夕焼けに染まるバオバブの木。雷鳴のように轟く滝の音が大地を震わせ、ミストが虹色に輝きながら空に立ち昇る。アフリカ南部の秘境・ジンバブエは、世界三大瀑布のひとつ「ヴィクトリアの滝」と、神秘的な古代遺跡「グレート・ジンバブエ」が眠る国。野生動物が闊歩するサバンナ、星空の下で聴くライオンの遠吠え、そして温かな笑顔で迎えてくれる人々――この国には、旅人の心を根底から揺さぶる「本物のアフリカ」が息づいています。経済的な困難を乗り越え、今まさに観光復興の真っ只中にあるジンバブエ。だからこそ、観光客に汚されていない純粋な自然と文化に出会えるのです。読み終わるころには、きっと「世界地図でジンバブエを探している自分」に気づくはずです。
ジンバブエってどんな国?基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式国名 | ジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe) |
| 首都 | ハラレ(Harare) |
| 人口 | 約1,500万人 |
| 公用語 | 英語、ショナ語、ンデベレ語など16言語 |
| 通貨 | 米ドル、南アフリカランド(マルチカレンシー制) |
| 時差 | 日本より7時間遅れ(サマータイムなし) |
| ビザ | 観光目的の場合、30日以内の滞在は到着時に取得可能(50米ドル) |
| 宗教 | キリスト教(約85%)、伝統宗教 |
| 電圧・プラグ | 220V/50Hz、BFタイプ(変換プラグ必須) |
かつて「アフリカのパン籠」と呼ばれたほど豊かな農業国だったジンバブエ。英語が公用語なので、旅行者にとってコミュニケーションのハードルは低いんです。そして何より、観光客がまだ少ない今だからこそ、手つかずの大自然と本物の野生動物に出会えるチャンス。混雑した観光地にうんざりしている人ほど、ジンバブエの静かな雄大さに感動するはずです。
ジンバブエ旅行の費用|予算別プラン
ジンバブエはアフリカの中でも特別なデスティネーション。航空券と現地での過ごし方によって、かなり費用に幅があります。正直、バックパッカー向けの超格安旅行は難しい国ですが、中級ホテルやロッジを選べば、想像より手が届く予算で「一生モノの体験」が手に入ります。ヴィクトリアの滝でのアクティビティや、サファリツアーにお金をかけるのが、この国での正解です。
航空券の相場
| 時期・クラス | 往復料金(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| オフシーズン(4〜6月) | 12万円〜18万円 | 1〜2回乗り継ぎ(ドバイ、ヨハネスブルグ経由) |
| ハイシーズン(7〜9月) | 18万円〜25万円 | 乾季のサファリベストシーズン |
| 年末年始 | 25万円〜35万円 | 早期予約で安く抑えられる可能性あり |
日本からの直行便はありません。一般的なルートは、ドバイ(エミレーツ航空)やヨハネスブルグ(南アフリカ航空)を経由してハラレまたはヴィクトリアフォールズに入るパターン。乾季(5〜10月)が観光のベストシーズンなので、その時期は航空券も高騰します。逆に雨季(11〜4月)なら安く行けますが、道路状況やマラリアリスクには注意が必要です。
ホテル・宿泊費の相場
| 宿泊タイプ | 1泊あたり料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| バックパッカーズホステル | 15〜30米ドル | ドミトリー、共同シャワー |
| 中級ホテル(3つ星) | 50〜100米ドル | 清潔な個室、朝食付き |
| 高級ロッジ(4〜5つ星) | 150〜400米ドル | サファリロッジ、滝が見える部屋など |
| 超高級サファリキャンプ | 500米ドル〜 | オールインクルーシブ、プライベートガイド付き |
ヴィクトリアフォールズの町には中級ホテルが多く、清潔で快適。一方、ファングやマナプールズのサファリロッジは宿泊費が高めですが、食事・ゲームドライブ・パークフィー込みのオールインクルーシブなので、トータルではコスパが良い場合も。ハラレは治安面でやや不安があるため、しっかりした宿を選ぶのがおすすめです。
予算別の総費用モデル(5泊7日)
節約旅行
25〜35万円
航空券12万 + ホステル
・バックパッカーズホステル
・ローカルバス移動
・自炊中心
・無料の滝展望台のみ
スタンダード旅行
40〜60万円
航空券18万 + 中級ホテル
・3つ星ホテル
・ヴィクトリアの滝ツアー
・1回のゲームドライブ
・レストランで食事
リッチ旅行
80〜150万円
航空券25万 + サファリロッジ
・高級ロッジ宿泊
・ヘリコプターツアー
・複数日サファリ
・プライベートガイド
正直に言うと、ジンバブエは「節約してギリギリまで削る旅」より、「ある程度の予算を使って最高の体験を買う旅」に向いています。ヴィクトリアの滝でのヘリコプター遊覧やサファリツアーは決して安くないけど、一生に一度の価値があると断言できます。サファリロッジのオールインクルーシブプランは、実は1日あたりの単価で考えると東京の高級ホテルと大差ありません。それで象の群れを目の前にできるなら、絶対にお得だと思いませんか?
絶対に行くべき!ジンバブエの観光スポット
ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)
ゴォォォォォ――という地響きのような轟音が、まだ滝が見えない地点から聞こえてくる。近づくにつれて空気が湿り、ミストが霧のように立ち込める。そして目の前に現れるのは、幅1,700メートル、高さ108メートル、毎秒50万リットルの水が落下する、地球上で最も壮大な滝の景観。現地では「モシ・オ・トゥンヤ(雷鳴のする水煙)」と呼ばれ、その名の通り、滝つぼから立ち上る水煙は数キロ先からでも見えるほどです。
ジンバブエ側とザンビア側、どちらからも見られますが、ジンバブエ側の方が展望ポイントが多く、滝の全景を楽しめます。雨季(11〜4月)は水量が最大で大迫力。逆に乾季(9〜10月)は水量が減り、「デビルズプール」という滝の縁ぎりぎりまで行ける天然プールで泳げる可能性も。どちらの季節も、それぞれの美しさがあるんです。
そして、ヴィクトリアの滝で絶対にやってほしいのがヘリコプターでの遊覧飛行。上空から見下ろす滝は、もはや別次元の絶景。滝の形が「稲妻」のように見え、虹が何重にも架かる様子は、言葉を失うほどの美しさです。15分のフライトで150米ドルほどですが、一生の記憶に残る投資になります。
ファング国立公園(Hwange National Park)
ジンバブエ最大の国立公園であり、アフリカ有数のサファリの聖地。約4万頭のゾウが生息し、「象の楽園」として世界的に有名です。東京都の約7倍という広大な敷地に、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイ(ビッグファイブ)が揃い、野生動物の宝庫と呼ぶにふさわしい場所。
乾季(5〜10月)の早朝と夕方、水場に集まる動物たちを見るゲームドライブは感動の連続。ゾウの群れが水を飲み、キリンが首を伸ばし、ライオンが獲物を狙う――映画の世界だと思っていた光景が、目の前で繰り広げられます。ガイドの知識も深く、動物の行動や足跡を読み解きながら追跡する体験は、知的好奇心をくすぐられます。
ファングのサファリロッジに滞在すると、夜はテントから聞こえるハイエナの鳴き声、朝は鳥のさえずりで目覚める。ロッジのテラスから水場を眺めながら飲むコーヒーの贅沢さ。これぞアフリカ旅行の醍醐味です。ケニアやタンザニアのように観光客で混雑していないのも、ファングの大きな魅力。静かに、じっくりと野生動物と向き合えます。
グレート・ジンバブエ遺跡(Great Zimbabwe)
11世紀から15世紀にかけて栄えたショナ王国の首都跡。モルタルを一切使わず、花崗岩を積み上げただけで築かれた巨大な石造建築は、サハラ以南のアフリカで最大規模を誇ります。国名「ジンバブエ」の語源でもあるこの遺跡は、「偉大な石の家」を意味するショナ語から来ています。
遺跡は丘の上のアクロポリス、谷間のグレート・エンクロージャー、そして住居跡のバレー・コンプレックスの3つのエリアに分かれています。特にグレート・エンクロージャーの高さ11メートル、周囲250メートルの円形の壁は圧巻。内部には謎の石柱が並び、かつてここで何が行われていたのか、今も完全には解明されていません。
夕暮れ時、オレンジ色の光に照らされた石壁は、まるで時が止まったかのような静けさに包まれます。ここに立つと、アフリカの古代文明の偉大さと、歴史の重みをひしひしと感じるはず。観光客がほとんどいないので、遺跡を独り占めできる贅沢な時間が過ごせます。
マトボ国立公園(Matobo National Park)
「神々の宿る丘」と呼ばれる、巨大な花崗岩が積み重なる神秘的な景観の国立公園。バランスを保ちながら絶妙に積み上がった岩の数々は、自然が作り出した芸術作品のよう。ここには世界最高密度のブラックイーグル(クロワシ)が生息し、バードウォッチングの名所でもあります。
そして、マトボで特別な体験ができるのが「サイのウォーキングサファリ」。ガイドと一緒に徒歩でサバンナを歩き、野生のサイを間近で観察できます。車からではなく、自分の足で大地を踏みしめ、サイの息遣いを感じる――これは他のサファリでは味わえない緊張感と興奮です。
また、マトボにはイギリスの植民地政策を進めたセシル・ローズの墓があり、「世界の眺望(World’s View)」と呼ばれる展望地から360度のパノラマが楽しめます。歴史的にも自然的にも、多層的な魅力を持つ場所です。
マナプールズ国立公園(Mana Pools National Park)
ザンベジ川沿いに広がる、世界遺産に登録された原生の国立公園。「マナ」とは現地語で「4つ」を意味し、乾季に残る4つの水溜まりに多くの動物が集まることから名付けられました。ここの最大の特徴は、ウォーキングサファリとカヌーサファリができること。
静かに流れるザンベジ川をカヌーで下りながら、川岸で水を飲むゾウ、日光浴するワニ、水中に潜むカバを観察する。風の音と鳥の声だけが響く静寂の中、野生動物と同じ目線で自然を感じられるのは、マナプールズならではの贅沢です。
また、ここは「ゾウが後ろ足で立つ」という珍しい行動が見られることでも有名。高い枝の葉を食べるために、前足を幹にかけて後ろ足だけで立ち上がる姿は、一見の価値あり。手つかずの自然が残る、真の秘境です。
その他の魅力的なスポット
イースタン・ハイランズ
モザンビーク国境の高原地帯。滝、森、茶畑が広がる涼しい避暑地
カリバ湖
世界最大級の人造湖。サンセットクルーズやタイガーフィッシングが楽しめる
ゴナレゾウ国立公園
南東部の秘境サファリ。赤い砂岩の崖と野生動物のコントラストが美しい
チノイ洞窟
古代の壁画が残る洞窟群。ショナ民族の聖地で神秘的な雰囲気
ジンバブエグルメ|本物のアフリカ料理を味わう
正直に言います。ジンバブエは「グルメ天国」ではありません。でも、だからこそ面白い。ここで食べるのは観光客向けに洗練された料理ではなく、現地の人が何百年も食べ続けてきた、本物のアフリカ料理。シンプルだけど力強く、素朴だけど滋味深い。そんな料理の数々が、旅をより深く記憶に刻んでくれます。
代表的なジンバブエ料理
| 料理名 | どんな料理? | 価格目安 |
|---|---|---|
| サザ(Sadza) | トウモロコシ粉を練った主食。もちもちした食感で、シチューと一緒に手で食べる。ジンバブエの国民食 | 2〜5米ドル |
| ニャマ(Nyama) | グリルした肉料理。牛肉、ヤギ肉、チキンなど。炭火でじっくり焼いた香ばしさがたまらない | 5〜10米ドル |
| ムボーラ・ライス(Mopane Worms) | モパネ蛾の幼虫の乾燥させたもの。トマトソースで煮込むとナッツのような風味。勇気があればぜひ! | 3〜6米ドル |
| チキン・シチュー | トマトとスパイスで煮込んだチキンシチュー。サザと一緒に食べるのが定番。じんわり染みる美味しさ | 4〜8米ドル |
| ムフシュウェ(Muriwo) | 野菜の葉っぱを煮込んだ料理。ほうれん草に似た味わいで、栄養満点の家庭料理 | 2〜4米ドル |
| ボエルワース(Boerewors) | 南アフリカから伝わったスパイス入りソーセージ。BBQで焼くと香ばしくてビールに最高 | 3〜7米ドル |
サザは最初「味がない…?」と思うかもしれません。でも、これが正解。シチューや肉料理の味を引き立てる名脇役なんです。手で一口サイズに丸め、シチューをすくって食べるスタイルは、現地の人と同じ方法でやってみてください。ローカルレストランで地元の人に囲まれながら食べるサザは、何よりも「ここに来た」実感を与えてくれます。
ローカルレストラン・食事スポット
ヴィクトリアフォールズの町
観光客向けレストランとローカル食堂が共存。「The Boma」では伝統料理のブッフェとアフリカンダンスショーが楽しめる
ハラレのマーケット
メアリー・バーカーマーケットで新鮮な野菜・果物を調達。地元の人との会話も楽しめる
サファリロッジのディナー
星空の下で焚き火を囲んでのBBQ「ブライ」。ゲームミートを味わえる高級ロッジも
ストリートフード
路上でサザやニャマを売る屋台。安くて美味しいが、衛生面には注意
グルメ旅の注意点
・生野菜やカットフルーツは避けるのが無難
・水道水は飲まず、ボトルウォーターを購入
・ローカル食堂では現金(米ドル)のみの場合が多い
・高級ロッジでは洗練された西洋料理も提供されるので、伝統料理が苦手でも安心
ジンバブエでしかできない体験
デビルズプール(Devil’s Pool)
ヴィクトリアの滝の頂上、108メートルの崖っぷちぎりぎりにある天然プール。滝の縁で泳ぐという、想像しただけで心臓がバクバクする体験ができます。乾季の水量が少ない時期(9〜12月)のみ可能で、ガイド付きツアーでザンビア側のリビングストン島から入ります。
岩をつかみながら水流に逆らって進み、プールの端から滝つぼを覗き込む瞬間――絶叫マシンを超える恐怖とスリル。でも、無事にやり遂げた後の達成感は言葉にできません。一生の自慢話になります。
バンジージャンプ(Victoria Falls Bridge Bungee)
ヴィクトリアの滝にかかる橋から、高さ111メートルのバンジージャンプ。眼下にはザンベジ川の激流、耳には滝の轟音、視界には虹――これ以上のロケーションはありません。ジャンプ台から滝を見下ろし、3、2、1…のカウントダウンで飛び込む瞬間、全身に鳥肌が立ちます。
料金は約160米ドル。ビデオ撮影もオプションで追加できます。高所恐怖症の人でも、「やってよかった」と言う人が多いのが不思議。勇気を出して飛び込む価値、絶対にあります。
ゾウとの触れ合い(Elephant Interaction)
ヴィクトリアフォールズ近郊には、保護されたゾウと触れ合えるサンクチュアリがあります。エサをあげたり、一緒に森を散歩したり、ゾウの背中に乗ったり。ゾウの皮膚のゴワゴワした感触、優しい目、長い鼻でそっと撫でられる感覚――すべてが愛おしくなります。
倫理的に運営されているサンクチュアリを選ぶことが大切。Wild Horizonsなど評判の良い施設では、ゾウの福祉を最優先にしたプログラムを提供しています。動物との触れ合いを通じて、自然保護の大切さも学べます。
サンセット・クルーズ(Zambezi Sunset Cruise)
ザンベジ川をゆったりと進む船の上で、アフリカの夕日を眺めながら冷えたビールを飲む。川岸には水を飲むゾウ、日光浴するカバ、優雅に佇むサギ。オレンジとピンクに染まる空、シルエットになるバオバブの木、そして川面に映る光のゆらめき。
これがジンバブエ流のサンセット。都会の喧騒を忘れ、時間がゆっくりと流れる贅沢。ツアーには軽食やドリンクが含まれ、2時間で40米ドルほど。カップルにも一人旅にも最高のリラックスタイムです。
ジンバブエの他の都市・エリア
ハラレ(Harare)
首都でありながら緑豊かな庭園都市。国立美術館やムバレ郊外市場、ジャカランダ並木が美しい。ただし治安にやや不安があるため、夜の外出は避けるのが無難。
アクセス: 国際空港あり
ブラワヨ(Bulawayo)
ジンバブエ第2の都市。マトボ国立公園やグレート・ジンバブエ遺跡への拠点。コロニアル建築が残る落ち着いた雰囲気の町。鉄道博物館が見どころ。
アクセス: ハラレから飛行機1時間 / 列車7時間
カリバ(Kariba)
カリバ湖畔のリゾート地。釣り、ハウスボート、クルーズが楽しめる。のんびりと湖を眺めながらリラックスしたい人におすすめ。サンセットが絶景。
アクセス: ハラレから車で約4時間
ムタレ(Mutare)
イースタン・ハイランズの玄関口。涼しい気候、ヴンバ山地の植物園、ニャンガ国立公園へのアクセスが良い。ハイキングや自然散策に最適。
アクセス: ハラレから車で約4時間
グウェル(Gweru)
ジンバブエの中央部に位置する中堅都市。アンテロープパークでは動物保護プロジェクトに参加でき、ライオンとの触れ合いも可能。
アクセス: ハラレ〜ブラワヨ間の中間地点
マスヴィンゴ(Masvingo)
グレート・ジンバブエ遺跡への最寄り都市。遺跡観光の拠点として便利。町自体は小さいが、ローカルな雰囲気を楽しめる。
アクセス: ハラレから車で約4時間
ジンバブエ旅行のベストシーズン
ジンバブエは南半球に位置するため、日本と季節が逆。そして何より、乾季と雨季で景色も体験も全く変わる国です。自分が何を優先するか(サファリ?滝の水量?)で、ベストな時期が変わります。
春(9〜11月)
おすすめ度: ★★★★★
乾季の終わり。サファリのベストシーズン。水場に動物が集中し、遭遇率が最高。デビルズプールも可能。暑くなり始める。
気温: 25〜35℃
夏(12〜2月)
おすすめ度: ★★☆☆☆
雨季の始まり。緑が美しく、鳥類が豊富。ヴィクトリアの滝の水量が増加し始める。暑く湿度が高い。マラリアリスク上昇。
気温: 20〜30℃
秋(3〜5月)
おすすめ度: ★★★★☆
雨季の終わり。ヴィクトリアの滝が最大水量で大迫力。サファリは草木が茂り動物発見が難しくなる。過ごしやすい気候。
気温: 18〜28℃
冬(6〜8月)
おすすめ度: ★★★★★
乾季のピーク。サファリに最適な気候で、動物が見やすい。朝晩は冷え込むが日中は快適。観光客も比較的少なめ。
気温: 10〜25℃
結論:サファリ重視なら6〜10月、ヴィクトリアの滝の大迫力を見たいなら3〜5月がベスト。個人的には、両方を楽しめる9〜10月を一番おすすめします。乾季で動物が見やすく、滝もまだ適度な水量があり、気候も暑すぎず快適。ただし、この時期は観光のハイシーズンなので、航空券とホテルは早めに予約しましょう。
ジンバブエ旅行の実用情報
通信・インターネット環境
ジンバブエの通信インフラは、正直に言うと先進国と比べて不安定です。でも、主要観光地では問題なくネット接続できます。現地SIMカードは空港や町中のショップで購入可能。主なキャリアはEconet、NetOne、Telecelの3社。データプランは1GB=3〜5米ドルほど。
おすすめはeSIMの事前購入。Airaloなどのアプリで「アフリカ周遊プラン」や「ジンバブエ単体プラン」を買えば、到着後すぐに使えます。サファリロッジでは衛星WiFiを提供している場所もありますが、速度は期待しないこと。むしろ、デジタルデトックスのチャンスと考えましょう。
eSIM活用のコツ
・日本出発前にAiraloやUbigi等でアフリカプランを購入
・eSIM対応スマホか確認(iPhone XS以降、Google Pixel 3以降など)
・ダウンロードマップ(Google Mapsのオフライン保存)を事前準備
・緊急連絡先やホテル情報はスクリーンショット保存
空港から市内へのアクセス
ヴィクトリアフォールズ空港(VFA)は町の中心部から約20km。タクシーで20〜30米ドル、所要時間は約30分。ホテルの送迎サービス(有料・無料)を事前予約しておくのが安心です。空港は小さく、到着ビザもスムーズに取得できます。
ハラレ国際空港(HRE)は首都中心部から約15km。タクシーで25〜40米ドル、所要時間は約30分。Uberは使えないので、ホテル手配の送迎か、空港の公式タクシースタンドを利用しましょう。夜間の到着の場合、必ず事前予約を。
国内線はFastjetやAir Zimbabweが主要都市を結んでいますが、本数が少なく遅延も多いので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
現地で使える簡単フレーズ
ジンバブエの公用語は英語なので、基本的なコミュニケーションは問題ありません。ただし、現地の言葉を少しでも話すと、人々の笑顔が変わります。特にショナ語は国民の約70%が話す主要言語。
| 日本語 | 英語 | ショナ語(発音) |
|---|---|---|
| こんにちは | Hello | Mhoro(ムホロ) |
| ありがとう | Thank you | Ndatenda(ンダテンダ) |
| お元気ですか? | How are you? | Makadii?(マカディ?) |
| 元気です | I’m fine | Ndiri bhoo(ンディリ ボー) |
| さようなら | Goodbye | Chisarai(チサライ) |
| はい | Yes | Hongu(ホング) |
| いいえ | No | Kwete(クウェテ) |
「Mhoro!」と笑顔で言うだけで、現地の人との距離が一気に縮まります。市場やローカルレストランで使ってみてください。
治安・安全情報
治安面での注意事項
ハラレの治安: 首都ハラレは昼間でもスリ・ひったくりが多発。特に市場周辺や混雑したエリアでは警戒が必要。夜間の外出は避け、タクシー移動が基本。
ヴィクトリアフォールズ: 観光地なので比較的安全だが、夜の一人歩きは避ける。動物が町中に現れることもあるので、夕方以降は特に注意。
サファリ: ガイドの指示に必ず従うこと。野生動物との距離感を誤ると命に関わる。ロッジ周辺も動物が出没するので、夜間の単独行動は厳禁。
政治デモ: 政治的な集会やデモには近づかない。2020年代に入り情勢は安定しているが、念のため最新情報をチェック。
貴重品管理: パスポートのコピーを持ち歩き、原本はホテルの金庫に。高額な現金は分散して持つ。ブランド品や高価な時計は控える。
健康・医療情報
必須の予防接種: 黄熱病(イエローカード)は黄熱病汚染国から入国する場合のみ必須。ただし、A型肝炎、腸チフス、破傷風などの予防接種は推奨されます。出発の6週間前までに、トラベルクリニックで相談を。
マラリア予防: ジンバブエの多くの地域がマラリア感染リスク地域。特に雨季(11〜4月)と低地エリア(ヴィクトリアフォールズ、ファング、マナプールズ)では要注意。予防薬(マラロン、ドキシサイクリン等)の服用と、虫除けスプレー、長袖・長ズボンの着用を徹底しましょう。
医療施設: ハラレやヴィクトリアフォールズには私立病院があり、外国人向けの医療サービスも受けられます。ただし、医療費は高額なので、海外旅行保険の加入は必須。特に緊急搬送や重篤な病気に備え、補償額の大きいプランを選びましょう。
持ち物チェックリスト
必須アイテム
・パスポート(残存6ヶ月以上)
・ビザ申請用の現金(米ドル50ドル)
・海外旅行保険証券
・航空券・ホテル予約確認書
・クレジットカード(VISA/Master)
サファリ用品
・双眼鏡
・カメラ(望遠レンズ推奨)
・ベージュ/カーキ色の服
・帽子、サングラス
・日焼け止め(SPF50+)
衛生・健康
・虫除けスプレー(DEET 30%以上)
・マラリア予防薬
・常備薬(胃腸薬、鎮痛剤など)
・除菌ウェットティッシュ
・携帯浄水器(念のため)
電子機器
・変換プラグ(BFタイプ)
・モバイルバッテリー
・ヘッドライト(停電対策)
・eSIM設定済みスマホ
まとめ:ジンバブエで、人生が変わる旅を
夕焼けに染まるバオバブの木。雷鳴のように轟く滝の音。サバンナに響くライオンの遠吠え。冒頭で描いたあの光景は、決して誇張ではありません。ジンバブエは、SNSで「いいね」を稼ぐための旅行先ではなく、自分の人生観が揺さぶられる、本物の旅ができる場所です。
正直、この国は「行きやすい」観光地ではありません。航空券は高く、治安にも注意が必要で、インフラも完璧ではない。でも、だからこそ価値があるんです。観光客で溢れかえったビーチリゾートや、インスタ映えだけのスポットでは、もう心が動かないと感じているなら――ジンバブエはあなたを待っています。
ヴィクトリアの滝で全身にミストを浴び、ファングで象の群れに囲まれ、マナプールズで星空の下に眠る。グレート・ジンバブエ遺跡で歴史の重みを感じ、サザを手で食べながら地元の人と笑い合う。これらすべての体験が、「ああ、遠くまで来てよかった」と心の底から思わせてくれます。
今、ジンバブエは観光復興の真っ只中。だからこそ、混雑していない。だからこそ、純粋な自然と文化に出会える。このタイミングを逃したら、もう二度と「手つかずのジンバブエ」には会えないかもしれません。
「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。さあ、フライトを検索してみませんか?ジンバブエの大地が、あなたを待っています。

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