モンゴル旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

アジア

日本からたった5時間。飛行機を降りた瞬間、どこまでも続く草原の風が頬を撫で、空は手が届きそうなほど近く、地平線まで人工物がひとつもない——。

モンゴルは「秘境」なんて言葉では足りません。地球のスケールを体で感じる、人生観が変わる国です。

国土面積は日本の約4倍なのに、人口はたった340万人。世界で最も人口密度が低い国のひとつ、モンゴル。見渡す限りの大草原、遊牧民のゲルでの宿泊、満天の星空、ナーダム祭りの熱狂——ここには、他のどの国にもない「本物の非日常」が待っています。

この記事では、費用、観光スポット、グルメ、ベストシーズンから実用情報まで、モンゴル旅行のすべてをまとめました。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

モンゴルの基本情報

項目内容
フライト時間東京(成田)→ウランバートル 約5時間〜5時間30分(直行便あり)
時差−1時間(日本が正午のときモンゴルは午前11時)
ビザ不要(30日以内の観光)。パスポート残存有効期間6ヶ月以上が必要
通貨モンゴルトゥグルク(MNT) 1,000 MNT ≒ 約40〜45円
言語モンゴル語。英語・日本語はほぼ通じない(ガイド同行が安心)
電圧 / プラグ220V / B・Cタイプ(変換プラグ必要)
治安外務省の危険レベルなし。ただしウランバートルではスリ・置き引きに注意

30日以内の観光ならビザ不要で、成田から直行便で約5時間。意外と近いのがモンゴルの魅力です。入国後48時間以内にオンラインで外国人登録が必要ですが、ホテルやゲルキャンプに宿泊する場合は施設側が代行してくれることがほとんどです。

ウランバートルの街並み
ウランバートル — 近代化が進むモンゴルの首都

モンゴル旅行の費用|4泊5日でいくらかかる?

モンゴル旅行は航空券がやや高めですが、現地の物価は日本の3分の1〜半分程度。ローカル食堂なら1食300〜700円、ゲルキャンプの宿泊は食事付きで3,000〜15,000円と、現地での滞在費は意外とリーズナブルです。

航空券

カテゴリ往復の相場
MIATモンゴル航空(直行便)7〜13万円(ナーダム時期はさらに高騰)
経由便(韓国・中国経由)5〜9万円(乗り継ぎ1回、計8〜12時間)

宿泊(1泊あたり)

カテゴリ1泊の相場
ゲストハウス(ウランバートル)1,500〜3,000円
中級ホテル(ウランバートル)4,000〜7,000円
ゲルキャンプ(草原・食事付き)3,000〜15,000円
高級ホテル(ウランバートル)10,000〜20,000円

4泊5日のトータル費用

節約旅行

12〜18万円

経由便 + ゲストハウス

スタンダード

18〜25万円

直行便 + ゲルキャンプ泊

ガイド付きツアー

25〜40万円

日本語ガイド + 高級ゲルキャンプ

韓国や台湾に比べると航空券は高めですが、他のどの国でも体験できない「地球規模の大自然」が待っていると考えれば、コスパは抜群。HISなどの旅行会社では4日間8万円台からのパッケージツアーもあります。

モンゴルで絶対行きたい観光スポット

テレルジ国立公園

ウランバートルから車で約1〜2時間。モンゴル旅行で最もアクセスしやすい大自然スポットです。切り立った岩山、緑の草原、透き通る川——。亀の形をした「亀岩(Turtle Rock)」は定番の撮影スポット。ゲルキャンプに泊まり、乗馬やトレッキングを楽しむのが王道プランです。

モンゴルの大草原 - どこまでも続く緑の平原
モンゴルの大草原 — 地平線まで何もない、地球のスケール

ゴビ砂漠

世界で4番目に大きな砂漠。全長130kmにも及ぶホンゴル砂丘(歌う砂丘)は、風が吹くと砂が音を立てることからその名がつきました。恐竜の化石が多数出土したフレーム・クリフ(炎の崖)では、燃えるような赤い断崖を目の当たりにします。フタコブラクダに乗って砂漠を歩く体験も格別。

ゴビ砂漠の壮大な風景
ゴビ砂漠 — 恐竜の化石が眠る地球最古の大地

ウランバートル市内の見どころ

スフバートル広場

街の中心にある国家広場。巨大なチンギス・ハーン騎馬像が鎮座する

ガンダン寺

モンゴル最大の仏教寺院。高さ26.5mの観音菩薩像は圧巻

モンゴル国立博物館

遊牧民の歴史とチンギス・ハーン帝国の展示。モンゴル文化の全体像がわかる

ザイサン記念碑

丘の上からウランバートル市内を一望。夕暮れ時のパノラマが絶景

チンギス・ハーン騎馬像

高さ40mの巨大騎馬像。テレルジへ向かう途中にあり、頭部の展望台から草原を一望

フスタイ国立公園

絶滅危惧種のモウコノウマ(タヒ)が野生で暮らす世界唯一の場所

モンゴルグルメ|遊牧民の「肉と乳」の世界

モンゴル料理は「赤い食べ物(肉)」と「白い食べ物(乳製品)」が基本。羊肉がメインの豪快な料理は、大草原で遊牧民が生み出した知恵の結晶です。最初は慣れないかもしれませんが、その素朴で力強い味わいは、旅の記憶と深く結びつきます。

モンゴルの伝統料理
モンゴル料理 — 遊牧民の知恵が詰まった素朴で力強い味

絶対に食べるべき定番グルメ

メニューどんな料理?価格の目安
ボーズ(Buuz)羊肉の蒸し餃子。モンゴルの国民食。旧正月に家族で何百個も作る約200〜400円
ホーショル(Khuushuur)羊肉の揚げ餃子。ナーダム祭りの屋台で定番。カリカリの皮が美味約150〜300円
ツイワン(Tsuivan)手打ち麺と肉・野菜の炒め麺。日本人の口に合いやすい約300〜600円
ホルホグ(Khorkhog)羊肉と野菜を焼き石と一緒に圧力調理。草原でしか食べられない祝いの味ゲルキャンプで提供
スーテーツァイ塩味のミルクティー。遊牧民のおもてなしの基本。最初の一口は断らないのがマナーゲルで無料提供
アイラグ(Airag)馬乳を発酵させた伝統飲料。アルコール度数2〜3%。酸味のあるヨーグルトのような味ゲルで無料提供

モンゴルでしかできない体験

遊牧民のゲルに泊まる

モンゴル旅行のハイライトは、何と言ってもゲル(移動式円形テント)での宿泊。草原の真ん中にぽつんと建つゲルで、遊牧民の家族と過ごす夜。搾りたてのミルクティーをいただき、満天の星空を見上げる——。Wi-Fiも電気もない空間で、人間本来の時間の流れに身を委ねる体験は、一生の宝物になります。

モンゴルのゲル(移動式テント)
ゲル — 草原に佇む遊牧民の移動式住居

大草原を馬で駆ける

モンゴルは「馬の国」。人口より馬の数が多いと言われるこの国で、草原を馬に乗って駆けるのは最高の体験です。モンゴル馬は体は小さいですが非常にタフ。半日の乗馬体験から、数日間かけて草原を旅するトレッキングまで、さまざまなプランがあります。

モンゴルの馬と大草原
モンゴルの馬 — 大草原を駆ける一生ものの体験

ナーダム祭りで熱狂する

毎年7月11日〜15日に開催されるモンゴル最大の祭典。相撲(ブフ)、弓術、競馬の「男の三つの競技」が繰り広げられます。特に圧巻は競馬——騎手は5〜12歳の子どもたちが務め、20〜30kmの草原を全力疾走する姿に会場が沸き立ちます。2026年は7月11日〜15日に開催予定です。

カザフ族の鷹狩りを見る

西モンゴルのバヤンウルギーに暮らすカザフ族は、体重10kgのイヌワシを腕に乗せて馬に乗り、狩りをする世界でも珍しい文化を今も守り続けています。毎年10月に開催される「イーグル祭り」は、この伝統を間近で見られる貴重な機会です。

ウランバートル以外の魅力的なエリア

モンゴルの大自然と野生動物
モンゴルの大自然 — 野生動物が暮らす手つかずの世界

テレルジ国立公園

ウランバートルから最も近い大自然。亀岩、ゲルキャンプ、乗馬、トレッキング。初めてのモンゴルなら必ず訪れたい場所。

ウランバートルから車で約1〜2時間

ゴビ砂漠

全長130kmのホンゴル砂丘、恐竜化石の産地フレーム・クリフ。フタコブラクダに乗る体験も。モンゴルのもうひとつの顔。

ウランバートルから飛行機で約1時間30分

フブスグル湖

モンゴル最大の淡水湖。透明度18m超。「モンゴルのスイス」と称される美しい湖畔。ヤクやトナカイと暮らすツァータン族にも出会える。

ウランバートルから国内線で約1時間30分

オルホン渓谷(世界遺産)

旧モンゴル帝国の首都カラコルム跡地。エルデニ・ゾー寺院が残り、遊牧文化の歴史を肌で感じられる。2004年ユネスコ世界遺産登録。

ウランバートルから車で約5〜6時間

ベストシーズンはいつ?

モンゴルの遊牧民と草原の暮らし
モンゴルの遊牧民 — 何千年も続く草原の暮らし

春(3月〜5月)

寒暖差が激しく風が強い。砂嵐が起きることも。観光にはやや不向き

おすすめ度 ★★☆☆☆

夏(6月〜8月)

ベストシーズン。草原が最も美しい緑に。ナーダム祭りは7月。15〜25℃で快適

おすすめ度 ★★★★★

秋(9月〜10月)

黄金色の草原と澄んだ空気。混雑少なめで穴場。10月のイーグル祭りも魅力

おすすめ度 ★★★★☆

冬(11月〜2月)

-20〜-30℃の極寒。一般旅行者には不向き。ただし冬のゴビ砂漠は別世界の美しさ

おすすめ度 ★☆☆☆☆

結論:6月〜8月がベスト。特にナーダム祭り(7月11日〜15日)に合わせて訪れるのがおすすめですが、この時期は航空券・ホテルが高騰するので早めの予約が必須。混雑を避けたいなら9月の黄金の草原もおすすめです。

旅の実用情報

スマホの通信手段

eSIMまたは現地SIMがおすすめ。ウランバートル市内は4Gが安定していますが、草原やゲルキャンプでは電波が届かないエリアが多いのがモンゴルの特徴。むしろそれが魅力とも言えます。eSIMは出発前に購入でき、3〜7日間プランが2,000〜5,000円程度。現地SIMはMobiCom社が最大手です。

チンギス・ハーン国際空港→ウランバートル市内

手段時間料金
公共バス約1〜1.5時間数百円(最安)
認可タクシー(空港カウンター)約1〜1.5時間固定料金制
ホテル送迎・プライベートカー約1〜1.5時間約4,500〜9,000円

2021年に開港した新空港は市内から約52km離れているため、移動時間は約1〜1.5時間。ツアー参加の場合は空港送迎が含まれていることがほとんどです。

覚えておくと便利なモンゴル語

日本語モンゴル語読み方(カタカナ)
こんにちはСайн байна ууサインバイノー
ありがとうБаярлалааバヤルララー
おいしい!Амттай!アムタイ!
いくらですかЭнэ хэд вэ?エネ ヘドヴェ?
はい / いいえТийм / Үгүйティーム / ウグイ
さようならБаяртайバヤルタイ

注意しておきたいこと

安全に楽しむためのポイント

変換プラグ(B/Cタイプ)を忘れずに。電圧220Vなので変圧器不要の機器か確認
・ウランバートルではスリ・置き引きが多発。市場やバス車内は特に注意
・タクシーは無認可車(白タク)に乗らない。必ず空港カウンターかアプリ配車を利用
・水道水は飲めません。ミネラルウォーターを購入
・草原での滞在には現金(MNT)が必須。カードが使えないエリアが大半
旅行保険(医療搬送補償付き)の加入が強く推奨。地方に病院はほぼなし
・A型肝炎・破傷風の予防接種を推奨。草原ではダニ対策(長袖長ズボン)も重要

まとめ|「何もないのに、すべてがある」モンゴルへ

5時間のフライトで、時差はたった1時間。ビザ不要で、成田から直行便が飛んでいる。それなのに、降り立った瞬間から地球のスケールに圧倒される国——それがモンゴルです。

どこまでも続く草原の真ん中で、満天の星を仰ぐ夜。遊牧民のゲルでスーテーツァイを一口すすった時の温かさ。馬に乗って風を切りながら大地を駆ける爽快感。ナーダム祭りで子どもの騎手が全力疾走する姿に震える感動

コンビニもWi-Fiもない草原で気づくのは、「何もない」ことの贅沢さ。モンゴルは、旅の本質を思い出させてくれる場所です。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。

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