ハンガリー旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

ドナウ川のせせらぎと路面電車のガタゴト音が混じり合い、焼きたてのクルトシュカラーチ(煙突ケーキ)から甘いシナモンの香りが漂う——。オレンジに染まる夕暮れ時、対岸の王宮がライトアップされ、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。ヨーロッパのど真ん中にありながら、独特のマジャール文化が息づくハンガリーは、物価の安さと文化の深さで「何度でも訪れたくなる国」として旅人を魅了し続けています。

ハンガリーと聞いて何を思い浮かべますか?多くの人が「ブダペストの夜景」と答えるでしょう。でも、それだけじゃないんです。温泉文化、グヤーシュ(牛肉の煮込み)、世界遺産の古都、トカイワインの産地……。正直に言います。ハンガリーは「ヨーロッパ旅行のコスパ最強国」です。

西欧諸国に比べて物価が安く、ウィーンから電車で3時間、フライトも成田から13〜15時間(乗継1回)で到着。英語も通じやすく、治安も良好。初めてのヨーロッパにも、リピーターにも、心からおすすめできる国です。

この記事では、2026年最新のハンガリー旅行情報を、費用・観光スポット・グルメ・文化体験・ベストシーズン・実用情報まで、徹底的に解説します。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

  1. ハンガリーってどんな国?— 基本情報
  2. ハンガリー旅行の費用 — 予算別プラン
    1. 航空券の相場(成田/羽田発)
    2. ホテル・宿泊費の相場(1泊あたり)
    3. 1日あたりの現地費用(食費・交通費・観光費)
    4. 3泊5日の総予算まとめ
  3. 絶対行きたい!ハンガリーの観光スポット
    1. ブダペスト — ドナウの真珠と呼ばれる首都
      1. 国会議事堂(ハンガリー国会)
      2. ブダ城・王宮の丘
      3. くさり橋(セーチェーニ鎖橋)
      4. セーチェーニ温泉 — ヨーロッパ最大の温泉施設
      5. 聖イシュトヴァーン大聖堂
      6. 中央市場(ナジチャルノク)
    2. その他の必見スポット(ブダペスト周辺)
    3. ブダペスト以外の必訪都市
      1. エゲル — ワインと歴史の古都
      2. ペーチ — 地中海の雰囲気漂う南部の街
      3. セゲド — ハンガリー第三の都市
      4. トカイ — 世界遺産のワイン産地
      5. バラトン湖 — 中欧のリビエラ
  4. ハンガリーグルメ — 絶対食べたい伝統料理
    1. 絶対食べたいハンガリー料理TOP10
    2. ハンガリーワイン — 知る人ぞ知る銘醸地
    3. おすすめレストラン&食エリア
  5. ハンガリーの文化体験 — この国でしかできないこと
    1. 温泉文化を満喫 — 地元民に混じって温泉三昧
    2. ルーインバー巡り — 廃墟がアートスペースに
    3. クラシック音楽を格安で — オペラ・コンサートホール
    4. ハンガリー刺繍・民芸品ショッピング
    5. ドナウ川リバークルーズ — 夜景を川から
    6. その他の体験
  6. ハンガリー旅行のベストシーズン — いつ行くべき?
  7. 実用情報 — 旅行前に知っておくべきこと
    1. 通貨・両替・クレジットカード
    2. SIM・eSIM・Wi-Fi — インターネット環境
    3. 空港から市内へのアクセス
    4. 市内交通 — トラム・地下鉄・バス
    5. 言語・コミュニケーション
    6. 治安・安全情報
    7. 持ち物・服装
    8. 旅の日数の目安
  8. まとめ — ハンガリーで、ヨーロッパの魔法に出会う

ハンガリーってどんな国?— 基本情報

まずは基本データから押さえましょう。「中欧にある小さな国」というイメージかもしれませんが、実は面積は北海道よりやや大きく、EU加盟国でありながら独自通貨フォリント(HUF)を使用しています。

項目 内容
正式名称 ハンガリー(Hungary / Magyarország)
首都 ブダペスト(Budapest)
人口 約970万人
面積 約93,000km²(北海道より少し大きい)
公用語 ハンガリー語(マジャール語)
通貨 フォリント(HUF) — 1HUF = 約0.4円(2026年2月)
時差 日本より8時間遅れ(サマータイム時は7時間)
ビザ 90日以内の観光は不要(シェンゲン協定加盟国)
宗教 カトリック約40%、プロテスタント約15%
気候 大陸性気候(夏は30℃超、冬は氷点下も)

日本のパスポートがあれば、ビザなしで今すぐ行けます。しかも、ハンガリー語が難しくても大丈夫。観光地では英語が通じるうえ、ドイツ語を話す人も多いので、翻訳アプリがあれば全く問題ありません。

ハンガリー旅行の費用 — 予算別プラン

ハンガリー旅行の最大の魅力、それは「コスパの良さ」です。西欧諸国の2/3〜半額程度の物価で、充実した旅ができます。ここでは3泊5日の予算を、節約・スタンダード・リッチの3パターンで紹介します。

航空券の相場(成田/羽田発)

時期 往復料金(直行便なし・1回乗継) 備考
最安値(オフシーズン) 7〜10万円 1〜2月、11月が狙い目
通常期 10〜15万円 3〜5月、9〜10月
ハイシーズン 15〜25万円 6〜8月、年末年始、GW
経由地の例 ヘルシンキ(フィンエアー)、イスタンブール(ターキッシュ)、ドバイ(エミレーツ)、ウィーン(ANA/オーストリア航空)

早期予約割引を狙えば、オフシーズンなら7万円台も夢じゃありません。スカイスキャナーやGoogleフライトで、出発3〜6ヶ月前に検索してみてください。フィンエアー(ヘルシンキ経由)が比較的安く、所要時間も短めです。

ホテル・宿泊費の相場(1泊あたり)

タイプ 料金(1泊) 特徴
ホステル(ドミトリー) 1,500〜3,000円 相部屋、共用シャワー。若者に人気
ゲストハウス 3,000〜6,000円 個室。朝食付きもあり
3つ星ホテル 6,000〜10,000円 清潔で快適。スタンダードクラス
4つ星ホテル 10,000〜18,000円 温泉付きや歴史的建築も
5つ星/高級ホテル 20,000円〜 ドナウ川沿いの絶景ホテルなど

ブダペストの3つ星ホテルが1泊7,000円前後で泊まれるのは、本当に驚きです。パリやロンドンなら2万円超える同クラスのホテルが、半額以下。しかも温泉付きホテルや歴史的建築リノベーション物件も多く、特別感があります。

1日あたりの現地費用(食費・交通費・観光費)

費目 節約派 スタンダード リッチ派
朝食 300円(パン+コーヒー) 800円(カフェ) 1,500円(ホテルブッフェ)
昼食 600円(屋台/ファストフード) 1,200円(カジュアルレストラン) 2,500円(人気店)
夕食 1,000円(定食屋) 2,500円(レストラン) 5,000円(高級店)
交通費 500円(1日券) 800円(1日券+タクシー少々) 2,000円(タクシー多用)
観光・入場料 1,000円 2,000円 3,500円(温泉・コンサート含む)
カフェ・おやつ 300円 800円 1,500円
1日合計 3,700円 8,100円 16,000円

1日1万円以内で、レストランでの食事も温泉も博物館もコンサートも楽しめる——これがハンガリーです。ペットボトルの水が100円、ビールが300円、グヤーシュ(伝統スープ)が800円。日本の居酒屋より安いんです。

3泊5日の総予算まとめ

節約旅行

12〜17万円

オフシーズン航空券 + ゲストハウス

航空券9万円 + 宿3泊1.5万円 + 現地費3日1.1万円 + 予備1万円

スタンダード旅行

20〜28万円

通常期航空券 + 3つ星ホテル

航空券13万円 + 宿3泊2.4万円 + 現地費3日2.4万円 + 予備2万円

リッチ旅行

35〜50万円

ビジネスクラス + 5つ星ホテル

航空券25万円 + 宿3泊7万円 + 現地費3日4.8万円 + 予備3万円

東京〜沖縄往復の国内旅行とほぼ同じ金額で、ヨーロッパの古都を満喫できます。しかも、ハンガリーはシェンゲン協定加盟国なので、オーストリア・チェコ・スロバキアへの国境越えも簡単。1週間あれば中欧周遊も可能です。

絶対行きたい!ハンガリーの観光スポット

ハンガリーといえばブダペスト。でも、首都だけじゃもったいない。中世の街並みが残る地方都市、世界遺産のトカイワイン産地、ハンガリー平原の大草原……。ここでは、絶対に外せないスポットと、知る人ぞ知る穴場まで、たっぷり紹介します。

ブダペスト — ドナウの真珠と呼ばれる首都

ブダペストは、ドナウ川を挟んで西岸の「ブダ地区(歴史地区)」と東岸の「ペスト地区(繁華街)」に分かれています。川沿いを路面トラム2号線がゴトゴト走り、夜になると王宮・国会議事堂・くさり橋がライトアップされ、息を呑むほど美しい——。「世界三大夜景」にも数えられるこの光景は、一生の思い出になります。

国会議事堂(ハンガリー国会)

ドナウ川東岸にそびえ立つ、ネオゴシック様式の巨大建築。全長268m、691もの部屋を持ち、ロンドンのウェストミンスター宮殿を彷彿とさせる豪華さです。内部ツアー(英語/ハンガリー語)では、聖イシュトヴァーンの王冠(ハンガリー王冠)が展示された中央ホールを見学できます。

夕暮れ時、対岸のブダ城から眺める国会議事堂は格別です。オレンジ色の空を背景に、白亜の建物が黄金色に輝く——。カメラのシャッターが止まりません。

アクセス・入場情報

住所: Kossuth Lajos tér 1-3, Budapest
最寄り駅: 地下鉄M2線「Kossuth Lajos tér」駅すぐ
入場料: 大人6,500HUF(約2,600円)、学生3,250HUF
開館時間: 8:00〜18:00(ツアーは1時間ごと)
公式サイト: parliament.hu(要事前予約)

ブダ城・王宮の丘

ドナウ川西岸の丘の上に広がる、ブダペスト最古のエリア。13世紀に建てられた王宮は、オスマン帝国支配、ハプスブルク支配を経て何度も改築され、現在は国立美術館とブダペスト歴史博物館として公開されています。

丘の上からペスト地区を見下ろすと、ドナウ川とくさり橋、国会議事堂が一望できます。特に夕暮れ〜夜景タイムは必見。ケーブルカー「ブダヴァーリ・シクロー」で登るのも楽しいですが、歩いても15分ほどです。

くさり橋(セーチェーニ鎖橋)

ブダとペストを結ぶ、ブダペストのシンボル的存在。1849年に完成した、ドナウ川に架かる最初の常設橋です。ライオンの彫刻が両端を守り、夜になるとライトアップされ、まるで宝石のネックレスのよう。

橋の上を歩いてみてください。川風が心地よく、両岸の建物が美しく、「ああ、ヨーロッパにいるんだな」と実感する瞬間です。徒歩5分ほどで渡れます。

セーチェーニ温泉 — ヨーロッパ最大の温泉施設

ハンガリーは世界有数の温泉大国。首都ブダペストだけで100以上の温泉があります。その中でも「セーチェーニ温泉」は、ヨーロッパ最大規模の温泉複合施設として有名です。

黄色のネオバロック建築の中に、屋外プール3つ、屋内プール15個、サウナ、スチームバスが揃っています。特に屋外プールは、まるで宮殿の中庭。真冬でも湯気が立ち上る温泉に浸かりながら、雪景色を眺める——。最高に贅沢な時間です。

地元の人たちはチェスを打ちながら温泉に浸かっていて、なんともユニークな光景。水着・タオルのレンタルもあるので、手ぶらでOKです。

セーチェーニ温泉 詳細

住所: Állatkerti krt. 9-11, Budapest
最寄り駅: 地下鉄M1線「Széchenyi fürdő」駅
入場料: 平日6,200HUF(約2,500円)、週末7,000HUF / 水着・タオルレンタル各1,000HUF
営業時間: 6:00〜22:00(年中無休)
公式サイト: szechenyibath.hu

聖イシュトヴァーン大聖堂

ブダペスト最大のカトリック教会。高さ96mのドームは、国会議事堂と並ぶ市内最高の高さ(どちらも96mで揃えられています)。内部の装飾は豪華絢爛で、金箔に覆われた祭壇、ステンドグラス、天井画が圧巻です。

ドーム展望台(有料、364段の階段)に登ると、ブダペスト市街が360度見渡せます。国会議事堂、ドナウ川、ブダ城、オペラ座……すべてが一望できる絶景ポイントです。

中央市場(ナジチャルノク)

1897年に建てられた、ブダペスト最大の屋内市場。緑のタイル屋根が目印です。1階は野菜・果物・肉・ハンガリーサラミ・パプリカパウダーの専門店がずらり。2階にはレストランと民芸品・刺繍製品の土産物店が並びます。

ここでランチを食べるのが、ブダペスト流。グヤーシュ(牛肉の煮込みスープ)1,200HUF(約480円)、ラーンゴシュ(揚げパン)600HUF(約240円)。安くて美味しくて、地元の空気を感じられる最高の場所です。

中央市場 詳細

住所: Vámház krt. 1-3, Budapest
最寄り駅: 地下鉄M4線「Fővám tér」駅、トラム2号線「Fővám tér」停留所
営業時間: 月〜金 6:00〜18:00、土 6:00〜15:00、日曜休み
入場料: 無料

その他の必見スポット(ブダペスト周辺)

漁夫の砦(Fisherman’s Bastion)

ブダ城の丘にある、おとぎ話のような白い塔。ドナウ川とペスト地区を一望できる絶景展望台

マーチャーシュ聖堂

13世紀創建のゴシック教会。色鮮やかなタイル屋根が特徴。ハンガリー王の戴冠式が行われた歴史ある場所

英雄広場(Heroes’ Square)

ハンガリー建国1000年を記念して建てられた広場。中央に高さ36mの記念柱、周囲にハンガリー王の像が並ぶ

ハンガリー国立オペラ座

ネオルネサンス様式の豪華劇場。格安チケット(2,000円〜)でオペラやバレエが楽しめる

ゲッレールトの丘

ブダペストで最も高い丘(235m)。頂上の自由の女神像からブダペスト全体を見下ろせる

ドナウ川クルーズ

1時間約3,000円〜。夜のクルーズは、ライトアップされた王宮と国会議事堂を川から眺める最高の体験

ブダペスト以外の必訪都市

エゲル — ワインと歴史の古都

ブダペストから電車で約2時間、北東に位置する美しいバロック都市。「エゲルの雄牛の血(Egri Bikavér)」と呼ばれる赤ワインの産地として有名です。旧市街のワインセラー「美女の谷(Szépasszony-völgy)」には200以上のワイナリーが集まり、試飲巡りが楽しめます。

エゲル城、ミナレット(オスマン帝国時代の尖塔)、セルビア正教会など、見どころも豊富。ブダペストからの日帰り旅行にぴったりです。

アクセス

ブダペスト・ケレティ駅から直通列車で約2時間、片道約2,000HUF(約800円)

ペーチ — 地中海の雰囲気漂う南部の街

ハンガリー南西部、クロアチア国境近くの古都。温暖な気候で「ハンガリーの地中海」と呼ばれます。初期キリスト教墓地遺跡(世界遺産)、ペーチ大聖堂、ジョルナイ陶器博物館など、文化的見どころが豊富。カフェ文化も盛んで、のんびり過ごすのにぴったりです。

セゲド — ハンガリー第三の都市

ルーマニア・セルビアとの国境に近い南東部の街。「太陽の街」と呼ばれ、年間日照時間が最も長い都市です。巨大なセゲド大聖堂、セゲドサラミの産地、ティサ川沿いのカフェ……。夏にはセゲド野外音楽祭も開催されます。

トカイ — 世界遺産のワイン産地

ハンガリー北東部、スロバキアとの国境近く。「トカイワイン(Tokaji)」の産地として世界遺産に登録されています。貴腐ワインの一種で、フランスのルイ14世が「王のワイン、ワインの王」と称えたほど。

トカイの街は小さいですが、ワイナリー巡り、地下セラー見学、試飲ツアーが楽しめます。ブダペストからバスで約3時間半、日帰りは厳しいので1泊がおすすめ。

バラトン湖 — 中欧のリビエラ

中欧最大の湖(全長77km)。夏のリゾート地として、ハンガリー人に大人気です。北岸のティハニ半島、南岸のシオーフォク(夏のパーティタウン)、湖畔のワイナリー……。ビーチでのんびり、湖でセーリング、サイクリング、ワイン巡りと、楽しみ方は無限大。

ブダペストから電車で約1時間半と近く、夏の週末旅行にぴったりです。

ハンガリーグルメ — 絶対食べたい伝統料理

正直に言います。ハンガリー旅行の50%は「食」です。グヤーシュ、パプリカチキン、ラーンゴシュ、クルトシュカラーチ……。どれもスパイシーで温かくて、心も体も満たされる料理ばかり。ヨーロッパなのに物価が安いので、レストランで存分に楽しめます。

絶対食べたいハンガリー料理TOP10

料理名 どんな料理? 相場
グヤーシュ(Gulyás) 牛肉・玉ねぎ・パプリカの煮込みスープ。ハンガリーの国民食。ほっこり温まる優しい味 800〜1,500円
パプリカチキン(Paprikás csirke) 鶏肉のパプリカクリーム煮込み。サワークリームのコクとパプリカの甘みが絶品 1,200〜2,000円
ラーンゴシュ(Lángos) 揚げパン。サワークリーム+チーズをたっぷりかけて。屋台の定番、400円で大満足 400〜600円
フォアグラ料理(Libamáj) ハンガリーは世界有数のフォアグラ産地。日本の1/3の価格で本格フォアグラが食べられる 2,000〜4,000円
トルトット・カーポスタ(Töltött káposzta) ロールキャベツのハンガリー版。サワークリームをかけて食べる。家庭の味 1,000〜1,500円
ハラースレー(Halászlé) 川魚のパプリカスープ。真っ赤な見た目だけど辛すぎない。漁師町セゲドの名物 1,200〜2,000円
ペルケルト(Pörkölt) 肉のシチュー。豚・牛・羊などバリエーション豊富。グヤーシュより濃厚 1,500〜2,500円
レーテシュ(Rétes) 薄いパイ生地で巻いたアップルパイ風スイーツ。サクサクで甘さ控えめ 400〜700円
ドボシュトルタ(Dobos torta) 何層にも重ねたチョコレートケーキ。カラメル層がパリパリで美味 500〜800円
クルトシュカラーチ(Kürtőskalács) 煙突ケーキ。甘い生地を筒状に焼いて、シナモンシュガーをまぶす。屋台の定番スイーツ 500〜800円

グヤーシュは「ハンガリーのカレー」みたいなもの。どこで食べても外れなし。でも、レストランによって味が全然違うので、何軒か試してみてください。中央市場の食堂なら500円以下で食べられます。

ハンガリーワイン — 知る人ぞ知る銘醸地

ハンガリーはワイン大国です。トカイの貴腐ワイン、エゲルの赤ワイン、バラトン湖畔の白ワイン……。どれもリーズナブルで美味しい。レストランでグラスワイン500円〜、ボトル1,500円〜という破格の値段です。

ワインの種類 特徴 産地
トカイ・アスー(Tokaji Aszú) 貴腐ワイン。甘口で濃厚、琥珀色。デザートワインの最高峰 トカイ地方
エグリ・ビカヴェール(Egri Bikavér) 「雄牛の血」赤ワイン。フルボディで力強い エゲル地方
オラスリズリング(Olaszrizling) 白ワイン。フルーティで爽やか バラトン湖周辺
パリンカ(Pálinka) 果実の蒸留酒(ブランデー)。アルコール度40〜50%。食後酒として 全国

トカイワインは必ず試してください。500mlボトルで3,000円〜買えるので、お土産にもぴったりです。空港で買うより、現地のワインショップや市場で買う方が断然安いです。

おすすめレストラン&食エリア

中央市場(Nagy Vásárcsarnok)

グヤーシュ、ラーンゴシュが格安で食べられる。2階の食堂は地元民御用達

ヴァーツィ通り(Váci utca)

ブダペストのメインストリート。観光客向けだがレストラン・カフェが充実

ジューイッシュ・クォーター

若者に人気のエリア。トレンドカフェ、ルーインバー(廃墟バー)が集まる

Bors GasztroBar

スープ専門店。ボリューム満点で800円〜。地元の若者に大人気

Gundel

1894年創業の老舗高級レストラン。フォアグラ、伝統料理のフルコースが楽しめる

New York Café

「世界で最も美しいカフェ」。豪華な内装でケーキセット2,500円〜。写真映え抜群

ハンガリーの文化体験 — この国でしかできないこと

ハンガリーの魅力は、観光スポットだけじゃありません。温泉文化、音楽、ルーインバー、陶器……。独特のマジャール文化が息づくこの国では、「ここでしかできない体験」がたくさん待っています。

温泉文化を満喫 — 地元民に混じって温泉三昧

ハンガリーは世界で5番目に多い温泉保有国。ブダペストだけで100以上の温泉があります。地元の人は週に何度も通い、友達と話したり、チェスをしたり、読書したり。温泉は社交場なんです。

セーチェーニ温泉、ゲッレールト温泉(アールヌーヴォー建築が美しい)、ルダシュ温泉(オスマン帝国時代の建築)など、それぞれ個性があります。日本の温泉とは違い、水着着用・男女混浴なので、気軽に楽しめます。

ルーインバー巡り — 廃墟がアートスペースに

ブダペストのジューイッシュ・クォーターには、「ルーインバー(廃墟バー)」と呼ばれる独特のバーが点在しています。第二次大戦後に放置されていた建物をリノベーションし、アート・音楽・バーが融合したスペースです。

代表格は「Szimpla Kert(シンプラ・ケルト)」。古い家具、落書きアート、カラフルな照明、中庭に置かれた廃車……。カオスだけどオシャレ。ビール500円〜、週末はDJイベントも。若者に大人気です。

クラシック音楽を格安で — オペラ・コンサートホール

ハンガリーは音楽大国。リスト・フェレンツ(フランツ・リスト)、バルトーク・ベーラ、コダーイ・ゾルターンなど、世界的作曲家を輩出しています。そして、格安でオペラやコンサートが楽しめるのが嬉しいところ。

ハンガリー国立オペラ座のチケットは、立ち見なら500HUF(約200円)〜、良席でも5,000HUF(約2,000円)程度。日本なら1万円以上するレベルの公演が、破格で鑑賞できます。

予約のコツ

オペラ座の公式サイト(opera.hu)で事前予約可能。当日券もありますが、人気演目は売り切れることも。1ヶ月前予約が安心です。

ハンガリー刺繍・民芸品ショッピング

カロチャ刺繍(Kalocsa)やマチョー刺繍(Matyó)など、色鮮やかな刺繍製品はハンガリーの伝統工芸。テーブルクロス、クッションカバー、ブラウスなどが中央市場や土産物店で手に入ります。

ヘレンド(Herend)やジョルナイ(Zsolnay)の高級陶磁器も有名。ブダペストにショールームがあり、日本で買うより安く購入できます。

ドナウ川リバークルーズ — 夜景を川から

ブダペストの夜景は、川から見るのが一番美しい。ドナウ川クルーズ(1時間、3,000〜5,000円)に乗れば、ライトアップされた国会議事堂、王宮、くさり橋が次々と現れます。

ディナークルーズ(10,000円〜)もあり、ハンガリー料理を食べながら、生演奏を聴きながら、夜景を満喫……。特別な夜にぴったりです。

その他の体験

パプリカ市場でスパイス購入

ハンガリー産パプリカパウダーは香り高く、料理が一変。100gで500円〜

フォークダンスショー鑑賞

伝統衣装を着た踊り手が激しく踊る。Danube Palaceなどで毎晩開催

ジョルナイ陶器工房見学

ペーチにあるジョルナイ陶器の工房。製作過程を見学できる

中欧周遊(ウィーン・プラハ)

ブダペストからウィーンまで電車で3時間。プラハまで7時間。周遊旅も人気

ハンガリー旅行のベストシーズン — いつ行くべき?

ハンガリーは大陸性気候。夏は暑く(30℃超)、冬は寒い(氷点下も)。四季がはっきりしているので、目的に合わせてシーズンを選びましょう。

春(3〜5月)

おすすめ度: ★★★★★

平均気温: 10〜20℃

花が咲き乱れ、気候も穏やか。観光に最適。航空券も夏より安い。4〜5月が特におすすめ。

夏(6〜8月)

おすすめ度: ★★★★☆

平均気温: 20〜30℃

ハイシーズン。バラトン湖のリゾート、野外フェスが楽しめる。暑さ対策必須。航空券高め。

秋(9〜11月)

おすすめ度: ★★★★★

平均気温: 10〜20℃

紅葉が美しく、ワインの収穫期。トカイワインの新酒が出回る。9〜10月がベスト。

冬(12〜2月)

おすすめ度: ★★★☆☆

平均気温: 0〜5℃

クリスマスマーケットが美しい。温泉が最高に気持ちいい季節。航空券は最安値。防寒必須。

結論:春(4〜5月)と秋(9〜10月)がベストシーズンです。気候が穏やかで、観光しやすく、航空券も比較的安い。夏は暑すぎて観光がしんどい日もあるので、暑さに弱い人は避けた方が無難です。

冬のブダペストも素敵です。クリスマスマーケットでホットワインを飲みながら、雪景色の王宮を眺め、温泉で体を温める——。ロマンチックな旅になること間違いなしです。

実用情報 — 旅行前に知っておくべきこと

通貨・両替・クレジットカード

ハンガリーの通貨はフォリント(HUF)。1HUF = 約0.4円(2026年2月)です。EU加盟国ですが、ユーロは使えません(一部の観光地では受け付けるが、レートが悪い)。

項目 詳細
両替場所 空港、銀行、街中の両替所、ATM
おすすめ両替方法 ATMでクレジットカードのキャッシング(手数料安い)
クレジットカード Visa、Mastercardが広く使える。JCB、AMEXは使えない店も
チップ文化 レストランで10〜15%。カード払いの際も現金でチップを渡すことが多い

両替の注意点

空港の両替所はレートが悪いので、最低限だけ両替し、市内のATMで必要な分を引き出しましょう。街中の両替所も手数料が高い場合があるので、レートを確認してから。

SIM・eSIM・Wi-Fi — インターネット環境

ハンガリーでのネット環境は、eSIMが断然便利です。空港到着前にアクティベートしておけば、着いた瞬間から使えます。

方法 料金 メリット/デメリット
eSIM(Airalo等) 3GB/7日間 1,000円〜 即使える、SIM入れ替え不要。対応機種限定
現地SIM(Vodafone等) 10GB/30日間 3,000円〜 大容量で安い。空港や携帯ショップで購入
Wi-Fiレンタル 1日1,000円〜 複数人でシェア可。充電が面倒
フリーWi-Fi 無料 カフェ・ホテルで使える。セキュリティ注意

EU圏内なので、eSIMを買えばオーストリア・チェコでもそのまま使えます。周遊旅行ならeSIM一択です。

空港から市内へのアクセス

ブダペストの玄関口はリスト・フェレンツ国際空港(BUD)。市内中心部まで約16km、30分ほどです。

方法 料金 所要時間 備考
100Eバス(空港バス) 900HUF(約360円) 30〜40分 地下鉄M3線「Kőbánya-Kispest」駅まで。そこから中心部へ
ミニバス(miniBUD) 3,500HUF(約1,400円) 30〜50分 ホテルまで直行。事前予約推奨
タクシー(FOtaxi等) 7,000〜9,000HUF(約2,800〜3,600円) 25〜35分 定額制推奨。ぼったくり注意
Uber/Bolt 6,000〜8,000HUF(約2,400〜3,200円) 25〜35分 アプリで料金確定。安心

おすすめは100Eバス(最安)またはBolt(快適)。深夜到着ならタクシーが安全です。空港の公式タクシーカウンターで予約すれば、ぼったくりの心配もありません。

市内交通 — トラム・地下鉄・バス

ブダペストの公共交通は、トラム(路面電車)・地下鉄・バスが発達しています。観光には1日券(24時間)がおすすめ。乗り放題で2,500HUF(約1,000円)です。

チケット種類 料金 備考
シングルチケット 450HUF(約180円) 1回乗車のみ。乗り換え不可
24時間パス 2,500HUF(約1,000円) 全交通機関乗り放題
72時間パス 5,500HUF(約2,200円) 3日間乗り放題。観光におすすめ
7日間パス 7,500HUF(約3,000円) 長期滞在向け

トラム2号線は絶対乗ってください。ドナウ川沿いをゴトゴト走り、国会議事堂・くさり橋・王宮が車窓から見えます。観光ルートそのもの。

言語・コミュニケーション

ハンガリー語(マジャール語)は、ヨーロッパで唯一の非インド・ヨーロッパ語族。文法も語彙も全く異なり、習得は困難です。でも安心してください。観光地では英語が通じます。

若い世代(30代以下)は英語を話せる人が多く、レストラン・ホテル・ショップのスタッフもほぼ英語OK。ドイツ語も通じることが多いです。翻訳アプリ(Google翻訳)があれば、全く問題ありません。

日本語 ハンガリー語 発音(カタカナ)
こんにちは Jó napot ヨー・ナポット
ありがとう Köszönöm ケスノム
お願いします Kérem ケーレム
さようなら Viszontlátásra ヴィソントラータシュラ
すみません Elnézést エルネーゼーシュト
はい/いいえ Igen / Nem イゲン / ネム
いくらですか? Mennyibe kerül? メンニベ・ケルル?
乾杯! Egészségedre! エゲースシェーゲドレ!

「ケスノム(ありがとう)」だけでも覚えておくと、現地の人が喜んでくれます。

治安・安全情報

ハンガリーの治安は、ヨーロッパの中では比較的良好です。ブダペストでも、夜に一人で歩いても問題ないエリアがほとんど。ただし、観光地ではスリ・置き引きに注意が必要です。

注意すべきポイント

・地下鉄・トラムではスリに注意(特に観光客が多い路線)
・ヴァーツィ通り周辺はぼったくりレストランあり(メニューに価格表示がない店は避ける)
・タクシーはUber/Boltか正規タクシーを利用(路上の客引きは避ける)
・両替所のレート確認(手数料が高い店あり)
・夜のジューイッシュ・クォーターは酔っ払いに注意

常識的な注意を払えば、安全に旅行できます。日本と同じ感覚で夜遊びできるほど安全ではありませんが、パリやローマよりずっと安全です。

持ち物・服装

季節によって服装が大きく変わります。夏は30℃超、冬は氷点下になるので、訪問時期に合わせた準備を。

季節 服装アドバイス
春・秋 長袖シャツ、薄手のジャケット。朝晩は冷えるので羽織るものを
Tシャツ、短パン、サンダルでOK。日焼け止め必須。教会訪問時は肌を隠す服を
厚手のコート、マフラー、手袋、ニット帽。温泉用に水着持参

温泉に行くなら、水着は必須。レンタルもありますが、自分の水着を持っていく方が快適です。タオルもあると便利。

旅の日数の目安

日数 おすすめプラン
2泊4日 ブダペストのハイライトのみ(王宮、国会議事堂、温泉、ドナウクルーズ)
3泊5日 ブダペスト + エゲル日帰り or センテンドレ日帰り
5泊7日 ブダペスト + バラトン湖 + エゲル or ペーチ
7泊以上 ハンガリー周遊 + ウィーン・プラハなど周辺国

3泊5日がちょうどいい。ブダペストをじっくり楽しみつつ、地方都市も1つ訪れる余裕があります。時間に余裕があれば、ウィーンやプラハとの周遊もおすすめです。

まとめ — ハンガリーで、ヨーロッパの魔法に出会う

ドナウ川のせせらぎ、クルトシュカラーチの甘い香り、温泉の湯気、夜景にきらめく王宮——。

ハンガリーは、「ヨーロッパのコスパ最強国」であると同時に、深い歴史と独自の文化が息づく、魅力あふれる国です。パリやロンドンのように有名じゃないかもしれない。でも、訪れた人はみんな言います。「また行きたい」と。

物価の安さは正義です。1日1万円以内で、レストランでの食事も、温泉も、オペラ鑑賞も、夜景クルーズも楽しめる。ヨーロッパでこれほどコスパの良い国は、他にありません。

そして、ブダペストの夜景は本当に息を呑むほど美しい。くさり橋の上を歩きながら、ドナウ川に映る王宮の光を眺める——。その瞬間、「ああ、旅っていいな」と心から思えるはずです。

初めてのヨーロッパにも、リピーターにも、ハンガリーは最高の選択肢です。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミング。フライトを検索して、パスポートを確認して、3泊5日の旅に出かけましょう。

ハンガリーが、あなたを待っています。

さあ、ブダペストへ。

読み終わったあなたは、もうフライトを検索しているはず。
ドナウの真珠が、あなたの訪れを待っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました