ミャンマー旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

アジア

シュエダゴン・パゴダの黄金が夕陽に溶け、僧侶たちの裸足の足音がしんと静かな境内に響く——線香の煙が渦を巻き、祈りの声が夜空に吸い込まれていく——。ミャンマーは「アジア最後のフロンティア」と呼ばれ、タイやベトナムほど観光地化されていない、素朴で神秘的な魅力に満ちた国です。

バガン遺跡の朝焼け、インレー湖の足漕ぎ漁師、ウー・ベイン橋の夕暮れ——。いま、日本から直行便で約7時間。読み終わるころには、きっとあなたもミャンマー行きのフライトを検索しているはずです。

ミャンマーってどんな国?基本情報

正直に言います。ミャンマーは「東南アジアで一番、心が動かされる国」かもしれません。

タイやベトナムのように観光地化されすぎず、カンボジアよりもスケールが大きく、ラオスよりもバラエティに富んでいる。そして何より、人々の笑顔が、本当に温かい

項目 詳細
正式名称 ミャンマー連邦共和国
首都 ネピドー(最大都市はヤンゴン)
人口 約5,400万人
面積 約67.7万km²(日本の約1.8倍)
公用語 ミャンマー語(ビルマ語)
通貨 チャット(MMK)/ 1円 ≒ 約19チャット(2026年2月現在)
時差 日本より-2時間30分
ビザ 観光ビザ必要(eVisa取得可、50米ドル、28日間滞在可能)
飛行時間 成田→ヤンゴン 約7時間(直行便)
宗教 仏教(上座部仏教)約88%

だから今がチャンス。本格的な観光地化が進む前の、本物のミャンマーに出会えるのは今だけです。

ミャンマー旅行の費用はいくら?予算を徹底解説

気になるのは予算ですよね。結論から言うと、ミャンマーは東南アジアの中では「中価格帯」です。

タイやベトナムより少し高く、シンガポールよりは安い。でも、その分、観光客ズレしていない本物の体験が待っています。

航空券の相場

航空会社 往復料金目安 備考
ANA(直行便) 80,000〜150,000円 成田↔ヤンゴン 週4便
タイ国際航空(経由) 60,000〜100,000円 バンコク経由
ベトナム航空(経由) 55,000〜95,000円 ハノイ経由
エアアジア(LCC) 40,000〜70,000円 クアラルンプール経由

狙い目は10月〜12月の乾季シーズン前。航空券が安く、気候も安定しています。

ホテル・宿泊費の相場

宿泊タイプ 1泊料金目安 特徴
ゲストハウス 1,500〜3,000円 バックパッカー向け、ドミトリー含む
中級ホテル 4,000〜8,000円 清潔で快適、朝食付き
高級ホテル 10,000〜20,000円 プール・スパ付き、コロニアル様式も
ラグジュアリー 30,000円〜 バガンやインレー湖のリゾート

バガン遺跡やインレー湖では、景色が最高のリゾートホテルが意外とリーズナブル。1泊1万円台でインフィニティプールから朝焼けを眺められるなんて、贅沢すぎます。

旅行スタイル別の総予算

節約旅行

8〜12万円

LCC + ゲストハウス + ローカル食堂

スタンダード

15〜20万円

経由便 + 中級ホテル + バランス良く観光

リッチ旅行

25〜35万円

直行便 + 高級ホテル + プライベートツアー

コスパで言えば「カフェラテ1杯の値段で、遺跡を1日独り占め」みたいな感覚。物価が安いので、ちょっと贅沢してもお財布に優しいのがミャンマー旅行の魅力です。

絶対に行くべき観光スポット

ここからが本題。ミャンマーには「人生で一度は見たい景色」が、これでもかというほど詰まっています。

バガン遺跡 — 3,000基のパゴダが織りなす奇跡の絶景

バガン遺跡の朝焼け
朝霧の中に浮かび上がる、数千のパゴダ — 世界三大仏教遺跡の一つ

正直に言います。バガン遺跡を見ずしてミャンマーを語れません。

エーヤワディー川沿いに広がる約40km²の平原に、大小3,000基以上の仏塔(パゴダ)が点在する——。11世紀から13世紀にかけて建造されたこの遺跡群は、アンコール・ワット、ボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡の一つです。

ここでの最高の体験は、夜明け前に気球に乗ること。地上から300メートルの上空で、朝日が無数のパゴダを照らし始める瞬間——。言葉を失います。

気球ツアーは1人350〜400米ドルと高額ですが、「一生の思い出」という言葉がこれほどピッタリくる体験もありません。予約は数ヶ月前から埋まるので、早めの手配が必須です。

バガン観光のポイント

・観光のベストは10月〜2月の乾季
・電動バイクレンタル(1日5,000〜8,000チャット)が最も自由度が高い
・日の出・日没スポットはシュエサンドー・パゴダが定番
・遺跡入場料は25,000チャット(10日間有効)

シュエダゴン・パゴダ — 黄金に輝く、ミャンマー仏教の総本山

シュエダゴン・パゴダの夕景
夕陽に染まる黄金の仏塔 — ミャンマー人の心の拠り所

ヤンゴンの中心部にそびえ立つ、高さ約100メートルの巨大な黄金仏塔。全体が本物の金箔で覆われ、頂上には5,448個のダイヤモンドと2,317個のルビーが埋め込まれているという、もはやスケールが違う聖地です。

特に圧巻なのが夕暮れ時。沈む太陽に照らされて、黄金の仏塔が燃えるように輝き始める——。境内に座り込んで、その光景をただ眺めているだけで、心が洗われるような感覚になります。

裸足で境内を歩き、線香の煙が漂う中で祈りを捧げる人々を見ていると、ミャンマー人にとって仏教がどれほど生活に根ざしているかが伝わってきます。

インレー湖 — 足漕ぎ漁師と水上の暮らし

インレー湖の足漕ぎ漁師
片足で巧みに櫂を操る、インレー湖名物の足漕ぎ漁師

標高約880メートルの高地にある、南北22km、東西10kmの大きな湖。ここでは、インダー族が独特の「足漕ぎ漁」を今も続けています。

片足で櫂を巧みに操り、もう一方の手で円錐形の網を操る——。その姿は、まるで湖上のバレエ。早朝の静かな湖面に、漁師のシルエットが映り込む光景は、何時間でも見ていられます。

水上には浮き畑もあります。湖底の水草を積み上げて作った人工の畑で、トマトや花を栽培している——。水上に浮かぶ家、浮かぶ寺院、浮かぶ市場。すべてが「水上」で完結する暮らしに、驚きと感動が止まりません。

ウー・ベイン橋 — 世界最長の木造橋に沈む夕陽

ウー・ベイン橋の夕景
1.2kmの木造橋に沈む夕陽 — ミャンマーで最もロマンチックな場所

マンダレー近郊のアマラプラにある、全長約1.2kmの世界最長の木造橋。1850年頃に建造され、今も地元の人々の生活道として使われています。

この橋の真骨頂は、夕暮れ時。湖面に映る橋のシルエット、オレンジ色に染まる空、そして橋を渡る僧侶たちの托鉢姿——。この光景を一目見たくて、世界中から旅人が集まります。

橋のたもとでボートをチャーター(約5,000〜8,000チャット)して、湖上から橋を眺めるのもおすすめ。水面すれすれから見上げる木造橋は、また違った美しさがあります。

ウー・ベイン橋を渡る僧侶
托鉢に向かう僧侶たち — 時が止まったような静寂の瞬間

その他の見逃せないスポット

ゴールデンロック(チャイティーヨー・パゴダ)

岩の上に乗る黄金の巨石。落ちそうで落ちない奇跡のバランス

マンダレー・ヒル

標高240mの丘から、マンダレー市街と夕陽を一望

カックー遺跡

2,478基の仏塔が密集する、圧巻の光景

チャウタッジー・パゴダ

全長65mの巨大な寝釈迦仏。足の裏の装飾も必見

マハーガンダーヨン僧院

1,000人以上の僧侶が一斉に食事する光景は圧巻

ボーヂョーアウンサン市場

ヤンゴン最大の市場。ロンジー、宝石、雑貨が揃う

ミャンマーのグルメ — 多民族国家ならではの豊かな味わい

遺跡や自然も素晴らしいですが、ミャンマー料理の奥深さも侮れません。

インド、中国、タイに囲まれた地理的条件から、スパイス、炒め物、ハーブ使い——あらゆる要素がミックスされた独自の食文化が発達しています。しかも日本人の口にめちゃくちゃ合う。

絶対に食べたいミャンマー料理

料理名 特徴 価格目安
モヒンガー 魚ベースのスープに米麺を入れた国民食。朝食の定番(ツルッと、ほんのり魚の旨味) 500〜1,000チャット
シャン・カオスェ シャン州の米麺料理。鶏肉や豚肉と絡めた濃厚な味(モチッと、スパイシー) 1,000〜2,000チャット
ラペットゥ 発酵茶の葉サラダ。ナッツ、豆、干しエビと混ぜて食べる(ポリポリ、独特の酸味と旨味) 2,000〜3,000チャット
ビルマカレー 油多めのカレー。鶏・羊・豚から選べる(トロッと、スパイス控えめ) 3,000〜5,000チャット
オンノ・カウスェ ココナッツミルクベースのヌードル(マイルド、クリーミー) 1,500〜2,500チャット
サムサー(サモサ) インド由来の揚げ餃子。野菜や肉が入る(サクッと、ホクホク) 300〜500チャット

特にモヒンガーは毎朝食べても飽きません。屋台で地元の人と一緒にすすりながら、「ミャンマーに来たなあ」と実感する瞬間です。

ミャンマービール&ミルクティー文化

ミャンマーではミャンマービールが定番。特に「ミャンマー・ラガー」は軽くてゴクゴク飲める味わい。1本500〜1,000チャット(約30〜60円)と激安なので、毎晩飲んでも罪悪感ゼロ。

そして忘れてはいけないのがラペイェ(ミルクティー)。濃厚な紅茶に練乳をたっぷり入れた甘〜いお茶で、屋台や茶店で1杯200〜400チャット。朝の一杯、観光の休憩、夕方のひととき——。ミャンマー人は1日に何杯も飲みます。

エリア別グルメスポット

ヤンゴン・19thストリート

屋台ビアホール街。ビール片手に串焼きを楽しむ地元の雰囲気

バガン・ニャウンウー市場

朝食モヒンガーの名店が集まる。地元民で賑わう市場

インレー湖・ニャウンシュエ

シャン料理レストラン多数。湖を眺めながらの食事が最高

マンダレー・ゼージョー市場

夜の屋台天国。ビルマカレー、BBQ、スイーツが揃う

ミャンマーならではの文化体験

観光地を巡るだけじゃもったいない。ミャンマーでは、「体験」そのものが旅のハイライトになります。

托鉢の見学

早朝、僧侶たちが裸足で列を成して歩き、人々が食べ物を捧げる——。仏教国ミャンマーでは、托鉢が今も日常の一部です。

特にマンダレーのマハーガンダーヨン僧院では、毎朝10時頃に1,000人以上の僧侶が一斉に食事をする光景を見学できます。静寂の中で整然と並ぶ僧侶たち——。その光景に、自然と背筋が伸びます。

ロンジー(巻きスカート)体験

ミャンマーの伝統衣装ロンジーは、男女とも日常的に着用する巻きスカート。市場で1枚1,000〜5,000チャットで購入でき、着方も店の人が丁寧に教えてくれます。

ロンジーを着てパゴダを巡ると、地元の人から笑顔で話しかけられる確率が格段に上がります。写真映えもするし、涼しいし、一石三鳥。

伝統人形劇(ヨウッテー・ポウェ)

糸で操る伝統的な人形劇。ヤンゴンやマンダレーの劇場で鑑賞でき、仏教説話や歴史物語が演じられます。言葉がわからなくても、人形の動きと音楽だけで引き込まれる不思議な魅力があります。

サンセット・クルーズ

エーヤワディー川やインレー湖でのサンセット・クルーズは、ミャンマー旅行のハイライト。船上でビールを飲みながら、オレンジ色に染まる空と水面を眺める——。日常の喧騒が、すべて遠くに感じられます。

ヤンゴン以外も魅力的 — ミャンマーの他都市・エリア

ヤンゴンの街並み
活気あふれるヤンゴンの街 — コロニアル建築と現代が交錯する

ヤンゴン

ミャンマー最大都市。シュエダゴン・パゴダ、ボーヂョーアウンサン市場、コロニアル建築が見どころ。旅の起点として最適。

成田から直行便で約7時間

バガン

3,000基のパゴダが広がる世界遺産。朝焼け、夕焼け、気球体験——。ミャンマー観光の最大のハイライト。

ヤンゴンから国内線で約1時間20分

マンダレー

ミャンマー第2の都市。ウー・ベイン橋、マンダレー・ヒル、僧院巡りが人気。文化の中心地。

ヤンゴンから国内線で約1時間30分

インレー湖

標高880mの高原湖。足漕ぎ漁師、水上村、浮き畑——。ここでしか見られない暮らしに出会える。

ヤンゴンから国内線で約1時間15分

ンガパリ・ビーチ

ベンガル湾沿いの白砂ビーチ。透明度の高い海、リゾートホテル——。遺跡巡りの後はここでのんびり。

ヤンゴンから国内線で約1時間

カロー

シャン州の高原都市。トレッキングの拠点。少数民族の村を巡るツアーが人気。

インレー湖から車で約3時間

ベストシーズンはいつ? — 季節別の特徴

ミャンマーは乾季(10月〜5月)雨季(6月〜9月)に分かれます。観光のベストシーズンは断然、乾季です。

乾季前半(10月〜2月)

気温20〜30℃で快適。雨が少なく、遺跡観光に最適。最も人気のシーズン。

おすすめ度 ★★★★★

乾季後半(3月〜5月)

気温30〜40℃と暑い。観光客は減るが、ホテルや航空券が安くなる穴場。

おすすめ度 ★★★☆☆

雨季(6月〜9月)

スコールが多いが、緑が美しく、観光客が少ない。旅費は最安。インレー湖は水量が増して美しい。

おすすめ度 ★★☆☆☆

結論: 10月〜2月が鉄板。特に11月〜1月は気候が安定しており、バガンの気球ツアーも催行率が高いです。

旅行前に知っておきたい実用情報

ビザの取得方法

ミャンマー入国には観光ビザが必要です。eVisa(電子ビザ)がオンラインで取得でき、申請から3営業日程度で発行されます。

  • 料金: 50米ドル
  • 滞在可能日数: 28日間
  • 申請サイト: https://evisa.moip.gov.mm/
  • 必要書類: パスポート(残存6ヶ月以上)、顔写真データ、クレジットカード

通信手段

空港でSIMカードを購入するのが最も簡単。OoredooTelenorが主要キャリアで、1週間〜1ヶ月プランが5〜15米ドル程度。データ通信速度は都市部では問題なく、Google Mapsやメッセンジャーも快適に使えます。

ヤンゴン空港から市内へのアクセス

交通手段 所要時間 料金
タクシー 約40〜60分 8,000〜10,000チャット(交渉制)
Grab 約40〜60分 7,000〜9,000チャット(固定料金)
エアポートバス 約60〜90分 500チャット

おすすめはGrab。事前に料金がわかるので安心です。

覚えておきたいミャンマー語フレーズ

日本語 ミャンマー語 発音
こんにちは မင်္ဂလာပါ ミンガラーバー
ありがとう ကျေးဇူးတင်ပါတယ် チェーズーティンバーデー
いくらですか? ဘယ်လောက်လဲ ベーラウレー?
美味しい အရသာရှိတယ် アザーシーデー
トイレはどこですか? အိမ်သာဘယ်မှာလဲ エインターベーマーレー?

「ミンガラーバー」と笑顔で挨拶するだけで、地元の人の反応が全然違います。ぜひ使ってみてください。

旅行中の注意点

安全面・マナー

・パゴダ(仏塔)内は裸足が必須。靴下もNG
・肌の露出が多い服装は避ける(特に女性)
・僧侶に女性が直接触れることは禁止
・生水は飲まない。ペットボトルの水を購入
・スリ・ぼったくりは少ないが、貴重品管理は徹底
2021年以降の政情不安により、一部地域は渡航中止勧告あり。外務省の最新情報を必ず確認

まとめ — ミャンマーで、あなたの「当たり前」が変わる

シュエダゴン・パゴダの黄金、バガン遺跡の朝焼け、インレー湖の静寂——。

ミャンマーには、「人生で一度は見たい景色」が、これでもかというほど詰まっています。そして何より、人々の笑顔が温かい。物質的には豊かではないかもしれないけれど、心の豊かさを感じさせてくれる国です。

タイやベトナムのように観光地化されすぎず、でもインフラは整っている。まさに「今行くべき国」——。本格的な観光地化が進む前の、本物のミャンマーに出会えるのは今だけです。

行こうかなと思った今が、いちばんいいタイミング。

航空券を検索して、eVisaを申請して、あとは飛び込むだけ。読み終わったあなたは、もうミャンマーの虜になっているはずです。

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