アドリア海の宝石と呼ばれるモンテネグロ。オレンジ色の屋根が連なる中世の街並み、ターコイズブルーに輝く海、そして山々が迫る絶景―日本ではまだ知られていないこの小国は、ヨーロッパの魅力がギュッと詰まった「秘境リゾート」です。コトルの城壁都市はまるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。カフェから漂うエスプレッソの香り、石畳に響く教会の鐘の音、港に停泊する白いヨット。パスポートひとつで、あなたの知らないヨーロッパに出会えます。
モンテネグロってどんな国?基本情報
「モンテネグロ」という名前、聞いたことはあるけど具体的にどこにあるの?という方も多いはず。この国、実は2006年に独立したばかりの新しい国なんです。イタリアの対岸、クロアチアとアルバニアの間に位置する、四国ほどの小さな国。でもこの小さな国に、美しい海岸線、アルプス級の山岳地帯、中世の街並みがすべて揃っているんです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式国名 | モンテネグロ共和国(Republic of Montenegro) |
| 首都 | ポドゴリツァ(Podgorica) |
| 人口 | 約62万人(鳥取県と同じくらい) |
| 面積 | 13,812km²(福島県と同じくらい) |
| 公用語 | モンテネグロ語(セルビア語とほぼ同じ) |
| 通貨 | ユーロ(€)※EU非加盟だが通貨はユーロ |
| 時差 | -8時間(サマータイム時は-7時間) |
| ビザ | 90日以内の観光は不要(パスポート残存期間3ヶ月以上) |
| 宗教 | セルビア正教(約72%)、イスラム教(約19%) |
| 気候 | 沿岸部は地中海性気候、内陸部は大陸性気候 |
ビザ不要で90日滞在できるから、のんびりロングステイも可能。EU非加盟なのにユーロを使っているというちょっと変わった国ですが、これが旅行者にとってはありがたい。両替の手間なく、他のヨーロッパ諸国からそのまま入国できます。
モンテネグロ旅行の費用|意外とリーズナブル
「ヨーロッパのリゾート地」と聞くと高そうなイメージですよね?でもモンテネグロは、西ヨーロッパに比べてかなりお手頃。クロアチアやイタリアよりも物価が安く、美しいアドリア海を満喫できるコスパ最強の穴場なんです。日本からの直行便はないものの、ヨーロッパ経由で行けば、5泊7日で15万円前後から旅行できます。
航空券の相場
| ルート | 経由地 | 片道料金 | 往復料金 |
|---|---|---|---|
| 成田→ティヴァト | イスタンブール、ベオグラード | 5万円〜 | 10〜15万円 |
| 羽田→ポドゴリツァ | ウィーン、ミュンヘン | 6万円〜 | 12〜18万円 |
| 関空→ティヴァト | ドバイ、イスタンブール | 5.5万円〜 | 11〜16万円 |
お得な航空券の選び方
ティヴァト空港(TIV)はコトルまで20分と便利。ターキッシュエアラインズやオーストリア航空が狙い目。セールを狙えば往復10万円以下も!6〜9月のハイシーズンは早めの予約が必須です。
ホテル・宿泊費の目安
| タイプ | 1泊料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドミトリー | 1,500〜3,000円 | バックパッカー向け。旧市街にも多い |
| ゲストハウス | 4,000〜7,000円 | 個室・アパートメント。朝食付きも多い |
| 3つ星ホテル | 8,000〜12,000円 | コトル旧市街内。海の見える部屋も |
| 4つ星ホテル | 15,000〜25,000円 | ブドヴァのビーチリゾート。プール付き |
| 高級リゾート | 30,000円〜 | スヴェティ・ステファンなど。超絶景 |
アパートメントタイプがコスパ最高。キッチン付きで自炊もできるし、地元のスーパーで買い物するのも旅の楽しみです。旧市街内に泊まれば、夜のライトアップも存分に満喫できます。
現地での1日の費用
| 項目 | 節約 | スタンダード | リッチ |
|---|---|---|---|
| 朝食 | 300〜500円 | 800〜1,200円 | 1,500〜2,500円 |
| 昼食 | 600〜1,000円 | 1,500〜2,500円 | 3,000〜5,000円 |
| 夕食 | 1,000〜1,500円 | 2,500〜4,000円 | 5,000〜10,000円 |
| 交通費 | 300〜500円 | 1,000〜2,000円 | 3,000〜5,000円 |
| 観光・アクティビティ | 500〜1,000円 | 2,000〜4,000円 | 5,000〜10,000円 |
| 1日合計 | 2,700〜4,500円 | 7,800〜13,700円 | 17,500〜32,500円 |
5泊7日の総費用モデル
節約旅行
13〜18万円
格安航空券 + ゲストハウス
- 航空券: 10万円
- 宿泊: 2〜3万円(5泊)
- 現地費用: 1〜2万円
スタンダード旅行
20〜30万円
中級ホテル + しっかり観光
- 航空券: 13万円
- 宿泊: 4〜6万円(5泊)
- 現地費用: 3〜6万円
- お土産・予備費: 2〜3万円
リッチ旅行
35〜50万円
高級リゾート + グルメ三昧
- 航空券: 18万円(ビジネス可)
- 宿泊: 10〜15万円(5泊)
- 現地費用: 5〜10万円
- お土産・予備費: 3〜5万円
西ヨーロッパに比べて3〜4割安いのに、景色は負けていません。むしろ観光客が少なく、のんびりできる分、満足度は高いかも。コトル旧市街でシーフードを食べながらワインを飲んでも、3,000円でお釣りが来ますよ。
絶対に訪れたい観光スポット
モンテネグロは小さな国ですが、ユネスコ世界遺産が2つもあります。コトルの旧市街とドゥルミトル国立公園。そして「アドリア海の真珠」と称されるブドヴァ、絶景の島リゾート・スヴェティ・ステファン。数日で巡れる距離感が魅力です。
コトル旧市街(Kotor Old Town)
石畳の路地、オレンジ色の屋根、背後にそびえる山々、そして眼下に広がるコトル湾。これがモンテネグロのアイコン、コトル旧市街です。まるで中世にタイムスリップしたような街並みは、ユネスコ世界遺産に登録され、ヨーロッパでも屈指の美しい街として知られています。
街の見どころは「城壁ハイキング」。旧市街の背後にそびえる標高260mの山頂まで、1,350段もの階段が続きます。登るのは正直キツイ。でも途中で振り返った時の景色が、もう息をのむ美しさ。オレンジの屋根の向こうに青い湾が広がり、湾には豪華クルーズ船が停泊している―この景色を見るためだけに来る価値があります。山頂の聖イヴァン要塞からの眺めは、360度のパノラマ。早朝に登れば朝日に照らされる街並みが幻想的です。
旧市街の中は迷路のような路地がめぐり、カフェやレストラン、雑貨屋がひしめいています。聖トリフォン大聖堂の前の広場では、地元のおじさんたちがエスプレッソを飲んでおしゃべり。観光地なのに、地元の人たちの生活がちゃんとあるのが良い。夜になるとライトアップされ、また違う表情を見せてくれます。
城壁ハイキングの注意点
入場料は€8(約1,200円)。夏は日中40度近くまで気温が上がるので、朝か夕方がベスト。水必須。階段は急なので、スニーカー推奨。所要時間は往復2〜3時間です。
ブドヴァ旧市街とビーチリゾート(Budva)
「アドリア海のマイアミ」とも呼ばれるブドヴァ。コトルが歴史と景観の街なら、ブドヴァはビーチリゾート。白い砂浜、ターコイズブルーの海、そして夜まで賑わうレストラン街。地中海リゾートを満喫したいならここです。
旧市街は半島の先端にあり、城壁に囲まれた小さなエリア。路地を抜けると突然海が開ける瞬間がたまりません。バルコニーからアドリア海を眺めながらワインを飲む―これがブドヴァの正しい楽しみ方。旧市街のすぐ隣にはスロヴェンスカ・プラジャ(スロベニアビーチ)が広がり、夏はビーチパラソルとデッキチェアでびっしり。地元の若者たちも海水浴を楽しんでいます。
ブドヴァのもう一つの魅力が「ナイトライフ」。旧市街の城壁沿いにはバーやクラブが並び、夏のシーズンはDJイベントも頻繁に開催されます。ヨーロッパの若者たちがバカンスで集まる、活気ある街です。
スヴェティ・ステファン(Sveti Stefan)
モンテネグロのポストカードに必ず登場するのが、この小さな島リゾート。陸と細い砂州でつながった島全体が高級ホテルになっていて、宿泊者以外は立ち入り禁止。でも、対岸の展望スポットから見る景色だけでも絶景です。
オレンジの屋根がギュッと密集した島、ターコイズブルーの海、背景の山々。まるで絵画のような光景です。夕暮れ時、夕日が沈む方向に島が浮かび上がる瞬間は、シャッターを切る手が止まりません。リゾートホテルとして営業しているので、宿泊するには1泊10万円以上必要ですが、ハネムーンや特別な旅行なら一生の思い出になるはず。
島の隣にはクイーンズビーチとキングビーチという2つのビーチがあり、こちらは宿泊者以外も利用可能(一部有料)。透き通った海で泳ぎながら、島を眺めるという贅沢な時間が過ごせます。
ペラスト(Perast)
コトル湾の奥にある小さな村、ペラスト。人口300人ほどのこの村には、バロック様式の宮殿や教会が立ち並び、まるで18世紀の貴族の避暑地に迷い込んだよう。車通りも少なく、静かに散歩するだけで癒されます。
この村の一番の見どころが「岩礁の聖母教会(Our Lady of the Rocks)」。湾に浮かぶ人工島に建つ青いドームの教会で、ボートで5分ほどで到着します。島の中には小さな教会と博物館があり、船乗りたちの奉納品が展示されています。教会の内部は美しいフレスコ画で埋め尽くされ、神秘的な雰囲気。島の周囲をぐるりと歩けば、コトル湾の絶景が360度広がります。
ペラストはコトルから車で30分ほど。日帰りで訪れるのも良いですが、1泊して夕暮れの湾を眺めながらディナーを楽しむのも最高です。観光客が去った後の静けさが、この村の本当の魅力です。
ドゥルミトル国立公園(Durmitor National Park)
モンテネグロは海だけじゃありません。内陸部には標高2,000m級の山々が連なるドゥルミトル国立公園があり、こちらもユネスコ世界遺産。夏はハイキング、冬はスキー。ヨーロッパアルプスに負けない絶景が広がります。
公園の玄関口はジャブリャク(Žabljak)という小さな山岳リゾート。ここを拠点に、ブラック湖(Black Lake)へのハイキングや、タラ川の渓谷ドライブを楽しめます。ブラック湖は森に囲まれた神秘的な湖で、湖畔をぐるりと歩く1時間ほどのトレイルが人気。水面に映る山々の姿が美しく、「モンテネグロにこんな景色があったのか」と驚くはず。
もう一つの見どころが「タラ峡谷大橋(Tara Bridge)」。ヨーロッパで最も深い峡谷にかかる全長365mのアーチ橋で、橋の上から見下ろす渓谷は圧巻。橋の下を流れるタラ川はエメラルドグリーンに輝き、ラフティングのメッカとしても有名です。アドリア海のリゾートとは全く違う、大自然のモンテネグロを体験できます。
その他の見どころスポット
ロヴチェン国立公園
標高1,749mの山頂にモンテネグロ建国の父・ニェゴシュの霊廟。360度の絶景
ウルツィニ
アルバニア国境近くのビーチタウン。13kmの長い砂浜と、中世の城塞が魅力
スカダル湖
バルカン半島最大の湖。ボートツアーで島の修道院巡りができる
ポドゴリツァ
首都。観光地というより生活都市。ショッピングやカフェ巡りに
ヘルツェグ・ノヴィ
コトル湾の入口。階段の街として有名。花の祭典ミモザフェスティバルも
バール旧市街
廃墟となった中世の街。イタリアへのフェリーが出る港町でもある
モンテネグロのグルメ|地中海とバルカンの融合
正直に言います。モンテネグロ旅行の楽しみの半分は「食」です。アドリア海の新鮮なシーフード、バルカン半島伝統の肉料理、イタリアの影響を受けたパスタやピザ。そして驚くほど美味しいワイン。物価が安いので、高級レストランでも日本の半額以下。お腹いっぱい食べても3,000円でお釣りが来ます。
絶対食べたいモンテネグロ料理
| 料理名 | どんな料理? | 価格 |
|---|---|---|
| シーフードプラッター | エビ、イカ、ムール貝、タコのグリル盛り合わせ。レモンとオリーブオイルでシンプルに | €15〜25 |
| ブラックリゾット | イカ墨のリゾット。見た目は真っ黒だけど、濃厚な海の旨みが広がる | €8〜12 |
| チェヴァプチチ | バルカン版ケバブ。ひき肉のソーセージをフラットブレッドで包む。ニンニクソースが絶品 | €5〜8 |
| プレシュカヴィツァ | 巨大な肉パティ(ハンバーガーの肉だけみたいな)。ジューシーでボリューム満点 | €6〜10 |
| ニェグシュキ・シュテーキ | チーズとプロシュート入り豚肉のステーキ。モンテネグロの郷土料理 | €10〜15 |
| ムサカ | ラザニアのバルカン版。ナス、じゃがいも、挽肉の重ね焼き | €7〜10 |
| シュコルピオン・フィッシュ | カサゴの丸ごとグリル。身がホロホロで、オリーブオイルとの相性抜群 | €18〜30/kg |
| プロシュート | 生ハム。ニェグシ産が有名。薄切りでワインのお供に最高 | €8〜12 |
| フリッタール | ドーナツ型の揚げパン。朝食やおやつに。砂糖をまぶしてサクサク | €1〜2 |
| バクラヴァ | ナッツとハチミツのパイ菓子。甘党には至福のデザート | €2〜4 |
シーフードは鮮度が命。コトルやブドヴァの港沿いレストランなら、その日の朝に獲れた魚をグリルしてくれます。「Fish of the day」を聞いて、オリーブオイルとレモンでシンプルに焼いてもらうのが通の楽しみ方。
モンテネグロワインが美味しすぎる
実はモンテネグロ、ワイン大国なんです。特にヴラナッツ(Vranac)という土着品種の赤ワインは、濃厚でフルボディ。肉料理との相性が抜群で、ボトル€8〜15という価格が信じられないクオリティ。レストランでグラスワインを頼んでも€3ほど。日本の半額以下です。
白ワインならクルストチ(Krstač)。すっきりとした辛口で、シーフードにぴったり。海辺のレストランで夕日を見ながら飲む白ワイン、これ以上の贅沢はありません。ワイナリー訪問ツアーもあり、試飲しながら購入できます。
おすすめグルメエリア
コトル旧市街
城壁内のレストランは雰囲気抜群。広場のテラス席でシーフードリゾットを。夜はライトアップされた教会を眺めながら
予算: €20〜40/人
ブドヴァ海岸沿い
モダンなシーフードレストラン多数。海を見ながらランチ。夏は予約必須
予算: €15〜30/人
ペラストの港
小さな村だけど名店揃い。地元の漁師から直接仕入れるシーフードが絶品
予算: €18〜35/人
ポドゴリツァ市街
地元民向けのコナバ(伝統居酒屋)が穴場。チェヴァプチチとビールで€10以下
予算: €8〜15/人
ローカルフードマーケット
コトルやブドヴァの朝市では、新鮮な野菜、チーズ、オリーブオイル、ハチミツが手に入ります。アパートメントタイプに泊まって、朝市の食材で自炊するのも楽しい。地元の人と交流できるチャンスです。
モンテネグロならではの体験
観光スポットを巡るだけじゃもったいない。モンテネグロでしかできない体験をいくつかピックアップします。
コトル湾クルーズ
コトル湾は複雑に入り組んだフィヨルド地形。ボートで湾内をめぐるクルーズが人気です。ペラストの岩礁の聖母教会に立ち寄り、水中洞窟のブルーケーブにも入れます。船上から見る旧市街の景色は陸からとは全く違う迫力。半日ツアーで€30〜50ほど。
タラ川ラフティング
ヨーロッパで最も深い渓谷を流れるタラ川。エメラルドグリーンの清流を下るラフティングは、アドレナリン全開のアクティビティです。急流あり、静かな区間あり。途中で川に飛び込んだり、滝の下で泳いだり。4〜10月がシーズン。ツアーは€40〜70で、ランチ付きが多い。
ワイナリー訪問
スカダル湖周辺にはブティックワイナリーが点在。ブドウ畑を見学して、醸造所でオーナーと話しながら試飲。6〜7種類のワインを試して€10〜15。気に入ったワインはその場で購入できます。ワイン好きには天国です。
ローカルマーケット巡り
ポドゴリツァの青空市場では、地元の農家が野菜や果物、チーズ、ハチミツを売っています。試食させてくれることも多く、おばちゃんとのやり取りが楽しい。モンテネグロ語が話せなくても、笑顔とボディランゲージで通じます。お土産にオリーブオイルやラベンダーハチミツを買うのもおすすめ。
ビーチホッピング
ブドヴァを拠点に、周辺のビーチを巡るビーチホッピングが人気。ボートタクシーで移動すれば、車では行けない隠れ家ビーチにもアクセスできます。ヤズビーチ(Jaz Beach)やモグレンビーチ(Mogren Beach)は透明度抜群。デッキチェアとパラソルをレンタルして、1日中ゴロゴロ。最高のバカンスです。
近隣国との周遊がおすすめ
モンテネグロは国土が小さいので、2〜3日で主要スポットを回れます。だから周辺国と組み合わせた周遊旅行がおすすめ。特にクロアチアのドゥブロヴニクは車で2時間、アルバニアのシュコドラも近い。国境越えもスムーズで、バスや車で簡単に移動できます。
周辺国との組み合わせ例
クロアチア周遊
ドゥブロヴニク(クロアチア)→ コトル → ブドヴァ。アドリア海の真珠を巡る旅
所要日数: 5〜7日
バルカン3国周遊
クロアチア → モンテネグロ → アルバニア。地中海とバルカンの文化を満喫
所要日数: 10〜14日
ボスニア周遊
サラエボ(ボスニア)→ ドゥルミトル → コトル。山と海を楽しむルート
所要日数: 7〜10日
セルビア周遊
ベオグラード(セルビア)→ ポドゴリツァ → ブドヴァ。首都と海を楽しむ
所要日数: 6〜8日
国境越えの注意点
シェンゲン協定外のため、国境でパスポートチェックがあります。レンタカーで国境越えする場合は、事前に許可を取る必要あり。バスなら問題なし。バスの国境越えは30分〜1時間ほど停車します。
モンテネグロのベストシーズン
結論から言うと、5〜6月と9月がベスト。夏のピークシーズン(7〜8月)は暑すぎるし混雑します。春と秋は気候が穏やかで、観光客も少なく、ゆったり旅行できます。冬は山岳リゾートでスキーを楽しめますが、沿岸部は閉まっている店が多い。
春(3〜5月)
★★★★☆
気温: 15〜23°C。花が咲き誇り、緑が美しい季節。観光客も少なく快適。ただし海は冷たい。
おすすめ: 観光・ハイキング
夏(6〜8月)
★★★★★
気温: 25〜35°C。ビーチリゾートのハイシーズン。海水浴最高。ただし混雑&高価格。7〜8月は猛暑。
おすすめ: ビーチ・マリンスポーツ
秋(9〜11月)
★★★★★
気温: 18〜25°C。ベストシーズン。9月は海も暖かく、観光客も減って快適。紅葉も美しい。
おすすめ: 全ての観光
冬(12〜2月)
★★☆☆☆
気温: 5〜12°C。沿岸部は閑散。山岳リゾートはスキーシーズン。ドゥルミトルではウィンタースポーツ可能。
おすすめ: スキー・温泉
結論:9月が最強
夏の混雑が去り、まだ海も暖かい9月が最もバランスが良い。宿泊費も夏より安く、レストランも予約なしで入れます。5月〜6月の初夏も良いですが、海水浴は厳しいかも。7〜8月はビーチ目的なら良いですが、暑さ対策必須。
モンテネグロへのアクセス
日本からの行き方
日本からモンテネグロへの直行便はありません。ヨーロッパの主要都市で乗り継ぎます。所要時間は乗り継ぎ待ちを含めて15〜20時間ほど。
| ルート | 航空会社 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 成田→イスタンブール→ティヴァト | ターキッシュエアラインズ | 約17時間 | 価格が安い。機内食美味しい |
| 羽田→ウィーン→ポドゴリツァ | オーストリア航空 | 約16時間 | 乗り継ぎスムーズ |
| 成田→ミュンヘン→ティヴァト | ルフトハンザドイツ航空 | 約18時間 | フランクフルト経由も可 |
| 関空→ドバイ→ティヴァト | エミレーツ航空 | 約19時間 | 豪華な機材 |
モンテネグロの空港
ティヴァト空港(TIV): コトルまで車で20分、ブドヴァまで30分。沿岸部の観光拠点として最も便利。小さい空港だけど、夏は混雑します。
ポドゴリツァ空港(TGD): 首都の空港。コトルまで1.5時間、ブドヴァまで1時間。国際線が多く、ヨーロッパ各都市と繋がっています。
空港から市内へのアクセス
| 方法 | 料金 | 所要時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| タクシー(ティヴァト→コトル) | €8〜15 | 20分 | 最も楽。空港出口に待機 |
| シャトルバス(ティヴァト→コトル) | €5〜8 | 30分 | 便数少ない。夏限定のことも |
| レンタカー | €25〜50/日 | – | 自由に移動できて便利。国際免許必要 |
| 送迎サービス | €20〜40 | 30分 | 事前予約。ホテルまで直行 |
実用情報|知っておくべきこと
通信・インターネット
モンテネグロでは観光地なら無料Wi-Fiが充実しています。カフェ、レストラン、ホテルはほぼ完備。ただし移動中や山岳地帯では圏外になることも。確実にネットを使いたいなら、eSIMかSIMカードを購入しましょう。
| 通信手段 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| eSIM(Airalo等) | $5〜15/7日 | 日本で事前購入。即開通。おすすめ |
| 現地SIMカード | €10〜20/30日 | 空港や街中で購入可。SIMフリー端末必要 |
| ポケットWi-Fi | 1,000〜1,500円/日 | 複数人でシェアできる。重い |
主要キャリアはTelenor、m:tel、T-Mobile。どれも4G/LTEで快適。空港到着時に購入すれば、その場で開通してくれます。
現地交通
バス: 都市間の移動はバスが便利。コトル〜ブドヴァは30分おきに運行、€3〜5。長距離バスはポドゴリツァのバスターミナルから各地へ出ています。
タクシー・Uber: タクシーはメーター制だけど、ぼったくりもあるので注意。乗る前に料金確認を。ブドヴァやポドゴリツァではUberやCarGoも使えます。
レンタカー: 自由に観光したいならレンタカーがベスト。道路は整備されていて運転しやすい。ただし山道は急カーブ多し。国際免許が必要です。
使える現地語フレーズ
| 日本語 | モンテネグロ語 | 発音 |
|---|---|---|
| こんにちは | Dobar dan | ドバル ダン |
| ありがとう | Hvala | フヴァラ |
| いくらですか? | Koliko košta? | コリコ コシュタ |
| 美味しい | Ukusno | ウクスノ |
| お会計をお願いします | Račun, molim | ラチュン モリム |
| はい / いいえ | Da / Ne | ダ / ネ |
| すみません | Izvinite | イズヴィニテ |
| 乾杯! | Živeli! | ジヴェリ |
観光地では英語が通じますが、ローカルなレストランや市場では通じないことも。簡単な挨拶だけでも覚えていくと、地元の人の反応が全然違います。
治安と注意事項
モンテネグロの治安は比較的良好。ヨーロッパの中では安全な部類です。ただし観光地ではスリや置き引きに注意。特にコトル旧市街の混雑時や、ビーチでの貴重品管理は気をつけて。
旅行時の注意点
- 夏の暑さ対策: 7〜8月は40度近くまで上がることも。水分補給必須。城壁ハイキングは朝か夕方に
- 現金を持ち歩く: カード払いは普及していますが、小さな店や市場では現金のみのことも
- 山道の運転: レンタカーで移動する場合、山道は急カーブ多し。慎重に
- ビーチの石: 砂浜もあるけど、石のビーチも多い。マリンシューズがあると便利
- 日曜は店が閉まる: 特に地方では日曜は多くの店が休業。買い物は土曜までに
チップ文化
モンテネグロではチップは必須ではありませんが、サービスが良ければ端数を切り上げる程度(€23なら€25にする)か、5〜10%のチップを渡すと喜ばれます。カフェでは小銭をテーブルに残す程度でOK。
電源・コンセント
電圧は220V、周波数は50Hz。プラグはCタイプ(丸ピン2本)。日本の電化製品を使うには変圧器と変換プラグが必要です。スマホやPCの充電器は100〜240V対応が多いので、変換プラグだけあればOK。
まとめ|モンテネグロで待っているもの
オレンジ色の屋根、ターコイズブルーの海、山々に囲まれた旧市街、そして美味しいワインとシーフード。モンテネグロには、まだ日本人観光客が少ない「秘境リゾート」の魅力がぎっしり詰まっています。
コトルの城壁を登って見下ろす湾の景色、ブドヴァのビーチで夕日を眺めながら飲むワイン、ペラストの静かな村でのんびり過ごす時間。どれもが「ここに来てよかった」と心から思える体験です。西ヨーロッパに比べて物価が安く、観光客も少ないいま、モンテネグロは「知る人ぞ知る」ベストタイミング。
小さな国だけど、2〜3日では足りないくらい魅力的。周辺国と組み合わせて1週間のバルカン周遊も最高です。ビザなしで90日滞在できるから、気に入ったらロングステイも夢じゃない。
飛行機を降りた瞬間に広がるアドリア海の香り、石畳に響く靴音、カフェから漂うエスプレッソの匂い―冒頭で話したあの景色が、あなたを待っています。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。パスポートを手に、モンテネグロへ飛び出しましょう。

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