ベルギー旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

成田からたった12時間。ブリュッセル空港に降り立つと、焼きたてのワッフルとチョコレートの甘い香りが空気に溶け込み、石畳の広場には中世の面影を残す建物が並びます。グランプラスの黄金の装飾が夕日に輝き、ベルギービールの泡が立つグラスを手に、路地裏のカフェで時間を忘れる——これがベルギーです。小さな国土にギュッと詰まった美食・芸術・歴史の宝石箱。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

  1. ベルギーってどんな国?基本情報
  2. ベルギー旅行の費用|予算別プラン完全ガイド
    1. 航空券:時期と予約タイミングで3倍差
    2. 宿泊費:ロケーション重視か、コスパ重視か
    3. 食費:ベルギーは美食天国、でも工夫次第で節約可
    4. 移動費・観光費:鉄道パスが超お得
    5. 総額シミュレーション:3泊5日の予算別プラン
  3. 絶対外せない!ベルギーの観光スポット
    1. グランプラス(ブリュッセル)|世界で最も美しい広場
    2. ブルージュ歴史地区|「天井のない美術館」
    3. アントワープ中央駅|「世界で最も美しい駅」
    4. その他の必見スポット(グリッド形式)
  4. ベルギーグルメ完全ガイド|食べなきゃ後悔する絶品料理
    1. 絶対食べるべき!ベルギー名物料理トップ10
    2. ベルギービール|300種類から選ぶ至福の一杯
    3. チョコレート聖地巡礼|有名店リスト
    4. おすすめグルメエリア
  5. ベルギーでしかできない体験|文化・アクティビティ
    1. 🎨 美術館巡り|フランダースの巨匠たちに会いに
    2. 🏛️ EU本部見学|ヨーロッパの中枢を覗く
    3. 🚴 自転車で巡るフランダースの田園風景
    4. 🎄 クリスマスマーケット|冬のベルギーは魔法の国
    5. 🎭 タンタンの世界に浸る
  6. ブリュッセル以外の魅力的な都市
  7. ベルギー旅行のベストシーズン|いつ行くべき?
  8. 旅行前に知っておきたい実用情報
    1. 📱 通信・Wi-Fi・eSIM
    2. 🚆 空港から市内へのアクセス
    3. 💳 支払い方法・チップ文化
    4. 🗣️ 現地で使える簡単フレーズ
    5. ⚠️ 治安・安全対策
    6. 🔌 電圧・プラグ・持ち物リスト
  9. モデルコース|3泊5日で巡るベルギー王道プラン
  10. まとめ|ベルギーで、人生が変わる旅を

ベルギーってどんな国?基本情報

項目 詳細
正式国名 ベルギー王国(Kingdom of Belgium)
首都 ブリュッセル
言語 オランダ語(北部)、フランス語(南部)、ドイツ語(東部)※英語も広く通じる
通貨 ユーロ(EUR)|1ユーロ=約165円(2026年2月)
時差 -8時間(サマータイム時は-7時間)
フライト時間 成田→ブリュッセル直行便で約12時間
ビザ 90日以内の観光は不要(パスポート残存3ヶ月以上)
電圧・プラグ 230V/50Hz|Cタイプ(丸ピン2本)

ベルギーは九州ほどの面積に、ヨーロッパの魅力がぎゅっと凝縮された国です。EU本部があり「ヨーロッパの心臓」と呼ばれるブリュッセル、中世の街並みが完璧に保存されたブルージュ、ダイヤモンド産業とルーベンスの街アントワープ——電車でわずか1時間圏内に、まったく違う表情の都市が点在しています。パスポートさえあれば、今すぐ予約できる距離です。

ベルギー旅行の費用|予算別プラン完全ガイド

「ヨーロッパって高いんでしょ?」——そう思いますよね。でも実は、工夫次第でベルギーは意外とリーズナブルに楽しめる国なんです。航空券のセール時期を狙えば、往復7万円台も夢じゃない。ここでは3泊5日を想定した、リアルな予算をすべてお見せします。

航空券:時期と予約タイミングで3倍差

シーズン 往復料金(エコノミー) 特徴
オフシーズン(11月〜3月) 7〜12万円 クリスマス前後を除けば最安。冬のベルギーも魅力的!
春・秋(4〜5月、9〜10月) 10〜15万円 気候が最高。ベストシーズンでこの価格はお得
夏(6〜8月) 13〜18万円 フェスティバル多数。早割必須
年末年始・GW 18〜25万円 クリスマスマーケットは絶景だが高額

✈️ 裏ワザ:経由便で半額も可能

直行便(ANA)は快適ですが高め。ドバイ経由(エミレーツ)やイスタンブール経由(ターキッシュエアラインズ)なら5〜9万円で行けることも。時間に余裕があるなら断然おすすめです。Skyscannerで「最安値月」検索をかけると、驚きの価格が見つかります。

宿泊費:ロケーション重視か、コスパ重視か

宿タイプ 1泊料金 3泊合計
ドミトリー(ホステル) 2,000〜4,000円 6,000〜12,000円
ビジネスホテル(中心部) 8,000〜15,000円 24,000〜45,000円
3つ星ホテル(駅近) 12,000〜20,000円 36,000〜60,000円
ブティックホテル(高級) 25,000〜50,000円 75,000〜150,000円

ブリュッセルやブルージュは観光地価格ですが、Booking.comで「直前割引」や「連泊割」を使えばかなりお得に。グランプラス徒歩5分のホテルが1泊1万円以下で泊まれることもあります。Airbnbでアパート丸ごと借りるのも、グループ旅行ならコスパ最強です。

食費:ベルギーは美食天国、でも工夫次第で節約可

食事シーン 予算目安 おすすめ
朝食(カフェ) 5〜10ユーロ(800〜1,600円) クロワッサン+コーヒーで優雅に
ランチ(カジュアル) 12〜18ユーロ(2,000〜3,000円) フリッツ(フライドポテト)専門店が絶品
ディナー(レストラン) 25〜50ユーロ(4,000〜8,000円) ムール貝+ベルギービールは必須体験
ストリートフード 3〜8ユーロ(500〜1,300円) ワッフル、チョコレート、フリッツ
スーパー自炊 1日20ユーロ(3,300円) DelhaizeやCarrefourで食材調達

正直に言います。ベルギー旅行の60%は「食」です。チョコレート、ワッフル、ビール、ムール貝——我慢したら後悔します。ただし、ランチタイムの「本日のメニュー(Plat du Jour)」を狙えば、ディナーの半額で同じ料理が食べられます。これ、現地民の常識です。

移動費・観光費:鉄道パスが超お得

項目 料金 備考
空港→市内(電車) 9ユーロ(1,500円) ブリュッセル中央駅まで20分
都市間移動(ブリュッセル⇔ブルージュ) 15ユーロ(2,500円) 片道1時間、快適な列車旅
市内交通(1日券) 8ユーロ(1,300円) メトロ・トラム・バス乗り放題
美術館入場料(平均) 12〜15ユーロ(2,000〜2,500円) マグリット美術館、王立美術館など
ベルギーレイルパス(10回券) 89ユーロ(14,700円) 国内どこでも乗り放題!複数人シェア可

🚄 鉄道パスの裏ワザ

ベルギーは東京23区より小さい国土。ブリュッセルを拠点に、ブルージュ、ゲント、アントワープに日帰りできます。Rail Pass(10回分の乗車券)を2〜3人でシェアすれば、1回あたり900円で移動できる計算。個別チケットの半額以下です。駅の窓口で「Rail Pass, please」で購入可能。

総額シミュレーション:3泊5日の予算別プラン

🎒 節約旅行

12〜18万円

経由便+ホステル+自炊中心

  • 航空券:7万円(経由便)
  • 宿泊:1.2万円(ドミトリー)
  • 食費:2万円(朝自炊・昼外食)
  • 移動・観光:1.5万円
  • その他:5,000円

✈️ スタンダード

20〜30万円

直行便+3つ星ホテル+外食

  • 航空券:12万円(直行便)
  • 宿泊:4.5万円(駅近ホテル)
  • 食費:4万円(1日3食外食)
  • 移動・観光:2万円
  • お土産:1.5万円

🍾 リッチ旅行

35〜50万円

ビジネスクラス+高級ホテル

  • 航空券:25万円(ビジネス)
  • 宿泊:10万円(ブティックホテル)
  • 食費:6万円(ミシュラン1回含む)
  • 移動・観光:3万円
  • ショッピング:3万円

東京〜沖縄の往復旅行とほぼ同じ予算で、ヨーロッパの美食と芸術を満喫できる——これがベルギー旅行の魅力です。3連休+有給2日で行けるアクセスの良さも◎。「いつか行きたい」じゃなくて、「今年行く」に変えましょう。

絶対外せない!ベルギーの観光スポット

小さな国なのに、世界遺産が15件。1時間電車に乗るだけで、まったく違う景色に出会える——それがベルギーです。中世の街並み、美術館、運河、ビール醸造所。ここでは「人生で一度は見るべき」厳選スポットを紹介します。

グランプラス(ブリュッセル)|世界で最も美しい広場

「世界で最も美しい広場」——作家ヴィクトル・ユゴーがそう絶賛したグランプラス。110m×68mの石畳の広場を、ゴシックとバロックの建築が囲みます。金箔で装飾された市庁舎、ギルドハウスの彫刻、夕暮れ時にライトアップされる黄金のファサード——写真で見るより、実物は100倍美しい。

広場に面したカフェでベルギービールを頼んで、ただ座って眺める。それだけで至福の時間です。2年に一度(偶数年の8月)には、広場全体が「フラワーカーペット」で埋め尽くされるイベントも。75万本のベゴニアで描かれる巨大絨毯は、まさに圧巻。

📍 アクセス&入場情報

ブリュッセル中央駅から徒歩5分|入場無料(24時間開放)|夜のライトアップ(21:00頃〜)が特におすすめ。周辺にチョコレート専門店が密集しているので、帰り道に必ず寄りましょう。Neuhaus(ノイハウス)本店はグランプラスから徒歩1分です。

ブルージュ歴史地区|「天井のない美術館」

ブリュッセルから電車で1時間。中世の街並みがそのまま残るブルージュに到着すると、まるでタイムスリップしたような錯覚に陥ります。運河に沿って並ぶレンガ造りの家々、石畳の路地、鐘楼から響く鐘の音——映画『ブルージュ』の舞台になったこの街は、街全体が世界遺産です。

マルクト広場の鐘楼(ベルフォート)に登れば、366段の階段の先に、赤レンガ屋根の絶景が広がります。運河クルーズ(30分・12ユーロ)で水上から街を眺めるのも最高。ガイドが「この橋は1300年に建てられた」と説明するたび、歴史の重みを感じます。

ブルージュはチョコレートの聖地でもあります。The Chocolate Line(チョコレートライン)では、バラ味やワサビ味の変わり種チョコが試食できる。伝統的なプラリネなら、Dumon(デュモン)がおすすめ。店主が目の前で一粒ずつ箱に詰めてくれる体験は、お土産以上の価値があります。

🚂 日帰り?宿泊?

ブリュッセルから日帰り可能ですが、ブルージュは夜と早朝が本番。観光客が去った夕暮れ以降、静まり返った運河沿いを歩くと、中世の幻想世界に迷い込んだよう。1泊するなら、運河沿いのB&B(民宿)がおすすめ。朝食のクロワッサンを運河を眺めながら食べる贅沢、忘れられません。

アントワープ中央駅|「世界で最も美しい駅」

駅なのに観光スポット?——そう、アントワープ中央駅は「鉄道の大聖堂」と呼ばれる豪華絢爛な建築です。1905年完成のネオ・バロック様式の駅舎は、大理石の柱、ステンドグラス、黄金の装飾で埋め尽くされています。ホームに降りる階段さえ、まるで宮殿。

駅の周辺にはダイヤモンド街が広がり、世界のダイヤモンド取引の80%がこの街で行われています。ルーベンスハウス(画家ルーベンスの邸宅兼アトリエ)、ノートルダム大聖堂(ルーベンスの祭壇画が圧巻)、ステーン城——アントワープは芸術の街でもあります。

ファッション好きなら、MoMu(モード博物館)とドリース・ヴァン・ノッテンの本店は必訪。ベルギーはファッションの最前線でもあるんです。カフェ文化も洗練されていて、Normo(ノルモ)のスペシャルティコーヒーは東京の有名店に匹敵するクオリティ。

その他の必見スポット(グリッド形式)

🎨 マグリット美術館(ブリュッセル)

シュルレアリスムの巨匠マグリットの世界最大コレクション。『光の帝国』は必見

🏰 グラヴェンステーン城(ゲント)

12世紀の古城。拷問博物館や武器コレクションが中世マニア垂涎

👦 小便小僧(ブリュッセル)

想像の10分の1のサイズで驚くが、1000着以上の衣装コレクションは見応えあり

⚛️ アトミウム(ブリュッセル)

1958年万博のシンボル。鉄の結晶を1650億倍にした未来的建築

🌿 セルクラースの像(ブリュッセル)

撫でると幸運が訪れる伝説の像。腕の部分が金色にピカピカ

🍺 カンティヨン醸造所(ブリュッセル)

伝統的ランビックビールの醸造所見学。試飲付きツアーが最高

ベルギーグルメ完全ガイド|食べなきゃ後悔する絶品料理

もう一度言います。ベルギー旅行の60%は「食」です。チョコレート、ワッフル、フリッツ(フライドポテト)、ムール貝、そして300種類以上のビール——美食大国フランスの隣にありながら、ベルギー料理は「素朴で力強い美味しさ」が魅力。ミシュランの星付きレストランから、路地裏の屋台まで、全部が当たりです。

絶対食べるべき!ベルギー名物料理トップ10

料理名 どんな料理? 相場
ムール・フリット
Moules-frites
バケツ一杯のムール貝(白ワイン蒸し)+山盛りフリッツ。ベルギー人のソウルフード 18〜25ユーロ
ワーテルゾーイ
Waterzooi
クリーム仕立ての鶏肉シチュー。ゲント発祥のやさしい味わい 15〜22ユーロ
カルボナード
Carbonnade
牛肉のビール煮込み。ビールの苦味とコクが染み込んだ絶品 18〜28ユーロ
フリッツ
Frites
「フレンチフライ」の元祖はベルギー!2度揚げでカリッ・ホクッ 3〜5ユーロ
ベルギーワッフル
Gaufres
ブリュッセル風(軽め)とリエージュ風(甘め)の2種。焼きたてが最高 3〜7ユーロ
チョコレート
Chocolat
プラリネ(ガナッシュ入りチョコ)発祥の地。ゴディバもベルギー発 100gで5〜15ユーロ
ストゥンプ
Stoemp
マッシュポテトと野菜の混ぜ物。ソーセージと一緒に食べる家庭料理 12〜18ユーロ
ホワイトアスパラガス 春限定(4〜6月)の旬の味。バターソースで至福のひととき 20〜30ユーロ
クロケット
Croquettes
エビやチーズのクリームコロッケ。外カリ中トロの黄金比 8〜15ユーロ
スペキュロス
Speculoos
シナモン風味のクッキー。コーヒーのお供に最高 5ユーロ(箱)

ベルギービール|300種類から選ぶ至福の一杯

ベルギーには約200の醸造所があり、生産されるビールは300種類以上。ピルスナー、エール、ランビック(自然発酵ビール)、トラピストビール(修道院ビール)——それぞれに専用グラスがあり、泡の立て方まで哲学があります。

初心者におすすめは、ヒューガルデン・ホワイト(小麦ビール、さわやか)、デュベル(黄金色の悪魔、アルコール8.5%)、シメイ・ブルー(トラピストビールの最高峰)。デリリウムカフェ(ブリュッセル)なら、2000種類以上のビールから選べます。メニューが電話帳並みの厚さで笑えます。

🍺 ビール初心者の注意点

ベルギービールはアルコール度数が高い(6〜12%)のでご注意を。見た目は可愛くても、3杯で日本酒3合分。「Duvel(デュベル)」は「悪魔」という意味で、飲みやすいのに翌日ガツンと来ます。でも、それも含めて最高の体験。ビール醸造所ツアー(試飲付き)は、ワイナリー訪問のビール版で超楽しいですよ。

チョコレート聖地巡礼|有名店リスト

🍫 ピエール・マルコリーニ(Pierre Marcolini)

「チョコレート界のピカソ」。Bean to Barの先駆者。1粒500円でも納得の芸術品

🍫 ノイハウス(Neuhaus)

プラリネ発祥の老舗(1857年創業)。グランプラス本店は必訪

🍫 ヴィタメール(Wittamer)

王室御用達。パティスリーも併設。マカロンも絶品

🍫 ザ・チョコレートライン(The Chocolate Line)

ブルージュの革命児。コーラ味・わさび味など変わり種が面白い

🍫 レオニダス(Leonidas)

庶民派の人気店。量り売りでリーズナブル。ばらまき土産に最適

🍫 ゴディバ(GODIVA)本店

日本でも有名だが本場は別格。限定品とソフトクリームが狙い目

おすすめグルメエリア

🍴 イロ・サクレ地区(ブリュッセル)

グランプラス裏手の迷路のようなレストラン街。ムール貝の名店が密集

🥖 サント・カトリーヌ地区(ブリュッセル)

シーフード専門レストラン&おしゃれカフェの宝庫。地元民御用達

🍺 デリリウムビレッジ(ブリュッセル)

路地裏に突如現れるビール天国。2000種類のビールメニュー

🧇 リエージュ旧市街

リエージュ風ワッフル発祥の地。日曜朝市(La Batte)が最高

ベルギーでしかできない体験|文化・アクティビティ

🎨 美術館巡り|フランダースの巨匠たちに会いに

ベルギーはルーベンス、ブリューゲル、ヴァン・エイクといった「フランドル派」の本場。ベルギー王立美術館(ブリュッセル)では、ブリューゲルの『イカロスの墜落』やルーベンスの大作を至近距離で鑑賞できます。マグリット美術館は、シュルレアリスムの世界にどっぷり浸かれる空間。

ゲントの聖バーフ大聖堂には、ヴァン・エイク兄弟の『ヘントの祭壇画』(1432年完成)があります。この絵を見るために世界中から人が集まる——それほどの傑作です。入場料12ユーロを払う価値、100%あります。

🏛️ EU本部見学|ヨーロッパの中枢を覗く

ブリュッセルはEU本部、NATO本部がある「ヨーロッパの首都」。欧州議会(Parlamentarium)は無料で見学でき、インタラクティブな展示でEUの仕組みを学べます。多言語対応(日本語あり)なので安心。政治に興味がなくても、建物の近未来的なデザインだけで一見の価値あり。

🚴 自転車で巡るフランダースの田園風景

ベルギーは平坦な土地が多く、自転車大国。ブルージュやゲント周辺では、レンタサイクル(1日15ユーロ)で郊外の風車や古城を巡るサイクリングが人気です。菜の花畑やチューリップ畑が広がる春(4〜5月)は絶景。ダム(Damme)という小さな村まで運河沿いをサイクリング(片道7km)するルートが最高に気持ちいい。

🎄 クリスマスマーケット|冬のベルギーは魔法の国

11月末〜1月初旬、ベルギー各都市で開催されるクリスマスマーケットは、ヨーロッパ屈指の規模と美しさ。ブリュッセルのグランプラスに巨大なクリスマスツリーとスケートリンクが出現し、屋台でホットワイン(グリューワイン)を飲みながら夜景を楽しむ——映画のワンシーンです。

ブルージュのマーケットも幻想的。凍った運河、雪化粧の中世建築、温かい光に包まれた屋台——インスタ映え確実です。航空券が高い時期ですが、この景色を見たら納得します。

🎭 タンタンの世界に浸る

ベルギー生まれの漫画『タンタンの冒険』。ブリュッセルには「ベルギー漫画センター」があり、タンタンをはじめスマーフ、ラッキールークなどベルギー漫画の歴史を展示。街中の壁には巨大な漫画壁画(50か所以上)が描かれ、「漫画の小径」めぐりも人気です。子供向けと侮るなかれ、アートとしての完成度が高い。

ブリュッセル以外の魅力的な都市

🏰 ゲント|「ベルギーの隠れた宝石」

ブルージュほど観光地化されておらず、地元の暮らしが感じられる学生都市。運河沿いの夜景はブルージュを超えるとの声も。ヴァン・エイクの『ヘントの祭壇画』、グラヴェンステーン城、ベルフォート——見どころ満載なのに観光客が少ない穴場です。

🚂 ブリュッセルから電車で40分

💎 アントワープ|「ファッションとダイヤモンドの街」

ルーベンスの故郷であり、アントワープ6(ファッションデザイナー集団)の聖地。MoMu(モード博物館)、ダイヤモンド博物館、美しすぎる中央駅——1日では足りない魅力。カフェ文化も洗練されていて、コーヒー好きは必訪。

🚂 ブリュッセルから電車で50分

🌊 オステンド|「ベルギーの湘南」

北海に面したビーチリゾート。夏は海水浴客で賑わい、冬は荒涼とした海が美しい。シーフードレストランが絶品で、特に北海シュリンプのクロケットは絶対食べるべき。王室の避暑地だった歴史もあり、優雅な雰囲気。

🚂 ブリュッセルから電車で1時間15分

🏞️ デュルビュイ|「世界最小の町」

人口500人の小さな町。石畳の路地、古城、川沿いのカフェ——おとぎ話の世界。アルデンヌ地方の森に囲まれ、ハイキングやカヤックも楽しめます。ブリュッセルからの日帰りツアーが人気。

🚗 ブリュッセルから車で1時間半

🍺 ルーヴェン|「ビールの首都」

世界最大のビール会社「ABインベブ」の本拠地。ステラ・アルトワの故郷でもあります。ルーヴェン大学(1425年創立)の学生街で、活気あふれるバー文化。市庁舎の彫刻は圧巻の美しさ。

🚂 ブリュッセルから電車で25分

⚔️ ワーテルロー|歴史ファン必訪

ナポレオンが敗北した「ワーテルローの戦い」の古戦場。ライオンの丘に登れば、戦場を一望できます。博物館では3Dシアターで戦いを再現。歴史好きなら半日コース。

🚂 ブリュッセルから電車+バスで40分

ベルギー旅行のベストシーズン|いつ行くべき?

ベルギーは四季がはっきりしていて、それぞれに魅力があります。「絶対にこの時期!」というより、「何を優先するか」で決めるのが正解。気候・イベント・混雑度・料金——すべてを天秤にかけて、あなたに最適な時期を見つけましょう。

🌸 春(3〜5月)

おすすめ度:★★★★★
気温:10〜18℃|降水量:やや多め

4〜5月が最高!チューリップ畑、菜の花畑が満開。イースター(復活祭)の装飾が街を彩り、カフェのテラス席が解禁。ホワイトアスパラガスの旬で、レストランが特別メニューを出します。航空券も夏より安い。

注意:4月は雨が多いので折りたたみ傘必須

☀️ 夏(6〜8月)

おすすめ度:★★★★☆
気温:18〜25℃|降水量:少なめ

日照時間が長く(22時まで明るい)、音楽フェスやビール祭りが目白押し。ただし観光地は激混み&ホテル高騰。7月のオメガング祭(グランプラスの歴史パレード)は必見。

注意:冷房がないホテル多し。扇風機持参推奨

🍂 秋(9〜11月)

おすすめ度:★★★★★
気温:8〜16℃|降水量:やや多め

9〜10月が穴場のベストシーズン。紅葉が美しく、観光客が減り、航空券も下がる。ビールの新酒が出る時期で、醸造所イベントが多数。11月後半からクリスマスマーケット開始。

注意:11月は曇天・雨が多く「どんより」

❄️ 冬(12〜2月)

おすすめ度:★★★☆☆
気温:0〜7℃|降水量:中程度

クリスマスマーケット目当てなら最高。幻想的な雰囲気、ホットワイン、イルミネーション——冬のベルギーは魔法の国。ただし寒さは厳しく、日照時間も短い(16時には暗い)。

注意:1〜2月は観光オフシーズン。閉まる店も

🎯 結論:ベストシーズンは4〜5月 & 9〜10月

気候・料金・混雑のバランスが最高なのは春(4〜5月)と秋(9〜10月)。クリスマスマーケット体験なら12月、フェス好きなら7月。真冬(1〜2月)と真夏(8月)は避けるのが無難ですが、オフシーズンの静かなベルギーもまた魅力的。年中いつ行っても楽しめる国です。

旅行前に知っておきたい実用情報

📱 通信・Wi-Fi・eSIM

手段 料金 おすすめ度
eSIM(Airalo、Holafly) 1週間10GB:1,500円〜 ★★★★★ 最も手軽
海外Wi-Fiレンタル 1日1,000円〜(空港受取) ★★★☆☆ 複数人なら◎
現地SIMカード 20ユーロ〜(空港の自販機) ★★★☆☆ SIMフリー端末必須
フリーWi-Fi(カフェ・ホテル) 無料 ★★☆☆☆ セキュリティ注意

おすすめはeSIM。日本出発前にアプリで購入・設定すれば、現地到着時から即使えます。AiraloやHolaflyなら、ヨーロッパ周遊プラン(30日20GB:3,000円)がお得。ベルギー+フランス+オランダをまとめて周る人に最適です。

🚆 空港から市内へのアクセス

手段 所要時間 料金
電車(Airport Express) 20分(ブリュッセル中央駅) 9ユーロ
バス(Airport Line) 30〜40分 7ユーロ
タクシー 25分 45〜60ユーロ(定額制)
Uber 25分 30〜45ユーロ

圧倒的におすすめは電車。15分間隔で運行し、チケットは券売機で購入(クレカOK)。ブリュッセル中央駅まで直通20分で、グランプラスまで徒歩5分です。荷物が多い場合や深夜着ならUber。タクシーはぼったくり報告もあるので注意。

💳 支払い方法・チップ文化

ベルギーはキャッシュレス先進国。ほぼすべての店でクレジットカード(Visa、Mastercard)が使えます。ただし、€5以下の少額決済は現金のみの店も。ワッフル屋台やフリッツスタンドは現金率高めなので、€50ほど両替しておくと安心です。

チップ文化:基本的にサービス料込みですが、満足したら端数を切り上げる程度(€18.50の会計を€20で支払い、おつりを受け取らない)。高級レストランなら5〜10%が目安。カフェやバーは不要。

🗣️ 現地で使える簡単フレーズ

日本語 フランス語(南部) オランダ語(北部)
こんにちは Bonjour(ボンジュール) Hallo(ハロー)
ありがとう Merci(メルシー) Dank je(ダンキュ)
すみません Excusez-moi(エクスキューゼ・モワ) Sorry(ソーリー)
英語話せますか? Parlez-vous anglais? Spreekt u Engels?
お会計お願いします L’addition, s’il vous plaît De rekening, alstublieft
乾杯! Santé!(サンテ) Proost!(プロースト)

ブリュッセルやブルージュの観光エリアでは英語がほぼ100%通じます。ただし、フランス語圏(南部)とオランダ語圏(北部)で言語が違うので、挨拶だけでも使い分けると喜ばれます。「Merci」「Dank je」は魔法の言葉。

⚠️ 治安・安全対策

⚠️ 注意が必要なエリア・状況

  • ブリュッセル南駅周辺:夜間は避ける。スリ・置き引き多発
  • メトロ車内:スリ注意。バッグは体の前に、ファスナーを閉める
  • グランプラス周辺:観光客狙いのスリが多い。特に混雑時
  • レストランのテラス席:バッグを椅子の背もたれにかけない
  • ATM利用時:カードスキミングに注意。銀行内のATM推奨

ベルギーは西ヨーロッパの中では治安良好ですが、観光地のスリ・置き引きは日常茶飯事。パスポート・財布・スマホは分散管理。高額紙幣(€100、€200)は使いづらく偽札扱いされることもあるので、€50以下で両替を。夜の一人歩きは問題ありませんが、南駅周辺だけは避けましょう。

🔌 電圧・プラグ・持ち物リスト

ベルギーの電圧は230V/50Hz(日本は100V)。変圧器不要の機器(スマホ・PC・カメラ充電器)ならCタイププラグアダプターだけでOK。ドライヤーやヘアアイロンは海外対応品を。

🎒 持って行くべきもの

  • Cタイプ変換プラグ(100均で購入可)
  • 折りたたみ傘(年中使う可能性あり)
  • エコバッグ(スーパーのレジ袋有料)
  • ウェットティッシュ(レストランにおしぼりなし)
  • 常備薬(頭痛薬・胃薬・絆創膏)
  • モバイルバッテリー(観光で1日歩くと電池切れ)
  • 防寒具(春秋でも朝晩冷える)

モデルコース|3泊5日で巡るベルギー王道プラン

【1日目】成田発→ブリュッセル着|グランプラス散策

  • 11:00 成田発(ANA直行便)→ 15:30 ブリュッセル着
  • 17:00 ホテルチェックイン(グランプラス徒歩圏)
  • 18:00 グランプラス散策&夕日鑑賞
  • 19:00 イロ・サクレ地区でムール・フリット夕食
  • 21:00 グランプラスのライトアップ鑑賞→ホテル

【2日目】ブルージュ日帰り|中世の街を満喫

  • 08:30 ブリュッセル中央駅→電車(1時間)→ブルージュ着
  • 10:00 マルクト広場&鐘楼登頂(366段!)
  • 11:00 運河クルーズ(30分)
  • 12:30 ランチ(地元レストランでワーテルゾーイ)
  • 14:00 チョコレート専門店巡り(デュモン、チョコレートライン)
  • 16:00 聖母教会(ミケランジェロの彫刻)
  • 18:00 ブリュッセル帰着→デリリウムカフェでビール飲み比べ

【3日目】ブリュッセル市内観光|美術館&アトミウム

  • 09:00 カフェで朝食(クロワッサン+カフェオレ)
  • 10:00 マグリット美術館(2時間じっくり鑑賞)
  • 12:30 サント・カトリーヌ地区でシーフードランチ
  • 14:00 アトミウム見学(メトロで30分)
  • 16:00 ギャルリー・サンテュベール(アーケード街でショッピング)
  • 18:00 チョコレート専門店でお土産購入(ノイハウス、マルコリーニ)
  • 19:30 高級レストランでカルボナード&ベルギービール

【4日目】ゲント半日観光→帰国

  • 08:00 ホテルチェックアウト(荷物預け)
  • 09:00 ブリュッセル→電車(40分)→ゲント着
  • 10:00 聖バーフ大聖堂(ヘントの祭壇画鑑賞)
  • 11:30 運河沿い散策&グラヴェンステーン城
  • 13:00 ゲント→ブリュッセル帰着
  • 14:00 ホテルで荷物回収→空港へ(電車20分)
  • 17:00 ブリュッセル空港発→(機内泊)

【5日目】成田着

  • 11:00 成田空港着→お疲れさまでした!

このプランなら、ベルギーの「美食・芸術・歴史」をすべて体験できます。もう1日余裕があるなら、アントワープ追加がおすすめ。5泊7日なら、ルクセンブルクやオランダのマーストリヒトまで足を伸ばせます。

まとめ|ベルギーで、人生が変わる旅を

焼きたてのワッフルの甘い香り、グランプラスの黄金の輝き、ベルギービールの泡が立つ音——ベルギーは五感すべてを刺激する国です。小さな国土に、世界遺産15件、300種類のビール、無数のチョコレート専門店、ルーベンスやマグリットの傑作が詰まっています。

成田から12時間。3泊5日で、中世の街並み、美術館、運河クルーズ、ミシュラン級グルメを全部体験できる。東京〜沖縄の往復旅行と同じくらいの予算で、ヨーロッパの美食と芸術を満喫できる——これがベルギー旅行の魅力です。

「いつか行きたい」——その「いつか」を、今年にしませんか?ベストシーズンの春(4〜5月)と秋(9〜10月)なら、航空券も手頃で気候も最高。クリスマスマーケットの幻想的な景色を見たいなら12月。いつ行っても、ベルギーはあなたを裏切りません。

「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。フライト検索を開いて、ベルギーの街角に立つ自分を想像してみてください。その一歩が、人生を変える旅の始まりになります。

※記事内の料金・情報は2026年2月時点のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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