (Trdelník) |
筒状のシナモンロール。観光地の屋台で焼きたてを販売。甘い香りに誘われる | 200〜400円 |
| コラーチェ (Koláče) |
チェコ伝統の甘い菓子パン。中央にジャム、チーズ、ポピーシードなどを載せる | 150〜300円 |
クネドリーキ(Knedlíky)ってなに?
チェコ料理に必ずついてくる蒸しパンのようなもの。小麦粉やジャガイモで作られ、ソースを吸い取って食べます。最初は「これパン?」と戸惑うかもしれませんが、ソースと絡めると美味しい。日本で言う「ごはん」のような存在です。
チェコビールを極める
チェコは1人あたりのビール消費量が世界一。国民1人が年間約140リットル飲むと言われています。つまり、ビール愛が半端じゃない。そしてチェコビールの特徴は「ピルスナー」スタイル。黄金色で爽やかな喉越し、豊かな泡、ホップの苦味——これが世界中のビールの原型になっています。
| ビール名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ピルスナー・ウルケル (Pilsner Urquell) |
世界初のゴールデン・ラガー。苦味と爽快感のバランスが絶妙 | ★★★★★ |
| ブドヴァル (Budvar) |
コクがあり、やや甘め。アメリカのバドワイザーとは別物 | ★★★★★ |
| コゼル (Kozel) |
ヤギのマークが目印。飲みやすく軽い口当たり | ★★★★ |
| スタロプラメン (Staropramen) |
プラハの地ビール。ホップの香りが強い | ★★★★ |
| ベルナルド (Bernard) |
無濾過ビール。濃厚でクリーミーな味わい | ★★★★★ |
ビール工場見学がおすすめ! プルゼニにあるピルスナー・ウルケルの工場では、見学ツアーで醸造過程を学び、できたてビールを試飲できます。プラハから電車で1時間半。ビール好きなら外せません。
プラハのおすすめレストラン&カフェエリア
ヴィノフラディ地区
地元民が集まるトレンディエリア。おしゃれカフェとビストロが点在
カーリーン地区
ヒップスターの聖地。クラフトビール専門店が多数
旧市街広場周辺
観光客向けだが、老舗レストランの伝統料理は本格的
ジシュコフ地区
ローカル感強め。安くて美味しいパブが並ぶ
プラハだけじゃない!チェコの魅力的な都市
プラハが素晴らしいのは間違いないけれど、チェコの魅力はそれだけじゃありません。国土が小さいので、プラハを拠点に日帰りや1泊で他都市を巡ることも簡単。中世の街並み、温泉リゾート、ビールの聖地——それぞれ個性豊かな街が待っています。
チェスキー・クルムロフ — 世界遺産の絵本の街
チェコで最も美しい街と称されるのがチェスキー・クルムロフ。ヴルタヴァ川がU字型に蛇行し、その中に赤い屋根の家々がぎっしり詰まった景色は、まるで絵本の挿絵そのもの。旧市街全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
丘の上にそびえるクルムロフ城からの眺めは圧巻。オレンジ色の屋根が重なり合い、教会の尖塔が空に突き刺さる光景を見ると、「ああ、ヨーロッパに来たんだ」と実感します。城内の庭園も美しく、夏にはバロック劇場で公演が開かれます。
街は小さく、徒歩2時間もあれば一周できます。でも、気づいたら一日中いたくなる魅力がある。石畳の小道、川沿いのカフェ、手作り工芸品の店——時間がゆっくり流れる街です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プラハからのアクセス | バスで約3時間、電車で約3.5時間 |
| おすすめ滞在 | 日帰り可能だが1泊推奨(夜と朝の静けさが美しい) |
| 見どころ | クルムロフ城、旧市街広場、聖ヴィート教会、エゴン・シーレ・アートセンター |
カルロヴィ・ヴァリ — 温泉リゾートの優雅な街
チェコに温泉があるって知ってました?カルロヴィ・ヴァリはヨーロッパ屈指の温泉リゾート地。14世紀にカレル4世が発見したと言われ、以来、王侯貴族や文豪たちが訪れてきました。ゲーテ、ベートーヴェン、マルクスもここで湯治をしたそうです。
街の中心には5つの温泉コロネードがあり、それぞれ異なる温度と成分の温泉が湧き出しています。特に「ムリーンスカー・コロネード」は白亜の列柱が並ぶ優雅な建物で、温泉を飲みながら散歩する人々の姿が見られます。そう、チェコの温泉は「飲む温泉」なんです。
街並みもプラハとは違った華やかさ。パステルカラーの建物、ホテル、カジノ——まるで19世紀の高級リゾート地にタイムスリップしたよう。毎年7月には国際映画祭が開催され、世界中から映画関係者が集まります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プラハからのアクセス | バスで約2時間、電車で約3時間 |
| おすすめ滞在 | 1泊(温泉でゆっくりするため) |
| 名物 | 温泉水、ベヘロフカ(薬草リキュール)、温泉ウエハース |
| 見どころ | ムリーンスカー・コロネード、ディアナ展望台、グランドホテル・プップ |
プルゼニ — ビール好きの聖地
ピルスナービール発祥の地がプルゼニ。「ピルスナー・ウルケル」の醸造所があり、工場見学ができます。地下には中世から続く迷路のようなビール貯蔵庫があり、ガイド付きツアーで探検できます。ツアーの最後には、樽から直接注いだ無濾過ビールを試飲——これが最高に美味しい。
街の中心にある聖バルトロメウス教会は、チェコで最も高い塔(103メートル)を持ち、塔に登ればプルゼニの街を一望できます。街自体はこぢんまりしているので、半日あれば主要スポットは回れます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プラハからのアクセス | 電車で約1時間半 |
| おすすめ滞在 | 日帰り可能 |
| 見どころ | ピルスナー・ウルケル醸造所、聖バルトロメウス教会、共和国広場 |
その他の魅力的な街
クトナー・ホラ
世界遺産の銀鉱山の町。人骨で装飾された「骨の教会」が有名
プラハから電車で1時間
ブルノ
チェコ第2の都市。モダンとクラシックが融合した学生の街
プラハから電車で2時間半
テルチ
パステルカラーの家々が並ぶ世界遺産の街。「モラヴィアの真珠」
プラハから電車で2時間半
オロモウツ
バロック建築の宝庫。ユネスコ世界遺産の聖三位一体柱
プラハから電車で2時間
チェコのベストシーズンはいつ?
チェコは四季がはっきりしていて、それぞれの季節に魅力があります。でも、観光のしやすさ、イベント、気候を総合すると、5月〜9月がベストシーズン。特に6月と9月は気温も快適で、観光客もやや少なめ。狙い目です。
春(3月〜5月)
おすすめ度 ★★★★
桜やチューリップが咲き、街が色づき始める季節。気温は10〜20℃で過ごしやすい。イースターのイベントも開催。
注意: 3月はまだ寒い日もある。4月以降がおすすめ
夏(6月〜8月)
おすすめ度 ★★★★★
日照時間が長く、夜9時まで明るい。音楽フェス、野外イベント多数。ビアガーデンが最高に気持ちいい季節。
注意: 観光客が最も多い。ホテル予約は早めに
秋(9月〜11月)
おすすめ度 ★★★★★
紅葉が美しく、街がオレンジ色に染まる。気温も快適で観光に最適。ワインフェスティバル(ブドウ収穫祭)も開催。
注意: 11月は雨が多く、日が短くなる
冬(12月〜2月)
おすすめ度 ★★★
クリスマスマーケットが幻想的。雪景色のプラハは絵画のよう。ホットワインとトゥルデルニークで温まる。
注意: 極寒(-5℃以下)。防寒必須。日照時間も短い
結論: 6月または9月がベスト。気温が快適で、観光客もピーク時より少なめ。夏フェスを楽しみたいなら7月、クリスマスマーケット目当てなら12月がおすすめです。
チェコ旅行の実用情報 — これだけ知っておけば安心
ビザと入国条件
日本のパスポート保持者は、90日以内の観光ならビザ不要。チェコはシェンゲン協定加盟国なので、他のシェンゲン国(フランス、ドイツ、イタリアなど)と合わせて180日間のうち90日まで滞在可能です。パスポートの残存有効期間は、出国時に3ヶ月以上必要。
通貨と両替
チェコの通貨はチェココルナ(CZK)。EU加盟国ですが、ユーロは使えません(一部の観光地レストランやホテルでは使えるが、レートが悪い)。1コルナ=約6.5円(2026年2月)。
| 両替方法 | レート | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ATMでキャッシング | 最も良い | ★★★★★ |
| 空港の両替所 | 悪い | ★★ |
| 街の両替所 | 場所による(手数料に注意) | ★★★ |
| クレジットカード | 良い(ただし使えない店もある) | ★★★★ |
両替所の罠に注意!
旧市街広場周辺には「0% Commission」と書かれた両替所がありますが、実際にはレートが非常に悪いことがあります。必ずレート(Exchange Rate)を確認してから両替しましょう。ATMでのキャッシングが最も安全で、レートも良いです。
インターネット・通信
海外旅行で一番不安なのが通信環境。チェコでのネット接続方法はいくつかあります。
| 方法 | 費用 | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| eSIM | 1,000〜3,000円(5〜10GB) | 簡単、即使える。SIMロック解除不要(iPhone XS以降など) |
| 現地SIM | 800〜2,000円(5〜15GB) | 安いが、SIMロック解除が必要。空港や街で購入可 |
| ポケットWiFi | 1日1,000〜1,500円 | 複数人でシェア可。ただし充電が必要で荷物になる |
| キャリアの海外ローミング | 1日2,980円(docomo/au/SoftBank) | 簡単だが高額。短期ならあり |
おすすめはeSIM。「Airalo」や「Ubigi」などのアプリで購入でき、チェコ到着前に設定完了できます。SIMカードを入れ替える手間もなく、日本の電話番号もそのまま使えます。
交通手段
プラハ市内の公共交通機関は地下鉄、トラム、バスが発達しており、非常に便利。チケットは共通で、1回券、24時間券、72時間券などがあります。
| チケット種類 | 料金 | 有効時間 |
|---|---|---|
| 30分券 | 30CZK(約200円) | 30分間(乗り換え可) |
| 90分券 | 40CZK(約260円) | 90分間(乗り換え可) |
| 24時間券 | 120CZK(約780円) | 24時間乗り放題 |
| 72時間券 | 330CZK(約2,150円) | 72時間乗り放題 |
チケットは駅の自動券売機、コンビニ、タバコ屋などで購入可能。乗車後は必ず刻印機で打刻してください。検札が頻繁にあり、無賃乗車は高額罰金です。
空港から市内へのアクセス
プラハ・ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港から市内中心部までは約17km。アクセス方法はいくつかあります。
| 交通手段 | 料金 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 公共バス+地下鉄 | 40CZK(約260円) | 約45分 |
| 空港エクスプレスバス | 100CZK(約650円) | 約35分 |
| タクシー・Uber | 600〜800CZK(約4,000〜5,200円) | 約25分 |
| 送迎サービス | 800〜1,500CZK(約5,200〜9,800円) | 約25分 |
節約派は公共バス+地下鉄がおすすめ。119番バスでNádraží Veleslavín駅まで行き、地下鉄A線に乗り換え。荷物が多い場合はタクシーやUberが便利です。
覚えておくと便利なチェコ語フレーズ
プラハの観光地では英語が通じますが、ローカルレストランや田舎では通じないことも。簡単なチェコ語を覚えておくと、現地の人が笑顔で応えてくれます。
| 日本語 | チェコ語 | 発音 |
|---|---|---|
| こんにちは | Dobrý den | ドブリー・デン |
| ありがとう | Děkuji | ジェクイ |
| すみません | Promiňte | プロミニュテ |
| はい / いいえ | Ano / Ne | アノ / ネ |
| いくらですか? | Kolik to stojí? | コリック・ト・ストイー? |
| お会計お願いします | Účet, prosím | ウーチェット、プロシーム |
| 乾杯! | Na zdraví! | ナ・ズドラヴィー! |
| ビールください | Pivo, prosím | ピヴォ、プロシーム |
特に「Děkuji(ジェクイ)= ありがとう」と「Na zdraví(ナ・ズドラヴィー)= 乾杯」は、使う機会が多いのでぜひ覚えてください。乾杯のときは必ず相手の目を見て、グラスをカチンと合わせるのがチェコ流です。
チップ文化
チェコにはチップ文化があります。ただし、アメリカほど厳格ではなく、料金の10%程度が目安。レストランで食事をした場合、会計時に「切り上げ」または「お釣りは不要」と伝えるのが一般的。
例: 会計が450CZKの場合、500CZK渡して「500でお願いします(Keep the change)」と言う。
注意事項・安全対策
スリ・置き引きに注意
プラハは比較的安全ですが、観光地(旧市街広場、カレル橋、地下鉄)ではスリが多発しています。特にトラムや地下鉄の混雑時は要注意。貴重品は前面のポケットに入れ、リュックは前に抱える。カフェでスマホをテーブルに置きっぱなしにしない。
ぼったくりタクシーに注意
街中で客引きしているタクシーは料金が高額なことがあります。必ずUberまたは正規タクシー会社(AAA Taxi、City Taxiなど)を使いましょう。メーターが動いているか確認。
夜間の治安
プラハ中心部は夜でも人通りが多く比較的安全ですが、人気のない路地や公園は避けましょう。特に女性の一人歩きは注意。酔っ払いに絡まれることもあるので、夜遊びするときは複数人で行動を。
チェコでしか体験できないこと
ビール・スパ — ビール風呂でリラックス
チェコには「ビール・スパ」という独特の温浴施設があります。文字通り、ビールの入った浴槽に浸かりながら、生ビールを飲むという天国のような体験。ビールに含まれるホップやビタミンB群が肌に良いとされ、美容効果もあるそうです。
プラハ市内にはいくつかビール・スパがあり、カップルや友人同士で楽しむ人が多い。浴槽の横にはビールサーバーがあり、飲み放題。ビール好きなら一度は体験してほしい。
黒光り劇場(ブラックライトシアター)
プラハ発祥の独特なパフォーマンスアートが「ブラックライトシアター」。暗闇の中で、蛍光塗料を塗った衣装や小道具が浮かび上がり、幻想的なパフォーマンスが繰り広げられます。言葉がわからなくても楽しめる視覚的エンターテイメントです。
旧市街周辺にはいくつか劇場があり、毎晩公演が行われています。チケットは当日でも購入可能ですが、人気公演は予約推奨。
マリオネット(人形劇)鑑賞
チェコは人形劇の伝統が深く、プラハには専門劇場があります。特に有名なのが「ドン・ジョヴァンニ」のマリオネット版。精巧に作られた人形が、オペラを演じる姿は芸術的。子供だけでなく大人も楽しめます。
クラシック音楽コンサート
チェコは音楽の国。ドヴォルザーク、スメタナなど、多くの作曲家を輩出しました。プラハでは毎晩どこかでクラシックコンサートが開かれています。特に「市民会館(Obecní dům)」のスメタナホールや「ルドルフィヌム」でのコンサートは格別。
チケットは比較的安く、500〜2,000CZK(約3,300〜13,000円)程度。ドレスコード不要なので、気軽に参加できます。
中世の城に泊まる
チェコには中世の城を改装したホテルが点在しています。チェスキー・クルムロフやカルルシュテイン城周辺には、城や修道院を改装した宿泊施設があり、歴史的な雰囲気の中で過ごせます。少し高めですが、一生の思い出になること間違いなし。
チェコ旅行のモデルプラン(3泊5日)
初めてチェコを訪れるなら、3泊5日でプラハを中心に回るのがおすすめ。余裕があれば、チェスキー・クルムロフに1泊するのも良いでしょう。
| 日程 | スケジュール |
|---|---|
| 1日目 |
到着・旧市街散策 午後プラハ着 → ホテルチェックイン → 旧市街広場・天文時計 → カレル橋(夕暮れ時) → 夜景鑑賞 → ディナー(チェコ料理) |
| 2日目 |
プラハ城・マラー・ストラナ地区 午前: プラハ城(聖ヴィート大聖堂、黄金小路) → ストラホフ修道院図書館 → 昼食 → 午後: ペトシーンの丘 → ジョン・レノンの壁 → カレル橋再訪(夕日) → ビアホールでディナー |
| 3日目 |
チェスキー・クルムロフ日帰り or プラハ市内 【日帰りコース】朝バスでチェスキー・クルムロフへ → 城・旧市街散策 → ランチ → 夕方プラハ戻り 【市内コース】ヴィシェフラド → 国立博物館 → ダンシング・ハウス → ショッピング → ブラックライトシアター鑑賞 |
| 4日目 |
自由行動・帰国準備 午前: ショッピング(ボヘミアングラス、マリオネット人形、ビール購入) → 最後のランチ → カフェでゆっくり → 夕方空港へ → 帰国便 |
| 5日目 |
日本到着 午前〜午後、日本着 |
このプランはあくまで目安。自分のペースでゆっくり回るのがチェコ旅行の醍醐味。カフェでのんびりコーヒーを飲んだり、石畳を散歩したり、予定を詰め込みすぎないのがコツです。
チェコ旅行のお土産、何を買う?
チェコのお土産は、実用的なものから芸術的なものまで幅広い。特にボヘミアングラスやビール関連グッズは定番中の定番です。
ボヘミアングラス
手作りのクリスタルガラス製品。グラス、花瓶、アクセサリー。高級品は1万円超えも
チェコビール
ピルスナー・ウルケル、ブドヴァル。スーパーで缶ビールを箱買いする人も
マリオネット人形
チェコ伝統の操り人形。小さいものは1,000円台から
ボタニクス(Botanicus)
オーガニックコスメブランド。ハンドクリーム、石鹸が人気
ベヘロフカ(Becherovka)
薬草リキュール。カルロヴィ・ヴァリ名物。消化促進効果あり
温泉ウエハース(Oplatky)
薄焼きウエハース。バニラ、チョコ、ヘーゼルナッツ味。ばらまき土産に最適
キュビズム雑貨
チェコ独自のキュビズム建築デザインのグッズ。マグカップ、ポストカードなど
絵本・児童書
チェコのイラストレーション文化は世界的に有名。『もぐらのクルテク』など
ショッピングのおすすめエリア
ハヴェル市場(Havelské tržiště):旧市街の屋外市場。果物、野菜、土産物が並ぶ。
パラジウム(Palladium):プラハ最大級のショッピングモール。ファッション、コスメ、スーパーも。
ヴァーツラフ広場周辺:ボヘミアングラス専門店、書店、デパート。
まとめ — チェコ旅行で人生が変わる
石畳を歩けば、カツカツと靴音が響く。トゥルデルニークの甘い香りに誘われ、ビールの泡を唇につけながら笑い合う。プラハ城から見下ろすオレンジ色の屋根の波、カレル橋にかかる朝霧、天文時計の鐘の音——チェコはそのすべてが、映画のワンシーンのように心に刻まれます。
この記事で紹介した費用、観光スポット、グルメ、実用情報をもとに、あなただけのチェコ旅行を計画してください。プラハだけでも十分満足できるし、時間があれば他の街にも足を伸ばしてみて。きっと、「また来たい」と思える国になるはずです。
チェコ旅行は、東京〜ハワイ往復とほぼ同じ予算で行けます。でも、得られる体験はまったく違う。中世の街並み、ビール文化、芸術、音楽——ヨーロッパの魅力が凝縮されたこの国は、一度訪れたら忘れられません。
「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。
フライトを検索して、ホテルを予約して、チェコの石畳を歩く自分を想像してみてください。
その一歩が、忘れられない旅の始まりです。
※記事内の価格・情報は2026年2月時点のものです。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。

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