真冬のモスクワ、吐く息が白く凍る瞬間、目の前に広がる赤の広場の煌めき。色とりどりの玉ねぎ屋根が雪化粧をまとい、まるで童話の世界に迷い込んだような光景。バレエの美しい旋律が劇場から聞こえ、温かいボルシチの湯気と黒パンの香りが鼻をくすぐる。世界最大の国土を持つロシアは、ヨーロッパとアジアを繋ぐ巨大な物語の舞台です。クレムリンの厳格な歴史、エルミタージュ美術館の圧倒的な芸術コレクション、シベリア鉄道の果てしない車窓、そしてウォッカと共に語り合う温かな人々。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。
ロシアってどんな国?基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ロシア連邦(Russian Federation) |
| 首都 | モスクワ(Moscow) |
| 公用語 | ロシア語(キリル文字使用) |
| 通貨 | ルーブル(RUB)|1ルーブル≒1.5円(2025年) |
| 時差 | モスクワ -6時間、ウラジオストク +1時間(11の時間帯) |
| フライト時間 | 東京→モスクワ 約10時間、東京→ウラジオストク 約2.5時間 |
| ビザ | 観光ビザ必要(事前取得、滞在期間により種類あり) |
| 電圧/プラグ | 220V/50Hz、Cタイプ(変換プラグ必須) |
| 気候 | 大陸性気候、冬は極寒(-30℃以下も)、夏は20〜30℃ |
| 宗教 | ロシア正教が多数、イスラム教・仏教も |
世界最大の国土を誇るロシア。その広さゆえに、11もの時間帯があり、文化も気候も地域によって全く異なります。ビザ取得が必要なため、他のヨーロッパ諸国よりハードルは高め。でもだからこそ、この壮大な国を訪れたときの感動はひとしおです。
ロシア旅行の費用はどれくらい?
「ロシアって遠いし高そう…」と思っていませんか?実は、訪れる都市とシーズンによって大きく変わります。ヨーロッパの主要都市と比べても、意外とコスパは良好。特にウラジオストクなら週末トリップも可能な距離です。航空券・ホテル・現地での費用、全てを見ていきましょう。
航空券の料金相場
| 路線 | 航空会社 | 往復料金相場 |
|---|---|---|
| 東京⇔モスクワ | アエロフロート直行便 | 8〜15万円 |
| 東京⇔モスクワ | 経由便(トルコ航空等) | 6〜12万円 |
| 東京⇔ウラジオストク | S7航空、JAL | 3〜8万円 |
| 大阪⇔ウラジオストク | S7航空 | 3〜7万円 |
| 東京⇔サンクトペテルブルク | 経由便(フィンランド航空等) | 7〜14万円 |
お得な航空券の探し方
ウラジオストク狙いなら週末セールで往復3万円台も!成田・関空から定期便があり、2.5時間のフライトは韓国旅行並みの気軽さ。モスクワ行きは冬季(11〜3月)が狙い目で、経由便なら6万円前後が底値。Skyscanner・Google Flightsで価格アラートを設定しておくと、急な値下がりを見逃しません。
ホテルの料金相場
| タイプ | 都市 | 1泊料金相場 |
|---|---|---|
| ドミトリー | モスクワ・サンクトペテルブルク | 1,500〜3,000円 |
| 3つ星ホテル | モスクワ・サンクトペテルブルク | 6,000〜12,000円 |
| 4〜5つ星ホテル | モスクワ・サンクトペテルブルク | 15,000〜40,000円 |
| 3つ星ホテル | ウラジオストク | 4,000〜8,000円 |
| 高級ホテル | モスクワ(リッツカールトン等) | 50,000円〜 |
モスクワ中心部のホテルは、ヨーロッパ主要都市と同じくらいの価格帯。でも地下鉄が発達しているので、中心から少し離れたエリアに泊まってもアクセスは快適です。Booking.comで「地下鉄駅徒歩5分以内」で絞り込むのがコツ。ウラジオストクなら日本のビジネスホテル並みの価格で快適に滞在できます。
現地での1日あたりの費用
| 項目 | 節約旅行 | スタンダード | リッチ旅行 |
|---|---|---|---|
| 食費 | 1,500〜2,500円 | 3,000〜6,000円 | 8,000円〜 |
| 交通費 | 500〜1,000円 | 1,000〜2,000円 | 3,000円〜 |
| 観光・入場料 | 1,000〜2,000円 | 2,000〜4,000円 | 5,000円〜 |
| 合計 | 3,000〜5,500円 | 6,000〜12,000円 | 16,000円〜 |
地下鉄1回券が約90円、ボルシチのランチが500円前後と、現地の物価は意外とリーズナブル。ただしバレエやオペラのチケット、美術館の入場料は日本と同じか少し高め。レストランは観光地価格とローカル価格の差が大きいので、Google Mapsで現地の人が行く店を探すのがコツです。
トータル予算の目安(4泊5日モスクワ旅行)
節約旅行
10〜15万円
経由便+ホステル+ローカル食堂
スタンダード旅行
18〜25万円
直行便+3つ星ホテル+普通のレストラン
リッチ旅行
35万円〜
直行便+高級ホテル+バレエ鑑賞+高級レストラン
ヨーロッパの主要都市と比べても、同等かやや安いくらい。特にウラジオストクなら3泊4日で7〜10万円から楽しめます。物価の安さと近さを活かして、週末弾丸トリップもアリですね。
絶対に外せない観光スポット
ロシアの観光の魅力は、圧倒的なスケール感。宮殿、美術館、教会、すべてが「世界最大級」「世界屈指」のレベルです。一度見たら忘れられない、そんな景色がここにあります。
赤の広場とクレムリン(モスクワ)
モスクワの心臓部、赤の広場。「赤」という名前は「美しい」を意味する古語からきていて、その名の通り、目に飛び込んでくるのは色鮮やかな聖ワシリイ大聖堂の玉ねぎ屋根。まるでおとぎ話から飛び出してきたような、カラフルで不思議な形状の建物です。夜にはライトアップされ、雪が降る冬の夜はさらにロマンチック。
広場の奥には、ロシアの政治の中枢・クレムリン宮殿が厳かにそびえ立ちます。赤い城壁に囲まれたこの要塞は、かつての皇帝の住まいであり、今も大統領府として機能している現役の施設。敷地内には大聖堂、宮殿、武器庫博物館があり、ロマノフ朝の豪華な宝物や、皇帝が使った馬車、ダイヤモンドがちりばめられた王冠などが展示されています。特に武器庫のファベルジェの卵コレクションは必見。繊細な細工に思わず息をのみます。
赤の広場の地下には、高級デパート「グム百貨店」があります。帝政時代の優雅な内装をそのまま残したショッピングモールで、天井はガラス張りのアーケード。ここで食べるロシアンアイスクリームが格別に美味しいんです。
エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)
世界三大美術館のひとつ、エルミタージュ美術館。その収蔵品数は約300万点、すべてを見るには9年かかると言われています。かつての皇帝の冬の宮殿をそのまま美術館にしたこの場所は、建物自体が芸術品。金と大理石で装飾された豪華な広間、螺旋階段、シャンデリア、どこを見ても息をのむ美しさです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント、ルーベンス、ピカソ、モネ…美術の教科書に載っているような名画が惜しげもなく並んでいます。「聖母子像」だけでも20点以上。ひとつの部屋にいくつもの名画がかかっているという贅沢さ。特に「黄金の孔雀の間」は、部屋全体が黄金に輝く豪華絢爛な空間で、しばし現実を忘れて立ち尽くしてしまいます。
美術館は広大なので、半日〜1日は確保しておきたいところ。事前にオンラインでチケットを購入すれば、長蛇の列をスキップできます。公式アプリもあるので、ダウンロードしておくと迷わず回れますよ。
ペテルゴフ宮殿(サンクトペテルブルク郊外)
「ロシアのヴェルサイユ」と呼ばれる、夏の離宮ペテルゴフ。サンクトペテルブルクから高速船で約40分のフィンランド湾沿いに位置するこの宮殿は、圧倒的な噴水庭園で有名です。その数なんと150以上の噴水。しかも電力を使わず、高低差を利用した自然の水圧だけで動いているというから驚き。
メインの「大滝の噴水」は、黄金に輝く彫刻と水が織りなすダイナミックなショー。音楽に合わせて噴水が踊る様子は、まさに圧巻です。宮殿内部も豪華絢爛で、金色の装飾、巨大なシャンデリア、壁一面を覆う絵画と、皇帝の権力と富を見せつけられます。
噴水は5月中旬〜10月中旬のみ稼働なので、訪れるならこの期間を狙いましょう。特に夏の週末は観光客で混雑するので、平日の朝一番がねらい目です。庭園をゆっくり歩きながら、バルト海を眺める贅沢な時間を楽しんでください。
シベリア鉄道(極東〜モスクワ)
世界最長の鉄道、シベリア鉄道。ウラジオストクからモスクワまで、全長9,288km、所要時間は約7日間という壮大な旅です。「一生に一度は乗ってみたい」と憧れる旅人も多いこの鉄道、車窓から見える景色は日々変化します。タイガの森、バイカル湖の青、延々と続く大平原、シベリアの小さな村…。
列車内には食堂車があり、温かいボルシチや紅茶を飲みながら、他の乗客と交流するのもこの旅の醍醐味。ロシア人はおしゃべり好きで、知らない人同士でも気軽に話しかけてきます。ウォッカを一緒に飲んで、言葉が通じなくても笑い合う。そんな人間的な触れ合いが、この長旅をさらに特別なものにしてくれます。
全線乗るのは時間的に難しいという人には、ウラジオストク〜ハバロフスク間(約12時間)や、イルクーツク〜リストビャンカ(バイカル湖)など、部分的に楽しむプランもおすすめ。寝台車両でゆっくり揺られながら、ロシアの大地を感じてください。
バイカル湖(シベリア)
世界で最も深く、最も透明度の高い湖、バイカル湖。水深は最大1,642m、透明度は40m以上という驚異的な美しさです。「シベリアの真珠」と称されるこの湖は、冬には完全に凍結し、氷の上を車で走ることができます。青く透き通った氷の下を泳ぐ魚が見えるほど、氷も透明。
夏は湖畔でのハイキング、釣り、ボート遊びが楽しめます。湖に生息する固有種のバイカルアザラシ(ネルパ)を見られることも。人懐っこくて可愛らしい姿に癒されます。周辺にはロシア正教の修道院や、伝統的な木造建築の村もあり、ロシアの田舎の風景をのんびり楽しめます。
アクセスはイルクーツクから車で約1時間。冬の氷上ツアーや夏のトレッキングツアーに参加するのが一般的です。特に3月の氷が最も美しい時期は、インスタ映え間違いなしのフォトスポットが満載ですよ。
その他の見逃せないスポット
ボリショイ劇場(モスクワ)
世界最高峰のバレエとオペラを堪能。豪華な内装も見もの。
血の上の救世主教会(サンクトペテルブルク)
玉ねぎ屋根が美しいロシア正教会。内部のモザイク画は圧巻。
トレチャコフ美術館(モスクワ)
ロシア絵画の殿堂。レーピン、クラムスコイなど巨匠の作品が集結。
モスクワ地下鉄
「地下宮殿」と称される豪華な駅。駅巡りだけでも楽しい。
カザン大聖堂(サンクトペテルブルク)
ローマのサンピエトロ大聖堂を模した壮大な列柱が圧倒的。
ノヴォデヴィチ修道院(モスクワ)
世界遺産の修道院。静かな池のほとりで心が洗われる。
ロシア料理とグルメの楽しみ方
正直に言います。ロシア料理は「地味だけど、じんわり美味しい」んです。寒い気候の中で育まれた温かいスープ、黒パン、じゃがいも料理、そしてウォッカ。日本人の口にも合う、優しい味わいが魅力です。高級レストランのフレンチもいいけれど、ロシアの家庭料理をぜひ味わってほしい。
代表的なロシア料理
| 料理名 | どんな料理? | 価格相場 |
|---|---|---|
| ボルシチ | ビーツたっぷりの真っ赤なスープ。サワークリームを溶かすと優しい味に。ホッとする温かさ。 | 300〜800円 |
| ピロシキ | 揚げたてサクサクの総菜パン。肉、じゃがいも、キャベツなど具材はさまざま。食べ歩きに最高。 | 150〜300円 |
| ペリメニ | ロシア風水餃子。サワークリームとディルをかけて。ツルッともちもち食感がクセになる。 | 500〜1,000円 |
| ビーフストロガノフ | 柔らかい牛肉とマッシュルームのクリーム煮込み。濃厚でライスやパスタにかけて。 | 800〜1,500円 |
| シャシリク | ロシア風串焼き。ジューシーな肉を炭火で焼いた香ばしさ。ビールが進みます。 | 600〜1,200円 |
| 黒パン(ライ麦パン) | どっしりした酸味のあるパン。バターやチーズと一緒に。噛むほど味が出る。 | 200〜500円 |
| キエフ風カツレツ | 鶏肉の中からバターがジュワッと溢れるカツレツ。サクサクの衣と濃厚なバターがたまらない。 | 700〜1,300円 |
| ブリヌイ(ブリニ) | ロシア風クレープ。サーモン、キャビア、サワークリームを巻いて。朝食にぴったり。 | 400〜900円 |
| ハチャプリ(ジョージア料理) | チーズたっぷりのボート型パン。卵を溶いてチーズと混ぜて食べる。濃厚で病みつき。 | 600〜1,000円 |
ロシア料理の特徴は、「温かい・優しい・ボリューミー」。寒い国ならではの、体を温める料理ばかりです。サワークリームとディル(ハーブ)は万能調味料で、どの料理にもかけて食べます。ちなみにジョージア料理のレストランもロシア国内にたくさんあり、ロシア人にも大人気。ハチャプリは絶対に試してほしい一品です。
おすすめグルメエリア
グム百貨店(モスクワ)
赤の広場すぐ。老舗レストラン「Stolovaya No.57」で本格ロシア料理をリーズナブルに。
ネフスキー大通り(サンクトペテルブルク)
おしゃれなカフェとレストランが並ぶメインストリート。人気店は予約必須。
アルバート通り(モスクワ)
歩行者天国の観光通り。ピロシキ屋台やカフェが点在。食べ歩きが楽しい。
中央市場(ウラジオストク)
新鮮な海鮮と地元の食材が並ぶ市場。カニやウニが安い。その場で食べられる店も。
ウォッカとの付き合い方
ロシアといえばウォッカ。でも無理に飲む必要はありません。乾杯の時だけ少し口をつけるだけでもOK。もし飲むなら、黒パンやピクルスと一緒に。これがロシア流です。ショットグラスで一気に飲むのが伝統ですが、無理せずゆっくり楽しんでくださいね。
ロシアでしか体験できないこと
観光スポットを巡るだけがロシア旅行ではありません。バレエ、バーニャ(サウナ)、冬のアクティビティなど、この国ならではの特別な体験があなたを待っています。
世界最高峰のバレエ鑑賞
ロシアはバレエの本場。ボリショイ劇場(モスクワ)やマリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)での公演は、人生で一度は見ておきたい芸術体験です。『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ジゼル』などの古典作品から、現代バレエまで、圧倒的なクオリティのパフォーマンスに心奪われます。
チケットは公式サイトから事前購入が必須。人気演目は数ヶ月前に完売することも。座席は2階席でも十分楽しめます(3,000〜8,000円程度)。1階の良席は2万円以上しますが、せっかくならいい席で観るのも一生の思い出になります。劇場の内装自体が豪華絢爛で、幕間に歩き回るだけでも優雅な気分に浸れますよ。
ロシア式サウナ「バーニャ」体験
フィンランドサウナとは一味違う、ロシアのバーニャ。白樺の枝葉を束ねた「ヴェニク」で体を叩きながら、蒸気をたっぷり浴びる伝統的な入浴法です。最初は「叩くって痛いの?」と思うかもしれませんが、これがとっても気持ちいい。血行が促進され、肌がツルツルになります。
バーニャの後は、冷水を浴びたり、雪の中に飛び込んだり。この温冷交互浴がクセになる爽快感。地元の人はビールやクワス(発酵飲料)を片手におしゃべりしながら、何時間も過ごします。モスクワやサンクトペテルブルクには観光客向けのモダンなバーニャもあるので、気軽にトライできますよ。
冬のアクティビティ(氷上釣り、犬ぞり、スノーモービル)
ロシアの冬は極寒ですが、だからこそできる特別なアクティビティがたくさん。バイカル湖の氷上で釣りをしたり、犬ぞりで雪原を駆け抜けたり、スノーモービルでシベリアを疾走したり。寒さを楽しむ、それがロシア流です。
特におすすめなのが、カレリア地方(サンクトペテルブルク近郊)でのハスキー犬ぞり体験。真っ白な雪原を、元気いっぱいのハスキーたちが引っ張ってくれます。童話の世界に入り込んだような、幻想的な時間です。ツアーは英語ガイド付きで、1日1万円前後から参加できます。
ロシア正教会の荘厳なミサ
金色のイコン、壁一面のフレスコ画、聖歌隊の美しいハーモニー。ロシア正教会のミサは、神聖で圧倒的な雰囲気に包まれています。日曜の朝に教会を訪れてみてください。地元の信者たちが祈りを捧げる姿を静かに見守るだけでも、心が洗われる体験になります。
観光客も参加可能ですが、静かに、敬意を持って。女性はスカーフで髪を覆うのがマナー(教会の入口で借りられます)。写真撮影は基本的にNGなので、心の目で焼き付けてください。
モスクワ以外の魅力的な都市とエリア
ロシアは広大です。モスクワとサンクトペテルブルクだけでも十分楽しめますが、時間があればぜひ他の都市やエリアにも足を延ばしてみてください。それぞれ全く異なる魅力を持っています。
ウラジオストク
「日本から最も近いヨーロッパ」。成田から2.5時間で行けるロシアの港町。シーフードが絶品で、週末トリップに最適。
アクセス: 東京から直行便で2.5時間
カザン
タタール共和国の首都。イスラムとロシア正教が共存する多文化都市。青いモスクとクレムリンが美しい。
アクセス: モスクワから飛行機1.5時間
イルクーツク
バイカル湖への玄関口。シベリアの「パリ」と呼ばれる美しい木造建築の街並み。シベリア鉄道の主要駅でもある。
アクセス: モスクワから飛行機5時間、鉄道3日
ソチ
「ロシアのリビエラ」。黒海沿いのビーチリゾート。2014年冬季オリンピック開催地で、スキーと海が楽しめる珍しい場所。
アクセス: モスクワから飛行機2時間
黄金の環
モスクワ北東の古都群(スーズダリ、ウラジーミル等)。中世ロシアの雰囲気が色濃く残る世界遺産の街々。
アクセス: モスクワからバス3〜4時間
カムチャツカ半島
火山と温泉の大自然。熊やトナカイが生息する、ロシア版イエローストーン。秘境好きにはたまらない。
アクセス: モスクワから飛行機9時間
ロシア旅行のベストシーズンはいつ?
ロシアは四季がはっきりしていて、季節ごとに全く違う顔を見せてくれます。「いつ行くか」で旅の内容が大きく変わるので、目的に合わせて選びましょう。
春(3〜5月)
雪解けと共に街が色づく季節。バイカル湖の氷が最も美しい3月は必見。気温は5〜15℃と過ごしやすい。
おすすめ度: ★★★☆☆
夏(6〜8月)
ベストシーズン!白夜が美しく、ペテルゴフの噴水も稼働。気温20〜30℃で快適。観光客多めだが、すべてが楽しめる。
おすすめ度: ★★★★★
秋(9〜11月)
紅葉が美しく、観光客も減る穴場シーズン。気温5〜15℃で肌寒いが、美術館巡りには最適。航空券も安め。
おすすめ度: ★★★★☆
冬(12〜2月)
極寒(-10〜-30℃)だが、雪景色が幻想的。クリスマスマーケット、氷の彫刻、犬ぞり体験が楽しめる。防寒必須。
おすすめ度: ★★★★☆
結論として、初めてのロシアなら6〜8月の夏がベスト。白夜で夜遅くまで明るく、観光に最適です。ただし冬のロシアも、雪化粧した赤の広場やクレムリンが絶景で、「これぞロシア!」という景色が楽しめます。寒さに強い人はぜひ冬に挑戦してみてください。
旅行前に知っておきたい実用情報
ビザの取得方法
ロシア旅行の最大のハードルが、このビザ取得です。観光ビザ(30日以内の滞在)を取得するには、以下の手順が必要です。
- バウチャー(招待状)の取得: ホテル予約確認書をもとに、旅行会社や代行サービスから発行してもらう。
- オンライン申請フォームの記入: ロシア外務省の公式サイトで申請書を作成・印刷。
- 在日ロシア大使館/領事館に申請: 申請書、パスポート、写真、バウチャーを持参。手数料約1万円。
- 受領: 通常7〜10営業日で発給。
ビザ取得のポイント
時間に余裕を持って申請(出発1ヶ月前には手続き開始)。代行サービスを使えば、バウチャー取得から申請まで丸投げできて楽(手数料込みで2〜3万円)。ウラジオストク限定で、電子ビザ(e-Visa)が利用可能(無料、8日間滞在可)で、これが圧倒的に簡単です。
インターネット・eSIM
ロシアでのインターネット接続は必須。Google Mapsや翻訳アプリが使えないと、キリル文字だらけの街で迷子になります。おすすめはeSIMで、日本で事前購入してそのまま使えるので便利。
| サービス | データ容量 | 料金目安 |
|---|---|---|
| Airalo(eSIM) | 1GB〜20GB / 7〜30日間 | 800円〜5,000円 |
| Ubigi(eSIM) | 3GB〜10GB / 30日間 | 1,500円〜4,000円 |
| 現地SIMカード | 5GB〜無制限 / 30日間 | 1,000円〜3,000円 |
eSIMなら、到着後すぐに使えてSIM入れ替えも不要。iPhone(XS以降)やGoogle Pixel(4以降)などが対応。設定も簡単で、QRコードを読み込むだけ。現地SIMは空港や街中のキオスクで購入できますが、パスポート提示が必要で、少し手間がかかります。
空港から市内へのアクセス
| 空港 | 交通手段 | 所要時間 | 料金 |
|---|---|---|---|
| シェレメーチエヴォ空港(モスクワ) | アエロエクスプレス(鉄道) | 約35分 | 500ルーブル(約750円) |
| シェレメーチエヴォ空港(モスクワ) | タクシー(Yandex Taxi) | 約45〜60分 | 1,500〜2,500ルーブル(2,200〜3,700円) |
| プルコヴォ空港(サンクトペテルブルク) | バス39番 | 約40分 | 60ルーブル(約90円) |
| クネヴィチ空港(ウラジオストク) | バス107番 | 約50分 | 50ルーブル(約75円) |
アエロエクスプレスは快適で速いので、モスクワ到着時には最もおすすめ。荷物スペースもあり、Wi-Fiも使えます。タクシーを使うなら、必ずYandex Taxi(ロシア版Uber)アプリで配車を。空港の客引きタクシーは高額請求されることがあるので注意。
覚えておきたいロシア語フレーズ
| 日本語 | ロシア語 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| こんにちは | Здравствуйте | ズドラーストヴィチェ |
| ありがとう | Спасибо | スパシーバ |
| すみません | Извините | イズヴィニーチェ |
| はい/いいえ | Да / Нет | ダー / ニェット |
| 英語は話せますか? | Вы говорите по-английски? | ヴィ・ガヴァリーチェ・パ・アングリースキー? |
| これください | Дайте это, пожалуйста | ダイチェ・エータ・パジャールスタ |
| いくらですか? | Сколько стоит? | スコーリカ・ストーイット? |
| 乾杯! | На здоровье! | ナ・ズダロービエ! |
ロシア語はキリル文字で書かれているので、読むのも一苦労。でも「スパシーバ(ありがとう)」だけでも覚えておくと、現地の人が笑顔で応えてくれます。英語は若い人や観光地では通じますが、地方や年配の方にはほぼ通じません。Google翻訳アプリのカメラ機能(キリル文字→日本語)が大活躍しますよ。
注意事項と治安
治安は比較的良好だが、スリには注意
モスクワやサンクトペテルブルクの観光エリアは、基本的に安全です。ただし地下鉄や観光地ではスリが多発。リュックは前に抱える、財布は前ポケットに入れるなど、基本的な対策を。夜遅い時間の一人歩きは避け、裏通りには入らないように。
写真撮影の制限
軍事施設、政府機関、橋、駅などは撮影禁止の場合があります。「撮影禁止」の標識がなくても、警備員に止められることも。美術館内も基本的に撮影NG(フラッシュは厳禁)。
冬の防寒対策
12〜2月は-20℃以下になることも。ダウンコート、帽子、手袋、マフラー、防寒ブーツは必須。ホッカイロも持っていくと安心です。建物内は暖房が効いているので、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルがベスト。
まとめ — 壮大なロシアへ、いざ出発
真冬のモスクワ、吐く息が白く凍る瞬間、目の前に広がる赤の広場の煌めき。色とりどりの玉ねぎ屋根が雪化粧をまとい、まるで童話の世界に迷い込んだような光景。あの冒頭の描写を、あなた自身の目で見てほしい。バレエの美しさに涙し、ボルシチの温かさに心ほぐれ、シベリア鉄道の車窓に広がる無限の大地に圧倒される。
ビザ取得のハードルはありますが、それを乗り越えた先には、他の国では決して味わえない圧倒的なスケール感と、深い歴史と文化が待っています。エルミタージュ美術館で名画に囲まれ、クレムリンの豪華な宝物に目を奪われ、バイカル湖の透明な氷に感動する。すべてが「世界最大級」「世界屈指」の体験です。
ロシアは、旅人を選ぶ国かもしれません。でも、一度訪れたら忘れられない。人生に残る旅になること間違いなし。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。さあ、広大なロシアの大地へ、一歩踏み出してみませんか?

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