クロアチア旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

真夏の太陽が青すぎるアドリア海を照らし、中世の石畳に足を踏み入れた瞬間、オレンジ色の屋根が連なる絵画のような景色が目の前に広がります。海から吹く心地よい風と、レモンの香りを含んだ潮風。クロアチアは、ヨーロッパの中でも群を抜いた「絵になる国」です。ドブロブニクの城壁を歩けば、まるで『魔女の宅急便』や『紅の豚』の世界に迷い込んだかのよう。プリトヴィツェ湖群国立公園では、エメラルドグリーンの湖が階段状に連なり、自然の芸術に息を呑みます。そしてクロアチアが他のヨーロッパ諸国と違うのは、**物価がまだ優しいこと**。西欧の半額以下でリゾート気分を味わえる、今だからこそ行くべき国です。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

クロアチアってどんな国?

クロアチアは、東欧と地中海をつなぐアドリア海沿岸に位置する国で、イタリアの対岸に浮かぶような存在です。国土は九州と四国を合わせたほどの小さな国ですが、その中に7つのユネスコ世界遺産と、透き通るような青い海、手つかずの自然、中世ヨーロッパの街並みが凝縮されています。

「クロアチアって聞いたことあるけど、どこにあるの?」と思った方も多いかもしれません。実は、旧ユーゴスラビアから1991年に独立した比較的新しい国で、EU加盟は2013年。でも、歴史はとても古く、ローマ帝国時代から続く遺跡が今も残っています。

クロアチアの魅力は「多様性」にあります。ドブロブニクのようなリゾート都市、プリトヴィツェのような大自然、首都ザグレブの都会的な雰囲気、イストラ半島のイタリア風の町並み——全てが車で数時間の距離に収まっています。しかも**物価は西ヨーロッパの約半額〜6割**。フランスやイタリアで同じ体験をしたら倍の予算が必要です。

項目 内容
正式国名 クロアチア共和国(Republic of Croatia / Hrvatska)
首都 ザグレブ(Zagreb)
人口 約390万人(福岡県とほぼ同じ)
面積 56,594km²(北海道の約7割)
公用語 クロアチア語(観光地では英語が通じる)
通貨 ユーロ(€)※2023年1月からユーロ導入
時差 -8時間(サマータイム時は-7時間)
ビザ 90日以内の観光は不要(パスポート残存期間3ヶ月以上)
宗教 カトリック約87%
世界遺産 7件(ドブロブニク旧市街、プリトヴィツェ湖群国立公園、スプリット史跡群など)

2023年からユーロ導入! これまでクロアチアではクーナ(HRK)が使われていましたが、EU加盟に伴い2023年1月からユーロに統一されました。両替の手間が減り、旅行者にとってさらに便利に。

クロアチア旅行の費用はどのくらい?

正直に言います。クロアチアは**ヨーロッパ旅行の中で最もコスパが良い**国の一つです。西ヨーロッパの半額程度で、同レベル——いや、それ以上の景色と体験ができます。ただし航空券が一番のネック。日本からの直行便がないため、経由便を使うことになります。

ここでは、**東京発4泊6日のドブロブニク旅行**を想定して、「節約旅行」「スタンダード」「リッチ旅行」の3パターンで費用を比較します。

航空券の目安

航空会社 経由地 所要時間 料金目安
ターキッシュエアラインズ イスタンブール 約16〜18時間 8〜13万円
エミレーツ航空 ドバイ 約17〜20時間 10〜15万円
カタール航空 ドーハ 約18〜22時間 9〜14万円
ルフトハンザ航空 フランクフルト 約16〜19時間 11〜16万円
オーストリア航空 ウィーン 約15〜17時間 10〜15万円

狙い目はターキッシュエアラインズ! イスタンブール経由で、価格と所要時間のバランスが良い。セール時は8万円台も出ます。11月〜3月(冬季)は最安6万円台のチケットも。

ホテル・宿泊費の目安

宿泊タイプ 1泊あたり 4泊の合計
ゲストハウス・ドミトリー €15〜30(約2,500〜5,000円) 1〜2万円
格安ホテル・Airbnb €40〜70(約6,500〜11,000円) 2.5〜4.5万円
3つ星ホテル €80〜120(約13,000〜20,000円) 5〜8万円
4つ星ホテル €150〜250(約25,000〜41,000円) 10〜16万円
5つ星ホテル・リゾート €300〜600(約50,000〜100,000円) 20〜40万円

ドブロブニクの旧市街内にあるホテルは、ロケーションが良い分やや高め。旧市街から徒歩10〜15分のエリアなら、同じグレードでも30%ほど安くなります。また、スプリットやザグレブはドブロブニクより2〜3割安い印象です。

現地での1日あたりの費用

項目 節約 スタンダード リッチ
朝食 €3〜5(500〜800円) €8〜12(1,300〜2,000円) €15〜20(2,500〜3,300円)
昼食 €6〜10(1,000〜1,650円) €15〜25(2,500〜4,100円) €30〜50(5,000〜8,300円)
夕食 €10〜15(1,650〜2,500円) €25〜40(4,100〜6,600円) €60〜100(10,000〜16,500円)
観光・入場料 €10〜15(1,650〜2,500円) €20〜30(3,300〜5,000円) €40〜60(6,600〜10,000円)
交通費 €5〜10(800〜1,650円) €10〜20(1,650〜3,300円) €30〜50(5,000〜8,300円)
お土産・雑費 €5〜10(800〜1,650円) €15〜30(2,500〜5,000円) €50〜100(8,300〜16,500円)
1日の合計 €39〜65(6,400〜10,700円) €93〜157(15,300〜26,000円) €225〜380(37,000〜62,700円)

4泊6日の総額シミュレーション

節約旅行

12〜18万円

ターキッシュ格安チケット + ゲストハウス

  • 航空券: 8〜10万円
  • 宿泊: 1〜2万円
  • 現地費用: 3〜6万円(4日分)

スタンダード

22〜32万円

中東系エアライン + 3つ星ホテル

  • 航空券: 10〜13万円
  • 宿泊: 5〜8万円
  • 現地費用: 7〜11万円(4日分)

リッチ旅行

45〜70万円

欧州系エアライン + 5つ星リゾート

  • 航空券: 13〜16万円
  • 宿泊: 20〜30万円
  • 現地費用: 12〜24万円(4日分)

比較すると驚き! 例えば同じヨーロッパのパリ4泊なら、スタンダードプランで30〜40万円かかります。クロアチアなら**同じ予算でワンランク上の体験**ができるんです。

絶対に外せない観光スポット

クロアチアには7つの世界遺産があり、どこを訪れても絵になる風景が広がっています。特に初めて訪れるなら、**ドブロブニク**、**プリトヴィツェ湖群国立公園**、**スプリット**の3つは必見です。ここでは各スポットの魅力を、まるでその場にいるかのような臨場感でお伝えします。

ドブロブニク旧市街 — アドリア海の真珠

「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニクは、クロアチア観光の最大のハイライトです。オレンジ色の屋根が連なる旧市街を、高さ25メートルの城壁がぐるりと囲んでいます。その城壁の上を歩けば、片側には青すぎるアドリア海、反対側には赤い屋根の街並み——360度どこを見ても絵画のような景色です。

朝9時前に城壁に上るのが正解です。観光客がまだ少なく、静かな旧市街を独り占めできる瞬間。石畳の階段を上り、スルジ山を背景にした旧市街全景を見下ろすと、「ここが本当に現実なのか?」と疑いたくなるほどの美しさです。城壁一周は約2キロ、ゆっくり歩いて1.5〜2時間。途中にカフェもあるので、海を眺めながら一休みするのも最高です。

旧市街のメインストリート「プラツァ通り」は、大理石の石畳が磨かれてピカピカに光っています。この通りを歩いていると、中世の商人たちが行き交っていた時代にタイムスリップしたかのよう。通りの両側にはカフェ、レストラン、お土産屋が並び、活気にあふれています。

そして見逃せないのが**ロヴリイェナツ要塞**。旧市街の西側、岩山の上に建つこの要塞からは、ドブロブニク旧市街と海を一望できます。特に夕暮れ時、オレンジ色の夕日がアドリア海を染める瞬間は、息を呑む美しさ。『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地としても有名で、ファンなら「レッドキープ」のシーンに見覚えがあるはずです。

項目 詳細
入場料 城壁: €35(約5,800円) / ロヴリイェナツ要塞: €5(約800円)
営業時間 8:00〜19:30(夏季) / 9:00〜15:00(冬季)
所要時間 城壁一周: 1.5〜2時間 / 旧市街散策: 半日〜1日
ベストタイム 早朝(8:00〜9:30)または夕方(17:00以降)
アクセス ドブロブニク空港からバスで40分、€8(約1,300円)

混雑を避けるコツ

夏のハイシーズン(7〜8月)は、クルーズ船が1日に数隻寄港するため、10:00〜17:00は観光客で城壁がごった返します。早朝8時か、夕方17時以降に訪れるのがベスト。特に**朝8時開門直後**は、人が少なく写真も撮り放題です。

プリトヴィツェ湖群国立公園 — 自然が作り出した奇跡

プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアで最も有名な自然スポットであり、**ヨーロッパで最も美しい国立公園**の一つです。エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー——湖ごとに異なる青のグラデーションが階段状に連なり、その間を大小92の滝が流れ落ちています。

公園に入った瞬間、森の中から聞こえる水音に包まれます。木製の遊歩道を歩いていくと、足元の透明な水の中で魚が泳いでいるのが見えます。水がこれほど透き通っているのは、石灰岩(トゥファ)が水を濾過しているから。この石灰岩の堆積が、何千年もかけて自然のダムを作り、階段状の湖を形成しました。

公園は**上湖群**と**下湖群**に分かれており、全部歩くと6〜8時間かかります。時間が限られているなら、**下湖群**を優先しましょう。ここには公園最大の滝「ヴェリキ・スラップ」(高さ78メートル)があり、轟音を立てて流れ落ちる姿は圧巻です。

秋(9〜10月)に訪れると、紅葉と湖のコントラストが絶景です。また、冬には滝が凍りつき、幻想的な氷の世界に。どの季節も美しいですが、個人的には**5月の新緑の季節**が最高でした。水量が多く、滝の迫力が違います。

項目 詳細
入場料 4〜6月・9〜10月: €25 / 7〜8月: €40 / 11〜3月: €10
営業時間 7:00〜20:00(夏季) / 8:00〜16:00(冬季)
所要時間 下湖群のみ: 3〜4時間 / 全体: 6〜8時間
アクセス ザグレブからバスで2.5時間、€15〜20(約2,500〜3,300円)
おすすめルート 入口1(Entrance 1)→ 下湖群 → ボートで対岸へ → 上湖群 → バスで戻る

事前予約が必須!

2023年以降、入場者数が制限されており、**公式サイトでの事前予約が必須**になりました(特に7〜8月)。当日券は売り切れていることが多いので、必ず2〜3日前にオンライン予約を。公式サイト: np-plitvicka-jezera.hr

スプリット — ローマ皇帝の宮殿がそのまま街に

スプリットは、クロアチア第2の都市であり、ドブロブニクとは対照的な魅力を持つ街です。ここの見どころは**ディオクレティアヌス宮殿**。4世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスが隠居のために建てた巨大な宮殿が、今も街の中心としてそのまま使われています。

「宮殿」といっても、ヴェルサイユ宮殿のような建物を想像してはいけません。ここは**宮殿全体が街**なんです。宮殿の中に住宅があり、レストランがあり、ショップがあり、人々が普通に生活しています。1700年前の石造りの壁の隙間に、現代のカフェのテラス席があり、古代の柱の下を地元の人がバイクで通り抜けていく——この独特の光景は、スプリットでしか見られません。

宮殿の中心には**ペリスティル広場**があり、ここでは夏の夜に野外オペラやコンサートが開かれます。広場の奥には、元々は皇帝の霊廟だった建物が、今はカトリック教会(聖ドムニウス大聖堂)として使われています。塔に登ると、スプリットの街とアドリア海を一望できます。

スプリットのもう一つの魅力は、**リヴァ海岸通り**。ヤシの木が並ぶ海沿いのプロムナードで、夕方になると地元の人たちが散歩やジョギングを楽しんでいます。ここのカフェでアペロール・スプリッツを飲みながら夕日を眺める時間は、何にも代えがたい贅沢です。

項目 詳細
入場料 宮殿エリア: 無料 / 大聖堂と塔: €8(約1,300円)
所要時間 宮殿散策: 2〜3時間 / 街全体: 半日〜1日
アクセス ドブロブニクからバスで4時間、€15〜20 / ザグレブから高速バスで4.5時間、€18〜25
おすすめ 夕方のリヴァ海岸散歩 / 地下宮殿ツアー(€6)

その他の見逃せないスポット

ザダル

「海のオルガン」が奏でる自然の音楽。夕日の名所としても有名で、ヒッチコック監督が「世界一美しい夕日」と称賛した街

スプリットからバスで2時間

フヴァル島

「クロアチアのサントリーニ」と呼ばれる美しい島。ラベンダー畑とワイン、セレブ御用達のビーチリゾート

スプリットからフェリーで1〜2時間

ロヴィニ

イストラ半島の宝石。パステルカラーの家々が海に面して並び、「クロアチアのヴェネツィア」と称される港町

ザグレブからバスで4時間

トロギール

小さな島全体が世界遺産。中世の街並みがそのまま残る、静かで美しい街

スプリットからバスで30分

クルカ国立公園

プリトヴィツェと並ぶ滝の名所。ここは**滝壺で泳げる**のが最大の魅力!夏は水着必須

スプリットからバスで1.5時間

コルチュラ島

マルコ・ポーロの生誕地と言われる島。中世の城壁と美しいビーチ、ワイナリーが魅力

ドブロブニクからバスとフェリーで3時間

クロアチアで食べるべきグルメ

正直に言います。クロアチア旅行の30%は「食」です。地中海とバルカン半島の文化が融合したクロアチア料理は、イタリア、ギリシャ、トルコの影響を受けつつも独自の個性を持っています。新鮮な魚介類、オリーブオイル、トリュフ、そして驚くほど美味しいワイン——食通も唸る美食の国です。

しかも物価が安いので、西ヨーロッパなら€40〜50する料理が、クロアチアでは€15〜25で食べられます。これを利用しない手はありません。

絶対に食べたいクロアチア料理

料理名 どんな料理? 価格目安
リゾット・クルニ・リジョット
(Crni rižot)
イカスミのリゾット。真っ黒な見た目とは裏腹に、海の旨味が凝縮された絶品。アドリア海沿岸の名物 €12〜18
パシュティツァーダ
(Pašticada)
牛肉の赤ワイン煮込み。プルーンと野菜で6時間以上煮込んだダルマチア地方の伝統料理。ニョッキと一緒に €15〜22
ペカ
(Peka)
鉄製の蓋をかぶせて炭火でじっくり蒸し焼きにした肉や魚。羊肉やタコのペカが絶品。要予約(2時間前) €18〜28
ブザラ
(Buzara)
エビやムール貝を白ワインとガーリックで蒸した料理。パンにスープをつけて食べるのが現地流 €14〜20
チェヴァピ
(Ćevapi)
小さなソーセージ状のひき肉を炭火で焼いたバルカン風BBQ。ピタパンに挟んで玉ねぎとサワークリームで €6〜10
プレスカヴィツァ
(Pljeskavica)
バルカン風ハンバーガー。巨大な肉パティをパンに挟み、アイヴァル(パプリカペースト)とチーズをトッピング €7〜12
フリトゥーレ
(Fritule)
クロアチア版ドーナツ。レモンの皮とラム酒を入れた小さな揚げ菓子。クリスマス時期の定番だが、通年食べられる €3〜6 (10個)
トリュフ料理
(Tartufi)
イストラ半島はトリュフの産地。パスタやリゾット、ステーキにたっぷりかけて。黒トリュフが驚くほど安い €18〜30

個人的No.1はペカ!

初めて食べた時の衝撃は忘れられません。鉄の蓋を開けた瞬間に立ち上る湯気と香り、ホロホロに崩れる羊肉とジャガイモの柔らかさ。2時間前の予約が必要ですが、絶対に食べる価値があります。ドブロブニクなら「Konoba Dubrava」、スプリットなら「Konoba Matejuška」がおすすめ。

クロアチアワインが凄い

クロアチアはヨーロッパ屈指のワイン産地です。特に**ダルマチア地方の赤ワイン**と**イストラ半島の白ワイン**が有名で、フランスやイタリアのワインに引けを取りません。しかも価格は半額以下——レストランでグラスワインが€3〜5(約500〜800円)で飲めます。

ワイン名 特徴
ディンガチュ (Dingač) ペリェシャツ半島産の最高級赤ワイン。プラヴァツ・マリ種。フルボディで力強く、肉料理に最適
ポシップ (Pošip) コルチュラ島産の白ワイン。爽やかでフルーティ、魚介料理との相性抜群
マルヴァジア (Malvazija) イストラ半島の白ワイン。ミネラル感があり、トリュフ料理に合う
バビッチ (Babić) シベニク周辺の赤ワイン。スパイシーで個性的、ローストミートに

おすすめレストラン&食エリア

Dolce Vita (ドブロブニク)

城壁外のシーフードレストラン。海を見ながら絶品イカスミリゾットを。€€

Konoba Dalmatino (ドブロブニク)

地元民御用達のコノバ(家庭料理の店)。パシュティツァーダが絶品。€

Fife (スプリット)

予約必須の超人気店。ボリューム満点のダルマチア料理が€10前後で。€

Paradigma (ザグレブ)

モダンクロアチア料理。伝統料理を現代風にアレンジ。€€€

Monte (ロヴィニ)

ミシュラン掲載のトリュフ料理専門店。イストラの黒トリュフが堪能できる。€€€

Dolac Market (ザグレブ)

ザグレブ最大の青空市場。新鮮な野菜、チーズ、肉を調達して自炊も楽しい

価格目安: € = €10未満 / €€ = €10〜20 / €€€ = €20以上(1人あたり)

クロアチアでしかできない体験

観光スポットを巡るだけではもったいない。クロアチアには、この国でしか体験できない特別なアクティビティがたくさんあります。

アドリア海アイランドホッピング

クロアチアには**1,244の島**があり、その中でも人が住んでいるのは48島だけ。スプリットやドブロブニクを拠点に、フェリーで島巡りをするのが定番の楽しみ方です。

特におすすめは**フヴァル島**。ラベンダー畑が広がり、中世の街並みと高級リゾートが共存する美しい島です。フヴァル・タウンの港に面したレストランで、夕日を見ながらワインを飲む——これぞアドリア海の贅沢。フヴァル島からさらに小さな**パクレニ諸島**へボートで渡れば、誰もいない透明な海でシュノーケリングが楽しめます。

カヤック&SUPで海の洞窟探検

ドブロブニクでは、カヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)で旧市街の城壁を海から眺めるツアーが大人気。特に**ベッツァ洞窟**へのカヤックツアーは、洞窟の中で泳げる絶景スポットとして知られています。

料金は€30〜50(約5,000〜8,300円)で、2〜3時間のガイド付きツアー。朝の涼しい時間帯か、夕方のサンセットツアーがおすすめです。

『ゲーム・オブ・スローンズ』ロケ地巡り

ドブロブニクは、HBO の大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で「キングズランディング」として使われた街です。ファンなら聖地巡礼は外せません。

ロヴリイェナツ要塞(レッドキープ)、イエズイット階段(サーセイの恥辱の道)、ミンチェタ塔(不死者の館)など、ドラマの名シーンが撮影された場所を巡るガイドツアーがあります。ガイドが撮影秘話を語りながら案内してくれるので、ファンには堪らない体験です。

ツアー料金は€25〜40、約2〜3時間。オンラインで事前予約がおすすめです。

ワイナリーツアー&テイスティング

ペリェシャツ半島やコルチュラ島、イストラ半島では、ワイナリー見学とテイスティングが楽しめます。特にペリェシャツ半島の**ディンガチュワイン**のワイナリーは、断崖絶壁の急斜面にブドウ畑が広がる絶景スポット。

ツアーではワインの製造過程を見学し、5〜6種類のワインをテイスティング。地元のチーズや生ハムと一緒に楽しめます。料金は€40〜60で、ドブロブニクから半日ツアーが出ています。

ラフティング&ジップライン

アドレナリン派には、**ツェティナ川のラフティング**がおすすめ。スプリット近郊のオミシュから出発し、渓谷を激流で下るスリル満点のアクティビティです。料金は€30〜50で、3〜4時間のツアー。

また、同じエリアでは全長2kmのジップラインもあり、渓谷の上を時速60kmで滑空する爽快感は病みつきに。

クロアチアのベストシーズンはいつ?

クロアチアは四季がはっきりしており、訪れる時期によってまったく違う表情を見せます。目的や好みに合わせてベストシーズンを選びましょう。

🌸 春(4〜5月)

新緑の季節で花が咲き乱れる美しい時期。観光客もまだ少なく、落ち着いて観光できます。プリトヴィツェは水量が多く、滝の迫力が最高。

気温: 15〜22°C

おすすめ度: ★★★★☆

注意: 海はまだ冷たい(泳ぐのは厳しい)

☀️ 夏(6〜8月)

ビーチリゾート全開のハイシーズン。海は温かく、夜22時まで明るいので活動時間が長い。ただし観光客が多く、ドブロブニクは混雑します。

気温: 25〜32°C(海水温: 24〜26°C)

おすすめ度: ★★★★★

注意: ホテル価格が最高値、要早期予約

🍂 秋(9〜10月)

**個人的ベストシーズン**。まだ暖かく海で泳げる上、観光客が減り始めるので快適。プリトヴィツェの紅葉が絶景。ワイン収穫祭も開催。

気温: 18〜25°C(海水温: 20〜23°C)

おすすめ度: ★★★★★

注意: 10月後半は雨が増える

❄️ 冬(11〜3月)

オフシーズンで観光客が激減。航空券とホテルが最安。ザグレブのクリスマスマーケットは「ヨーロッパNo.1」の呼び声も。ただし多くのレストランが閉まる。

気温: 5〜12°C

おすすめ度: ★★☆☆☆

注意: アドリア海沿岸の店は多くが休業

結論: 9〜10月初旬がベスト!

夏の暑さが和らぎ、海はまだ温かく、観光客も減り始める9月中旬〜10月初旬が最もバランスが良いです。ビーチと観光の両方を楽しみたいなら**6月または9月**、観光メインなら**5月または10月**が狙い目。コスパ重視なら冬のザグレブ&プリトヴィツェもアリです。

知っておくべき実用情報

通信・インターネット

クロアチアではeSIMが最も便利です。空港でSIMカードを買う手間がなく、日本で事前にアクティベートできます。

方法 料金 おすすめ度
eSIM(Airalo, Holafly等) 1週間3GB: €10〜15(約1,650〜2,500円) ★★★★★ 最もおすすめ
現地SIM(A1, T-Mobile等) 1週間5GB: €10〜12(約1,650〜2,000円) ★★★☆☆ 空港で購入可
レンタルWiFi 1日500〜800円(受取・返却の手間あり) ★★☆☆☆ 複数人ならアリ
カフェ・ホテルの無料WiFi 無料 ★★☆☆☆ 観光中は不便

空港アクセス

クロアチアの主要空港は**ザグレブ空港**と**ドブロブニク空港**、**スプリット空港**の3つです。

空港 市内へのアクセス 料金
ザグレブ空港 空港バス(Pleso Prijevoz)で30分 €5(約800円)
ドブロブニク空港 空港バスで40分 €8(約1,300円)
スプリット空港 空港バスで30分 €5(約800円)

タクシーやUberも利用できますが、料金は空港バスの3〜5倍(€25〜40)です。荷物が多い場合や、夜間到着ならタクシーが便利。

都市間の移動

クロアチア国内の移動は、**長距離バス**が最も便利です。鉄道網はあまり発達しておらず、主要都市間はバスが主流。

ルート 所要時間 料金
ザグレブ → スプリット バス: 4.5時間 €18〜25(約3,000〜4,100円)
スプリット → ドブロブニク バス: 4時間 €15〜20(約2,500〜3,300円)
ザグレブ → プリトヴィツェ バス: 2.5時間 €10〜15(約1,650〜2,500円)
スプリット → フヴァル島 フェリー: 1〜2時間 €8〜12(約1,300〜2,000円)

バスチケットの予約方法
主要バス会社は「Flixbus」「GetByBus」で予約可能。夏のハイシーズンは満席になることがあるので、2〜3日前のオンライン予約がおすすめ。当日券は窓口で購入できますが、座席指定はできません。

覚えておきたいクロアチア語フレーズ

観光地では英語が通じますが、簡単な挨拶をクロアチア語でできると、現地の人が一気に親しみを示してくれます。

日本語 クロアチア語 発音
こんにちは Bok / Dobar dan ボク / ドバル・ダン
ありがとう Hvala フヴァラ
ごめんなさい Oprostite オプロスティテ
はい / いいえ Da / Ne ダ / ネ
これをください Ovo, molim オヴォ・モリム
お会計をお願いします Račun, molim ラチュン・モリム
美味しい! Ukusno! ウクスノ!
乾杯! Živjeli! ジヴィエリ!

注意事項・トラブル対策

ボスニア経由に注意

スプリットからドブロブニクへバスで移動する際、ルートが一部ボスニア・ヘルツェゴビナ領を通過します。パスポートチェックがあるので、必ずパスポートを携帯してください。通常は10分ほどのチェックで終わりますが、繁忙期は1時間近くかかることも。

チップの習慣

クロアチアではチップは義務ではありませんが、良いサービスを受けたら料金の10%程度を渡すのが一般的です。カフェやカジュアルなレストランでは端数を切り上げる程度でOK。高級レストランでは10〜15%が目安です。

治安は良好だが観光地ではスリに注意

クロアチアは全体的に治安が良く、夜間でも安心して歩けます。ただし、ドブロブニク旧市街やスプリットのディオクレティアヌス宮殿など、観光客が多いエリアではスリや置き引きが発生しています。リュックは前に抱える、貴重品は肌身離さず持つなど、基本的な対策を。

日曜日は店が閉まる

クロアチアでは日曜日に多くの商店やスーパーが休業します。観光地のレストランやカフェは営業していますが、食材を買いたい場合は土曜日までに調達を。コンビニ的な小さなキオスクは日曜も営業していることが多いです。

クロアチア旅行のモデルプラン

初めてのクロアチアなら、**ザグレブ→プリトヴィツェ→スプリット→ドブロブニク**の王道ルートがおすすめです。ここでは7泊9日のプランを紹介します。

7泊9日 クロアチア縦断プラン

日程 行程
Day 1 日本発 → イスタンブール経由 → ザグレブ着(深夜)
ホテルにチェックイン、休養
Day 2 ザグレブ観光
イェラチッチ広場、ドラツ市場、聖マルコ教会、失恋博物館など。夜はカフェ文化を堪能
Day 3 プリトヴィツェ湖群国立公園
朝のバスでプリトヴィツェへ(2.5時間)。丸一日かけて下湖群と上湖群をトレッキング。公園近くのホテル宿泊
Day 4 スプリットへ移動
午前のバスでスプリットへ(4時間)。午後はディオクレティアヌス宮殿散策、夕方はリヴァ海岸で夕日鑑賞
Day 5 フヴァル島日帰り or スプリット観光
フェリーでフヴァル島へ(往復)、またはクルカ国立公園へ日帰りツアー
Day 6 ドブロブニクへ移動
午前のバスでドブロブニクへ(4時間)。午後は旧市街散策、夕方に城壁ウォーク
Day 7 ドブロブニク満喫
午前はカヤックツアー、午後はロヴリイェナツ要塞、スルジ山ロープウェイで絶景を堪能
Day 8 ドブロブニク → 帰国
午前中は最後の旧市街散策とショッピング。午後の便でドブロブニク発 → 経由地へ
Day 9 日本着

時間がないなら?
4泊6日なら「ドブロブニク2泊 + スプリット2泊」の海岸線コース、または「ザグレブ1泊 + プリトヴィツェ1泊 + ドブロブニク2泊」の世界遺産集中コースがおすすめ。プリトヴィツェを外して海リゾート重視なら、ドブロブニク→フヴァル島→スプリットの島巡りルートも最高です。

お土産・ショッピング

クロアチアには、オリーブオイル、トリュフ製品、ワイン、ラベンダー製品など、質の高いお土産がたくさんあります。しかも物価が安いので、同じ品質のものをイタリアで買うより断然お得です。

おすすめのお土産

イストラ産トリュフ製品

黒トリュフオイル、トリュフペースト、トリュフ塩など。イストラ半島で購入すると特に安い

価格: €8〜20

オリーブオイル

イストラ産のエクストラバージンオリーブオイル。フルーティで高品質。ボトルデザインもおしゃれ

価格: €10〜25

ラベンダー製品

フヴァル島のラベンダー石鹸、エッセンシャルオイル、サシェなど。100%ナチュラル

価格: €5〜15

クロアチアワイン

ディンガチュ、ポシップ、マルヴァジアなど。スーツケースに緩衝材を忘れずに

価格: €10〜50

リツィタル(ハート型クッキー)

ザグレブ名物のカラフルなハート型ジンジャークッキー。食用というより装飾品

価格: €3〜10

パグ島のチーズ(Paški sir)

羊乳のハードチーズ。ワインのお供に最高。真空パックなら持ち帰りOK

価格: €8〜15

ネクタイ

実はネクタイ発祥の地がクロアチア。ザグレブの「Croata」で本格シルクネクタイを

価格: €40〜100

海のオルガン グッズ

ザダルの海のオルガンをモチーフにしたアクセサリーやポストカード

価格: €5〜20

まとめ — 今こそクロアチアへ

真夏の太陽が青すぎるアドリア海を照らし、中世の石畳に足を踏み入れた瞬間——この記事の冒頭で描いた光景は、決して誇張ではありません。クロアチアは、本当にそれほど美しい国です。

ドブロブニクの城壁を歩きながら見下ろすオレンジ色の屋根の海。プリトヴィツェで木製の遊歩道を歩きながら聞こえる水の音。スプリットのカフェで飲むアペロール・スプリッツと、夕日に染まるアドリア海。チェヴァピの炭火の香りと、クロアチア人の温かい笑顔——クロアチアで体験するすべてが、あなたの一生の記憶になります。

しかも、西ヨーロッパの半額ほどの予算で、同レベル——いや、それ以上の体験ができる。今のクロアチアは、**観光地としての魅力と物価のバランスが奇跡的に取れている黄金期**です。ユーロ導入でさらに便利になり、数年後には物価も上がっているでしょう。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。パスポートを確認して、フライトを検索してみてください。クロアチアの青い海と、オレンジ色の屋根が、あなたを待っています。

さあ、クロアチアへ飛び立とう

読み終わったあなたは、もうクロアチアの虜になっているはずです。
次の長期休暇は、アドリア海の真珠で決まり。

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