ロンドンの街角。石畳に響く足音と、パブから漏れるギネスの芳醇な香り。赤い二階建てバスが霧雨の中を走り抜け、ビッグベンの鐘が街を包み込む。歴史が空気に溶け込んだこの国では、1歩歩くたびに物語が始まります。ハリー・ポッター、ビートルズ、シャーロック・ホームズ──私たちが愛した世界が、ここにある。イギリス旅行は、憧れを現実に変える旅です。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。
イギリスってどんな国?基本情報
正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域からなり、それぞれが独自の文化と歴史を持っています。ロンドンを中心とした王室文化、産業革命の発祥地としての歴史、そして世界中に影響を与えた文学・音楽──この国は「格式」と「カジュアル」が絶妙に混ざり合った、唯一無二の旅行先です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 |
| 首都 | ロンドン |
| 人口 | 約6,800万人 |
| 公用語 | 英語(スコットランドゲール語、ウェールズ語も一部地域で使用) |
| 通貨 | ポンド(GBP)/ 1ポンド=約200円(2026年2月現在) |
| 時差 | -9時間(サマータイム期間は-8時間) |
| フライト時間 | 直行便で約12〜13時間 |
| ビザ | 6ヶ月以内の観光は不要(ETA制度は2026年中導入予定) |
| 電圧・プラグ | 240V・BFタイプ(変換プラグ必須) |
| チップ文化 | レストランで10〜15%(サービス料込みの場合は不要) |
2026年1月より観光客はパスポートだけで入国可能。ETA(電子渡航認証)は2026年後半に導入予定ですが、それまでは従来通り簡単に入国できます。ロンドンの地下鉄はオイスターカードやタッチ決済で乗れて、日本のSuicaと同じ感覚。治安も良く、英語が通じるので、初めてのヨーロッパ旅行にも最適です。
イギリス旅行の費用は?予算別プラン
正直に言います。イギリスは「物価が高い」と思われがちですが、実は工夫次第でかなり抑えられます。特に航空券は、セール時期を狙えば往復8万円台も珍しくありません。ロンドンの地下鉄は1日乗り放題が約1,500円、パブでの食事は1,000〜2,000円程度。美術館の多くは無料開放されているため、アート好きには天国のような場所です。
航空券の費用相場
| 時期 | 費用(往復) | 詳細 |
|---|---|---|
| オフシーズン(1〜3月、11月) | 8万〜12万円 | 最安値。真冬だが室内観光が充実 |
| ミドルシーズン(4〜6月、9〜10月) | 12万〜18万円 | 気候が良く、観光に最適 |
| ハイシーズン(7〜8月、12月) | 18万〜25万円 | クリスマスシーズンは特に高騰 |
| 超ハイシーズン(年末年始、GW) | 25万〜35万円 | 日本の連休と重なると高額 |
狙い目はブラックフライデー(11月)とニューイヤーセール(1月)
航空券比較サイト(Skyscanner、Google Flights)を使って、出発3〜4ヶ月前にチェックするのがコツ。ロンドン行きは成田・羽田の直行便が複数社あり、価格競争が激しいため、タイミングが良ければ往復9万円台も狙えます。経由便なら8万円台も可能。
宿泊費の目安(1泊あたり)
| 宿泊タイプ | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| ホステル・ドミトリー | 2,000〜4,000円 | バックパッカー向け、交流も楽しい |
| ビジネスホテル(チェーン系) | 8,000〜15,000円 | Premier Inn、Travelodgeなど |
| 3つ星ホテル | 12,000〜20,000円 | 立地良し、朝食付きが多い |
| 4つ星以上(ラグジュアリー) | 25,000円〜 | 高級ホテル、ブティックホテル |
| Airbnb(アパートメント) | 10,000〜18,000円 | キッチン付きで自炊可能 |
ロンドン中心部は高いですが、地下鉄で15分ほど離れたZone 2〜3エリア(Clapham、Camden、Shoreditch)を選べば宿泊費を大幅に節約できます。しかもこれらのエリアはローカルな雰囲気が味わえて、むしろ面白い。Booking.comなどで「Zone 2」や「地下鉄駅近く」で絞り込むと、コスパの良い宿が見つかります。
食費・現地での出費
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| パブランチ(フィッシュ&チップスなど) | 1,500〜2,500円 |
| カフェでコーヒー&スコーン | 800〜1,200円 |
| レストランディナー(中級) | 3,000〜5,000円 |
| スーパーでサンドイッチ購入 | 500〜800円 |
| 地下鉄1日乗り放題(Zone 1-2) | 約1,500円 |
| 博物館・美術館(主要施設) | 無料! |
| ミュージカル観劇(ウエストエンド) | 5,000〜15,000円 |
イギリスの素晴らしいところは、大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダンなど主要美術館・博物館がほとんど無料という点。1日3館巡っても0円。これだけで旅費の元が取れる気分になります。食費も、パブでパイントビールとフィッシュ&チップスを頼んで2,000円前後と、実は東京の居酒屋とあまり変わりません。
5泊7日の予算シミュレーション
節約旅行
15〜20万円
経由便 + ホステル + 自炊中心
スタンダード旅行
25〜35万円
直行便 + 3つ星ホテル + 外食
リッチ旅行
40〜60万円
直行便 + 高級ホテル + 観劇・体験
東京〜沖縄の往復航空券とホテル5泊で同じくらいかかることを考えれば、「ちょっと頑張れば手が届く」のがイギリス旅行。しかも無料の美術館巡り、公園でのピクニック、マーケット散策など、お金をかけずに楽しめる要素が山ほどあります。節約と贅沢のメリハリをつければ、20万円台でも充実した旅が実現できます。
ロンドンの必見スポット
ロンドンは「古典と現代が共存する街」。ビッグベンとタワーブリッジが象徴する歴史的な景観の横に、ガラス張りの超高層ビル「シャード」がそびえ立つ。石畳の路地を抜けるとストリートアートが壁を彩り、パンクロックの聖地が観光名所になっている。この街を歩くと、「過去と未来が同時に存在している」不思議な感覚に包まれます。
大英博物館(The British Museum)
世界最大級のコレクションを誇る博物館。エジプトのミイラ、ロゼッタストーン、パルテノン神殿の彫刻──教科書で見たあの遺物が、ガラスケースの向こうに実在している。入場無料なのが信じられないほどの充実ぶりで、1日いても見切れません。特に「エジプト館」は圧巻。ミイラの棺がずらりと並ぶ光景は、映画の世界に迷い込んだよう。
グレート・コートと呼ばれる中央ホールは、巨大なガラス屋根に自然光が降り注ぎ、まるで近未来的な図書館。カフェで一息つきながら、紀元前の遺物を眺める──この贅沢な時間が無料で手に入るのです。開館直後の9時台を狙えば、混雑を避けてゆっくり鑑賞できます。
見逃せない展示BEST3
①ロゼッタストーン(エジプト館)/ ②パルテノンの彫刻(ギリシャ館)/ ③ルイス島のチェス駒(中世館)。音声ガイド(有料)もありますが、公式アプリをダウンロードすれば無料で解説が聞けます。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)
衛兵交代式を見るために、世界中から観光客が集まる王室の象徴。赤い制服と黒い帽子に身を包んだ衛兵が、ブラスバンドの演奏とともに行進する様子は、まさに「イギリスらしさ」の結晶。4月〜7月は毎日11時から、8月〜3月は隔日で実施されます。
宮殿前の広場は開始1時間前から混雑するため、早めに到着して最前列を確保するのがポイント。ヴィクトリア記念碑の周辺がベストビューポイントです。夏期(7月下旬〜9月)には宮殿内部が一般公開され、豪華絢爛な国賓室や絵画コレクションを見学できます(有料、要予約)。王室の生活を垣間見る貴重な機会です。
タワーブリッジ(Tower Bridge)
ロンドンのアイコンとして絵葉書にも登場する、ネオゴシック様式の跳ね橋。テムズ川に架かる姿は優雅で、夕暮れ時には橋全体がライトアップされて幻想的。橋の上部には展望通路があり、ガラス床の上を歩くと、真下を流れるテムズ川と行き交う船が見えてスリル満点。
橋が跳ね上がる瞬間を見たいなら、公式サイトで事前に「リフトタイム」をチェック。船の通過に合わせて橋が開く様子は、まるで映画のワンシーン。周辺にはロンドン塔やバラ・マーケットがあるので、半日かけてじっくり散策するのがおすすめです。
キングス・クロス駅 9と3/4番線(Platform 9¾)
ハリー・ポッターファンの聖地。駅構内には、壁に半分めり込んだカートのフォトスポットがあり、マフラーを持ったスタッフが撮影を手伝ってくれます。隣接する公式ショップでは、魔法の杖や組み分け帽子、バタービールなどグッズが勢揃い。
ロンドン郊外のワーナー・ブラザーズ・スタジオツアーに行けば、映画のセットや小道具を間近で見られます。ホグワーツ城の模型、ダイアゴン横丁のセット、実際に使われたホウキや衣装──ファンなら1日中いても飽きません。チケットは公式サイトで事前予約が必須。週末は数ヶ月前に完売することも。
その他の必見スポット
ロンドン塔
世界遺産。王冠や宝石が展示され、中世の処刑場としての歴史も。
ウェストミンスター寺院
王室の戴冠式が行われる荘厳な教会。ゴシック建築の最高峰。
ロンドン・アイ
テムズ川沿いの大観覧車。1周30分で、ロンドン市街を一望。
テート・モダン
現代アート美術館。ピカソ、ウォーホル、バンクシーの作品も。無料。
ナショナル・ギャラリー
ゴッホ「ひまわり」、フェルメール「ヴァージナルの前に座る女」など名画揃い。
コヴェント・ガーデン
ストリートパフォーマーと市場が集まる活気あるエリア。
ノッティングヒル
カラフルな家が並ぶおしゃれエリア。週末のポートベロー・マーケットは必見。
シャーロック・ホームズ博物館
ベイカー街221Bに再現された探偵の部屋。ファン必訪。
イギリスグルメ|本場で食べたい料理
正直に言います。イギリス料理は「まずい」なんて言われますが、それは大きな誤解。確かに繊細なフランス料理とは違いますが、パブの温かいパイ、サクサクのフィッシュ&チップス、クリーミーなアフタヌーンティー──どれもイギリスでしか味わえない、素朴で力強い美味しさがあります。しかも近年はロンドンを中心に美食ブームが到来中。ミシュラン星付きレストランの数はパリに次いで世界2位です。
絶対食べたい!イギリス料理TOP10
| 料理名 | どんな料理? | 価格相場 |
|---|---|---|
| フィッシュ&チップス | サクサクの衣に包まれた白身魚とポテト。モルトビネガーをかけて。 | 1,200〜2,000円 |
| ローストビーフ&ヨークシャープディング | 日曜日のパブ定番。柔らかい牛肉とグレービーソースが絶品。 | 2,000〜3,500円 |
| ステーキ&キドニーパイ | 牛肉と腎臓をパイ生地で包んだイギリスの母の味。濃厚。 | 1,500〜2,500円 |
| イングリッシュ・ブレックファスト | ソーセージ、ベーコン、卵、ベイクドビーンズ、トーストの豪華朝食。 | 1,000〜1,800円 |
| スコーン(クロテッドクリーム添え) | アフタヌーンティーの定番。温かいスコーンにジャムとクリームをたっぷり。 | 500〜1,000円(単品) |
| シェパーズパイ | ラム肉のミートソースにマッシュポテトを乗せてオーブン焼き。 | 1,200〜2,000円 |
| プラウマンズランチ | チーズ、パン、ピクルス、ハムの盛り合わせ。パブの軽食。 | 1,000〜1,500円 |
| ソーセージ&マッシュ | ソーセージとマッシュポテト、オニオングレービーの組み合わせ。 | 1,200〜2,000円 |
| スティッキー・トフィー・プディング | デーツ入りのしっとりケーキにキャラメルソース。デザートの王様。 | 800〜1,200円 |
| カレー(インド系) | イギリスの国民食。チキンティッカマサラは「イギリス発祥」説も。 | 1,500〜3,000円 |
アフタヌーンティーの魅力
イギリス旅行で外せないのが、優雅なアフタヌーンティー体験。3段トレイに並ぶサンドイッチ、スコーン、ケーキを、紅茶と一緒にゆっくり味わう──この時間が、イギリス文化の真髄です。リッツ・ロンドンやクラリッジズなどの高級ホテルでは、ドレスコード付きの本格的なティータイムが楽しめます(予約必須、5,000〜10,000円)。
もっとカジュアルに楽しみたいなら、フォートナム&メイソンやハロッズのティールームがおすすめ。2,500〜4,000円程度で、本格的なアフタヌーンティーが体験できます。スコーンにクロテッドクリームとジャムをたっぷり塗って頬張る瞬間──これがイギリス流の幸せです。
パブ文化を体験しよう
イギリスの社交場といえば「パブ」。木製のカウンター、暖炉の火、壁に飾られた古い写真──パブに入った瞬間、時間が止まったような感覚に包まれます。ビール(パイント)を注文してカウンターで受け取り、仲間と乾杯。これがイギリス流。
おすすめは「リアルエール」と呼ばれる伝統的なビール。冷えすぎず、常温に近い温度で提供されるため、麦の香りと複雑な味わいがダイレクトに感じられます。初心者なら「Bitter」や「Pale Ale」が飲みやすい。日曜日のランチタイムには「サンデーロースト」を提供するパブが多く、地元民で賑わいます。
おすすめグルメエリア
バラ・マーケット(Borough Market)
ロンドン最古の食品市場。チーズ、パン、ソーセージが並ぶ美食天国。
ブリック・レーン(Brick Lane)
カレー街。バングラデシュ系レストランがひしめく激戦区。
カムデン・マーケット(Camden Market)
世界各国のストリートフードが集結。食べ歩きに最適。
ソーホー(Soho)
おしゃれなカフェとレストランが集まるトレンドエリア。
ロンドン以外の魅力的な都市
ロンドンだけで満足していたら、それはもったいない。イギリスの真の魅力は、地方都市にこそあります。コッツウォルズの絵本のような村、湖水地方の静寂、エディンバラの古城──それぞれの街が、まったく異なる表情を見せてくれます。
エディンバラ(Edinburgh)- スコットランドの古都
丘の上にそびえるエディンバラ城、石畳の旧市街、中世の雰囲気が残る路地──この街は「ハリー・ポッター誕生の地」としても有名です。J.K.ローリングが小説を執筆したカフェ「The Elephant House」は今も営業中(改装中の場合あり)。
毎年8月には世界最大の芸術祭「エディンバラ・フェスティバル」が開催され、街中が演劇、音楽、コメディで溢れかえります。ロンドンから電車で4時間半、飛行機なら1時間15分。スコットランドのウイスキー蒸留所ツアーも必見。
バース(Bath)- ローマ時代の温泉都市
世界遺産に登録された美しい街。2000年前のローマ浴場跡が今も残り、温泉水が湧き出ています。ジョージア朝の優雅な建築、ロイヤル・クレセントの三日月形の並びは、まるで映画のセット。ロンドンから電車で1時間半、日帰りも可能です。
湖水地方(Lake District)- ピーターラビットの故郷
イングランド北西部に広がる湖と緑の大自然。絵本「ピーターラビット」の作者ベアトリクス・ポターが愛した土地で、彼女の家「ヒルトップ」は今も観光地として人気。湖をクルーズしたり、ハイキングしたり、B&Bに泊まってのんびり過ごす──都会の喧騒を忘れる癒しの時間です。
その他の魅力的な都市
オックスフォード(Oxford)
世界最古の大学都市。ハリー・ポッターのロケ地としても有名。電車で1時間。
ケンブリッジ(Cambridge)
美しいカレッジ建築と運河。パンティング(舟遊び)が人気。電車で1時間。
コッツウォルズ(Cotswolds)
「イギリスで最も美しい村」。蜂蜜色の石造りの家が並ぶおとぎの国。
ストーンヘンジ(Stonehenge)
謎の巨石遺跡。紀元前2500年の建造物が今も謎に包まれている。
リバプール(Liverpool)
ビートルズの聖地。キャバーン・クラブは今もライブハウスとして営業中。
カーディフ(Cardiff)- ウェールズ
ウェールズの首都。中世の城と現代スタジアムが共存する活気ある街。
イギリス旅行のベストシーズン
イギリスの天気は「1日に四季がある」と言われるほど変わりやすい。朝は快晴でも午後には雨、夕方にはまた晴れる──こんな日が日常茶飯事。でもこの気まぐれな天気こそが、イギリスの風景を美しく見せる秘密です。霧雨に煙る街並み、虹がかかる田園風景、曇り空が似合う古城──どの季節にも、それぞれの魅力があります。
春(3月〜5月)
おすすめ度:★★★★☆
気温10〜15℃。花が咲き乱れ、公園が色づく季節。イースター休暇(3月末〜4月)は混雑するが、観光には快適。
見どころ: キューガーデンの桜、チェルシー・フラワーショー(5月)
夏(6月〜8月)
おすすめ度:★★★★★
気温15〜25℃。日照時間が長く、夜9時まで明るい。音楽フェス、野外イベントが目白押し。ただし航空券は高め。
見どころ: ウィンブルドン(7月)、エディンバラ・フェス(8月)
秋(9月〜11月)
おすすめ度:★★★★☆
気温10〜15℃。紅葉が美しく、湖水地方やコッツウォルズは絶景。雨が増えるが、観光客は減り始める。
見どころ: ハロウィン、ガイ・フォークス・ナイト(11月5日の花火祭)
冬(12月〜2月)
おすすめ度:★★★☆☆
気温5〜10℃。寒いが、クリスマスマーケット、イルミネーションが幻想的。美術館・博物館巡りには最適。航空券が安い。
見どころ: クリスマスマーケット、ニューイヤー花火(ロンドン)
結論:5月〜6月、9月がベストシーズン。天気が安定し、観光客も多すぎず、航空券も比較的安い。ただし、クリスマスシーズンのイルミネーションを見たいなら12月もあり。真冬(1〜2月)は航空券が最安なので、予算重視なら狙い目です。
天気対策は必須!
どの季節でも折りたたみ傘は必携。「晴れたり降ったり」が基本なので、レインコートや撥水ジャケットがあると便利。日焼け止めも忘れずに(夏の紫外線は強い)。
イギリスならではの体験
観光名所を巡るだけでは、イギリスの本質は見えてきません。パブで地元民と乾杯し、ミュージカルで涙を流し、古本屋を巡り、蚤の市で掘り出し物を見つける──こうした「体験」こそが、忘れられない旅の記憶になります。
ウエストエンドでミュージカル鑑賞
ロンドンのウエストエンドは、ブロードウェイと並ぶミュージカルの聖地。「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」「ライオン・キング」など、世界中で愛される名作が毎晩上演されています。当日券売り場(TKTS)でチケットを買えば、定価の半額で観劇できることも。
劇場は歴史的建造物が多く、内装の豪華さだけでも一見の価値あり。開演前にシャンパンを片手にロビーで談笑する──この優雅な時間が、ロンドンっ子の日常です。英語が不安でも、音楽と演技で十分感動できます。
アンティークマーケット&古本屋巡り
週末のポートベロー・マーケット(ノッティングヒル)は、アンティーク好きの天国。ヴィンテージ食器、レトロなポスター、古いジュエリー──掘り出し物を見つける楽しさがあります。チャーリング・クロス・ロード沿いには老舗古本屋が並び、初版本や稀覯書を扱う店も。
サッカー観戦(プレミアリーグ)
世界最高峰のサッカーリーグ、プレミアリーグ。アーセナル、チェルシー、トッテナムなどロンドンのクラブは多く、スタジアムの熱気は圧倒的。チケットは公式サイトで事前購入が基本ですが、人気カードは即完売。試合後にパブでサポーター同士が語り合う光景も、イギリスならではの文化です。
その他のおすすめ体験
ハリー・ポッター・スタジオツアー
映画のセットや小道具を間近で。ホグワーツ城の模型は圧巻。要予約。
クラシックカーツアー(コッツウォルズ)
オープンカーで田園地帯をドライブ。映画のワンシーンのよう。
テムズ川クルーズ
ロンドンの名所を船から眺める。夕暮れ時のクルーズが特に美しい。
ウイスキー蒸留所見学(スコットランド)
製造工程を学び、試飲も。スペイサイド地方には名門蒸留所が集中。
実用情報|旅の準備と注意点
通信手段(eSIM・SIM・Wi-Fi)
イギリスは4G/5Gネットワークが発達しており、通信環境は快適。おすすめはeSIMで、Airalo、Holafly、Ubigiなどが5GB/7日間で1,000〜1,500円程度。アプリで購入してインストールするだけで、空港到着時から即使えます。
物理SIMなら、現地の「Three」「EE」「Vodafone」などのプリペイドSIMをアマゾンUKや空港で購入可能。ポケットWi-Fiは複数人でシェアするなら便利ですが、eSIMの方がコスパは良いです。
空港アクセス(ロンドン)
| 空港 | 市内へのアクセス | 所要時間・料金 |
|---|---|---|
| ヒースロー空港 | ヒースロー・エクスプレス(特急)/ 地下鉄ピカデリー線 | 15分・3,500円 / 50分・1,000円 |
| ガトウィック空港 | ガトウィック・エクスプレス / 電車(Thameslink) | 30分・3,000円 / 40分・1,500円 |
| スタンステッド空港 | スタンステッド・エクスプレス | 45分・2,500円 |
| ルートン空港 | 電車(Thameslink) | 50分・2,000円 |
日本からの直行便はヒースロー空港着が多いです。地下鉄ピカデリー線が最安ですが、スーツケースが多い場合は座席指定できる特急が快適。オイスターカード(交通系ICカード)を空港で購入すれば、地下鉄・バス・電車が割引運賃で利用可能。
使える英語フレーズ
| シーン | フレーズ |
|---|---|
| 挨拶 | Cheers!(ありがとう/乾杯) |
| パブで注文 | A pint of lager, please.(ラガービール1パイントください) |
| レストラン | Could I have the bill, please?(お会計をお願いします) |
| 地下鉄 | Which line goes to…?(〜へはどの路線ですか?) |
| 買い物 | Can I pay by card?(カード払いできますか?) |
| 謝罪 | Sorry!(ごめんなさい)← イギリス人は頻繁に使う |
イギリス英語は丁寧な表現が多く、「Please」「Thank you」「Sorry」を多用する文化。少しぶつかっただけでお互い「Sorry!」と言い合うのが日常です。アメリカ英語と発音が違う単語もありますが、ゆっくり話せば通じます。
旅行時の注意点
スリ・置き引きに注意
ロンドンの観光地や地下鉄は、スリの被害が報告されています。特にピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリート周辺は要注意。リュックは前に抱えるか、貴重品は内ポケットへ。
右側通行(車)に注意
イギリスは日本と同じ左側通行ですが、横断歩道では「右を見てから左を見る」が基本。道路に「LOOK RIGHT」「LOOK LEFT」の表示があるので従いましょう。
水道水は飲める
イギリスの水道水は硬水ですが、飲用可能。ただし硬水が苦手な人はミネラルウォーターを購入しましょう(スーパーで500mlが100円程度)。
チップは必須ではない
レストランで「Service Charge」が含まれていれば不要。含まれていない場合は10〜15%が目安。パブやカフェのカウンター注文では不要です。
持っていくと便利なもの
- 変換プラグ(BFタイプ) – 必須。100円ショップでも購入可能
- 折りたたみ傘 – 突然の雨に備えて
- エコバッグ – スーパーのレジ袋は有料(30〜50円)
- モバイルバッテリー – 観光中の充電切れ対策
- スリッパ – ホテルに備え付けがないことが多い
- 羽織もの – 夏でも朝晩は冷える
モデルコース|5泊7日で巡るイギリス
初めてのイギリス旅行なら、ロンドンを拠点に地方都市を日帰りで訪れるのがおすすめ。鉄道網が発達しているため、オックスフォード、バース、コッツウォルズなどは日帰り可能です。
| 日程 | エリア | 主な観光 |
|---|---|---|
| 1日目 | ロンドン到着 | 空港→ホテル、夕方から市内散策(ピカデリー・サーカス、ソーホー) |
| 2日目 | ロンドン | バッキンガム宮殿(衛兵交代)→ウェストミンスター寺院→ロンドン・アイ→テムズ川クルーズ |
| 3日目 | ロンドン | 大英博物館→コヴェント・ガーデン→ウエストエンドでミュージカル鑑賞 |
| 4日目 | オックスフォード日帰り | 大学カレッジ巡り→ボドリアン図書館→ハリー・ポッターロケ地(クライストチャーチ) |
| 5日目 | ロンドン | タワーブリッジ→ロンドン塔→バラ・マーケットでランチ→テート・モダン |
| 6日目 | ロンドン(買い物) | ノッティングヒル(ポートベロー・マーケット)→ハロッズ→キングス・クロス駅9¾番線 |
| 7日目 | 帰国 | ホテル→空港(午前便なら早朝発) |
このコースなら、ロンドンの主要観光地と地方都市の魅力を両方味わえます。時間があれば、5日目をコッツウォルズツアー(日帰りバスツアーあり)に変更するのもおすすめ。ハリー・ポッター・スタジオツアーに行きたい場合は、3日目か6日目に組み込みましょう(半日必要)。
まとめ|イギリスで、憧れを現実に
石畳に響く足音、パブから漏れるギネスの香り、霧雨に煙る街並み。イギリスは、何度訪れても新しい発見がある国です。大英博物館で紀元前の遺物に触れ、パブで地元民と肩を並べ、ウエストエンドで涙を流し、田園地帯で深呼吸する──この国は、あなたが本や映画で夢見た世界を、そのまま現実にしてくれます。
航空券は往復10万円前後、美術館は無料、パブの食事も2,000円程度。思っているより、ずっと手が届く旅です。しかも英語が通じるので、初めての海外旅行にも最適。ロンドンの喧騒と、コッツウォルズの静寂。エディンバラの古城と、湖水地方の自然。どれもこれも、一度は自分の目で見たい景色ばかり。
「また、この街に戻ってきたい」──イギリスを旅した人は、必ずそう思います。ビッグベンの鐘が響き、赤いバスが走り抜け、紅茶の香りが部屋を満たす。その瞬間、あなたもきっとこの国の虜になっているはず。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。
さあ、フライトを検索しましょう。イギリスが、あなたを待っています。

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