中国旅行完全ガイド|費用・観光・グルメ【2026年最新】

アジア

日本からたった4時間。飛行機を降りた瞬間、火鍋のスパイシーな香りが漂い、どこまでも続く巨大な城壁がそびえ立ち、路地裏の食堂からは小籠包の湯気が立ちのぼる——。

中国は「広い国」なんて言葉では収まりません。行くたびに違う顔を見せる、底知れないスケールの国です。

5000年の歴史、14億の人口、国土面積は日本の約25倍。万里の長城、紫禁城、兵馬俑——教科書で見たあの場所が、いま目の前に広がる感動は他のどの国でも味わえません。しかも2024年11月から日本人は30日間のビザなし渡航が可能に。いま、中国旅行のハードルはかつてないほど下がっています。

この記事では、費用、観光スポット、グルメ、ベストシーズンから実用情報まで、中国旅行のすべてをまとめました。読み終わるころには、きっとフライトを検索しているはずです。

中国の基本情報

項目内容
フライト時間東京→北京 約4時間 / 東京→上海 約3時間40分
時差−1時間(日本が正午のとき中国は午前11時)
ビザ不要(30日以内)。2024年11月〜2025年12月末まで(延長の可能性あり。渡航前に最新情報を確認)
通貨人民元(CNY/元) 1元 ≒ 約21〜22円
言語中国語(普通話)。英語・日本語は通じにくい場面も多い
電圧 / プラグ220V / A・C・Iタイプ混在(Aタイプ対応が多く、変換プラグなしでも使える場合あり)
治安都市部は概ね良好。一部地域(新疆ウイグル・チベット等)に外務省レベル1あり

ビザ免除が実施されているいまは、パスポートさえあれば気軽に行ける時代になりました。ただし、ビザ免除措置は期間限定のため、渡航前に必ず外務省や中国大使館の最新情報を確認してください。

北京・故宮(紫禁城)の壮大な全景
故宮(紫禁城) — 600年の歴史が息づく世界最大級の宮殿

中国旅行の費用|3泊4日でいくらかかる?

中国旅行は意外とリーズナブル。物価は日本の半分〜3分の2程度で、現地での食事やタクシーは驚くほど安いです。特にローカルフードは1食500円以下も珍しくありません。

航空券

カテゴリ往復の相場
LCC(春秋航空・Peachなど)2〜5万円(セール時は1.5万円前後も)
大手航空(ANA・JAL・中国国際航空・中国東方航空)5〜12万円

ホテル(1泊あたり)

カテゴリ1泊の相場
ユースホステル・ドミトリー1,500〜3,000円
中級ホテル(3〜4つ星)4,000〜10,000円
高級ホテル(5つ星)15,000円〜

3泊4日のトータル費用

節約旅行

5〜7万円

LCC + ホステル + ローカル食

スタンダード

8〜12万円

LCC + 中級ホテル

リッチ旅行

15〜25万円

大手航空 + 5つ星ホテル

韓国やタイに比べると航空券はやや高めですが、現地の食事・交通費が安いのでトータルでは十分リーズナブル。LCCの春秋航空は関空〜上海で片道数千円のセールを出すこともあります。

北京で絶対行きたい観光スポット

万里の長城

「人生で一度は見たい」世界遺産ランキングで常に上位に入る、全長2万km超の巨大建造物。北京から最もアクセスしやすいのは八達嶺(はったつれい)で、バスで約1時間半。どこまでも山の稜線に沿って続く城壁を実際に歩くと、その圧倒的なスケールに言葉を失います。

万里の長城 - 山の稜線に沿って延々と続く世界遺産
万里の長城 — 人類史上最大の建造物を自分の足で歩く感動

故宮(紫禁城)

明・清朝の24人の皇帝が暮らした世界最大級の宮殿。72万㎡の敷地に9000近い部屋が並ぶその規模は、歩いて回るだけで半日かかるほど。映画『ラストエンペラー』の舞台としても有名です。事前にオンライン予約が必須(パスポート番号が必要)なので、忘れずに準備を。

故宮(紫禁城)を訪れる観光客
故宮 — 600年の歴史を持つ世界最大の宮殿建築群

天安門広場・王府井

世界最大級の広場・天安門広場は、故宮の入口に位置するシンボル的存在。周辺の王府井(ワンフーチン)は北京一の繁華街で、老舗百貨店からストリートフードまで揃います。夜市では羊肉串や北京ダックバーガーなどユニークなグルメも楽しめます。

その他の北京おすすめスポット

頤和園(いわえん)

清朝の夏の離宮。昆明湖と万寿山が織りなす壮大な庭園美。世界遺産

天壇公園

皇帝が天に祈りを捧げた祭壇。青い瑠璃瓦の祈年殿は北京のシンボル。世界遺産

胡同(フートン)

北京の伝統的な路地裏。人力車ツアーで地元の暮らしを垣間見る

798芸術区

旧軍事工場をリノベしたアートスポット。ギャラリーやカフェが集積

鳥の巣(国家体育場)

2008年北京五輪のメイン会場。ライトアップされた夜の姿が美しい

南鑼鼓巷(ナンルオグーシアン)

胡同エリアの人気ストリート。雑貨店やカフェが並ぶ散策スポット

上海の近未来的なスカイライン
上海のスカイライン — 浦東新区の超高層ビル群は圧巻の近未来感

中国グルメ|これを食べずに帰れない

「世界三大料理」のひとつに数えられる中華料理。その本場の味は、日本の中華料理店とはまったくの別物です。地域ごとに味付けも食文化もまるで違うのが中国の面白さ。北京、上海、四川、広東——どこで何を食べるかで、旅の記憶が大きく変わります。

本場の点心 - 蒸籠に並ぶ美しい飲茶
本場の点心 — 蒸したての飲茶は至福のひとくち

絶対に食べるべき定番グルメ

メニューどんな料理?価格の目安
北京ダックパリッパリの皮を薄餅で包む北京の象徴。全聚徳や大董が有名店約3,500〜8,000円/1羽
小籠包薄い皮の中に熱々のスープが溢れる。上海が本場。鼎泰豊より安い名店多数約200〜550円/1蒸籠
火鍋辛い紅湯と白湯の2色鍋が基本。重慶・成都が本場。海底撈は接客も名物約1,500〜3,500円/人
麻婆豆腐花椒のしびれと唐辛子の辛さ。成都の陳麻婆豆腐店は発祥の地約300〜650円
飲茶・点心エビ餃子、焼売、チャーシューまん。広州・香港が本場。朝から楽しめる約650〜2,000円/人
蘭州牛肉麺手延べ麺と牛骨スープの絶品ラーメン。中国全土にある国民食約150〜350円

地域で全然違う!中国四大料理

四川料理(辛い)

麻辣の痺れと辛さ。火鍋、麻婆豆腐、担担麺。辛いもの好きの聖地

広東料理(繊細)

素材の味を活かす調理法。飲茶、叉焼、広東風炒め物。日本人の口に最も合う

上海料理(甘い)

醤油と砂糖の甘辛い味付け。小籠包、上海蟹、紅焼肉(豚の角煮)

北京料理(重厚)

宮廷料理がルーツ。北京ダック、ジャージャー麺、羊肉のしゃぶしゃぶ

中国でしかできない体験

世界遺産の宝庫を巡る

中国のユネスコ世界遺産登録数は59件で世界第2位(イタリアと並ぶ)。万里の長城、故宮、兵馬俑、九寨溝、黄山、麗江古城——。何度訪れても新しい世界遺産に出会える、歴史と自然の宝庫です。

高速鉄道で大陸を駆ける

中国高速鉄道(CRH)の総延長は4万km超で世界一。北京〜上海間を最速4時間18分で結び、時速350kmで疾走する車窓からの景色は壮観。広大な国土を鉄道で移動する体験は、中国ならではの醍醐味です。予約はTrip.comアプリから日本語で簡単にできます。

パンダに会いに行く

成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地では、間近でパンダを観察できます。赤ちゃんパンダが転がり回る姿は、動物好きでなくても心を鷲掴みにされること間違いなし。入場料は約1,000円で、午前中の方がパンダの活動が活発です。

ジャイアントパンダ - 成都パンダ繁殖研究基地
ジャイアントパンダ — 成都で間近に出会える愛らしい姿

スマホ決済の最先端を体験

中国は世界で最もキャッシュレスが進んだ国のひとつ。屋台から高級レストランまで、ほぼすべてがAlipay(支付宝)やWeChat Payで支払い可能。外国人旅行者もAlipayアプリに海外クレジットカードを紐づけて利用できるようになりました。現金が要らない近未来の買い物体験を味わえます。

北京だけじゃない!中国の魅力的な都市

秦の始皇帝・兵馬俑(へいばよう)
兵馬俑 — 2200年前に造られた8000体の精巧な兵士たち

上海

「東洋のパリ」と称される国際都市。浦東の超高層ビル群と外灘のレトロな洋館が共存する景観は圧巻。小籠包の名店が集中し、グルメ旅にも最適。

東京から飛行機で約3時間40分

西安(シーアン)

シルクロードの起点にして、兵馬俑の街。世界遺産の兵馬俑では、2200年前の精巧な兵士像8000体が圧倒的なスケールで迎えてくれる。

北京から高速鉄道で約4時間30分

成都(チェンドゥ)

パンダの故郷にして四川料理の本場。のんびりした雰囲気の中で、本場の火鍋と麻婆豆腐に舌鼓を打つ贅沢な時間。ユネスコ「美食の都」認定。

北京から飛行機で約2時間40分

桂林(グイリン)

水墨画のような山水風景が広がる景勝地。漓江下りでは、カルスト地形の幻想的な景色を船上から楽しめる。中国の原風景に出会える場所。

上海から飛行機で約2時間30分

ベストシーズンはいつ?

上海の夕暮れ - 黄浦江に映る美しい夕景
上海の夕景 — 黄浦江に映る浦東のスカイラインは息をのむ美しさ

春(3月〜5月)

北京は桃・桜が咲き快適。上海も過ごしやすい。ただし黄砂シーズンに注意

おすすめ度 ★★★★☆

夏(6月〜8月)

高温多湿。南部は40℃超も。ただし九寨溝や雲南省の高地は避暑地として人気

おすすめ度 ★★☆☆☆

秋(9月〜11月)

ベストシーズン。北京の紅葉、上海蟹のシーズン、気候が安定して快適

おすすめ度 ★★★★★

冬(12月〜2月)

北京は-10℃以下。雪化粧の故宮は格別に美しいが防寒必須。航空券は安め

おすすめ度 ★★★☆☆

結論:秋(10月前後)がベスト。ただし国慶節(10月1日〜7日)の大型連休は中国国内が大混雑するので、この期間は避けるのが賢明です。春の4〜5月もおすすめ。

旅の実用情報

インターネット事情(重要!)

中国ではGoogle・LINE・Instagram・X(Twitter)が使えません

中国にはインターネット規制(通称:グレートファイアウォール)があり、日本で普段使っているサービスの多くがブロックされます。出発前にVPNアプリ(ExpressVPN、NordVPN等)をインストールしておくことを強くおすすめします。

VPNなしでも使えるサービス:Yahoo! JAPAN、Bing、百度(Baidu)地図、WeChat

スマホの通信手段

VPN付きのeSIMが最もおすすめ。中国向けeSIMにはVPN機能が組み込まれた製品があり、設定するだけでGoogleやLINEが使えます。3〜7日間プランが1,500〜3,000円程度。中国の通信環境は都市部では4G/5Gが安定しています。

空港→市内のアクセス

北京首都国際空港→市内
空港エクスプレス約25分約550円
タクシー約40〜60分約2,000〜3,500円
上海浦東国際空港→市内
リニアモーターカー+地下鉄約50分約900円
地下鉄2号線約70分約250円
タクシー約50〜80分約3,000〜4,500円

上海のリニアモーターカー(マグレブ)は最高時速430kmで空港から龍陽路駅まで約7分。世界最速の商業運転鉄道に乗れるのも中国旅行ならではの体験です。

覚えておくと便利な中国語

日本語中国語読み方(カタカナ)
ありがとう谢谢シエシエ
すみません请问チンウェン
これください我要这个ウォーヤオジェイガ
いくらですか多少钱?ドゥオシャオチエン?
おいしい!好吃!ハオチー!
お会計お願いします买单マイダン

注意しておきたいこと

安全に楽しむためのポイント

VPNアプリは出発前にインストール(中国国内からはダウンロードできません)
Alipayをセットアップしておくと決済が格段に便利(クレジットカード紐づけ可能)
・観光地では白タクに注意。DiDi(滴滴)アプリでの配車が安全
・水道水は飲めません。ミネラルウォーターを購入(約30〜60円)
トイレ事情:都市部のホテルやショッピングモールは問題なし。観光地のトイレはティッシュ持参推奨
パスポートのコピーを携帯(ホテルチェックインや観光地入場で提示を求められることが多い)

まとめ|「大きすぎて、一度じゃ足りない」中国へ

4時間のフライトで、時差はたった1時間。ビザ免除のいまなら、パスポートだけで行けてしまう。それなのに、降り立った瞬間から想像を超えるスケールが待ち受けている国——それが中国です。

どこまでも続く万里の長城を自分の足で歩く達成感。路地裏の食堂で出会う一杯150円の蘭州牛肉麺の衝撃。故宮を歩いた時の600年の歴史に触れるような厳かな空気。成都でパンダと目が合った時の思わず頬がゆるむ瞬間

北京、上海、成都、西安、桂林——ひとつの国に、まるで別の国がいくつも入っているような多様さ。「行こうかな」と思った今が、いちばんいいタイミングです。

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