オランダ旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

風車がゆっくりと回り、色とりどりのチューリップが風に揺れる。運河に映る古い煉瓦の家並みを眺めながら、コーヒーを片手にストロープワッフルをかじる。オランダは、絵本の世界がそのまま現実になったような国です。アムステルダムの自由な空気、ゴッホが愛した光、世界一幸福度が高いと言われる人々の笑顔——この記事を読み終わるころには、きっとあなたも「次の旅はオランダ」と決めているはずです。

  1. オランダってどんな国?基本情報
  2. オランダ旅行の費用|予算別プラン
    1. 航空券の相場
    2. 宿泊費の相場(1泊あたり)
    3. 現地での1日あたりの費用
    4. 予算別トータルコスト(4泊6日の場合)
  3. オランダの絶対行くべき観光スポット
    1. アムステルダム運河地区(世界遺産)
    2. ゴッホ美術館
    3. アンネ・フランクの家
    4. キンデルダイクの風車群(世界遺産)
    5. キューケンホフ公園(春限定)
    6. その他の必見スポット
  4. オランダのグルメ|チーズとビールの国
    1. 絶対食べたいオランダ名物
    2. オランダ自動販売機レストラン「FEBO」
    3. チーズ天国オランダ
    4. ビール文化も本格派
    5. おすすめグルメエリア
  5. オランダならではの体験・文化
    1. 自転車でアムステルダムを駆け抜ける
    2. カフェ文化とブラウン・カフェ
    3. 運河ハウスボート生活を覗いてみる
    4. ナイトライフ|クラブとライブハウス
    5. マーケット巡り
  6. アムステルダム以外の都市|多様なオランダを知る
  7. オランダのベストシーズンはいつ?
  8. オランダ旅行の実用情報
    1. 通信・インターネット
    2. 空港から市内へのアクセス
    3. 市内交通
    4. 言語事情
    5. 治安と注意事項
    6. 電圧・プラグ
    7. トイレ事情
    8. 両替・キャッシュレス
  9. オランダ旅行のモデルプラン
    1. 3泊5日プラン(アムステルダム中心)
    2. 5泊7日プラン(オランダ周遊)
    3. 春のチューリップ特化プラン(4泊6日)
  10. オランダのお土産|センス良く喜ばれる
  11. まとめ|風車とチューリップの国へ

オランダってどんな国?基本情報

項目 内容
正式名称 オランダ王国(Kingdom of the Netherlands)
首都 アムステルダム(行政の中心はデン・ハーグ)
言語 オランダ語(英語通用度は世界トップクラス)
通貨 ユーロ(€)
時差 日本より-8時間(サマータイム時は-7時間)
飛行時間 直行便で約12時間(成田・関空→アムステルダム)
ビザ 90日以内の観光は不要(パスポート残存期間3か月以上)
面積 約41,543km²(九州とほぼ同じ)
人口 約1,750万人

九州ほどの国土に、運河、風車、チューリップ、美術館、自転車文化——オランダは「小さな国に詰まった大きな魅力」です。しかも英語通用度が非常に高く、初めてのヨーロッパ旅行にもおすすめ。パスポートさえあれば、ビザ不要で今すぐ行けるのも嬉しいポイントです。

オランダ旅行の費用|予算別プラン

「ヨーロッパは高い」と思っていませんか?確かにオランダは物価が高めですが、工夫次第で10万円台でも十分楽しめます。航空券、宿泊費、現地での過ごし方を予算別に見ていきましょう。

航空券の相場

時期 往復料金(目安) 特徴
オフシーズン(11〜3月) 7〜10万円 最安値!冬でも屋内観光が充実
通常期(4〜5月、9〜10月) 10〜14万円 気候が良くバランス◎
ハイシーズン(6〜8月、年末年始) 15〜25万円 夏休み・連休は高騰
チューリップシーズン(3月下旬〜5月) 12〜18万円 人気の時期、早期予約が鍵

お得に航空券を取るコツ

KLMオランダ航空の直行便が快適ですが、経由便(フィンエアー、トルコ航空、中東系エアライン)なら2〜5万円ほど安くなります。また、3か月前の予約でセール価格を狙えることも。Skyscannerで価格アラート設定がおすすめです。

宿泊費の相場(1泊あたり)

宿泊タイプ 料金(1人あたり) こんな人におすすめ
ホステル(ドミトリー) 2,000〜4,000円 バックパッカー、若い旅行者
ホステル(個室) 4,000〜7,000円 プライベート重視の節約派
ビジネスホテル 8,000〜15,000円 スタンダードな旅行
中級ホテル 15,000〜25,000円 快適さと立地重視
高級ホテル・運河沿いブティック 25,000円〜 特別な記念旅行

アムステルダムは特に宿泊費が高め。少し郊外に泊まって電車で中心部に通うという手もあります。オランダの鉄道は快適で時間も正確なので、ユトレヒトやハールレムに宿を取るのも賢い選択です。

現地での1日あたりの費用

項目 節約 スタンダード リッチ
食事 2,000〜3,000円 5,000〜8,000円 10,000円〜
交通費 500〜1,000円 1,500〜2,500円 3,000円〜
観光・入場料 1,000〜2,000円 3,000〜5,000円 6,000円〜
その他(お土産等) 500〜1,000円 2,000〜3,000円 5,000円〜
合計 4,000〜7,000円 11,500〜18,500円 24,000円〜

予算別トータルコスト(4泊6日の場合)

節約旅行

12〜18万円

航空券7万円 + ホステル4泊 + 現地費節約

  • 経由便でコスト削減
  • ドミトリー泊
  • スーパーで食材調達
  • 無料の観光スポット活用

スタンダード旅行

25〜35万円

航空券12万円 + ホテル4泊 + 現地費適度

  • 直行便で快適移動
  • 中級ホテル泊
  • レストランで現地料理
  • 主要美術館を訪問

リッチ旅行

40万円〜

航空券15万円 + 高級ホテル4泊 + 現地費自由

  • KLMビジネスクラス
  • 運河沿いブティックホテル
  • ミシュランレストラン
  • プライベートツアー

ヨーロッパ旅行としては、オランダは「中程度のコスト」。スイスやノルウェーほど高くなく、東欧ほど安くもない——でも、その分、質の高い体験が待っています。美術館の充実度、交通の便利さ、治安の良さを考えれば、コスパは抜群です。

オランダの絶対行くべき観光スポット

風車、運河、美術館、そしてチューリップ畑——オランダの観光スポットは「絵になる場所」ばかり。アムステルダムを中心に、各都市の魅力を詳しくご紹介します。

アムステルダム運河地区(世界遺産)

アムステルダムの中心部に張り巡らされた運河網は、17世紀の黄金時代に築かれた世界遺産。煉瓦造りの細長い家々が運河に映り、小さな橋が点在する風景は、まるでおとぎ話の世界です。

特におすすめなのが運河クルーズ。水上から眺める街並みは、陸から見るのとはまったく違う表情を見せてくれます。夕暮れ時、オレンジ色の光が運河を照らす瞬間は息をのむ美しさ。ガイド付きのクルーズなら、建物の歴史や隠れた名所も教えてもらえます。

夜になるとライトアップされた橋が幻想的。運河沿いのカフェでワインを傾けながら、行き交うボートを眺める——これがアムステルダム流の夜の過ごし方です。

アクセス&料金

運河クルーズ:€15〜25(約2,500〜4,000円)、所要1〜1.5時間。中央駅周辺から多数出航。事前オンライン予約で割引あり。

ゴッホ美術館

「ひまわり」「アーモンドの花」「種まく人」——ゴッホの代表作が一堂に会する、世界最大のゴッホコレクション。絵画だけでなく、彼が弟テオに宛てた手紙や素描も展示されており、ゴッホの人生を追体験できます。

特に心を打たれるのは、晩年の「麦畑とカラス」。暗い空に飛ぶカラスの群れ、荒々しい筆致——ゴッホが自ら命を絶つ直前に描いたこの作品の前に立つと、彼の孤独と苦悩が胸に迫ります。でも同時に、「アーモンドの花」のような希望に満ちた作品も。光と影、絶望と希望が交錯するゴッホの世界に、きっと引き込まれるはずです。

館内は混雑するので、オンライン事前予約が必須。朝イチか夕方の時間帯が比較的空いています。

アクセス&料金

入場料:€20(約3,200円)、18歳以下無料。トラム2・5・12番でVan Baerlestraat下車。必ずオンライン予約(当日券はほぼ入手不可)。所要時間2〜3時間。

アンネ・フランクの家

「アンネの日記」の舞台となった隠れ家。第二次世界大戦中、アンネ・フランクと家族がナチスから逃れて2年間潜んでいた実際の建物です。本棚の奥に隠された「隠し部屋」の階段を上ると、当時のままの小さな部屋が現れます。

壁に貼られた映画スターの写真、窓から決して外を見ることができなかった息苦しさ、そして最後には密告によって連行されてしまった悲劇——ここに立つと、戦争の恐ろしさが生々しく伝わってきます。

アンネが希望を失わずに書き続けた日記の現物も展示されています。「それでも人間は本質的に善良だと信じる」という彼女の言葉が、深く心に残る場所です。

予約が非常に困難

アンネ・フランクの家は世界中から訪問者が殺到するため、予約開始日(2か月前)にすぐ完売します。公式サイトで午前9時(オランダ時間)に予約開始されるので、アラームをセットして臨みましょう。入場料:€14(約2,200円)。

キンデルダイクの風車群(世界遺産)

「オランダといえば風車」——その象徴的な風景が、ここキンデルダイクにあります。19基の風車が並ぶ姿は圧巻。これらの風車は18世紀に建てられ、低地の水を汲み上げるために使われていました。

青い空に白い風車、緑の牧草地、そして運河——この組み合わせは、まさに「オランダの絵葉書」そのもの。風車の内部も見学でき、当時の生活がどんなものだったかを知ることができます。

春にはチューリップが咲き誇り、さらに美しい景色に。レンタル自転車でのんびりサイクリングするのが最高の楽しみ方です。

アクセス&料金

アムステルダムからバス+水上バスで約1.5時間。入場料:€11(約1,800円)。風車内部見学は追加料金。レンタル自転車€5程度。半日〜1日観光がおすすめ。

キューケンホフ公園(春限定)

毎年3月下旬から5月中旬の約8週間だけオープンする、世界最大のチューリップ公園。700万本ものチューリップが咲き誇る光景は、「一生に一度は見たい絶景」です。

赤、黄、ピンク、紫、白——色とりどりのチューリップが帯状に配置され、まるで巨大なカラーパレット。風車をバックにしたフォトスポットも完璧で、インスタ映え間違いなし。園内にはチューリップ以外にも、水仙、ヒヤシンス、桜も咲いており、春の花の饗宴です。

開園期間中は世界中から観光客が訪れるため、平日の朝イチ訪問がベスト。午前中の光の中で咲くチューリップは、午後とはまた違った美しさです。

アクセス&料金

開園期間:3月下旬〜5月中旬(毎年変動)。入場料:€19.50(約3,100円)、オンライン予約推奨。アムステルダムからバスで約40分。所要時間3〜4時間。

その他の必見スポット

国立美術館(ライクスミュージアム)

レンブラント「夜警」やフェルメール「牛乳を注ぐ女」を所蔵。オランダ絵画の最高峰。

ダム広場

アムステルダムの心臓部。王宮、新教会、戦没者慰霊碑が並ぶ歴史的広場。

赤線地区(De Wallen)

合法化された売春地区。夜の観光名所だが、写真撮影は厳禁。安全だが注意も必要。

ザーンセ・スカンス

風車、木靴工房、チーズ工場が集まる観光村。アムステルダムから日帰り可。

マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を所蔵。小さいが質の高いコレクション。

マルクト広場(デルフト)

青い陶器「デルフト焼」の街。運河沿いの美しい旧市街が魅力。

オランダのグルメ|チーズとビールの国

正直に言いましょう。オランダ料理は「世界三大料理」ではありません。でも、チーズ、ビール、そして意外なB級グルメの宝庫なんです。「美食の国」ではないけれど、「美味しいものがある国」——それがオランダです。

絶対食べたいオランダ名物

料理名 どんな料理? 価格目安
ストロープワッフル 薄いワッフル2枚でキャラメルシロップを挟んだ甘いお菓子。温かいコーヒーの上に乗せて溶かすのが通の食べ方 €1〜3(160〜480円)
ハーリング(生ニシン) 塩漬けした生ニシンを頭を上にして豪快にかぶりつく!玉ねぎのみじん切りと一緒に。オランダのソウルフード €3〜5(480〜800円)
ビターバレン 肉のラグーを丸めて揚げたコロッケ風スナック。外はサクサク、中はトロトロ。ビールのお供に最高 €5〜8(800〜1,300円)
パンネンクーケン クレープとパンケーキの中間のような薄焼き生地。ベーコン&チーズ、りんごシナモンなど種類豊富 €8〜12(1,300〜1,900円)
エルテンスープ 豆とソーセージの濃厚スープ。冬の定番料理で、体が温まる素朴な味わい €6〜10(960〜1,600円)
キベリング 白身魚のフライ。タルタルソースをつけてアツアツを頬張る。屋台で気軽に買える €4〜7(640〜1,120円)
ポッフェルチェス 小さなパンケーキにバターと粉砂糖をたっぷりかけたデザート。甘党必食 €5〜8(800〜1,300円)

オランダ自動販売機レストラン「FEBO」

オランダ旅行で絶対に体験してほしいのがFEBO。壁に並んだ小窓にコロッケやハンバーガーが入っていて、コインを入れると窓が開いて取り出せる——昭和のレトロ自販機を思わせるファストフードチェーンです。

深夜まで営業しているので、バーで飲んだ後の〆に最適。クロケット(コロッケ)が€2程度とお手頃で、夜遊び後の小腹満たしにぴったりです。

チーズ天国オランダ

オランダといえばチーズ大国。ゴーダ、エダム、マースダムなど、世界的に有名なチーズの産地です。チーズマーケット(アルクマール、ゴーダなど)では、伝統的な衣装を着た商人たちがチーズを売買する光景が見られます。

スーパーでもチーズ売り場は圧巻の品揃え。試食させてくれる専門店も多いので、お気に入りを見つけてお土産にするのもおすすめ。真空パックなら日本まで持ち帰れます。

ビール文化も本格派

ハイネケン発祥の国であり、クラフトビール文化も盛ん。アムステルダムには「ハイネケン・エクスペリエンス」という見学施設があり、ビールの製造過程を学べます(試飲付き!)。

また、ベルギービールも気軽に飲めるのがオランダの強み。隣国ベルギーから輸入されたトラピストビールやランビックビールが、カフェやバーで楽しめます。

おすすめグルメエリア

アルバート・カイプ市場

アムステルダム最大の青空市場。ストロープワッフルやハーリングの屋台が並ぶ。

ヨルダーン地区

おしゃれなカフェやレストランが集まるエリア。運河沿いのテラス席が人気。

デ・パイプ地区

多国籍料理が集まる多様性のエリア。スリナム料理やインドネシア料理も。

フードホール

ロッテルダムやアムステルダムに点在。各国料理を一度に楽しめる近代的市場。

レストランでのチップ

オランダではサービス料が含まれているため、チップは義務ではありません。ただし、満足した場合は5〜10%程度を置くのがスマート。カード払いの場合、端末で「Tip」を選択できます。

オランダならではの体験・文化

観光だけじゃもったいない。オランダには「その国でしかできない体験」がたくさんあります。自転車文化、カフェ文化、そして自由でリベラルな社会——オランダの日常に触れてみましょう。

自転車でアムステルダムを駆け抜ける

オランダは世界一の自転車大国。人口1,750万人に対して自転車は2,300万台以上。アムステルダムの街を歩けば、専用レーンを猛スピードで駆け抜ける自転車の群れに圧倒されます。

せっかくなら、あなたも自転車で街を回ってみませんか?レンタサイクルは1日€10〜15程度。運河沿いをゆっくり走り、気になるカフェに立ち寄り、市場で買い物——これがオランダ流の休日です。

ただし注意が必要なのは自転車レーンに立ち入らないこと。歩行者が自転車レーンに入ると、容赦なくベルを鳴らされます。逆に自転車に乗る際は、歩行者優先を忘れずに。

自転車レンタル時の注意

必ず鍵を2つかけること(前輪ロック+チェーンロック)。オランダは自転車盗難が多く、年間約70万台が盗まれます。また、夜間はライト点灯が義務(違反で罰金)。ヘルメット着用は任意ですが、慣れない場合は推奨。

カフェ文化とブラウン・カフェ

オランダのカフェは大きく2種類。ひとつは「ブラウン・カフェ」と呼ばれる伝統的なパブ。壁や天井がタバコのヤニで茶色く染まっているのが名前の由来(今は禁煙ですが)。レトロな内装、木製のテーブル、地元の常連客——ここでビール片手におしゃべりするのが、オランダ人の日常です。

もうひとつは「コーヒーショップ」——ただし、これは普通のカフェではありません。オランダではマリファナが合法化されており、コーヒーショップはその販売店。観光客も購入・使用できますが、トラブル回避のため初心者は避けた方が無難です。普通のコーヒーを飲むなら「カフェ」や「エスプレッソバー」へどうぞ。

運河ハウスボート生活を覗いてみる

アムステルダムの運河には約2,500隻のハウスボートが浮かんでいます。船を改造して住居にしたもので、オランダ独特の住文化。外から見るだけでも興味深いですが、一部はAirbnbで宿泊可能。運河に揺られながら眠る体験は、ホテルでは味わえない特別なものです。

また、「ハウスボート博物館」では実際のハウスボート内部を見学できます。狭い空間をいかに工夫して快適に暮らすか——そのアイデアに感心するはずです。

ナイトライフ|クラブとライブハウス

アムステルダムはヨーロッパ屈指のナイトライフシティ。世界的に有名なクラブ「Paradiso」「Melkweg」では、ハウス、テクノ、ジャズなど多彩な音楽イベントが毎晩開催されています。

クラブ初心者なら、レンブラント広場周辺のバーやライブハウスがおすすめ。地元バンドの生演奏を聴きながらビールを飲む夜も、旅の思い出になるはずです。

マーケット巡り

週末になると、アムステルダム各地でマーケットが開かれます。ワーテルロー広場の蚤の市ではアンティーク雑貨、アルバート・カイプ市場では食材や衣類、花市場(ブルーメンマルクト)ではチューリップの球根が手に入ります。値切り交渉も楽しみのひとつ。地元の人たちと触れ合える貴重な機会です。

アムステルダム以外の都市|多様なオランダを知る

アムステルダムだけで終わらせるのはもったいない。オランダは小さな国だからこそ、日帰りで複数都市を回れるのが魅力です。それぞれの街に個性があり、訪れる価値があります。

ロッテルダム

「オランダのニューヨーク」

第二次大戦で壊滅的被害を受けたため、歴史的建造物はほぼゼロ。でもその代わりに生まれたのが、大胆で前衛的な近代建築の街。キューブハウス、マルクトホール、エラスムス橋——建築好きにはたまらない都市です。

アムステルダムから電車で約40分

ユトレヒト

「オランダの京都」

運河沿いに中世の建物が並ぶ、美しい古都。アムステルダムより観光客が少なく、落ち着いた雰囲気。ドム塔(高さ112m)からの眺めは絶景。運河沿いのテラスカフェでのんびり過ごすのが最高の楽しみ方。

アムステルダムから電車で約30分

デン・ハーグ

「平和と正義の街」

オランダの行政の中心地で、国際司法裁判所がある国際都市。フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を所蔵するマウリッツハイス美術館、ビーチリゾートのスヘフェニンゲンも魅力。格式高い雰囲気が漂います。

アムステルダムから電車で約50分

デルフト

青い陶器「デルフト焼」の街。フェルメールの生まれ故郷で、運河と古い建物が美しい。

ハールレム

中世の面影を残す小さな街。大聖堂、美術館、おしゃれなブティックが集まる穴場。

ゴーダ

チーズで有名な街。木曜の朝にチーズマーケットが開かれる(4〜8月のみ)。

マーストリヒト

オランダ最南端の街。ベルギー・ドイツとの国境に近く、異国情緒あふれる雰囲気。

アイントホーフェン

フィリップス本社がある技術都市。デザインウィーク(10月)は世界中からデザイナーが集結。

ライデン

オランダ最古の大学都市。レンブラントの生まれ故郷で、学生の街らしい活気がある。

オランダのベストシーズンはいつ?

オランダは四季がはっきりしており、それぞれの季節に魅力があります。ただし、目的によってベストシーズンが変わるのがポイントです。

🌸 春(3〜5月)

おすすめ度:★★★★★

チューリップシーズン! キューケンホフ公園が開園し、国中が花に包まれます。気温は10〜18℃と過ごしやすく、観光に最適。ただし観光客が最も多い時期でもあります。

服装:薄手のジャケット、雨具必須

☀️ 夏(6〜8月)

おすすめ度:★★★★☆

日照時間が長く(夜10時まで明るい)、フェスティバルやイベントが多数。気温は20〜25℃と快適。ただし航空券・宿泊費が高騰し、観光地も混雑。

服装:Tシャツ+薄手の羽織、サングラス

🍂 秋(9〜11月)

おすすめ度:★★★★☆

紅葉が美しく、観光客が減って落ち着いた雰囲気。気温は10〜16℃。芸術の秋として美術館巡りに最適。10月以降は雨が増えるので雨具必須。

服装:セーター、ジャケット、防水靴

❄️ 冬(12〜2月)

おすすめ度:★★★☆☆

最も安く旅行できる時期。気温は2〜8℃で寒いが、クリスマスマーケット、美術館、屋内観光は充実。運河が凍れば「アイススケート on 運河」という貴重な体験も。

服装:厚手のコート、マフラー、手袋

結論:ベストシーズンは4月〜5月

チューリップが咲き誇り、気候も穏やかで観光に最適。ただし混雑と高額料金は覚悟が必要です。コスパ重視なら9月〜10月、費用最優先なら11月〜3月がおすすめ。夏は日が長く楽しいですが、値段も高いので予算と相談を。

オランダ旅行の実用情報

せっかくの旅行を快適にするために、知っておくべき実用情報をまとめました。通信、交通、言語、注意点まで網羅します。

通信・インターネット

方法 料金 メリット・デメリット
eSIM 5GB/7日 €10〜15 ◎即日利用可、SIM差し替え不要 / △eSIM対応機種のみ
現地SIMカード 10GB/30日 €20〜30 ◎大容量で長期滞在向き / △購入・設定に手間
Wi-Fiレンタル €5〜10/日 ◎複数人でシェア可 / △機器の充電・携帯が面倒
フリーWi-Fi 無料 ◎カフェ・ホテル・駅で利用可 / △セキュリティ不安、速度不安定

おすすめはeSIM。Airalo、Ubigi、Holaflyなどのアプリで購入でき、空港到着後すぐに使えます。オランダは公共Wi-Fiも充実していますが、Google Mapsを常時使うならデータ通信は必須です。

空港から市内へのアクセス

オランダの玄関口はアムステルダム・スキポール空港。ヨーロッパ有数のハブ空港で、市内アクセスも非常に便利です。

交通手段 料金 所要時間 おすすめ度
鉄道(NS) €5.40(片道) 約15分 ★★★★★ 最速・最安
バス(397番) €6.50 約30分 ★★★☆☆ 深夜便あり
タクシー €40〜50 約20分 ★★☆☆☆ 高額だが快適
Uber/Bolt €30〜40 約20分 ★★★☆☆ タクシーより安い

圧倒的におすすめは鉄道。空港地下に駅があり、アムステルダム中央駅まで15分。チケットは券売機またはNSアプリで購入できます。

市内交通

アムステルダムの公共交通はトラム、バス、メトロ、フェリーが網羅。どれも「OVチップカード」という共通ICカードで乗車できます。

チケット種類 料金 おすすめ利用者
1時間チケット €3.40 単発移動のみ
1日パス €9.00 1日に3回以上乗る場合
2日パス €14.50 短期滞在
3日パス €20.00 観光メイン
OVチップカード(チャージ式) €7.50(カード代)+ 使用分 長期滞在、頻繁に利用

観光客には1日〜3日パスが便利。GVB(アムステルダム交通局)のアプリで購入でき、トラム・バス・メトロ乗り放題。自転車レンタルと組み合わせるのもおすすめです。

言語事情

公用語はオランダ語ですが、英語通用度は世界トップクラス。特にアムステルダムでは、ほぼ全員が流暢な英語を話します。レストラン、ホテル、駅、美術館——どこでも英語で問題ありません。

とはいえ、簡単なオランダ語を覚えておくと喜ばれます。

日本語 オランダ語 発音
こんにちは Hallo ハロー
ありがとう Dank je wel ダンキュ・ウェル
すみません Sorry ソーリー
はい / いいえ Ja / Nee ヤー / ネー
いくらですか? Hoeveel kost dit? フーフェール・コスト・ディット
乾杯! Proost! プロースト

治安と注意事項

オランダはヨーロッパの中でも治安が良い国。ただし、観光地ではスリや置き引きが多発しています。特にアムステルダム中央駅周辺、トラム車内、ダム広場は要注意。

気をつけるべきこと

  • 自転車レーンに立ち入らない(観光客が最も多く犯すミス)
  • スリ対策:リュックは前に抱える、貴重品は分散して持つ
  • 赤線地区:夜遅くの一人歩きは避ける、写真撮影厳禁(トラブルの元)
  • コーヒーショップ:マリファナは合法だが、初心者は避けた方が無難
  • 信号無視:オランダ人は信号を守る。赤信号での横断は罰金対象
  • 水道水:飲用可。ミネラルウォーターを買う必要なし

電圧・プラグ

電圧は230V、プラグはCタイプ(2本の丸ピン)。日本の電化製品を使う場合、変換プラグと変圧器が必要です。ただし、スマホやPCの充電器は「100-240V対応」が多いので、変換プラグだけでOKな場合も。事前に確認しましょう。

トイレ事情

公衆トイレはほぼ有料(€0.50〜1.00)。駅、美術館、デパートには必ずありますが、カフェに入ってコーヒーを頼むついでに借りるのがスマートです。マクドナルドやスターバックスのトイレも利用可。

両替・キャッシュレス

オランダは世界有数のキャッシュレス先進国。クレジットカード(Visa、Mastercard)があればほぼ困りません。むしろ、現金お断りの店も増えています。

現金が必要なのは、屋台、小さな市場、チップくらい。€50〜100程度あれば十分。両替は空港やATMで少額だけ引き出すのがおすすめです。

オランダ旅行のモデルプラン

「オランダで何日必要?」——答えは最低3泊5日、理想は5泊7日です。以下、日数別のモデルプランをご紹介します。

3泊5日プラン(アムステルダム中心)

日程 スケジュール
1日目 成田/関空発 → アムステルダム着(夕方)→ ホテルチェックイン → 運河沿い散策 → ブラウン・カフェで夕食
2日目 ゴッホ美術館 → 国立美術館 → アルバート・カイプ市場でランチ → 運河クルーズ → 赤線地区散策(夜)
3日目 キンデルダイク日帰り(風車群) or キューケンホフ公園(春のみ) → アムステルダム戻り → ヨルダーン地区でディナー
4日目 午前:ダム広場、アンネ・フランクの家 → 午後:ショッピング&カフェ巡り → 夜:スキポール空港へ移動 → 帰国便
5日目 成田/関空着(午前)

5泊7日プラン(オランダ周遊)

日程 スケジュール
1日目 アムステルダム着 → 運河地区散策 → 夕食
2日目 アムステルダム観光(ゴッホ美術館、国立美術館、運河クルーズ)
3日目 ハールレム&ザーンセ・スカンス日帰り(風車、チーズ工房、木靴工房)
4日目 ユトレヒト日帰り(ドム塔、運河カフェ、ミッフィー博物館)
5日目 デン・ハーグ&デルフト(マウリッツハイス美術館、デルフト焼工房、ビーチ)
6日目 ロッテルダム日帰り(キューブハウス、マルクトホール、近代建築巡り) → 夜アムステルダム戻り → 空港へ
7日目 帰国便で日本着

春のチューリップ特化プラン(4泊6日)

3月下旬〜5月中旬限定の、チューリップを満喫するプランです。

日程 スケジュール
1日目 アムステルダム着 → 運河散策
2日目 キューケンホフ公園(朝イチ訪問推奨) → 午後アムステルダム観光
3日目 ゴッホ美術館 → 国立美術館 → 運河クルーズ
4日目 チューリップ畑サイクリングツアー(リッセ周辺) → 夕方アムステルダム戻り
5日目 午前:ショッピング → 午後:空港へ移動 → 帰国便
6日目 日本着

オランダのお土産|センス良く喜ばれる

オランダ土産といえば、チーズ、チューリップの球根、木靴——でも実は、もっとセンスの良い選択肢がたくさんあります。

ストロープワッフル

定番中の定番。スーパーで箱買いが安い。空港は高いので市内で購入を。

ゴーダチーズ(真空パック)

年代別(若いゴーダ、熟成ゴーダ)で味が全然違う。専門店で試食して選ぼう。

デルフト焼の小物

青い陶器。タイル、マグネット、小皿など。高級品は数万円するが、お土産用は€10〜

チューリップの球根

空港で検疫証明書付きのものを購入すれば日本持ち込みOK。花市場でも入手可。

ミッフィーグッズ

オランダ生まれのうさぎ。ユトレヒトにミッフィー博物館&専門店あり。

ドロップ(リコリス菓子)

オランダ人が愛する黒い飴。ただし好き嫌いが激しいので要注意(独特の塩辛さ)

ハイネケングッズ

グラス、コースター、Tシャツなど。ハイネケン・エクスペリエンスで購入可。

ゴッホ美術館グッズ

ポストカード、トートバッグ、傘など。アート好きへのお土産に最適。

Tony’s Chocolonely

オランダ発の人気チョコブランド。フェアトレードでカラフルなパッケージが可愛い。

まとめ|風車とチューリップの国へ

風車がゆっくりと回り、チューリップが風に揺れる。運河に映る煉瓦の家並み、ゴッホが愛した光、世界一幸福な人々の笑顔——オランダには、絵本の世界がそのまま広がっています。アムステルダムの自由な空気を吸い、自転車で街を駆け抜け、ストロープワッフルを片手に運河沿いのカフェで過ごす。そんな何気ない瞬間が、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。

この記事で紹介した情報をまとめます。

  • 費用:節約なら12〜18万円、スタンダードなら25〜35万円、リッチなら40万円〜
  • ベストシーズン:チューリップの春(4〜5月)、または穏やかな秋(9〜10月)
  • 必見スポット:運河地区、ゴッホ美術館、キンデルダイクの風車、キューケンホフ公園
  • グルメ:ストロープワッフル、ハーリング、チーズ、ビターバレン、ビール
  • 体験:自転車で街巡り、ブラウン・カフェでビール、運河クルーズ
  • 都市周遊:ロッテルダム、ユトレヒト、デン・ハーグ、デルフトも魅力的
  • 実用情報:英語通用度高い、キャッシュレス先進国、治安良好

オランダは、「小さな国に詰まった大きな魅力」。アートも、歴史も、自然も、グルメも、そして自由な文化も——すべてがコンパクトにまとまっています。

初めてのヨーロッパにも、何度目かのヨーロッパにも、オランダは最高の選択肢。英語が通じるから安心、鉄道が便利だから移動も楽、そして何より——「また来たい」と思わせる魅力があります。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。さあ、フライトを検索してみませんか?

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