砂漠の中に忽然と現れる、2000年前の岩の神殿。太陽の光が朱色の岩肌を照らすと、まるで魔法のように輝き出すんです。そして車で数時間進むと、塩分濃度33%の死海で体がふわりと浮く不思議な体験が待っている。ヨルダンは、たった1週間で古代文明と大自然、そして中東文化のすべてを体感できる奇跡のような国。ペトラ遺跡のエルハズネに初めて対面したとき、私は言葉を失いました。この記事では、私が実際に旅して感動した場所、現地で食べた絶品グルメ、そして知っておくべき実用情報まで、ヨルダン旅行の全てを詳しくお伝えします。
ヨルダンってどんな国?基本情報をチェック
中東のヨルダン・ハシミテ王国は、イスラエル、シリア、イラク、サウジアラビアに囲まれた位置にあります。面積は日本の約4分の1ですが、その中に世界遺産や自然の絶景がぎゅっと詰まっているんです。首都はアンマン。人口約1,000万人のうち、多くがパレスチナ難民とその子孫で、複雑な歴史を持つ国でもあります。
基本データ
| 正式国名 | ヨルダン・ハシミテ王国 |
| 首都 | アンマン |
| 公用語 | アラビア語(英語も観光地では通じる) |
| 通貨 | ヨルダン・ディナール(JOD)/ 1JOD = 約210円 |
| 時差 | 日本より7時間遅れ(サマータイム時は6時間) |
| フライト時間 | 東京から約13〜16時間(乗り継ぎ1回) |
| ビザ | 到着ビザ(空港で取得可能、40JOD)またはジョーダンパス利用 |
| ベストシーズン | 3〜5月、9〜11月(春と秋が過ごしやすい) |
ヨルダンはイスラム教国ですが、比較的リベラルで旅行者にとても優しい国です。治安も中東の中では良好で、観光客が安心して旅できる環境が整っています。ただし、隣国の情勢には常に注意を払い、外務省の海外安全情報は出発前に必ずチェックしましょう。
ヨルダン旅行の予算は?費用の目安
ヨルダン旅行は、正直に言うと「安い」とは言えません。でも、その分だけ価値のある体験が待っています。航空券、宿泊、食事、観光の費用を含めて、1週間の旅行でどれくらいかかるのか、3つの予算レベルで見ていきましょう。
節約派
10〜15万円
- ✈️ 航空券:8〜10万円(経由便)
- 🏨 宿泊:1泊2,000〜4,000円(ホステル・ドミトリー)
- 🍽️ 食事:1日1,000〜1,500円(ローカル食堂)
- 🎫 観光:ジョーダンパス利用必須
スタンダード
20〜30万円
- ✈️ 航空券:10〜15万円(快適な経由便)
- 🏨 宿泊:1泊6,000〜10,000円(3つ星ホテル)
- 🍽️ 食事:1日3,000〜5,000円(レストラン)
- 🚗 移動:専用車チャーター・ツアー利用
リッチ
35〜50万円
- ✈️ 航空券:15〜25万円(直行便・ビジネス)
- 🏨 宿泊:1泊15,000〜40,000円(5つ星・砂漠キャンプ)
- 🍽️ 食事:1日8,000円〜(高級レストラン)
- 🎁 スパ・プライベートツアー込み
💡 節約のコツ:ジョーダンパス(Jordan Pass)は必ず購入しましょう。ビザ代(40JOD)が無料になり、ペトラ遺跡やワディラムなど40以上の観光地の入場料が含まれます。70JOD、75JOD、80JODの3種類があり、ペトラ遺跡の滞在日数によって選べます。3泊以上する場合は最低でも元が取れるので、絶対にお得です。
絶対に外せない!ヨルダンの必見観光スポット
ヨルダンには世界遺産が5つもあります。その中でも特に訪れるべき場所を、私の体験をもとに詳しくご紹介します。
ペトラ遺跡 – 世界新七不思議の岩の都
もう、これは言葉では表現できない美しさです。紀元前1世紀頃、ナバテア人が岩山を削って造った都市遺跡。入口のシーク(細い岩の峡谷)を1.2km歩いていくと、突然目の前に現れるのが「エルハズネ(宝物殿)」。高さ40mを超える、朱色の岩に彫られた神殿は、映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地としても有名です。
私が訪れたのは早朝でした。朝日がエルハズネを照らす瞬間、岩肌が黄金色からピンク、そして深紅へと色を変えていく様子は、まるで生きているかのよう。周りには誰もおらず、2000年前の時間がそのまま止まっているような静寂がありました。
ペトラ遺跡の見どころ
- エルハズネ(宝物殿):ペトラのシンボル。午前9〜10時頃が最も美しく輝く
- ローマ劇場:3,000人収容の円形劇場。保存状態が素晴らしい
- エド・ディル(修道院):エルハズネより大きい!800段の階段を登った先にある絶景
- 王家の墓:岩山に彫られた巨大な墓の数々。夕日が当たると幻想的
- ハイ・プレイス:丘の上の祭壇。ペトラ遺跡全体を見渡せる
ペトラ遺跡は広大で、全部見るには丸1日以上かかります。最低でも6〜7時間は確保しましょう。特にエド・ディル(修道院)まで行くなら、往復3時間は見ておく必要があります。でも、その価値は絶対にあります。修道院の前でチャイを飲みながら、赤い岩山を眺める時間は、一生の思い出になりました。
🌙 ペトラ・バイ・ナイト:月・水・木曜日の夜、エルハズネまでの道が1,500本以上のキャンドルで照らされるイベントがあります。幻想的な雰囲気の中、ベドウィンの音楽を聴きながら遺跡を楽しめます。別料金(17JOD)ですが、絶対に参加すべき体験です。
ワディラム – 火星のような砂漠
「月の谷」とも呼ばれるワディラムは、地球上で最も火星に近い場所と言われています。赤茶けた砂と、そびえ立つ奇岩の数々。映画『オデッセイ』や『スター・ウォーズ』のロケ地になったのも納得の、別世界のような景色が広がっています。
私はここで1泊2日のキャンプツアーに参加しました。4WDで砂漠を駆け抜け、ナチュラルアーチやローレンスの泉などの見どころを巡ります。そして夕方、ベドウィンのキャンプに到着。砂の上に敷かれたカーペットに座って、満天の星空を見上げながら飲むアラビックコーヒーの味は、今でも忘れられません。
ワディラムの楽しみ方
- 4WDサファリ:砂漠を疾走する爽快感。奇岩や砂丘を巡る
- ロッククライミング:ジェベル・ラムなどの岩山に登れる
- サンセット鑑賞:砂漠に沈む夕日は息を呑む美しさ
- 星空観察:光害ゼロ。天の川がくっきり見える
- ベドウィンキャンプ宿泊:伝統的なテントから豪華グランピングまで選べる
砂漠での夜は驚くほど静かです。風の音、遠くで鳴くラクダの声、そして満天の星。都会の喧騒を完全に忘れて、自然と一体になる感覚を味わえます。夕食は砂の中で調理する「ザルブ」という伝統料理。鶏肉や野菜を地中で蒸し焼きにしたもので、これがまた絶品なんです。
死海 – 世界最低地点で浮遊体験
海抜マイナス430m、地球上で最も低い場所にある死海。塩分濃度が約33%もあるので、体が自然に浮くんです。最初は「本当に浮くの?」と半信半疑でしたが、水に入った瞬間、足が勝手に浮き上がってびっくり。本を読みながらぷかぷか浮かぶ、あの有名な写真を自分でも撮れました。
水はとにかくしょっぱくて、顔に水が付くとヒリヒリします。絶対に目に入らないように注意が必要です。でも、浮遊感は本当に不思議で、まるで無重力空間にいるような感覚。30分くらい浮かんでいると、肌がツルツルになるのも嬉しい効果です。
死海で気をつけること
- 傷があると激痛が走るので、ひげ剃り後や傷のある状態では入らない
- 顔に水がかからないよう、仰向けで浮かぶのがベスト
- 長時間の入水は肌に負担がかかる。15〜20分が目安
- 上がった後はすぐにシャワーで洗い流す
- 死海の泥パックは美容効果抜群。ホテルで購入できます
死海沿岸には高級リゾートホテルが並んでいて、スパやプールも充実しています。私が泊まったホテルでは、死海の泥を使ったフルボディトリートメントを受けられました。泥パックを全身に塗って、死海で泳いで洗い流す。これが最高に気持ちいいんです。肌がつるつるになって、3日間は効果が続きました。
その他の見逃せないスポット
ジェラシュ遺跡
ローマ時代の都市遺跡として中東で最も保存状態が良い場所。円形劇場、列柱通り、ハドリアヌスの凱旋門など、2,000年前の建築物が当時の姿をとどめています。アンマンから車で1時間の距離なので、日帰りで訪れやすいのも魅力です。
アンマン城(シタデル)
首都アンマンの丘の上にある古代遺跡。ウマイヤ朝時代の宮殿跡、ローマ時代のヘラクレス神殿、ビザンチン時代の教会など、様々な時代の遺跡が混在しています。夕方に訪れると、アンマン市街を一望できる絶景スポットとしても最高です。
ダナ自然保護区
ヨルダン最大の自然保護区。標高1,500mの高地から海抜マイナス50mまで、多様な地形と生態系が広がっています。トレッキングルートが整備されていて、野生動物や珍しい植物に出会えます。静かな自然の中で過ごしたい人におすすめです。
ヨルダンで絶対食べたい!絶品グルメ
ヨルダン料理は、レバノンやシリアなど周辺国の影響を受けた中東料理。スパイスが効いていて、でも辛すぎず、日本人の口にもとても合うんです。旅の楽しみは食事も大きな部分を占めますよね。現地で食べた忘れられない味を紹介します。
マンサフ – ヨルダンの国民食
これを食べずしてヨルダンを語れません。マンサフは、ラム肉をヨーグルトソースで煮込み、バターライスの上にのせた伝統料理。特別な日や客人をもてなすときに作られる、ヨルダン人にとって特別な料理です。
初めて食べたとき、ヨーグルトとラム肉の組み合わせに驚きましたが、一口食べて衝撃を受けました。ヨーグルトの酸味がラム肉の臭みを消し、まろやかで深い味わいに。パリパリのアーモンドやパインナッツがアクセントになって、これが本当に美味しいんです。現地の人は右手だけで食べるのが伝統的な食べ方ですが、観光客はスプーンを使ってOKです。
その他の絶品料理
🧆 ファラフェル
ひよこ豆をすりつぶして揚げたコロッケのような料理。外はカリッと、中はホクホク。タヒニソース(ゴマペースト)やハリッサ(唐辛子ペースト)をつけて食べます。ピタパンに挟んでサンドイッチにするのが定番。朝食やランチにぴったりで、ベジタリアンの人にも人気です。
🥙 フムス
ひよこ豆のペースト。レモン、ニンニク、タヒニで味付けされた、クリーミーで優しい味わい。ピタパンにつけて食べるのが最高に合います。ヨルダンのフムスは、レバノンのものよりもオリーブオイルがたっぷりかかっていて、濃厚な味わいが特徴です。
🍗 ムサッハン
タブーンパン(薄いパン)の上にスマックというスパイスで味付けした鶏肉を乗せた料理。玉ねぎとパインナッツがトッピングされていて、鶏肉の旨みとスマックの酸味が絶妙なバランス。パンで鶏肉を包んで食べるスタイルで、手が止まらない美味しさです。
🍰 クナーファ
中東のスイーツの王様。カダイフ(細い麺のようなもの)とチーズを重ねて焼き、シロップをたっぷりかけたデザート。ピスタチオがトッピングされていて、甘くてしょっぱくて、でも不思議と後を引く味。アンマンの老舗スイーツ店「Habibah Sweets」のクナーファは、地元民も絶賛する美味しさです。
☕ アラビックコーヒー
カルダモンの香りが特徴的な、伝統的なコーヒー。小さなカップで提供され、砂糖は入れずに飲むのが一般的です。苦くて濃厚ですが、カルダモンの香りが鼻に抜けて爽やか。食後に出されることが多く、ヨルダンのおもてなし文化の象徴でもあります。
🍽️ おすすめレストラン:アンマンの「Sufra Restaurant」は、伝統的なヨルダン料理を美しい中庭で楽しめる人気店。マンサフからメゼ(前菜の盛り合わせ)まで、どれも本格的で美味しいです。ペトラでは「Al Qantarah」が遺跡を眺めながら食事できるロケーション抜群のレストランです。
文化と体験 – ヨルダンでしかできないこと
観光地を巡るだけでなく、現地の文化に触れる体験が旅をより深いものにしてくれます。ヨルダンでしかできない、特別な体験をご紹介します。
ペトラ・バイ・ナイト
月・水・木曜日の夜20時30分から開催される、幻想的なイベント。シークからエルハズネまでの1.2kmの道が、1,500本以上のキャンドルで照らされます。暗闇の中、炎の光だけを頼りに歩いていくと、突然目の前に現れるエルハズネ。ライトアップされた神殿の前で、ベドウィンの伝統音楽の演奏を聴きながら、アラビックコーヒーを飲む。
星空の下、キャンドルの灯りに照らされた2,000年前の遺跡。この光景は本当に非現実的で、まるで古代にタイムスリップしたかのような感覚になります。写真撮影は難しいですが、その分、目に焼き付けて心に残る体験ができます。
ワディラムでの砂漠キャンプと星空観察
ワディラムでの一番の体験は、何と言っても星空です。光害がほぼゼロなので、天の川が肉眼でくっきり見えるんです。私が泊まったキャンプでは、夕食後にベドウィンのガイドが星座の説明をしてくれました。北斗七星、オリオン座、さそり座…日本で見る星空とは比べ物にならない数の星が、空を埋め尽くしています。
テントはシンプルなものから、ベッドやシャワーが付いた豪華グランピングまで様々。私はミドルクラスのキャンプを選びましたが、清潔で快適でした。夜は冷え込むので、厚手の毛布が用意されています。砂漠で迎える朝日も格別。赤い砂が朝日でオレンジ色に輝き、静寂の中で新しい一日が始まる瞬間は、心が洗われるような感覚です。
死海での浮遊体験とスパ
死海での浮遊体験は、もはやヨルダン観光の定番ですが、やっぱり外せません。体が自然に浮く不思議な感覚は、何度体験しても面白いです。そして、死海の泥パックは美容効果抜群。ミネラルたっぷりの泥を全身に塗って、乾いたら死海で洗い流す。肌がツルツルになるだけでなく、デトックス効果もあります。
死海沿岸の高級リゾートでは、死海の塩や泥を使った本格的なスパトリートメントが受けられます。私が体験したフルボディマッサージは、90分で約8,000円。日本と比べるとリーズナブルで、施術も丁寧でした。旅の疲れを癒すのに最適です。
ベドウィン文化体験
ワディラムやペトラ周辺には、今でも伝統的な遊牧生活を送るベドウィン族が暮らしています。彼らのテントを訪問して、お茶をご馳走になりながら話を聞く体験ツアーもあります。ラクダに乗って砂漠を散策したり、伝統的なパンの焼き方を教えてもらったり、普通の観光では味わえない貴重な体験ができます。
ベドウィンの人々はとても温かくて、旅行者を家族のように歓迎してくれます。言葉は通じなくても、笑顔とジェスチャーでコミュニケーションが取れるのが不思議。彼らの生活の知恵や、厳しい自然の中で生きる強さに触れて、多くのことを学びました。
ヨルダンの主要都市ガイド
ヨルダンは小さな国ですが、それぞれの都市に個性があります。主要な都市とその魅力を紹介します。
アンマン(首都)
人口400万人を超える、ヨルダンの政治・経済・文化の中心地。古代と現代が共存する、丘の上に広がる白い街です。
見どころ:シタデル(アンマン城)、ローマ劇場、キング・アブドゥッラー・モスク、レインボーストリート(おしゃれなカフェやショップが集まるエリア)
アンマンは坂が多く、タクシー移動が基本。Uberも使えて便利です。ダウンタウンは活気があって楽しいですが、夜は人通りが少なくなるので注意。
アカバ
紅海に面したヨルダン唯一の港湾都市。ダイビングやシュノーケリングのメッカです。
見どころ:紅海でのダイビング、アカバ城、ビーチリゾート、イスラエル(エイラート)への国境越え
紅海は透明度が高く、カラフルなサンゴ礁と熱帯魚が見られます。ダイビング初心者でも楽しめるスポットが多数。ワディラムから車で1時間なので、セットで訪れるのがおすすめです。
マダバ
「モザイクの街」として有名。アンマンから南に30kmの小さな街です。
見どころ:聖ジョージ教会のモザイク地図(6世紀のエルサレム地図)、考古学博物館、モザイク工房見学
聖ジョージ教会の床には、200万個以上のモザイクで作られた古代パレスチナの地図があります。1,500年前の地図とは思えない精密さで、歴史好きにはたまりません。
ネボ山
旧約聖書に登場する聖地。モーセが約束の地を見た場所として知られています。
見どころ:展望台から死海とエルサレムを望む絶景、ビザンチン時代のモザイク、記念碑
天気が良ければ、ヨルダン川渓谷、死海、そして遠くエルサレムまで見渡せます。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教すべてにとって重要な場所で、巡礼者も多く訪れます。
ケラク
十字軍の城塞が残る歴史的な街。死海からペトラへ向かう途中に位置します。
見どころ:ケラク城(12世紀の十字軍の城)、旧市街の散策、オスマン帝国時代の建築
巨大な石造りの城は、十字軍とイスラム勢力の激しい戦いの舞台となった場所。内部は迷路のようで、探検気分を味わえます。城壁からの眺めも素晴らしいです。
ヨルダン旅行のベストシーズンは?
ヨルダンは砂漠気候なので、夏は非常に暑く、冬は意外と寒いです。快適に観光できる時期を選ぶことが、旅の満足度を大きく左右します。
ベストシーズン:3月〜5月 / 9月〜11月
気温が穏やかで、観光に最適な春と秋がおすすめです
春(3月〜5月)
気温:15〜25℃。砂漠に花が咲き、緑が増える季節。ペトラやワディラムの観光に最適。ただし、イースター休暇の時期は混雑します。
夏(6月〜8月)
気温:30〜40℃。ペトラやワディラムは灼熱。死海や紅海のビーチリゾートには良い季節。早朝と夕方に観光するのがコツ。熱中症に要注意。
秋(9月〜11月)
気温:20〜28℃。一年で最も快適な時期。ハイキングやアウトドア活動に最適。夜は冷え込むこともあるので、羽織るものが必要です。
冬(12月〜2月)
気温:5〜15℃。ペトラでは雪が降ることも。死海エリアは比較的暖かい。オフシーズンで観光客が少なく、ホテル代も安い。防寒着必須。
⚠️ 避けるべき時期:ラマダン(イスラム教の断食月)の期間中は、日中にレストランが閉まっていたり、営業時間が短縮されることがあります。ラマダンは毎年日付が変わる移動祝日なので、旅行前に確認しましょう。ただし、ラマダン明けのイード・アル=フィトル(断食明けの祭り)は、現地の文化を体験できる貴重な機会でもあります。
実用情報 – 旅の準備とお役立ち情報
ヨルダン旅行を快適にするための実用的な情報をまとめました。これを読んでおけば、現地で困ることはほとんどないはずです。
ビザとジョーダンパス
日本国籍の場合、ヨルダン入国にはビザが必要です。空港で到着ビザを取得できますが(40JOD、約8,400円)、事前にジョーダンパスを購入することを強くおすすめします。
ジョーダンパスの種類
| 種類 | 料金 | ペトラ入場 | おすすめ |
|---|---|---|---|
| ワンダラー | 70 JOD | 1日 | 短期滞在 |
| エクスプローラー | 75 JOD | 2日 | 標準的な旅程 |
| エキスパート | 80 JOD | 3日 | じっくり観光 |
すべて、ビザ代(40JOD)+ ペトラ遺跡 + ワディラム + ジェラシュなど40以上の観光地の入場料が含まれます。ヨルダンに3泊以上滞在すれば、ビザ代が免除されるので必ず元が取れます。
インターネット・SIM・eSIM
ヨルダンでは、観光客向けのプリペイドSIMやeSIMが充実しています。主要キャリアは「Zain」「Orange」「Umniah」の3社。空港やコンビニで簡単に購入できます。
おすすめの通信手段
- eSIM(最もおすすめ):AiraloやHolaflyなどのアプリで事前購入。空港到着後すぐに使えて便利。5GB/7日で約1,000円〜
- Zain(現地SIM):空港カウンターで購入可能。10GB/1ヶ月で約15JOD(3,150円)。カバレッジが広い
- Orange(現地SIM):観光客向けプランあり。データ量が多めで割安
- ポケットWi-Fi:グループ旅行なら便利。レンタル料は1日800〜1,500円
空港アクセス
クイーン・アリア国際空港(AMM)は、アンマン市街から南に約30km。深夜到着でも、タクシーやバスが利用できます。
空港からアンマン市街への移動
- 空港バス:最安。3.3JOD(約700円)、24時間運行、30分間隔。市街まで約45分
- タクシー(メーター):20〜25JOD(4,200〜5,250円)。所要30〜40分
- Uber:15〜20JOD(3,150〜4,200円)。事前に料金がわかるので安心
- 送迎サービス:ホテルの送迎や旅行会社の専用車。25〜40JOD(5,250〜8,400円)
簡単なアラビア語フレーズ
観光地では英語が通じますが、簡単なアラビア語を使うと現地の人がとても喜んでくれます。
| マルハバ | こんにちは |
| シュクラン | ありがとう |
| アフワン | どういたしまして |
| ミン・ファドリク | お願いします |
| ナアム / ラー | はい / いいえ |
| マアッサラーマ | さようなら |
| カム・ハーザ? | いくらですか? |
| アイン・アル=ハンマーム? | トイレはどこですか? |
注意事項と旅のコツ
服装について
イスラム教国なので、肌の露出を控えめに。女性は膝と肩が隠れる服装が無難です。死海やビーチリゾートでは水着OK。モスク見学では女性はスカーフで髪を覆う必要があります(入口で貸してくれることも)。
ジョーダンパスは必須
ペトラ遺跡の1日券だけで50JOD。ジョーダンパス(70JOD〜)には、ビザ代40JOD + ペトラ + ワディラム + その他40施設が含まれるので、絶対にお得です。公式サイトで事前購入し、QRコードをスマホに保存しておきましょう。
水は必ず携帯
砂漠気候なので、脱水症状に注意。特にペトラやワディラムでは、常にペットボトルの水を持ち歩きましょう。水道水は飲めないので、ミネラルウォーターを購入してください。
ラマダン期間の注意
イスラム教の断食月(ラマダン)期間中は、日中に飲食店が閉まっていることがあります。ホテルのレストランは営業していることが多いですが、事前に確認を。日没後の「イフタール(断食明けの食事)」は、レストランが混雑します。
チップの習慣
レストランでは料金の10%程度。ホテルのポーター1JOD、ルームクリーニング1〜2JOD、タクシーはお釣りの小銭をチップにするのが一般的です。ツアーガイドには5〜10JOD程度。
金曜日は休み
イスラム教の休日は金曜日。官公庁や銀行は休みで、商店も午後から営業することが多いです。観光地は通常通り開いていますが、混雑する可能性があります。
まとめ – ヨルダンで最高の旅を
ヨルダンは、古代文明の遺跡、圧倒的な自然、そして温かい人々に出会える、本当に特別な国です。ペトラ遺跡のエルハズネを初めて見たときの感動、ワディラムの砂漠で見上げた満天の星空、死海でぷかぷか浮かぶ不思議な体験、そして現地で食べたマンサフの美味しさ。どれも忘れられない思い出になりました。
「中東は治安が心配」と思う人もいるかもしれませんが、ヨルダンは観光客への対応が素晴らしく、安心して旅行できます。ベドウィンの人々の優しさ、アンマンの活気ある街並み、どこへ行っても歓迎されている感覚がありました。
旅の最後に覚えておきたいこと
- ジョーダンパスは必ず事前購入。ビザ代込みで超お得
- ペトラ遺跡は最低6時間、できれば1泊2日で訪れたい
- ワディラムでの砂漠キャンプは一生の思い出になる
- 死海での浮遊体験と泥パックは絶対に体験すべき
- ベストシーズンは3〜5月と9〜11月
- マンサフ、ファラフェル、クナーファは必食
- 服装は控えめに、特にモスクや保守的なエリアでは注意
- 水は常に携帯、脱水症状に注意
- 現地の人との交流を楽しむ。簡単なアラビア語を覚えていくと喜ばれる
ヨルダンは、「行ってよかった」と心から思える国です。たった1週間で、古代ローマ時代から現代まで、2,000年以上の歴史を体感できる。砂漠の真ん中で星空を見上げながら、人生について考える時間を持てる。そして、温かい人々との出会いが、旅をさらに豊かにしてくれる。
ペトラのエルハズネの前に立ったとき、「ここまで来て本当によかった」と思いました。写真や映像では絶対に伝わらない、圧倒的なスケールと美しさがそこにありました。ヨルダン旅行を迷っているなら、私は自信を持ってこう言います。「絶対に行くべきです」と。
あなたのヨルダン旅行が、最高の思い出になりますように。
さあ、ペトラの岩の都へ、ワディラムの星空の下へ、死海の浮遊体験へ。
BEYOND JAPAN – 旅で、自分を超えろ。

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